パーティーのこと

生まれて初めて出版社さまのパーティーなるものに参加させていただきました。
会場となったホテルのゴージャスさ、宴会場の広さ、参加者の多さ…から始まり、見るもの聞くもの全てが驚きの連続。
雲の上の存在である有名作家さんを拝見するたび単なるミーハーファンと化して興奮したり(苦笑)、社長さんや編集部の方のお話を伺いながらその場にいられる身のありがたさを実感してちょっとうるっときたり、私にしては珍しくハイテンション状態がずっと続いたひとときでした。

男性も数人いらっしゃいましたが、大宴会場を埋め尽くしていた参加者のほとんどは当然のことながら女性。お着物の方、チャイナドレスの方、コスプレみたいに可愛らしいドレスの方もいらして、とても華やかでした。
個人的に一番衝撃的だったのは、作家さんも編集部の方もどなたを見ても美人だらけだったこと…かもしれません。とにかく会場内のどちらを向いても美人だらけなのですよ、本当に! 天から二物も三物も与えられた方が、あんなにたくさんいらっしゃるなんて不公平です…(泣)。

ひとつ面白いな…と思ったのが、作品から受けるイメージと作家さんご本人の印象にほとんどギャップがなかったことです。といっても、直接お話させていただいた方はそれほど多くはないのですが、お顔を拝見してお名前をお聞きすると、「ああ…」と頷ける方ばかりだったのです。

作家さん友だちが一人もいないため、お仕事に関して日頃ご相談できる方といえば担当さまだけ。ところが今回は、参加者全てが同じジャンルの作家さんばかり。改稿は何回くらいするものなのか、家族や友だちにはお仕事の内容をどこまで話しているか…など、以前から気になっていたギモンも話題にのぼり、いろんなご意見を伺うことができて勉強になりました。
また、挿絵をつけてくださった漫画家さんと直接お話できたのも嬉しかったです。メールなどでのやりとりはあっても、やはり顔を見てお話するのとは全然違いますし。

考えてみると、ひとつの出版社さまだけでもあれほど多くのBL作家さんがご活躍されているということは、いかにBL作品が多くの方に愛されているか…ということですよね。
何年経ってもなかなか自分からタマゴの殻を外そうとしない私ですが(汗)、もしも次の機会があれば今度はもう少し背中を伸ばして参加できるよう、初心にかえってがんばろうと思いました。参加して、本当に良かったです。
2005年05月30日(月)


『美少年』 (小野塚カホリ/原作・団鬼六)

小野塚カホリさんは、大好きな漫画家さんのひとりです。初めて彼女の作品を読んだのは、初コミックスの『僕は天使ぢゃないよ。』で、まるで運命のヒトに出会ってしまったかのごとく動揺し、嬉しくてじたばたしたことを覚えています(笑)。
何冊かのBL系コミックスを出された後、少女向け、レディース向け雑誌に活動の場を移された小野塚さんが、5年ぶりに手がけられた今作。
原作者の団鬼六さんについては、お名前は知っているものの作品を読んだことがなく、今回が初鬼六体験(笑)。原作を読んでいないのでどの程度原作に忠実なのかはわかりませんが、久しぶりに胸を締めつけられる感覚をBL作品で味わうことができました。
恋をしている人の強さと弱さ、危うさ、そしてそんなふたりを一歩引いたところから見つめるいとおしさに満ちた眼差しは、小野塚さんのオリジナル作品だと言われればあっさり信じてしまうほど、小野塚さんテイストに近いものがあります。
何と言っても強烈なのが、裏表紙に赤字で書かれたセリフ。作品を読んでいるときには、この場面で思わず涙してしまいました。
何というか…今の日本人が失ってしまった恥じらいと潔さ、人が本来身につけているはずの心根の気高さ、美しさ…が、このひと言に全て詰まっているように思うのです。

実はこのコミックスの発売日は、私の誕生日でした。それだけでもちょっとご縁を感じてしまいそうなのですが(笑)、あとがきを読むと新たな、そして衝撃の事実が判明しました。原作者である団鬼六さんと私は、誕生日が一日違いで、しかも同じ学校の卒業生だったのです。これも何かの運命…でしょうか(笑)。
2005年05月14日(土)

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