白い原稿用紙

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2004年09月26日(日) 生きて行く速度

そんな事言ってる場合じゃないのに
体調が悪くて仕事の調子も悪くて
ものすごいローペース。
大丈夫なの? あたくし。
(答え あんまり大丈夫じゃない)


ところでよく思う事があるのよ。
誰か教えてくれないかしら。

人間って
どれくらいの早さで動いているものなのかと
ことあるごとに疑問が沸き上がるのよ。。

時速どれくらいで歩くかとか 走れるかとか
そういう問題じゃなく。

たとえば
歩く時踏み出す片足の速度。
ねえ、と後ろから誰かに呼ばれて
なに? って振り向く身体の速度。
元気よく歩いている時に
元気よくふっているお手々の速度。

なんでこんな事が気になるかっていうとね、
よく箪笥に足の小指をぶつけないこと?
もう ちょっと言葉が出ないくらい痛いんだけど
時速どれくらいの速度でぶつかると あんなに痛いのかしら。
もうちょっとゆっくり動いていれば
あそこまで痛くはないはずよね?

あたくしは歩く時 けっこうありえないくらい
元気よく手をふってしまうんだけど
この手がまた いろんなところにぶつかるのよ。
手すりとか 部屋の入り口とか。
これがまた痛い。
いったいあたくしは
どれくらいの速度で手をふっているのかしら。

手をふる速度に関しては
あたくし、自分だけの迷惑じゃすまなかった過去を思い出したわ。
デパートの大食堂でウエイトレスのアルバイトをしていた時。
そんな時ですらあたくしは
片手にトレンチを持ったまま
残る片手を元気よくふってしまう癖があったわけだけども……
そのあたくしが振り上げる手の位置がね……
ちょうど その 股間の高さに来てしまう
とっても背の高いウエイターがいらっしゃったのよ。
その方がまた
よせばいいのに よくあたくしの後ろを歩いていらっしゃったのよ。

当然 その方があたくしから受けた被害は
アルバイトの一月半のあいだに 数知れず……
あたくしはそのアルバイト先の殿方達の間で
ちょっとした要注意人物だったらしいわ。
ちょっとじゃすまなかったかもしれないけど。

そういうふうに。
自分だけじゃなく 
ヒト様にまで迷惑をかけてしまうのよねえ
あたくしのスピード違反は。

今朝も
顔を洗っている時
ザブザブゆすぐ段階で 思いっきりお手々を
鼻の中につっこんじゃった。
痛いんですけども。
誰に怒ればいいのかしら。

まあこれは 三回に一回はやることなんだけど、
毎回律儀に 
誰にぶつけていいのかわからない怒りがわくのよ。
なんだか理不尽な痛みなんですもの。

制限速度 何キロぐらいを守れば
自分にもまわりにも迷惑かけずに生きていけるのか
どこかで研究しているなら あたくしに教えて下さってね。

それで。
世の中の漫画家ってのは
時速どれくらいの早さでペン入れしているのかしら。

よく「ペンが走る」って言い方をするわ。
これは すごく調子が乗って
ペンの速度が早いだけでなく
シャープで生き生きとした線が引けた時に限定する言葉だけど。
どれくらいの速度なのかしらねえ
ペンが走る時って。

いまのあたくしはペンを走らせたくても
まだ下描きが……
下描きのデッサン取るのに四苦八苦してるわけで
制限速度がどうこうと言う前に
さっさと免許を取ってコイ!
っていう段階かしら。
おほほ。

笑ってる場合じゃ無いので
錯乱行動日記終わり。


2004年09月23日(木) 戦い半ば 白の闇

とにかくとりあえず
コミックス原稿第一弾を数日前に入稿いたしました。

全ページ描き下ろしの為、
出来上がってから一度にお渡しすると
編集部の作業が大変になるからよ。
でも もちろん
発行日までに余裕たっぷりで
良いコちゃん入稿をしていれば
先入れ原稿の必要なんかないんだけども。

第一弾修羅場は お友達の
ハナコさん(仮名)と
ちょびんちゃん(ハンドル名)との多大な助力によって
なんとか突破。
アシゃんも雇えないような貧乏な生活の時こそ
どっぷりとわかる お友達の有り難み。
ううう(TT)ありがとう。
お礼に暑苦しいキスを。
いつまで続くのかしら この残暑。

なんか ちょっぴり壊れてるかしら あたくし。


で、第一弾原稿受け渡しの時
編集さんに ぶっちゃけた質問を。

「このコミックスでどれくらいの実績を築ければ
次を出させていただけます?」

編集さんもぶっちゃけてお返事を下さったわ。

「わかりません」

お〜〜〜い。

あたくしだけでなく
怖いのは編集部も同じなのよね。

超ハードSMボンデージボ−イズラブで売って来た作家が
(な、長い売り文句ね)
それをとっぱらったとき
どの程度の読者がついてきてくれるのか
見当もつかないのは編集部も同じ。
雑誌に載せたものでもないから
読者の反応はまったくの未知数。
それはもちろん とっくに承知で話を進めて来たし
編集部も覚悟を決めて 受けて下さったはず。
でも……

「今まで通りの部数が出せれば問題ないと思いますが
SMボンデージではないこの本では……」

編集さんっ
語尾が消えていってますってばっ(^^;)

