土曜日生まれは腰痛持ち

2006年02月28日(火) 得してる…はずなんだけど(ミスドにて)

皆さん、ミスタードーナツはお好きですか?
私は、生まれて初めて子供だけで入ったファストフード店が
ミスドでした。

小学校の5年か6年のとき、
二つ年下の親戚の子と一緒でした。
たしか、「レモンパイとコーラ」という
わけのわからない組み合わせを注文したと記憶しています。
単体ならともかく、二つ一緒ではくどかったです。
よく、子供用の「お絵描き机」みたいなののCMで、
「おやつを食べるときも使えます」という例示として、
イチゴのショートケーキとオレンジジュースという組み合わせを
見かけますが、
味覚どうにかなっちゃっているんじゃないかと心配です。
今の時代、甘味がなくて味もいい茶飲料にも恵まれているはずなのに、
法事だ何だの宴席では、いまだに「子供はオレンジジュース」って、
子供をナメすぎです。


今でもミスドには結構行きます。
1人で行っても、家族と一緒でも、
大抵ストロベリーリングとコーヒーの組み合わせです。
少し前は、ヨーグルトクリームが入ったものや、
レモン砂糖がまぶされたものが気に入っていましたが、
なくなってしまって非常に残念。
コーヒーが飲めるようになったのは中1のときですが、
ドーナツ屋さんほど、「コーヒーが飲める幸せ」を
噛みしめられる空間はありません。

先週某日、午後2時頃だったでしょうか。
あるショッピングセンター内のミスドで、
私はいつもの組み合わせ、
同行の次女はD−ポップとオレンジジュースをとり、
私はミルクか烏龍茶を勧めたんですが、
子供は所詮、オレンジジュース好きが多いんですわ

ぽやーっと寛いでおりました。
とりあえず一口と、コーヒーに手を伸ばしたら、
私の視界内に、2ポイント分のポイントカードが置かれました。
実施中のピングーランチボックス引き換え用です。
「え?」
目を上げると、40前後の上品で美しい女性が
声にならない声で、「あげる」と言い(多分)
去っていってしまいました。
ちょいと大げさにいえば、電光石火の出来事で、
御礼もろくに言えないまま、
とりあえずカードをお財布に収めました。

財布のカード用スペースに入れながら私が思ったことは、
「またか……」
でした。
こういうことは、これで(ミスドだけで)5、6回目ぐらいです。
多分、結構こういう体験をした人はいらっしゃるんでしょうが、
「またか…」とまで思うほどではないんでは、と思います。
今までもミスドに限らず、例えば福引の補助券などを、
「これ使わないからあげる」ってな調子で、
なぜか自分より少し年上と思しき女性からよくもらいました。
嬉しいけど、おかげで景品がその場でもらえたこともあったけれど、
私ってそんなに物欲しげか?と、複雑な気持ちでもあります。



2006年02月22日(水) おわび(Dailymovie更新について)

注…以下の文章は、こちらの日記を定期的に読んでいる方は、
別ページの映画紹介も読んでくださっているという前提で書かれています。


本日「Dailymovie」で、ある映画について触れたのですが、
我が相方の指摘により、自分の記憶違いが発覚し、
さらに、ネタバレの領域に踏み込んだ内容を書いたことにも気づき、
急遽引き上げさせていただきました。

併せて、こちらの日記を利用して書いた
「更新情報」も引き上げたのですが、
既に読んでしまった方には、大変御迷惑をおかけいたしました。
その方々すべてが、くだんの映画を既にごらんになっていて、
「こいつ勘違いしてやんの〜」と思っていることを
祈るばかりです。

「野暮でもいいから親切な文章を」
「どんな映画も、まだ見ていない人にとっては新作同然。
ネタバレ厳禁!」

    一応この二つをモットーに、細々とサイト運営をしておりますので、
    勝手ながら、このような処理をさせていただきました。

映画にしろ、日常日記にしろ、
たくさんの方に読んでいただき、
(私にとっては、検索キーワードが2種類以上あれば十分「たくさん」です)
まことにありがとうございます。
今月末から来月にかけ、そろそろ仕事が忙しくなりそうな雰囲気ですが、
このサイトを何とか「もたせて」いこうという意欲が
ここのところ持続しております。
引き続きおつき合いいただければ幸いです。



2006年02月20日(月) 求められる“教養”っつーか、雑学?

