『 hi da ma ri - ra se n 』


「 シンプルに生き死にしたかった 」


2005年11月29日(火) 再発らしい。

ヘルペスさん再発らしい。

………。

わたしに12月はないのでしょーか。

なんだか背中なので見えないからよくわからないけど
腕とか手に飛び火してあちこちが痛いです。
明日病院へ連れて行ってもらおう、、、と、思い
いきたかったところをぜんぶキャンセルして
寝ていた今日だった。

折りよく届いた
クリスマスパーティーの案内と
カネコの担当さんからの
「苺シリーズ入荷」のおしらせ、が
とてもかなしかった、、、り、して。

東京にいって遊んだら
からだが反乱を起こすのかなあと
ぼんやりかんがえて
病人になってしまっている。

でも今回は結婚式だったのに。
ぜったいはずせないから
10日間態勢でがんばったのに。
お肌なんて顔はすべすべのぴかぴかなのに。

どうしてところかまわずぼこぼこ発疹できるですか。
痛いじゃないですか。
ひとりじゃ病院、
いかれないじゃないですか。
12月になったらカウンセリングも受けようって
話がかたまりかけていたのに
それも、当面できないじゃないですか。

相棒さんの早く治してねと言う台詞が
すごく重たく聞こえたので
もう笑うしかないじゃないですか。


……養生ってどうしたらできるのかなー。


29日、夕刻



2005年11月25日(金) a girl

今日。

薬局に行ってマニキュアを買いたかった。
うっすらピンクづいたベージュのやつ。
こんな手では害にしかならないかなあと
何年そういうことを遠ざけたかわからず。

友人の結婚式にかこつけて
オクスリ使いながらだけど
こっそりひそかに満たされようとする、
あたし。

今日。

そらみみでもいいからきみの声がききたかったの。
録音メッセージ聞いてこぶしを握り締めるなんて
なんだかドラマみたいで嫌じゃない?

あたしは
いやだな。

でもこういうふうになることをあらかじめ知っていたから
あんなに首をふって、世界とか未来とかを
拒絶したんだと、思うな、、、、、、
冷静にふりかえって考えながら甘いカフェオレを飲んで
考えすぎたらきっと泣くので特別製の頑丈な箱をつくり
特別製のカギをかけて、頭の中にしまう。

この間。

久しぶりに別珍スカートをはいたらその写真や
全身鏡に映った姿が自分の思ったより「かなりまし」で、
好きな服を着ようかなあと少し思った。
やばいやばいやばい。
コドモガエリするようにお洋服が変わっていく、けれど
それが似合ってしまうことにうっすらと罪悪感を覚える。
あたしの時間はどこかで止まっているのだろう。

