| (私が)忘れなければいい…谷口の日記 |
| 谷口 |
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| 2005年07月30日(土) |
という事で試写会で観たイージス感想
モロネタバレ有りでございます。
封切り初日、これから御覧になる方は注意されたし
あと原作読者らしく「原作とくらべて…」と言ってしまっております
分かってるんだよー映画と原作は別だってーーーーー!!
でも原作と比べてモノ申してしまうであります!許してください先任伍長殿!(顔面を涙でぐじょぐじょにしながら鼻水垂らしながら敬礼)
ではスタート
福井映画祭り第三弾にしてファイナル。福井晴敏の最高傑作にして代表作「亡国のイージス」
という事で原作は原作、映画は映画同じ土俵にあげて「ここが違う、あそこが違う」「原作では〜○○なのに映画は××だから映画はイカン!」「原作の方が断然いい!」と言うのはお角違いの愚の骨頂だという事は百も承知、それを承知の上で自分に一言物申させてくださいであります！先任伍長殿!!(顔面を涙でぐじょぐじょにしながら鼻水垂らしながら敬礼)
ダイジェスト オブ イージス
実は
200４年に一年かけて放送された大河TVドラマ「亡国のイージス」がダイジェストスぺャル編集版としてスクリーンに登場!!
「亡国のイージス-THE MOVE-東京湾を封鎖せよ!-」
この夏、スクリーンで再びイージス旋風が巻き起こる!
とかなんじゃないかと思いました。
開始１５分で菊政死亡で何故か行がアヤシイ!という事になる畳み掛けジエットコースタームービー。
ジェットコースター過ぎです。二時間弱にあの原作を押さえるという方が土台無理なのは承知なんですが、あっという間に気がついた時には仙石が行に「なんで戻ってきたんだ!」とか言われてました。
コーイチと一徳の所属する組織(ダイス)の説明とかせんとわからんやろ…と思ったんですがそういう説明は一切無しですか?阪本監督、無いですか、そうですか。
登場人物がただでさえ多いので原作未読の方だれがどんな役職に就いていて、このいそかぜ占拠事件にどういう風に関わっているのか大変分りにくいと思ったんですがそういう説明は一切無しですか?阪本監督、無いですか、そうですか。
と、なんだかオッさんや美青年が入れ代わり立ち代わり画面に登場して真田のヒロくんと勝地涼が歯切れの悪いアクションシーンをこなしてるなと思ったら、ちょっと笑ってしまいそうになる手旗信号を送って事件が解決してた。と、そんな辛口批評。もしかしたら生チワワ(寺尾聡)を観たから夢現だったのかもしれない、どうだろう
と、辛口批評は広大なネットの海に任せるとして、でも任せられなくて原作と比べてモノ申してしまうであります1許してください先任伍長殿!(顔面を涙でぐじょぐじょにしながら鼻水垂らしながら敬礼)
個人的に残念だったのは原作の「自衛隊という組織は先制攻撃が出来ない組織、あくまで『自衛』を必定とする組織である」「自衛隊が<戦う>という事はこういう事だ」戦う事の出来ない軍隊自衛隊、軍であって軍でない自衛隊の矛盾を曝け出ししつこい程描いている点なんですがホンモノ借りちゃったからツッコンで描けなかったのか否か。
全然関係のない話で恐縮ですが福井を読んでからかわぐちかいじの「沈黙の艦隊」「ジパング」を読んだら結構あっさりと攻撃してまして吃驚した記憶があります。それ程までに「亡国のイージス」の自衛隊の戦艦戦闘機は「戦わない」「戦えない」戦艦戦闘機だったという印象なので是非「戦わない」「戦えない」戦艦戦闘機の姿を描いて欲しかった…。嗚呼、原作と比べてしまった御免なさい。
福井が言っていた通りまさしく「原作読者は一度目は原作との違いを探すだけの作業になってしまう」だったので「チミ達は今回タダで見るんだからニ回三回と観なさい」の言葉通り、もう一度観たいと思います。
あとやっぱり国際フォーラムは映画館ではないので音響がアレな感じでよくなかったのでリベンジしたいと思います。
映画観てしみじみと思ったんですが福井晴敏は富野御大将より押井守の方が好きなんじゃないかと時々思う。