教養とは、
子鹿のようにコケティッシュな顔と、
カバのように豊満な体と、
カラスの知性と、
トンビの美声を持った、
紫色の目の魔物である

と言ったのは、
ジョージ・バーナード・ショーですが
(かなりの確率で言ってません。というか、嘘つきました
何につけ素人の私には、うまく定義づけができません。

話題は少し変わって。
昨年のM−1グランプリで、笑い飯が最終決戦で披露したネタは、
「哲夫(ボケ)が、友達の誕生会で、
“ハッピーバースデー”を歌わなきゃならないが、
“ハッピーバースデー、ディア○○”と
最後の“〜トゥーユー”の間のタメをどのくらいにしたら、
他の人とタイミングが合うのか?という悩み解消のため、
西田(ボケ)が歌の練習につき合わされる」
という内容のものでした。
哲夫のボケの中で、
「一生懸命歌うと、どうしてもマリリン・モンローになる」
というのがあって、
最後には、2人そろってモンローチックに歌います。
笑い飯を御存じない方、
先々ネタを見るかどうかわからない方に解説申し上げますと、
この人たちの漫才スタイルは、
何か一つのテーマにして、
交互にボケとツッコミが入れ代わるというもので、
基本的に2人ともボケなのです。
というか、ボケとアホだという説もあります。


私はこれを初めて見たとき、
ただただ「やり過ぎ…」と思っただけで、
そう高評価をしておりませんでした。
が、2度、3度と見るうちに、物すごく面白く思えてきて、
昨年12月25日の日記で書いたようなベタボメに至りました。
哲夫が少しかれた甘ったるい声で歌っているのも、
モンローっぽいといえばそうだし、
なかなかどうして、いいところ突いているじゃないかと。

が、最近娘と話していて(彼女もこのネタでは大笑い)
「ああ、そうか」と思ったことがありました。
「一生懸命歌うと、マリリン・モンローになる」という意味が
いま一つわかっていなかったんだそうです。
つまり、モンローが
1962年J.F.ケネディのバースデーパーティーで
『ハッピーバースデー』を歌ったというエピソードを
全く知らなかったということです。
(もちろん、当時モンローがケネディと浮名を流したということも)
1991年生まれの彼女が、
何かのテレビで回顧フィルムを見たとか、
本で読んだとかしない状態で、
それを知らないのは当たり前です。

1968年生まれの私も、
大好きなビリー・ワイルダーの映画でモンローを見て、
かわいい魅力的な人だなあと思っていたから、
周辺情報として知っていたに過ぎません。
2人とも1974年生まれの笑い飯も、
情報としてそういうことを知っていて、
ある種の一般常識として取り入れただけでしょう。
そのことについては、哲夫さん自身が
後に何かコメントしたようですが、詳細がわかりません。


あのしつこいネタには、元ネタを知っていようがいまいが、
引いてしまった人も多いようですが、
同様に、「何かわからんがおもしろい」と
思って笑った人もいると思います。

自分が当たり前の知識・情報として知っていたことが、
必ずしも「みんな」が知っていることじゃないということって、
結構あります。
映画の話題で引っ張らせてもらえば、
その手のネタは、まさに無尽蔵といえましょう。

ベトナム戦争をテーマにした、あるコメディーについて
2人の映画好きの人と話をしたとき、
意見が何となく分かれたことがありました。
私は単純に「おもしろかった」のですが、
1人は「あんまりおもしろくなかった」と言い、
もう1人は「おもしろかった」と感想を言った後、
「おもしろくなかった」と評した人に、
「あれはスラングがわからないと、おもしろくないんだよ」
とつけ加えたのでした。
彼の言い方だと、私も本当の意味でのおもしろさは
わかっていなかったようですが、
面倒なので、黙っていました。

小面倒くさい洋画を3歳児に見せても、笑うことがあります。
「○○がコケたところがおもしろかった」とか、
「あそこが個人的にはツボだった」とか、
まあ、そんなことを言う3歳児はまずいませんが
映画の楽しみ方は、そんなんで十分だと思っているし、
知識があるなら、それに裏打ちされた笑いも一興。
ただ一つ言えることは、
そういうことを知らないと笑えない」という映画は、
そういうことを辛うじて知っている人が、
無理やり笑っているケースが多いと思うんですよね。
前述のベトナム戦争コメディーに関しては、
「おもしろくなかった」という人は、
スラングに精通していても、笑えなかった気がします。
ツボを押してくれなかったんじゃ、仕方ないことです。

笑いにしろ、涙にしろ、そのツボという
全く正体不明のものをつくるのもまた、
その人の生活体験や環境、そしてそこから培われた教養
……のようなもんという言い方もできなくはないのですが、
人のツボにケチつける人間にはなりたくないと
つくづく思います。
たとえ、不見識がゆえに不謹慎な発想や発言をしてしまったとしても、
後々訂正できればいいし、とか思いつつ。
これは完全に自己弁護かもしれませんが。



2006年02月18日(土) 何の海で泳ぎたい?

