好奇心

「いつか祖谷のかずら橋を渡りたい」と夢を語ると、たいてい「え〜っ、なんで!?」と驚かれます。
さらに「バンジージャンプもスカイダイビングも、機会があったらやってみたい」などと続けようものなら、「何なの、このヒト…」とロコツに引かれてしまいます。
私にとってかずら橋を渡ることは、たとえばスッポンの生き血を飲むことや豚足を口にすること、あるいはセレブのパーティに招かれることやホテルのスイートルームに泊まること…などと横並び。つまりは経験したことのないことをただやってみたいという気持ちだけ。(スッポンと豚足は遠慮したいけれど/汗)
思えば就職活動中、何ら誇れる特技も資格も持たない私は、ただひたすら「長所は、人一倍好奇心が旺盛なことです!」を武器に渡り歩いていたものでした(笑)。
周期的に海外旅行に出かけたくてたまらなくなるのも、おそらく同じ理由なのだろうと思います。
私のようにカタコト英語しか喋れない人間が海外を旅するというのは、現時点で自分に備わっている気力、体力、知力を全てさらけ出し、「私、この程度の者なんですけどっ!」と開き直って街中を突き進むようなもの。
運良く会話が成り立てば、自分の存在が少し認められた気がして嬉しい。ダメな場合は、自分の中のどこかにまだ持ち札(残念ながら「切り札」なんてカッコイイ物は無い)があったはずだと必死で探し、掻き集め、総動員させて何とか乗り切ろうとする。
さすがに海外でムチャな行動をすれば命取りにもなりかねないので、ダメな場合と言っても、せいぜい欲しいものが買えないだの、上手く乗り継ぎができないだの、その程度のしょぼいピンチなのが情けないけれど(苦笑)。
前回の旅から、ずいぶん間があいてしまいました。そろそろ私の好奇心が疼き始めています。
まだ目覚めずにいる内なる力を呼び起こし、備わっていないアイテムをゲットするために。…って、RPGの主人公か自分探しか? って気も(笑)
2006年09月03日(日)

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