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■ 止まっているようでいて
今日、私は朝の家事を済ませた後、 3歳の息子と手をつないで 歩いて郵便局まで行き、 言語障害になってしまった義母へ 手作りのあいうえお表を小包で送った。 帰りに、高血圧と風邪で寝込んでいる 母のところに顔を出し、 様子を見てから、 小さなせんべい屋で砂糖せんべいを3枚買い、 店のおばちゃんと 笑って世間話をした。 途中、ヤクルトレディ時代の マネージャーと道で会い、 「こんちは〜」 と笑顔で声を掛け合い、 子供と歌を歌いながらゆっくり家へ帰ってきた。
今までの暮らしからは 想像もできないほど、 のんびりとした時間を過ごしている。
今、私は仕事もしていないし、 妊娠もしていないし、 家事育児はかろうじてしているけれど、 介護をしているわけでもなく、 今までの、 常に全力疾走していた人生から見たら、 物凄く停滞しているように見える生活をしている。 しかし今、 毎日ふつーーーーーーーーーに 暮らしているようでいて、 私の中では物凄い勢いで 何かが芽吹きだしている。
立ち止まる、という行為をやっているのだ。 私は何もしていないのではなく、 全力で立ち止まっている。 すべてを白紙に戻して、 記憶と思考と経験と構想を組みなおす作業をしている。 昨日までイヤだったことが、 今日はイヤでなくなっている。 さっきまで絶対だと思っていたことが、 今はもう、絶対ではなくなっている。 走ったままの人生では、 決して気づけなかったたくさんのことに 猛烈な勢いで気づいている。
自分の次の一歩が楽しみだ。
2003年05月30日(金)
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