はじめに

本日の日記の文章には、かなり気持ちの悪い表現が含まれていますので、
デリケートな方にはお勧めいたしかねます。





深夜テレビの少年は
納豆のバスタブに漬かって
映画館のポップコーンみたいに
弾けて見せてる


上記の、80年代の佐野元春が歌いそうな(歌うかっ)さまは、
私がつい数時間前に見た、深夜番組(録画)のある場面を
詩(みたいなもの)にしたものです。

1本目の依頼内容が「う〜ん、ちょっと…」で、
失礼ながら、その上探偵さんが好みでなかったので
「探偵!ナイトスクープ」を録画して寝たのですが、
その「う〜ん…」な1本目の依頼というのが
「納豆になりたい少年」というものでした。
正直、飛ばして見てしまったのですが、
最後に依頼者の少年は、自宅のバスタブで、
満面の笑みを浮かべ、
納豆にまみれて「最高!」と叫んでいました。
……納豆が大好物なんだそうです。

かなり前に見た映画「パッチ・アダムス」を思い出しました。
あの中にも、「スパゲティのプールで泳ぎたい」と言う
老婆が登場したと思います。
また、ジーン・ウェブスターの「足ながおじさん」にも、
デザートのレモンゼリーを食べながら、
「ゼリーの中で泳げるか否か」を議論する女子大生たちが
登場しました。

幾ら好物でも、
「コレ(食べ物)の中で泳ぎたいほど好き」と
冗談でも言える人間と言えない人間
もっと突き詰めると、
結構マジで考える人間と、一生考えない人間の違いって、
一体何でしょうね。
コーヒーやビールの香りがするバスソルトもありますが、
私にとっては、その辺が限界だと思います。
チョコレートやチーズは大好きですが、
その中で泳ぐって、そりゃフォンデュじゃないっすか。
巨人一家の夕餉の団欒で、話題になるのはまっぴらです。

母「きょうはみんなの大好きなチーズフォンデュよ」
子「ママ、この変な形のウィンナー何?」
母「身長153センチの人間のメスよ」
子「(口に入れて)丸々してるけど、脂っこくておいしくないよ」
父「ばかだなあ、本当にうまいのは、こういう形なんだぞ
(と、もっと引き締まった人間のメスを串でさす)」
母「まあ、あなたったら」
子「ねぇ、何が「まあ」なの?お母さん」
父「子供はそんなこと、知らなくてもいいんだ」
子「もぉ、いっつもそれなんだから」
母「何でもいいから、お野菜ももっと食べなさい」

……自分で書いていて、自ら引いてしまいました。
気分の悪くなってしまった方、ごめんなさい。

食べ物でなくて、何十億円分のお札が詰まったバスタブに浸かったら、
物すごく下衆な気持ちが味わえそうで、楽しい気がします。
きっと「笑いがとまらない」というのを体験できるでしょう。



2006年02月17日(金) 更新情報

本日、「Dailymovie」を更新しました。
2003年韓国のラブコメディー「同い年の家庭教師」です。
よかったら、読んでみてくださいませ。

また最近、こちらの日記に、
ラーメンズ、千原兄弟を初めとする、
お笑い系のキーワードで検索していらっしゃる方が、
少しずつながら増えている気がします。
そこで、ビデオ・DVD・テレビなどで
お笑いのネタを鑑賞した感想などを、
別にページを設けようかなと考え始めました。

ライブで見ている方の熱心で緻密なレポートには
内容でも即時性でも及びもつきませんが、
「このビデオ、レンタル店で見かけたけど、どんな感じだろう」
とか、
「私はこういう感想持ったけど、ほかの人はどうだったんだろ」
というノリで検索した方が、
偶然そこを訪ねていらしたときに、
何らかのお役に立てれば、くらいの気持ちなので、
そう大層なものはつくれませんし、
取り上げるのも、私がファンの人に偏ってはしまうのですが、
その節はまたよろしくお願いいたします。