さらに今まで考えていた事をぶっちゃければ
SMボンデージをとっぱらった作品を描く場合
どうしてもソレを連想させる「とりマイア」の名前は
もう使わないつもりだったのよ。

今描いているコミックス原稿は
もともと同人で描いた時使っていた
「藍まりと」の方を使うつもりだったのん。
最初から エッチ無し健全漫画は「藍まりと」名義、
頭の回線をぶっちぎって
居直った超ハードBL漫画は「とりマイア」名義、
って決めていたからん。

でも
「藍まりと」名義は 幼年漫画ですら使った名前。
その読者に今回の作品を見せても良いかということになると
やっぱりちょっと御遠慮したいわ。

直接エッチ表現は無い。
ないけど
エロスは追いかけたかった。
たぶんこれからも その方向では続けたいのん。

その作品群を小中学生に読ませたいかしら。
やっぱり大人に読んで欲しいかも。

……という経路で「とりマイア」名義になったのよ
今回の作品も。

でも するってえと今度は
超ハードSMボンデージを期待して手に取って下さった読者ちゃんが
それなりにがっくりするのは避けられないという宿命が。



売り上げ的に大コケするかもしれないわ。

そうなれば次はないわ。



心のかたすみでなにかがつぶやく声が聞こえたわ。

「そうなったら また同人、始めればいいじゃ〜〜ん♪」

妙に明るい声で なに そそのかしてんのよアンタ。
っていうか アンタ ダレ?

確かにもともと 
「商業的に描きたいものがだめだったら
同人でまた描きはじめればいいわ」 と
そう心を決めて
超ハードHBL撤退を決めたけど、
妙に 話が具体性をおびてくると
それなりに先行きのわからない気分が盛り上がるわね。

不安、と呼ぶには 暗さが足りない気分だけど。

なんだか 先行きがまた 真っ白な気分。

これからここにまた なんか未来の予想図を描いていかないと
真っ白な闇に突入することになりそうね。

あらん。

なんて今回のコミックスのタイトルに連動した気分かしら。

とにかくとりあえず
今 目の前のこの戦いを終わらせない事には
どっちにしろ次には進めないんだけど
今後をかけたこの原稿にかける時間が
こんなに少なくなるとは 計算外だったような
ちょっと予感があったような。。。

手伝いにきてくれたハナコさん(仮名)が
この様子を表す 的確なお言葉を残していかれたわ。



『自業自得』


いやん。

そんな悪態をつきながら
また来てくれると言うアナタが好き。
ちょびんが置いて行ってくれたカレーもおいしかったん。
でもすぐなくなるから それも追加よろしく ちょびん。


2004年09月17日(金) 飛んでる記憶

日記書きに来ている場合じゃないのはわかっているけど
コワイ事があったので吐き出しに来たわ。

夜も昼もなく
一日が何時間かも関係なく仕事をしてるわけだけど、
今日たまたま
ゴミを捨てに行く時間が
御近所さんがゴミ出しする時間とぴったりだったらしく
たくさんの方々にお会いしたのん。

先月引越して来た母に説明するために
母付きで ゴミ捨て場まで行く途中
お花の手入れをしていらした若い美人妻に
「おはようございま〜す」と後ろから声をかけたところ
ふりかえりつつ挨拶を返してくれたのだけれど……。

ふりかえってあたくしの顔を確認したとたん
「あ〜 誰かと思ったら」
ともう一度親し気に挨拶をしなおして下さいましたのよ。

だ、だれ?
この美人妻とあたくしとの間にいかなる関係が?

その後も
挨拶をかわす方々が なんだかやたら親し気でいらっしゃる。

わんちゃんの散歩の奥様が
「あ〜 こないだはお疲れさま」
とにこやかに。


こないだ……………………



心当たりはあるわ。

時の流れを無視しているあたくしには
いつだったか記憶は定かでないけれど
この夏
町内会恒例の親睦会があったわ。
いつも忙しくて出ないんだけど
今回は 引越して来た母の紹介がてら
ちょっとだけ 息抜きもかねてと出かけたわ。

そしたら素敵。
野外で催されるその親睦会ってば
町内の皆様の数々の自慢料理や
なんと生ビールのサーバーまで(TT)

これで飲まなきゃ女がすたる。
残っちゃったりしてももったいないと
なんか 気がついたら
母はとっくに先にお家に帰り、
あたくしは公園で
近所の中学生達と全速力で鬼ごっこをしていた。。。。

お片付けを手伝った記憶もうっすらとあるわ。
生ビールも大ジョッキにふた桁飲んだ所までは覚えてるわ。

覚えて無い時間が多すぎる……。

その飛んだ記憶の中で あたくしは
この美人妻やわんちゃんの飼い主をはじめ
御近所の皆様の前で 
いったいナニをやらかしたの〜〜〜〜????

にこやかに挨拶を返して下さるんだから
そうひどい事をしたわけではないとは思うんだけど
あんまり みっともいい事だとも思えないのよ
このあたくしの事だから(TT)

お酒はひかえよう。

せめて大ジョッキなら ひと桁でやめておこう。

秋が深まって仕事が終わり
あたくしが 普通の時間に
御近所を歩く状態になる頃には
御近所の皆様が 
あたくしの事なんか忘れていて下さいますように。


藍まりと |MAILHomePage

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