白い原稿用紙

DiaryINDEX過去未来


2003年03月27日(木) マラソンな日

ああん、日記をさぼると
すぐ 今日が何月何日なのかわからなくなるん。

ところで いやんな御時世です。

一晩中起きて、ニュースを見ていたりします。

けれど 一晩中ニュースをやっているわけではないので
なにか やろう。と。

もそもそと お人形を作っていたりします。
お仕事にかからなければいけないのに
さすがに頭が錆び付いて 考えられませんのよ。

首のパーツをボールジョイントに代えるのと
髪の毛を染めるのをやってみましたわ。
詳しくは いずれドールサイトで。

で、足りないものに気が付いて
作業が途中で止まってしまい、
夕方遅くになってから お人形屋ボークスへと走る!
思い立ったら 待ったなしのこの性格。
店が閉まる時間に間に合うか!?
走って下さったのは 主にバスですけれど
歩く部分は あたくしも走る!

なんとか閉店時間に間に合ったわっ!

でも定休日だったわっっ!!

またまたやってしまったわっっっ!!!

それならばとユザワヤに走る!
まず ピンバイスを買うために8階へ駆け上がる。
エレベーターを待つ時間が惜しいのよ。
恥ずかしながら
「模型とかプラモデルの改造用の部品を
扱ってるのは どこですかっ」
と、聞きまくる。
自分でのんびり探している時間の余裕はなかったのよ。
閉店時間がせまっていて。
地下ですと言われて エスカレーターを駆け下り、
忙しそうな店員さんをとっつかまえる。

あら。見るからにオタッキー。
素敵。
心が安らぐわ。

「ボールジョイント扱っていますか?」とお尋ね。

ボールジョイントに代えるための作業に
ボールジョイントがないとはどういうわけかしら
あたくし。
それには深いわけがあるのよ。
まあ、それも今はどうでもいいわ。

扱ってはいたようだけれど
あたくしが求めるサイズのものはないらしかったわ。

「ここで手に入らないなら
あたくしはいったいどこへ行けば……」と
オタッキーな店員さんに泣きつくと
声をひそめて
近くにある模型屋さんへの道順を教えて下さいました。
よそのお店を薦めるのだから
声をひそめるのも道理。

ありがとう、
さすがオタク。趣味人に優しいわ。

教わった道を また走る。
夜道でだんだん淋しくなるけど
かまわず ばたばた走る。

翼よ
あれが模型屋の灯だ!

駆け込んで
「ボールジョイント……」とつぶやいて息絶える。
かと思ったけど なんとか生きていたわ。

若い姫君の店員さんが
しゃきしゃきとその売り場まで案内して下さり、
あたくしは やっと
探し求めるタイプのボールジョイントに
出会えたのでした。

扱っていても、そのタイプがない危険性は
とっても高かったのよ。
肌色タイプが欲しかったけど
そんな贅沢は言っていられないわ。
(今は製造していないらしいし)
せめてダークグレー……と思ったけど
そんな贅沢も言ったらバチがあたるので
それしかなかったブラックタイプを
嬉しさあまって4袋も購入。

ネットで購入も 探したけれど
200円の品物に500円以上の送料がかかるのが
我慢出来なかった 貧乏性なあたくし。
交通費に420円かかりましたけど。

走り回ったので 喉がからから。
珈琲でも飲んで帰ろうかと思ったのに、
ふと見ると
バス停にバスが来ているじゃないの。
そのまま駆け込んでしまったわ。

喉が乾いてたせいで
喉の奥がイガイガして咳が止まらず、
バス中に人々にいやんな顔をされましたが
ち、違うのよ、たちの悪い風邪とかじゃないのよ〜
と 心の中でだけ 叫びながら帰りました。

ちなみに その模型屋さん、
御勘定のついでに「何時までですか?」と聞きましたら
「11時までです」

なんて大人のオタクに優しいお店なのっ。

でもあたくしの
駆けずり回った努力は なんだったのかしらっ。

とにかく結果オーライということで。


2003年03月20日(木) 悲しい出来事

始まってしまいましたね……

心が痛いです。

言いたい事は山ほどあるけれど

戦争は反対です。

その一言に すべてを込めて、
我がサイトは いつものように
おバカで
お気楽なお話しを続けて行きたいと思います。

悲しい現実があっても
この気楽なサイトを覗いた時間は
ひとときの息抜きの時間であって欲しいと願っています。


2003年03月19日(水) やりたい事とやらなきゃイケナイ事

最近 ナリをひそめているな、とお思いでしょうが
生きております。

長くこの日記をお読みの方であれば
薄々、あたくしがこの時期 今ナニをしているのか
わかってしまうかもしれませんわね、ほほ。

もう締め切りを過ぎた
数字と格闘しているのでございます。
一年分の領収書を整理して
帳簿をつけるのは、一朝一夕にはできないわけなのよ。
えっへん。

いばってどうするのよ あたくし。

いつも好きなことしかやらないあたくしとしては
なかなか大変な作業でして
なんとか 楽しく乗り切るために
環境を整えたりしています。
別名 巣作り。

ぬくぬくと居間に巣を作り、
夜中に ひとりでやっていると淋しいので
一体のお人形をかたわらに置き、
猫の巣を作って(お気に入りの毛布)呼び寄せ
一体だったお人形は
日々、もう一体 と増えて行き、
今や領収書の山と帳簿、
2匹の猫と 5体のお人形にうずまって
中でナニやってるんだ状態。