最近。

よき、美容クリームを見つけました。
アトピー肌でないところに塗ってお手入れ中です。
あとはただこの眠り病がどうにかなれば
がりがりと外へ、出て行ってやるんだが。

オークションとやたらに相性がいいです。
これは純粋に、おさいふにやばいです。


25日、夜



2005年11月23日(水) 異端児。

さようならを言うつもりで
あのひとがつくってくれた服を着た。

ミニスカートなんてはけない、と
思っていて、それで
別れようと思うから最後に着てみた、服。


ふと、街中を歩いていて鏡の横をとおりすぎた。

あたし。

ボルドーのJSKを着たあたし。

手編みレースにふちどられたあたし。

それ相当の、あたし。


お別れかと思うと泣きそうになるから
涙は封印したはずだったけど、
決心したはずだったけど、でも

でも、、、、


やわらかく深い紅の生地に触れると
少し、心の温度が高くなるような気がして
あたしは

ひだりの手のひらで何度もスカートをなぜながら
かなしいかなしいかなしいとくりかえしてないた。
涙も出ないで、ないて



………もう少しだけこのまま、生きていても、いいですか。



2005年11月19日(土) 健全度。

ロリータ服でからだを縛り上げたいくらい、ヤバイ。

薬を飲むことを忘れてぐらぐらになるくらい、ヤバイ。

病院にいけないくらい、ヤバイ。

元気なふりしてあっさり消えられそうなくらい。

あなたを忘れそうなくらい、忘れても

むしろ忘れたい。



うまれてこなかったらよかったと

ずんずんヒトリになってゆくくらい、ヤバイ

笑顔の底で能面のかたさが増していく。



もうなんだかよくわからない。



これ以上は怖くてかけない。



ただ

思っていたよりも
つらいことになりそうです
思っていたよりも
ずっととおくに

ずっとずっととおくに。



2005年11月13日(日) 12時間

明け方。


気づいたら
涙がとまらなくて
おとも、ひかりも、いたくて
からだじゅうがつめたくて
どうしてもあたたかくなれなくて

涙をつんでいく。

あの水たまりの風景はほんとうだったんだろうか。

泣かない努力なんて
しなくてもよかったのかも
しれないと思いながら

できるだけちいさくなって

まるくなった。


昼。


窓をあけたら
空が
まぶしいよといった。

あおそら、ほころびた菊のあかは紅。

太陽をみつめていた。

ふりかえったら
部屋の中に
あかるく黄色いまるがいくつもいくつも
うかんでは、きえた。


夜。


交わされる会話を監視におもう。
そそがれるまなざしを重たくおもう。

味のある液体をつらいとおもう。

どこにもいけない
日が暮れたら
力も抜けた

そんな日。



あたしまだここにいるのに。



2005年11月11日(金) 恋について。

つめたい水の中をきみと歩いてゆく。

「みのらずにおわった恋はこわいほどすきとおる。」

「あんまりそれがきれいなので、ぼくのからだはこわれてゆく。」

……ようには
なりたくないと
願い
願うだけではだめと
綴ることばの頼りなさ。

「あんまりそれがきれいなので」

もうひとつ、
かみさまに祈った。
たぶん
ほんとにどうしようもないことだけど
届いたらいいなと思うこと。

謎をかける。

その日までずっと。

かなうまで秘密だから
謎は謎で
祈りは祈りだ。


……引用、谷山浩子



2005年11月04日(金)

午前2時半がいちばんこわくていちばんにがてなのに

どうしてあなたはいないんだと

誰でもないひとにむかい

苦しいと泣く




そんな時間がふえすぎて

ぼくは

孤独ということにつぶされても

別にいいやと思った


このどさくさにまぎれて。



きらないと約束をした。

おまもりをもらった。

おくすりをのみすぎないとちかった。


こういうと

なんだけれど


「ひとつずつ退路を絶たれているような気がするよ」


涙の風船に穴が開くのはもうすぐ

破裂するのはもうすぐ

でもそれを止めるのは自分しかいないというヒトリ

その場所に押し込められて

片付けられていく。


刃物も薬ももうぼくを救わない。

隣には誰もいない。


そういった絶望だ。

あなたが僕に投げつけて去った

約束が生み出した孤独が。


どさくさにまぎれて。



2005年11月01日(火) a will

投函されない手紙
生きていくための遺書

・・・・・・・・・・

パパとママへ

できそこないでごめんなさい
ひとりだけで不揃いをつくれてしまった
丈夫にもなれずにごめんなさい
あのことを忘れられなくてごめんなさい
天国の火で焼かれるときに全部消してもらえますように



会えてよかった。
きみの幸福をいつもこころからねがっています。
女の子同士だったら結婚したかったね。
そうしていっしょに生きていたかったね。



捨て猫をひろうようにポケットに入れてくれた
そのことだけでもう十分なんだよ
長い長い時間が、用意されていますように。



会えるはずもないのに会えてよかったです。
いつまでも我侭でごめんなさい、
返せるものが今はない。

怖がられていることも知っていたの
でも、ごめんね

それも、あたしだったんだ。


いつかわらってこのあたしに向き合いたい。
かなりぼろぼろだけど、

きのうまでは全部ぐじゃぐじゃのプールで明日は闇だ
そんなところに閉じ込められたままの10歳の子どもでは
なくなれるように

それを信じていけるように


夭折したものは偉大かもしれない
でも
あたしは
夭折しないことを選べるなら
そうできるほうがおおきくつよいと
思いたいです。


思い残すことなんかなくて

だから

かみさまあたしに
思い残すことをつくれるだけの時間をください。
この月をきっとなんとか歩いて抜けていけるように。
この
わたしがうまれたけれど
わたしが憎んでいる
きっと危うい時間の並びを
あとで振り返れるように。


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