2006年02月13日(月) 更新情報(Dailymovie)/グリーンジャンボ宝くじ

こんにちは。
いつもトップページから読みに来てくださっている方、
まことにありがとうございます。

ほんの偶然でいらした方、
できたら、今後ともよろしくお願いいたします。

当ウェブサイトの「顔」を標榜しつつ、さっぱり更新できないでいる
Dailymovieを久しぶりに更新しましたので、
よかったら、覗いてみてくださいませ。
本日のテーマは「銀行強盗」です。

本日から発売のグリーンジャンボ宝くじを
例によって連番10枚買いました。
実は、さきの年末ジャンボに4・5・6等当籤で、
新年早々13,300円ゲットという僥倖にあずかっているので、
今回も夢再び、というのがあります。
年末、仕事で脳味噌が煮えた状態になっていたとき、
血迷って「開運指輪」を買ったのですが、
年末ジャンボの後にも、ロト6で4等が当たったりしたし、
結構御利益があったとみえます。
おかげで、初めから全くあてにしていなかったものの、
「90日以内に効果が現れないときは、代金をお返しします」
というシステムを利用できません。


買いにいったのは、いつものホームセンターだったのですが、
宝くじ人種というのは同じにおいを発しているものなのか、
私がもたもた駐輪を終えた折も折、
ちょうど駐車場に入ってきた女性が、
あからさまにこいつ(私)より先に買ってやる感ぷんぷんで、
アイドリングしたまま売り場に向かっているのを見て、
半分被害妄想もあるかなぁと冷静になろうと努めてみても、
むっかーとこみ上げてくるものを、どうしようもできませんでした。

初日だし、その人が買ったせいで私の分がなくなった、
というわけでもないのですが、
「組違いの下1けた3番違いぐらいで外れろ!」と、
たむらけんじのように(心の中で)毒づきました。

帰り道、補助いすの次女と一緒に、
「♪招きね〜こ、招きね〜こ」という、
そこのフレーズしか知らないけど
宝くじチャンスセンターでよくかかっている曲を口ずさみつつ、
自転車を軽快に走らせた……はいいのですが、
途中で寄った薬局の駐車場で荷物を整理していて、
お気に入りのニット帽を落っことしていることに気づきました。



2006年02月12日(日) ペンだこの中には何がある?

大昔見たドラマ「池中玄太80キロ」の中で、
記者役の坂口良子が、ある怖い顔の人に、
職業を偽るか何かして接近し、
こっそり取材するというようなエピソードがありました。
彼女は、その美しい指先にできたペンだこによって、
職業がバレてしまうのでした。

その後何年かして、速記者の養成所時代でしたが、
2年先輩に当たる研修生(彫り深美人)が、
何かのバラエティ番組の職業当てクイズコーナーに
素人ゲストとして出演したときのことです。
タレントやら文化人やら
解答者が3〜4人いたと記憶していますが、
1人が、彼女のペンだこに着目しました。
が、結果的には「行政書士」だったか何かか答えて不正解。
結局、「そっきをするひと」と、全部平仮名で書いた
若い女性タレントが1人いて、
お見事正解というエンディングとなったと記憶しています。

そして今朝、何十回目見てんだよと突っ込まれそうですが
小林賢太郎プロデュース♯4「LENS」の冒頭、
書生の天城茎太郎(小林)が駒形警部(大森南朋)の素性を
瞬時に見破ってしまうというシーンで、
次のような、こんなやりとりがありました。

天「靴がすり減っています(から刑事です)」
駒「金がないだけかもしれない」
天「金のない奴は、メニューを見ずにミルクティーは頼まない」
駒「新聞記者(歩き回る仕事)かもしれない」
天「ペンだこがない

♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯

ペンだこに関しては、かねてより疑問が二つありました。

(1)そもそもこれって何さ?何でできちゃうわけ?
   そして消えないわけ?
(2)人は人の指先を、なぜにそんなに見る?

実は、私の右手中指にもペンだこがあります。
といっても、熱心に勉強をした勲章ではなくて、
高校時代、新聞部で駄文を書き散らしたときに土台ができ、
2年間の養成所生活ですっかり固まり、
その後、3年弱の議会の仕事で定着させてしまったようです。
今は、仕事といっても入力が中心だし、
ちょっと思いついたことをメモすることがあったとしても、
以前ほど大量の字を書いているわけではありません。
指にできるたこの原因は、何もペン筆記だけではありませんが、
非常に気になります。

そして、うちには受験生の娘がおります。
私は実は、娘を深く愛しております。
ぜひとも志望校に入学してほしいものだと思いつつ、
勉強のし過ぎで体を壊しやしないかと気を揉み、
夜食は胃にもたれるだけだから、基本的につくらないものの、
「私はきっと、毎晩クラスの誰よりも
おいしいココアを飲んでるわ。ママ、いつもありがとう」

