コミックス描き下ろし分、脱稿致しました。
数日前なのよ。
ちょっとばてて日記さぼってたけど。
締めきり、ぎりぎりまで延ばして頂き
迷惑をおかけしたけど
予定通りの発行日には出るはず……。。
きっと出るわ。
これから本格的に
「シュレッダー企画」の発送準備に入るのだけれど、
どれくらいあるかわからない
落書きみたいなラフ画に 全部 サインを入れ
確かに作者本人の了承の元に譲ったという
証明のハンコを入れる予定です。
ちょっとお時間がかかります。
昨今の生原稿流出事件を考え、
たとえラフ画といえど
ばらまくのはまずいかと 最初は悩んだけど、
逆に
本人から出たものにはこういう証明書がつくのよ
という前例になるために ちょうどいい
と 今は居直ってます。
ハンコはこれから作るの。
どうしようかしら。
まさかイモバンってわけにもいかないし。
文章が長いから掘るの大変そうだし。
パソコンで作ったものをハンコにできる機械が
昔 すごく欲しくて悩んだけど
結局高くて 諦めた事もあったわ〜。
今 持っているのは
ガリ版みたいな手軽でチープなものだけ。
それでやるかもしれないけど
これって字がかすれるのよね。
よ、読めればいいかしら。
などと悩んでおりますので
発送にかかるまで
もうちょっとの時間を下さいまし。
ホントにごめんなさい。
言い出してから何年たってるのかしら。
しんぼう強く待って下さったあなたに
感謝のチュ〜を。
ぶちゅ〜〜〜〜。
2003年08月25日(月) |
人はどこまで優しくなれるか |
お仕事の友のテレビ。
そんなに付き合えないわ、と思いつつ
恒例の24時間テレビを見てしまったわ。
秩加香ちゃんと花子ちゃんの頑張りにつられて。
残念ながら放送時間内に間に合わなかった
山田花子ちゃんの110キロマラソンのゴールを見るために
チャンネルはそのままで10時を待つ。
……ものすごくいいものを見せて頂きました。
もうボッロボロのクッタクタで走り抜いた花ちゃん。
ゴールに椅子が用意され、座ったままのインタビュー。
思うに、あの状態で一度座ったら最後、
二度と立てないんじゃないかと思うくらい
疲れていたと思うのよ。
皆が花ちゃんを褒めまくり称讃の嵐の中、
花ちゃんはすっくと そのぼろぼろの足で立ち上がり、
「坂本さんは脱水状態で、3度も点滴を打ちながら
頑張ったんです」とトレーナーを讃えたのよ。
性格のいいコだとは聞いていたけど
これは あたくしの貧相な想像を絶する
性格の良さでした。。。。
自分が主役、
皆が自分を讃えて当然の時、
しかも、多分、肉体を限界まで使った後って
頭の中は真っ白になると思うの。
褒めてもらって、今までの苦労が報われるこの瞬間、
花ちゃんは「他人を褒めて」と言ったのよ。
100歩譲って、こういう時にも
励まし、助けてくれた人に感謝をする余裕は
あるかもしれないわ。
でも自分に向けられるべき称讃を
「他人に向けて」と言える人はそんなにはいないわ。
自分のことでいっぱいいっぱいの時、
あたくしだったら 絶対
他人の事を思いやる心の余裕なんて持てないと
自信を持って申し上げるわ。
花ちゃんこの行動は まさに天使の所業だわ。
肉体の限界の時、計算できる余裕なんて
普通 人間にはなかなかナイと思うの。
「こうすれば人に好感を持ってもらえる、
いいコだと思ってもらえる」なんちゅう計算が
できるはずがないわ。
その時の行動はほとんど反射神経。
自分が褒めてもらって当然の時に
他人を褒めて と言えるのは
花ちゃんの魂の性格なんだわ。
ああ、もう 好きッ!
妹になってっ!!