大変 居心地の良い巣ではありますが
またもや ひきこもり風味だわ。

早く終わらせて
もう一度 2つの塔を見に行くのが
あたくしの今の おおいなる野望なのよ〜。
今度は吹き替え版に行きたいのん。
字幕を読んでいて じっくり見られなかった場面を
しみじみ つくづくと見たいと思いますわ。
どうせDVDが出たら買うんだけど。

次のお人形も早く作りたいわ。
もうデザインは考えてあって
作りたくてウズウズしているのに〜。

と、やりたいことを並べて
自分のシリを叩いている 今日この頃でした。


2003年03月16日(日) 素敵な時代

夕べから 眠い目をこすり
コミックスの著者校正をお昼までにすませ
お昼過ぎに編集さんと 電話にて打ち合わせ。


そして今日は夕方からお出かけ。
お出かけ前の寸暇を惜しんでお掃除。

なぜって
散らかったお部屋に埋まっている時には
その散らかり具合に麻痺してしまうんだけれど
家から出て 帰って来た時
我にもかえって びっくりしちゃうからよ。
お出かけから帰って来て
「すわ!泥棒に入られた!」と思い込んで
警察に電話しようとした同業者を
友達だけで2人知っているわ。
せめてタンスの引き出しは閉めましょうと。

そしてお出かけは
待ちに待った
ローリングストーンズの東京ドームライブ。

開演前にトイレの長い列に並んでいた時
前に並んでいらしたお姉様達がおっしゃったわ。
「観客の平均年齢 高いなあ〜」

お姉様。同じ穴です。

第一
ステージの上の平均年齢はもっとすごいことに。

その平均年齢の高い観客達が
客席のライトが落ちたとたん、
一番上の隅っこの席のひとりまで
弾かれたように立ち上がり、
のっけから 爆裂テンションでした。
のっけもなにも、
始まる前からフライングの歓声が何度も。

客席には観客たちが身に付けたライトが
星空のように チカチカと瞬き、
今年で60になろうとは思えないミックが
横に長いステージを端まで飛んで来てくれる。

ミックの向かう方向の観客達は
思いきり手を振り上げて
それが高波のようにミックの視線の先へと
流れて行く。

まん中の花道を行く時
その振り上げられた手の中を行くミックは
さながら
金色の野に降り立ったナウシカのよう。

……って、たとえが
マンガオタク丸出しなんですけど。

あたくしのアイドルは
銀髪の爺ドラマー チャーリー。


どうして こんなに爺が熱いのかしらっ。

あたくし達、
あるいはその上の年代の人たちは
ものすごく
いい時代を生きて来たのかも知れないわ。

貧しい時代、
それを抜け出すためにがむしゃらに頑張った時代、
その結果としてあらゆる物が豊かになった時代、
そして豊かさが崩壊した時代、
たくさんの出来事があって
たくさんの経験を積み
いろんな思いをして来た世代。
貧しい中でも
自分の愛するものや大事なものが何かを掴み
豊かになってもそれを大事にして
豊かさが崩壊しても
それを失わないですむ。
もともとが 貧しい中で見つけ出したものだから。
若かった時代に手に入れた宝物を
今も大事に持っていられると言う事は
なんて幸せな事かしら。

なんてカッコつけて言ってるけど
早い話が あたくし的に平たく言えば
共感して、
好きになった音楽
わくわくと胸踊らせて次回を待ち焦がれた
好きになった漫画
その作品それ自体と
心踊った その記憶。

今 中高年がやたら元気なのは
そういうものを 
たくさん持っているからだと思うのだけれど
今の時代を生きる子供達に
あたくし達 おとなは
それを 残してあげられるのかしら。

なんて不安は
きっといつの時代のおとなにも
あったに違いない、と思いたいけどどうかしら。

せめて何かをまっしぐらに頑張って行く背中を
子供達に見せてあげて下さい、大人の方々。

……あたくしったら、なに いち抜けてんのかしら。
大人の自覚がないらしいわね。


ライブの余韻も覚めやらぬ帰り道、
今、JR線 高田馬場駅の発車ベルが
「鉄腕アトム」なんですけど。

この音楽を聞いて思わず元気になっちゃった
中高年の駆け込み乗車が増えちゃったりしないのかしら
とか 心配になったけど
きっと他の中高年の方々も同じ危惧を抱くから
かえって 気を落ち着けて 減るのかも知れないわね。