という娘の言葉に目を細めつつ、
寒い台所でミルクパンをかき回しております。
注・娘のキャラは、大分変えてあります。
またココアも、自分も飲みたいから作っているだけだったりします。
何かこう、憧れるよねぇ。NHK第一の朝の番組に投稿する人っぽい生活にさぁ。

そんなに愛情深く心優しい賢母である私でも、
娘の指先をマジマジ見ることはありません。
ぶっちゃけ、ペンだここそが勉強量のバロメーターという発想は、
まことにバカくさいと思うし、
そんなわけのわからないものが、
あのラブリーしんりー(仮名)の指先にできていたら、
涙が出てきそうな気がします。

このパソコン中心といっても過言でない世の中で、
ある程度の年齢や職歴を持つ人ならともかく、
現在、ペンだこが新規でできちゃう人というのは、
いるものなのでしょうか。
そういえば、実態は全くわからないけれど、
キーボードだことやらもあるとか。
も〜、わけわかりません。

以前、左利きの人が運営しているサイトで、
「ミステリーを読んでいると、わざとらしい伏線があって、
「わかった。犯人は左利きだ」というベタな展開があるけど、
いいかげんにしてほしい」
という趣旨の一文を読んだことがあります。
そのうちペンだこも、同じような運命をたどるかもしれませんね。
犯人の指先にペンだこ……(それをよく見てたな)
ということは、
容疑者の中では作家の○○と記者の△△がくさい。
しかし○○にはアリバイが…
みたいな。
……一行たりとも読む気のしない小説です。



2006年02月10日(金) ビデオ鑑賞「二〇〇X年四月一日、禁洒法ヲ施行スル。」

漫才でもコントでも
独特の魅力を発揮する5人組ザ・プラン9の
2004年4月の舞台をソフト化したもので、
私はたまたまVHSで見ましたが、
もちろん、DVDもあります。

多分、勘違いしたのは自分だけじゃないと思いますが、
このタイトル、
アル・カポネやりたい放題時代の
アメリカでおなじみの「禁酒法 きんしゅほう」ではなくて、
禁洒法 きんしゃほう」なのでした。

子供向きのヒーロー戦隊ものをベースとした
駄洒落満載の舞台を企画する4人の男。
(浅越ゴエ、鈴木、なだぎ、ヤナギブソン)
明日は公演という日、稽古場に、
「翌4月1日より禁洒法を施行する」という通知が舞い込む。
当然、パッと見の字面で「禁酒法」と思い込み、
メンバーに酒好きは1人いるが、
それほど重要なこととはとらえない。
そこに、役人風の男・秋鹿(お〜い!久馬)がやってきて、
「禁洒法施行により駄洒落禁止」を告知する。
駄洒落に代表されるような
無駄なものはこの世から消し去ろうという意図らしい。

駄洒落抜きで舞台を成立させようと、
設定をあれこれ変えてみるが、
どれもしっくりこない。
一旦その場を去った秋鹿が舞い戻ってきて、
「日付が変わるまで、これで遊んだらどうだ」と
駄洒落ゲームのカードが入った箱を置いていく。
やぶれかぶれになって、駄洒落ゲームに興じる4人。
(要するに、ここだけ大喜利になっていました)
そのまま眠り、朝を迎えると、
4人の首もとには、チョーカー状のあやしげなものが巻き付けられ、
取ることもできない。
どうやら、駄洒落を言うたびに電流が流れ、
余りにも連発すると、そのままちゅどーんということらしい。

進退きわまった4人の運命は?
そして、秋鹿のあのうさんくささは一体?

笑えることは笑えるし、メッセージ性も強いのですが、
駄洒落禁止の恐怖政治!?というシチュエーションより、
まさに本当の「オチ」が恐ろしく、
いい意味でやなもんみちゃった気になりました。
設定上、ところどころねちっこいい演出になったのが残念ですが、
なかなかウエルメイドな舞台だと思います。

この人たちのネタは、余り本数を見ていないのですが、
数少ない鑑賞の印象ながら、
マイペースっぽい久馬さんのファンでした。
が、このブラックな脚本を書いたのが、
ほかならぬ久馬さんと知り、
少し考え込んでしまいました。
人間の何かと極端な面を味わえる一編です。