それからもうひとつ。
性格がいい花ちゃんは「座ってて」と言われても
誰かが声をかけるたびに
つい 立とうとするそぶりを見せてしまう。
それに気がついたと思われるTOKIOの山口君が
花ちゃんに話しかける時、
そっとしゃがんだのよ。
後ろから声をかけたりして
花ちゃんが振り向く動作をしないですむように、
姿勢を低く、自然にかたわらにしゃがんで
「がんばったね、あとはゆっくり休んで」と。
さすがの花ちゃんも
しゃがんでる人相手には立とうとは思わないですむわ。
立てば見下ろす事になってよけい失礼ですものね。
この思いやりも なかなか出て来ないわ。
褒めてあげようと言う善意の気持ちが先にたつもの。
この後の国分君も同じように
しゃがんで話しかけたわ。
これは立って話しかけた人が無神経なわけじゃなく、
しゃがんだ山口君や国分君の気づかいが
尋常じゃないのよ。
ああ もう 好き好きっ!
結婚してっ!(重婚だけど)
とっさの時、余裕のない時の行動は
頭では制御できない。
あたくしは優しさというものは
ある種 想像力だと思っていたわ。
他人の立場ならどう思うか、
どうして欲しいだろうかと常に考える
想像力を必要とするものだと。
山口君と国分君の想像力は素晴らしいわ。
でも花ちゃんは
想像力など発動する余裕はなかったはず。
いじめられっこだったという花ちゃんは
どこであんな優しさを身に付けたのかしら。
それは後天的に身につくモノかしら。
想像力で補わなくても
身体の芯に染み付いたようなあの優しさを
かなうものなら あたくしも欲しいものだわ。
110キロを走り抜いた根性もすごいけど
この優しさの方に
はるかに感動してしまったわ。
このところ、心荒む事件があったので
この場面には これ以上ないくらい
心 癒されましたわ。
おつかれさま ありがとう 花ちゃん。
錯乱して日記を書きに来たつもりはないんだけど
やっぱり ある種の錯乱かしら。
コミックスにするための原稿を戻して頂き、
手直しの真っ最中。
あれこれ原稿に手を入れたり
ホワイト忘れやトーン忘れを塗ったり貼ったりしつつ、
この時は時間がなかったのよね、
この時はあのアシちゃんが来てくれたんだっけ、
そうそうこの時はしんどい事件があって、
などと思い出しながら手を入れてるわけなのよ。
そうやって原稿に手を入れているうちに、
今回の原稿流出事件で
「本当に所有権は漫画家にあるのか」と
疑われてしまった
被害者の漫画家さんの胸の内
その無念さや くやしさや 悲しさを思って
やり切れなくなっちゃって 錯乱。
著作権法はけっこう穴だらけだと聞くんだけれど
漫画というもの自体が歴史が新しいし
あまりにも特殊なものなので
確かに難しいのかも知れないわ。
「これはあたしのものなのよ〜〜〜〜」
という事さえ認めてもらえない著作物っていったい。。。。
金銭の利益が発生する権利については
いろいろ議論があるでしょうけど
その金銭的価値がなくなった時の紙切れを
描いた本人以外、あるいは熱烈なファンの他に
誰が欲しがるというのかしら。。。。
今 直しを入れている原稿の担当編集さんは
あたくしはとても信頼しているわ。
もっとも信頼出来ない方とはお仕事のやり方を考えるけど。
いろいろ痛い目にあってるし。
時の人、西池氏とすらお仕事しちゃった前歴があるし
いろいろ勉強させて頂いちゃったわ。
今の編集さんは
こちらの進行具合や体調も考えて
スケジュールの都合をあれこれ付けて下さり、
この作品の読者へのサービスも一緒に考えて下さり、
感謝してもしきれないくらいなのよ。
こういう編集さんが
「原稿の所有権は私にもあります」とおっしゃるなら
喜んで差し出します。
でも実際は原稿の管理はけっこう大変なので
差し出されても困ると思うのでやめておきます。
……というよりそういう編集さんは
漫画家の原稿の所有権は
あたりまえに認めて下さっているので
