カエルと、ナマコと、水銀と
n.446



 破壊願望

=破壊願望=

貧乏揺すりがとまらねえ。なんで世界にはこんなにくだらないヤツらが多いんだ? 
にらみ返したら、目を逸らしやがった。喧嘩もできないのかよ。おい。
そこのおじさん。綺麗な女も抱けないで可哀想に。自分が惨めだって分かってるのか? おい。

=書くべき衝動=

中身のない音楽。体中が震えてくる。意識してトランス状態に持っていく。書かないといけない。書かないといけない。書くべきことはたくさんあるし、書きたい。書きたい、と。



=ふぅ=

っと、筆がすすまない。いや、進んでるんだけど。ちゃんとかけない。ふぅ。

2002年08月07日(水)



 さんかく

=さんかく=

蝉が鳴いている。今更気付いたわけではない。でも、今年は数が少ないな。なんでこんなとこを歩いてるんだ? 全く、困ったもんだ。これは夢なのかい? これは夢なのかな? いや、夢じゃないな。夢じゃないけど、なんでか既成感みたいなモノを感じるんだ。夏休みが終わろうとしているときに、友達と遊んでから、帰りに夕日を眺めているときのような、不確かな眠気のようなモノ。俺は、何か大事なことを忘れているんだ。きっと。

=変貌=

いつの間に世界はこんなに寒くなったって言うんだい? 今朝まではあんなに暑かったっていうのにさ。一体全体、何があったって言うんだよ。



=作品を書こう=

ということで、夏休み中に書いておきたいな、、、と思いつつ。って言うっても、結局今回も長くなりそうなんだよな。と、「ひしがた」と「さんかく」って作品を書きたい。えーっと、なんとなく、二つに分けてみたかった。一作品だけじゃなくて、もう一個文調は違うんだけど、内容はそれの続き、、、みたいなの。

2002年08月06日(火)



 混沌として、道を行くんだ

=混沌として、道を行くんだ=

右足を前に踏み出して、左足をさらに前に踏み出して、もう一度右足を前に踏み出して、そんなことをしていたら、いつかきっと気が触れちゃうって。
それよりも、ああ、俺はこれでは何歩目なんだい? 

=ズルイほどの光をアビテ=

日曜日の午前中が始まって、僕らは何もする気が起きず、二階の部屋からアパートの管理人宅の庭に咲くハクモクレンの白い花を眺めていた。
そのジカンは限りなく、狂おしく、胸をかきむしりたくなるほど幸せはずなのに、僕は笑えなかったし、ユキも笑えなかったし、幸福な光を浴びること自体、僕らにはためらわれてしまっていた。

=使用注意=

それはそれで一体何だか分からなかったし、多分それはきっと他の何かと一緒になって初めて意味を持つ「何か」であって、そうだな、車のエンジンみたいなモノだったんじゃないか、と考えている。

2002年08月02日(金)



 三角木馬。煙草

=三角木馬。煙草=

ちっ。女子高生の白くて綺麗な足を追っかけてたら、えらく遠いとこまで来ちまった。そろそろ自分がなんで歩いているのか分からなくなってきたし、油っぽい汗も気にならなくなってきた。とにかく、三角木馬にまたがって、その苦痛がいずれ快感に変わってくるだろう、ということは前々から分かっていたわけで、自虐的なこの悲しみもいつかは、悲しみじゃなくなってくるんだろうな。

=すぐそこに、漂うモノ=

どうせなら笑っちゃおうじゃないか、って友達に言われて、逆に悲しくなってしまって、ぼろぼろになるまで泣いてしまった。体の中に芯が残ってるのは感じてるんだけど、空気、現実、その他のはっきりとしたモノと私との境界面がふわふわとぼやけていた。

=シロユリ=

そう、好きな子だ。色白で、その、つんとしたところがまた可愛くて、気が強いなんて言われてるけど、やっぱり確かに可愛くて、結局の所まだ話したことさえない。


2002年08月01日(木)
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