2006年02月08日(水) 知りたくなくなくもない

昨日、あるファストフード店でお昼を食べました。
店舗を特定しなければ問題ないかと思い、ぶっちゃけますと、
モスバーガーです。

モスといえば、店頭に置かれた小さな黒板に
ちょっとした季節の話題がチョーク書きされていますが、
このお店では、テーブルの上にも
ちょっとしたエッセーのようなものを書いたカードが
ラミネート加工された状態で置かれていました。

私たちが座ったテーブルと、
無人だった隣のテーブルのものしか読めませんでしたが、
どちらも、この季節ならではの内容ではあったものの、
大きな違いがありました。
私たちのテーブルのものは一人称で書かれ、
無人の方は、特に主語がない状態で書かれていました。
どちらも記名でしたが、
どうやら書き手は従業員さんのようです。

2枚とも、
うなるほどお上手な文章ではなかったものの、
話題の選び方が適切で、
レイアウトや字の感じも見やすくて、
ああ、感じのよい店だなあと
思わせるだけのものはありました。
殊に、一人称さんの方は、
ブログやウェブ日記の書き込みによって
鍛えられていそうな印象を受けました。

「こういう」日記を書いている本人が
言うことでもないのですが、
不特定多数の人に読んでもらうのに、
一人称で書かれているのが普通って、
よくよく考えると、どうも妙な感じがします。
本名かどうかはともかく、
ウェブネームなど「記名」で書かれているわけなので、
アリといえばアリではありますが、
どうもこう、うまくは言えないのですが…。
たまたま読んだ人が、
そんなに「自分」に興味を持つものなのかどうか。
いやいや、よくある「あるある」とか、
声なき声っぽい小市民の体験や感想だからこそ、
読んでもらえるものなのか、
考えが堂々巡り状態になります。

この日記にも、いろいろなキーワード検索で
たくさんの(すみません、見栄はりました)方においでいただいておりますが、
「その人」は、
本当に自分の知りたい情報が、ここから得られたのか?
はたまた、読むだけ読んではみたけれど、
「駄文書き散らすんじゃねーよ、オバハン」
とキレていらっしゃるか、
やはり、少しだけ気になります。
「野暮でもわかりやすい文章を」を心がけてはおりますので、
少しでもお役に立てれば幸いです。

それはそれとして、もしも私が前述のモスの従業員だったら、
「書くのは構いませんが、名前だけは伏せさせてください」
と懇願することでしょう。
あと、もしも「この一人称さんって私のことか?」
心当たりのある方が、この日記を読むようなことがあったら、
ぜひとも一言申し上げたいことがございます。
「客に向かって「○○な方おりますか」はないでしょうがっ」

久しぶりに食べたスパイシーモスチーズバーガー、
16年前に初めて食べたときほどの衝撃はなかったものの、
ギッと辛くて、手や口の周りの汚れも気にさせず、
大変おいしゅうございました(岸朝子風)。



2006年02月04日(土) DVD鑑賞「プロペラを止めた、僕の声を聞くために。」

DVD「プロペラを止めた、僕の声を聞くために。」
見ました。


千原兄弟(兄・靖史 弟・ジュニアこと浩史)と、
ジャリズムの渡辺鐘さんによる
コントの数々です。
レンタルのため、特典映像や副音声の状況はわかりませんが、
単純にネタだけ楽しみました。


ムード
「ムード」という言葉が乱発される、
ただそれだけの、ベースは割とベタなコント。
スピード違反者(靖史)を取り締まる警察官(ジュニア&渡辺)が
制服の下に来ていた、ロココな感じのシャツ(というかブラウス)
だけでも結構笑えます。


少年と鹿と鉄骨
収録されている中では、「久保井」と並んでわかりやすい…と思います。
工事現場で、鉄骨の下敷きになりそうになった少年(靖史)、
それを助ける鹿(ジュニア)、
鉄骨を落としてしまって動転し、
飛び下り自殺する現場作業員(渡辺)の運命やいかに?