差し出されても返されちゃうかと思いますが。
でも編集さんがそうでも
所属する出版社がそうでない場合、ややこしくなりますけど。
それでも
今まさに原稿が売られて行こうとしている時
それを止めようと一番必死になるのは漫画家。
損得抜きで取り戻したがるのは描いた本人。
金銭を生むもの、どころか、身代金を要求されて
大損をこいたとしても 取り戻したいのは
他にはいないこの事実。
ソロモン王や大岡越前なら
この一点の事実だけでも
「生原稿は漫画家のものである」と
認めてくれそうなものだわ。
漫画を描く仕事をほんとうに『仕事』として
割り切っている人もいるでしょう。
人それぞれだし、
そういうやり方もアリなあたりがおもしろい世界。
でも多くの漫画家は 著作権法にあるように
思想又は感情を創作的に表現したもの
というスタンスで描いていると思うわ。
利益を生み、食べて行く手段としてだけ
割り切れるものではないのよ。
などといろいろ言いたい事はあるけれど、
とりあえず、
今信頼している編集さんを困らせないために
仕事に戻る事にするわね。
でもきっと手を入れている間中、
このやりきれなさは続くのね(TT)
手を入れてなくても気になるけど
実感として迫って来ちゃうのよ。
その無念さが。
こんな気持ち、今は漫画を描かなくなった
まんだらけの店主さんには
思い出してもらえないんでしょうか。
コミケを挟むと日付けの感覚が狂いますの。
たとえ一般参加でも。
この一日が命取りになる事も
重々 承知していたはずなのに。
……「なのに」でおわかりのように
命 取られそうな事態に。。。。
カラー分の締め切り日を一日間違え、
確認して気がついたのは今朝方。
いつの間にもう20日になってたのっ。
そんなはずはないわっ。
誰か嘘だと言ってええええ〜〜〜〜〜〜〜
固まるパソコンをなだめすかし、
再起動を繰り返しながら
やっと描きあげたカラーを打ち出す。
出力見本が乾くまでに半日。
乾くのを待っている最中に編集さんからお電話がっ。
かかって来た電話なのに
あちらが口を開くより早く
「すみませんっ。今日だったんですよね、
今乾くのを待っていて、乾き次第当日便でっっ。
それでも明日になっちゃうんですけどもっっっっっ」
「日付けを間違えていてっ、気がついたらこんな事態にっ」
矢継ぎ早の言い訳に
電話の向こうでやっとお口を開く事が赦された編集さんが
「コミケを挟むと感覚が狂うんですよね」
ああ、編集さんがオタクでよかった。
けれど決してそれに甘えてはいけません。
「私も とりマイアさんの事だから、締め切りにはちゃんと
届いていると思って油断してしまいました」
ごめんなさい。信頼を裏切ってしまいました(TT)
今から泣くから 誰か胸を貸して。
なるべくたくましいやつをお願い。
この期に及んで贅沢言うようだけど。
この一日が命取りになりそうなので
直接デザイナーさんへお送りする手配。
編集部と双方へ送る事に。
一日日付けを間違えた上
勝手に最終締め切りを勘違い、
思っていたより2日早かったわ。
これを確認してパニくっているところへの
編集さんからのお電話だったのよ。
ものすごく怪し気な言動になっちゃったわ。
うろたえている場合じゃなく
これから取り戻さなければいけないのは3日分。
こんな時を狙ったように
町内会費を集める当番が。
そんな事態に
こんな所に日記を書きに来てるのは
もちろん、由緒正しき錯乱状態。
……の他に
パニックを鎮めるためのおまじないでもあるのよ。
阿呆な文章を思い付くままに打ち込んでる内に
ほおら ちょっとは落ち着いて来たわ。
頭の中に優先順位と手順を確認、、、。
でもあたくしは
このパニックが嫌いじゃないのよ。
一分の隙なく動いている時が
生きてるわ、生きてるのね って気がするのよ。
だからって
好き好んでパニックになる状態に
自分を追い込んでるはずはないんだけど、
この度重なる 締めきり勘違いには、
あたくしの無意識がそうさせているんじゃないのかと
自分でも疑ってしまうわ。
世間様の晩ご飯が終わる頃を狙って
町内会費を集めてくるわ。
それまでに
まとまり切れてない描き下ろし分のネームを上げて、
原稿用紙に移すところまでは無理かしら。
それでは皆様〜
全力疾走の6日間の間に
あたくしがまた日記など書きにきたら
また錯乱してるのね、と思っていいわ。
来なかったら
それなりにうまく行っているのだと思ってね。
それじゃっ。
傘をさすほどではないけれど
歩いているといつのまにか
体中がしめっているという雨の中
出かけて参りました 夏のお祭りコミケ。
コミケから撤退してもう3コミケ。
(オタクの年数の数え方)
なんだかサークル参加してた時より疲れたような気が。
よくまあ、朝4時起きでこの中
一日中立ちっぱなしでもったものだわ、あの頃。
立ちっぱなしと言っても
半分は喫煙所にいたという話もあるけど。
友だちのスペースに寄り
「漫画原稿を守る会」のちらしを多めに
分けてもらって来ました。
イベント参加はしていないけど
通販の時一緒に配らせて頂きます。
イベントではいつも
トーンの調達をしておりましたのよ。
特にコミケでは新種も出るし
お値段も出血価格なんですもの。
でもトーンの売り場は西東
メーカーによってあちこちにちらばっていて、
全部まわるのは大変。
もう閉会時間を過ぎてから
漫画家仲間ととびまわりましたわ。
そのメーカーのひとつで、
「毎度〜 今日の売り上げはばっちりだった?」
と声をかけられちゃった。
そのメーカーさんが出始めた頃から
あらゆるイベントで
そこのトーンを買い漁っていたため
すでに面が割れちゃっているのよ。
お客さまが少ない時はちょっと世間話をしたり
このトーンはもう今日はないですか?なんて
強欲な質問をしたりしていたせいね。
お元気そうな 久しぶりのおじさま。
ちょっと白髪が増えたかしら。
「今日はサークル参加じゃないんです」とお返事したら
意外そうに「あれ そうなの?」
もう引退して3コミケもたつんです、などと
余計な事は言わず、会計をして頂いて参りました。
またいつ復帰して
イベントごとにお世話になるかわからないし(^^;)。
なにしろ午後過ぎから行ったので
気がついたらもう閉会の拍手が沸き起こっていたわ。
コミケに始めて行った友人が「この拍手はなにっ?」
とびっくり。
友よ これがコミケのだいご味のひとつなのよ。
今回も無事に終わったね、お疲れさま。
また冬に元気で会おうね。
あの拍手から そんな声が聞こえるのよ。
一時は爆弾騒ぎや脅迫状騒ぎなんかがあって
無事に始まるのか、無事に終わるのか、
ほんとに心配なの。
こんな大きなイベントがつぶれるわけはないという
幻想があるけれど
企業がバックにしっかりついているわけでもない
ほんとは何かあったら
いとも簡単につぶされてしまうであろう
とっても脆くて愛しいイベントなのよ。
サークル参加していた頃は
終わりの拍手を聞いたらもう
次のコミケの準備に向けての始まりだったわ。
こんなに感傷的に
あの拍手を聞いたのは初めてだったかも知れないわ。
そしてまた
冬にいそいそと出かけて行くのね あたくし。
またいつか
あの熱気の中で
テーブルの内側に立つ日が来るかしら。
今日も夏休みと言って
いいんだかいけないんだか……
起きてから一日中
サイトの更新作業にかかりきり。
ぜえぜえ。
昨日、寝る寸前に
第2掲示板サービス終了のメールを見て
そのまま掲示板の引っ越し準備に
突入しちゃったりしたのよ。
終了の時期には
どうにも動きがとれそうもなかったから
はやいとこやっておかないと。
ログを保存して
引っ越し先の掲示板の整備。
引越しそのものはもう少し後にするつもりが
なにしろ短気なのでとっととお引っ越しなのよ。
パソの前に座りっきりなので