203号室
ショートコント
アパートの天井から垂れてくるものを
金盥で受けてみると…


久保井
あるプロ野球の試合にて。
バッテリーを組む2人(ジュニア&渡辺)が、
元チームメートで相手チームの打者・久保井(靖史)のことを
グローブとミットで口許を隠したまま、
10分以上ポロカスにののしる、ただそれだけの話。
言いがかりに近いような悪口も多いけれど、
とりあえず笑っちゃいます。
2人のいらだちと、打者のウザさがよく伝わりました。

ジェンダーとセックスの区別もつかんアホ同士が
男女共同参画社会について云々論争している昨今、
あえて言わせてもらえれば、
「あ〜、あいつ何かムカつく〜」という心理は、
女子の方がよりわかるかもしれないと思いました。
余談ですが、
レンタル店で、カップルが映画を借りようとして、
相手が、自分の見たくない映画に手を伸ばしたとき、
女子が「嫌い」「気が進まない」と言うのに対し、
男子は「おもしろくない(見たか見ていないかは不明)」と
その映画却下の理由を述べている気がするのは
偏見でしょうか。
この場合、女子の方が映画とのつき合い方が「正しい」と思うのは、
完全に私情ですけど。



ダンボ君
アンジャッシュの「ピーポ君」「キュータ君」ネタに近い。
ひょっとして、パクリ…?と思えばそうかもしれないけれど、
それでいて、千原ならでは感漂うネタ。

赤いトレーナーに古くさい帽子をかぶった荒木(ジュニア)。
帽子についたポンポンが「ピンポンパン」「ロンパールーム」風
あくまで「往年の子供番組」の態で始まる。
四方の側面にマンガチックな顔を描いた段ボール箱を
頭からかぶり、
レジャーシートを散髪店のケープのように被せられた人物に、
質問したり、話題を振ったりするが、
その回答はすべて、
「どこでもいい」「じわじわ」「したい」
「ある」「あたまがいいな」「やったー」
など、イジりようでどうとでもとれる言葉の中から荒木が選び、
ピストルでボタンを押して再生した録音ばかり。
場所も暗い。どこかの倉庫のようだ。
段ボールの下の顔は一体?
そして、倉庫に飛び込んできて、
「こんなことやめましょう」と言う男(靖史)は……。

怖いけど、すぐ終わる。
正直言って、少しも笑えない。
といっても、おもしろくないから笑えないのではなく、
まあ何というか、笑ったら何か起こりそうというか
物すごく禍々しいところが魅力です。
特に意味はないのですが、
夢野久作「ドグラ・マグラ」の
「胎児よ胎児よ何故踊る」を思い出しました。



日本の夜明け
ダイレクトに怖さが伝わるのが前述の「ダンボ君」なら、
なんか薄ら寒い怖さがあるのが、このコントでした。

田舎の小さな寄宿学校?が舞台。
家庭的な問題のある子供を受け入れる施設らしい。
先生(ジュニア)が寝ていると、
2人の生徒(渡辺&靖史)が
しばしば「日本の夜明けを見つけた」と言いながら、
寝室に乱入し、安眠を妨害する。
1人は木の枝、もう1人は布団たたきを
刀に見立てて腰に差している(帯は縄跳び)。
2人が「日本の夜明け」と表現しているものは、
「掃除機のコードを引っ張りきると現れる赤いテープ」とか、
御飯の保温ジャーから立ちのぼる湯気とか、
わかるような、わからないようなものばかり。

夫の寝室がうるさいので、
目を覚ましたらしい「奥さん先生」の
スケスケのネグリジェ姿を見た2人は、
思わず写真を撮ったり、
息子さんがエレクトしたりする。
身長174と181の大男が、子供のように
息子さんがアツくて眠れないと訴える様は、
はっきり言って、キショい。

全体の構成は、映画風…というよりも、
映画のDVD風。
絶対英語圏の人には通じそうにない英語のセリフに
日本語字幕をかぶせたバージョンもちょっと見られます。


DJ内海
ショートコント
靖史さんは本当に上背があってスタイルがいい。


無情の儀
ピンク・黄色・オレンジのドレスを着て、
明るい栗色巻き毛のヅラを被った、
貴族の姫君三姉妹風の面々(長女ジュニア.次女渡辺、三女靖史)
言葉づかいは上品だが、やることはちょいちょい粗野になる。
丘の上の城で暮らしているのだろう。
次女が丘の麓に下りたがるのを、長女と三女が
「そこがいかにおそろしいところか」の例を挙げて制止する。
止めるに当たって挙げられる理由が、
だんだんあるあるネタっぽくなるのは御愛嬌か。

タイトルの「無情の儀」とは、作中で披露される
「だるま・放火魔・ハルシオン」で勝敗を決める
ジャンケンのようなもの。
だるまは放火魔に負ける(燃やされる)
放火魔はハルシオンに負ける(眠らされる)
ハルシオンはだるまに負ける(眠らせることができない)
という三すくみが成立している。