気がつかなかったけど
トイレに行こうと階段を降りかけて気がついたわ。
昨日のウォーキングのたたりの筋肉痛がっ。
素敵っ。
いえ、だって、二日後とかに来たら
いやんな感じじゃないの。
お年寄りっぽくて。
あたくしはまだまだ若いのよっ。
まだまだ若いとか言い出したら歳だって説もあるわっ。
ま、まあ、そんな事はどうでもいいわっっ。
筋肉痛の場所は
膝の裏のちょっと上のあたり。
普段はそうそう使いそうもない場所だわ。
ぴんと延ばすとひきつった感じが心地いいの。
どうしてあたくし筋肉痛が好きなのかしら。
昨日 同じ距離を共に歩いた旦那は
膝が痛いらしいわ。
なんで同じ事をして痛む場所が違うのかしらん。
同じ映画を見ても
感動するシーンが違うようなものかしら。
全然関係ないかしら。それ。
なんだか 一日中、更新作業で頭を使ったせいか
脳みそも ちょっと筋肉痛みたいね。
なんなのこのとりとめのない日記は。
このあたりでやめておくわ〜〜〜。
明日から仕切り直して
ばりばりっとお仕事よ。ほんとよ。
そういうわけで(昨日の日記からの続き)
早く行かないと終わっちゃいそうな
マトリックスリローデッドを観に行って来たわ。
お話は置いておいて、
今回の萌えツボキャラは、プラチナブロンドの
ザ ツインズ。
いかすわ。
あれだけの能力を持ちながら翻弄されて
ふたりしてムカついていたのも可愛いわ。
188センチの長身の ほんとの一卵生双生児というのも
ポイントが高いわ。
お昼の回を観に行ったので
映画館を出てもまだ日が高かったのよ。
ぶらぶらとそのまま歩いた事のない道を歩いて
一駅ぐらいお散歩と思ったの。
線路に添って行けば迷う事はないだろうし
と思って歩き始めたけど迷ったわ。
さすがだわ あたくし。
新宿から出ているJRと西武線。
新宿近くでは付かず離れず線路がくっついていて
途中から離れて行くのだけれど
案の定、西武線を追わなければ行けない所なのに
JRを追っていたわ。
おのれ たばかったわね 線路。
途中で気が付いて軌道修正を試みながら進んだけど
気がついたら中野駅。
そのまま直角に曲がって 西武線の駅を目指し
やっとたどり着いた駅は出発した新宿から4つ目。
蛇行しながら行ったから
多分5〜6駅分くらいはお散歩を堪能したわね。
もちろん駅についた時には
日はとっぷり暮れていたわ。
ローカルな話題でごめんなさい。
だんなとふたりして
まるで遠足帰りの子供のように
くたくたなのよ。
そういう事情で
映画から帰ったら
サイトの更新作業を終わらせてアップして
おもむろに仕事にかかるはずが
すでにボロボロ〜〜。
今日はもう寝て
明日 早起きをして作業にかかるわ、と
夏休みの宿題を先延ばしにする
小学生のような事を言ってみたりして
あらん、
なんだかほんとに映画一本で
夏休み気分満喫〜〜〜。
なんて経済的なのかしら。
夏まっさかり〜〜〜。
漫画界の2大恐怖進行
お盆進行に乗り遅れたあたくしは
ちょっとやけくそ気味かも。
お盆とお正月は編集部や印刷屋さんがお休みになるので
早めに進行しなければいけないのよ。
漫画家にとっては締め切りが早くなると言う事なのよ。
そしてあたくしは
デザイナーさんがお休みになる前に
原稿を上げる事ができなかった落ちこぼれ……。
慌てて無理して仕上げるより
ゆっくりいいものを仕上げましょう、と
言って下さった編集さんのお言葉に甘えはしたものの
なんとか間に合わないかとじたばたしたんだけど
間に合わなかったの。
ええもう綺麗さっぱり。
すでに間に合わない日から6日も過ぎてから
ああ、間に合わなかったのね〜と実感がわいて
ようやくパニックから脱出しました。
コミックスの手直しと描き下ろし分なのん。
それで発売日がのびることはないのですけど
宣伝を打つのが間に合わないかもしれないと。
痛いわ。
それでなくとも本誌がなくなって、
宣伝できるところは限られているのに。
でも営業の方にも御迷惑をかけてしまったのかも。
ご免なさい。。。。。
というわけで
焼け石に水だけどここで宣伝なのよ。
星の館最後のコミックス「奴隷達の条件」
(毎度買いにくいタイトルでご免遊ばせ)
総ページ248ページ A5判 1200円
9月20日発売
描き下ろし短編16ページ。
どんな短編かはこれから考えます。
そういうわけでパニックもおさまったので
(いやんなおさまり方だけどん)
ようやく我にかえって
通販作業、サイトの更新作業などをやっております。
いろいろお待たせしてごめんなさい。
油断してると
お盆もあっという間に通り過ぎてしまうので
気合い入れ直して頑張るわ。
今年の夏も 猛スピードで駆け抜けそうな予感。
海に行きたいなんて贅沢は言わないわ。
終わってしまう前に映画に行きたい〜〜。
2003年08月04日(月) |
ほんと〜にあった怖い話 |
夏よっ。
夏と言えば怪談。
怪談と言えば稲川淳二さん。
TVでも、あのお顔を拝見する事が
多くなって来た所を見ると
夏本番ですわね。
そして稲川さん関連の怪談本も
たくさん見かけます。
今回描かせて頂いた、呪怨の叫び。
稲川さんのお話しを描かせて頂いたのは
これで何回目かは覚えていないのですけれど。
今回……恐怖の体験が……(ここで声をひそめる)
仕事でばたばたしていたので
外のポストに「呪怨の叫び」の献本が
届いていたのに気が付かず
あたくしがその本を目にしたのは
買って下さった皆様より
一週間か十日ほど遅くなったかと思うわ。
そして自分の掲載ページを確かめる。
小さな原稿用紙だったので
トーンはちゃんと出ているか、
描線が荒すぎないかと確認するため
……だったのですけど
あたくしはそこに
恐ろしいモノを発見してしまったのよ。
先に買って読んで下さった皆様は
気がつかれたかもしれないわね。
あたくしが描いた稲川さんの肖像……
そこには……
お鬚を描き忘れていたのよ〜〜〜〜っ
きゃ〜〜〜〜〜
なんて怖いお話しなの〜〜〜〜っっ
はぁはぁはぁ。
あ、あら、怖いのはあたくしだけかしら。
言い訳すれば、
あたくしが始めて稲川さんを描かせて頂いたのは
もう数年前。
実はその取材の時に撮ったお写真を
今でも大事に取ってあるのよ。
ツーショットで写ってる記念写真とかもあるし。
(すみません。取材なのにミーハーで)
稲川さんのお話しを描く時は
その時を楽しく思い出しながら
その写真を資料に描いていたんですの。
もうかなり前のものなんだけど
なにしろ相手は芸能人。
そうそう老け込んだりはいたしませんので
その頃の写真でも
今と変わらないんですのよ。
……楽しく思い出すと言うより
恐ろしく思い出してるんですけれど。
なにしろあの臨場感溢れる語り口を
サシで聞いたんですもの。
そう、つまり
その時の稲川さんはお髭を剃っていらしたのよ。
そのままの稲川さんを描いてしまったのよ。
今回、編集さんがちゃんと
「稲川さんの写真が必要なら用意します」と
おっしゃって下さったのを
「大丈夫です」とかエラそうにお断りしたのに〜〜
今日TVで稲川さんを拝見して
「お、お髭っっっっ」といきなり気がついたのでした。
自分が描き忘れた事に。。。。。
ま、まあ、
描いてないモノが描いてなかっただけなんだから
別に怖くもないわよね、
描いてないモノが描いてあったらコワイけど。
でも実は……
あったのよ…………
描いてないモノが描いてあったのよ………………
怖いでしょう〜〜〜〜〜
描き文字で……
キャラの頭に矢印がしてあって……
「メッシュ」って。
どうやら絵がわかりづらいと思った編集さんが
説明を描き足して下さったらしいわ。
いや〜ん ごめんなさいごめんなさい。
気を使わせてしまって〜〜。
はぁはぁはぁ。
どうかしら。
夏の暑さをぶっとばす怖い話だったでしょ。
あたくしにとってだけ。