とにかく3人は女装が似合わない。
強いていえば、渡辺さんがちょっとかわいかったくらい。
真正女子でも、明るい栗色巻き毛にお姫様ドレスは、
なかなか似合わないとは思うけど。

殊にジュニアは、うら若き女性のはずなのに、
どこかばあちゃんっぽい。


お母さん
ライブのタイトルは、このコント由来と思われる。
ヘリコプターに育てられたために、
やたら大音量の声で話し、
羽根のついたもの(扇風機、換気扇、エアコン室外機)が
大好きな少年「コプタ」(ジュニア)。
クラスに仲良しが2人(「べっちょん」(渡辺)と
「たっちん」(靖史)がいて、
一緒に遊んだり、変な言葉を3人の間だけで流行らせたりしている。
授業参観日に張り切って作文を読むコプタのもとに、
思わぬ来訪者が…

シュールな設定ではあるけれど、
実はしんみりとした、何だか「いい」お話です。
「自分の少年時代を思い出した」などと感想を言って、
「ヘリに育てられた友達いたのかよっ」と突っ込まれてしまうような
気のいいおっちょこちょいおじさんなら、涙するかも。

ところで、渡辺さん演じる「べっちょん」は、
アベという姓からとったあだ名のようですが、
我が郡山地域では、ちょっと発音しにくい言葉です。
意味のわからない方は、「べっちょん」から「ん」を抜いた言葉と、
さらに「郡山」もしくは「福島」を併せて検索すれば、
わかるかと思います。



ことし1月14日のこちらの日記に、
千原兄弟はネタをもっと見たら、
きっともっと好きになるという確信があると書きました。
果たして……そのとおりではあったのですが、
自分の腹黒さ、性悪さとも対峙せざるを得ない、
そんな気持ちになりました。




2006年02月03日(金) あなたの伝えたい情報は何なの?(ローカルCM天気予報)

私は、国内旅行にも滅多に行かない
典型的な井の中の蛙生活を送っている者です。
ですので、以下書かれていることが、
あなたがお住まいの地域にも当てはまるかどうかはわかりませんが、
まー、どこも「こんなもん」だろうという判断から、
決めつけて書いている箇所もあるであろうこと、
まず御了承いただきたく存じます。


企業CMを兼ねたローカル天気予報ってよくありますが、
いつも不思議でしようがないのです。
あのBGMって、どうしてもああも
映像に対してちぐはぐな選曲なのでしょうか。

私が毎朝見ているものは、
「スターダストレビューの『夢伝説』に乗せてお送りする
健康ランドのCM」

です。
最近はやっと慣れてきた気がしますが、
う〜ん、何でここでこの曲?と思うと、
それが気になって気になって、
結果、天気予報を見逃すということが多々ありました。


スタレビは、聞きやすい日本語の歌詞だから、
それでどうしても耳に入りやすく、
結果、意識がそちらに行きやすいのかとも思ったのですが、
なんのなんの、
洋楽だと、よりミスマッチだったりして、
余計に気が散るというケースもあります。

ティアーズ・フォー・フィアーズの
Everybody Wants To Rule The Worldが流れる
地元住宅会社CM
……これは個人的に大好きな曲なので、
特に気になります。一体誰の趣味だ?


ビートルズのObladi Obladaが使われている
予備校のCM
……この曲は既にスタンダード・ナンバーの感もあるので、
どんな業種で使っても、そう違和感はない気がしますが。


スティングがカバーしたSomeone To Watch Over Me
前奏と歌いだしだけで終わってしまうCM(業種不明)
……この曲自体も、スティングバージョンも大好きなので、
もはや天気予報であることも忘れ、
おいおい、もーちっと聞かせろや、という意味で
気になってしようがありませんでした


また、天気予報を兼ねたものではなく、
ただの企業や商店のCMでも、
何でこの曲選ぶかなあーと、
疑問に思ったり、不満に感じたりすることも多々ありますが、
切りがない上に、余りにもローカルな話題になってしまうので
いや、上の天気予報CMの話題で既に“そう”なっているんですが
個別の指摘は差し控えさせていただきます。

ただ、ミスマッチといえばミスマッチながら、
変に納得したのが、
ビートルズのWhen I'm Sixty-four
インストゥルメンタルバージョンを
控え目に使っていた、「絵が動かないCM」でした。
仏壇仏具店のCMだったのですが、
共白髪的なノリがあるこの歌の歌詞を考えると、
一応合っていなくはないなあと。
おまけに、インストだものだから
スーパーで買い物しているみたいな身近感・お手軽感もあり、
すっと入ってきたのを覚えています。




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