今日はチャーリーの夢を見ながら
眠りたいと思いますわ。

ライブでは 遠すぎるドラムの向う側で
ほとんど確認出来なかったけど。


2003年03月15日(土) 戦場の火事

友人夫婦のお引越しのお手伝いに
だんな ともども出動してきました。

が。

お引越しで 古いお家のカギの引き渡しと
お仕事の漫画原稿の引き渡しが 同日だった友人夫婦。

〆切りを抱えているのは 奥さまの方。
なので
夫ふたりは 古いお家の引っ越しの片づけ。
妻ふたりとプラスアシちゃんは
新しいお家の段ボールのあいだで原稿制作。

「おじいさん(達)は山へ芝刈りに
おばあさん(達)は川へ洗濯に」という状況でしたわ。

〆切り抱えた妻は 気心知れた長い友人。
さらに その時来てくれたアシちゃんは
あたくしもお願いしている、いつもの雪豹ちゃん。

せっぱつまった修羅場とは思えない呑気な空気の中、
先生である友人を さっさと寝かし付け
雪豹ちゃんと共に、せっせと原稿を仕上げて
主人の目覚めも待たず、
とっとと始発で帰って来てしまったあたくし(^^;)

もちろん、気心知れた友人な上、
その彼女がとてもおおらかな性格なので
(アバウト、とも言うわね)
指示もなしに 原稿を仕上げてしまうという
荒技ができるのであり、
ふつうは夫婦といえど、
漫画描き同士でこういう無茶はいたしませんわよ。

ところで この友人のお家は
小さな子供がいる上、
夫婦ともタバコをお吸いになりません。

…ので 喫煙の時は外に出て吸うわけですけど
うっかり ライターを忘れてしまいましたのよ。

だんなが持っていたので 一緒に吸っているうちは
不便はないんですけど
なにしろ おじいさんは山へ芝刈りに行ってしまう。
火がないのよ。
引越し中のタバコをすわない家庭で
ライターやマッチが出てくるわけもないし。

川で 途方にくれたおばあさんは
お台所のガスレンジで火を付けてから
外に飛び出すという暴挙に出ました。

でも一刻も早く外に出なければ(タバコを吸わない人にとっては
ちょっとの匂いも臭いものですから)
というあせりも手伝ってレンジの火で 前髪を焦がしちゃったん。
2回ほど。

そうまでして吸いたいかと聞かれれば
徹夜の仕事をタバコなしで乗り切るのは
喫煙者には なかなかに出来ない事なのでございますのよ。
そうまでして吸いたい
という答えですわ。

とっととお家に帰って
グースカ寝て居たところ
友人夫婦から
「無事に原稿と家のカギの引き渡しが終わったよ〜〜ん」
というメールが。

やれやれ
今回もなんとか乗り切れましたわね。
前髪 焦がしたかいがあったわ(勝手に焦がしたんだけど)

この友人夫婦には あたくし達夫婦も 
いろいろ助けてもらっていて
共に修羅場を乗り越えて来た 戦友みたいなものですの。



次の戦場は 我が家のお引越しなのかしら。
どきどき。


2003年03月12日(水) 哀しい事情

コミックスの色稿が届いてチェック。



どひ〜〜〜〜〜。。。。。



なにも文句はございません。
……自分のイラスト以外は。。。。

か。描き直したい。

よくあることなんだけれど
カラーの場合、
あんまりまじまじと モニタをにらんでいるせいでなのか
しまいには 自分がなにを描いているのか
それがどういう絵なのか
わからなくなっちゃうのです。

ひどい〜〜ん。
誰?これ?

なんなの 一成の性悪なこのお顔。
確かに、いつもとは違う表情を描こうと
努力した覚えはありますけれど
こういう顔が描きたかったわけではないように思います。

サイトにもすでにアップしてあって
充分に 変なお顔なんだけど
それは画質を落としてあるせいにしてました。

高画質になったら 一段とひどい事に。。

なぜ出力見本の時に気がつかなかったのか
永遠のなぞだわ。

哀しいけれど
これは本屋に出回ってしまうのね。

皆様 ひらにお願い申し上げます。
早々に お買い上げの上
この本をアナタのお部屋の奥深く
隠してやって下さい。
あら、なんてタチの悪い宣伝かしら。。

自分が思い描いていた絵とは全然違う 出来だけど
これはこれで こういう絵なんだと 自分をだましつつ、
はやく気を取り直したいところですわ。

でも 本が出来て 上がって来たら
気持ちも新たに また落ち込むのね。とほほ。


2003年03月11日(火) いやんなオチ

先日 TVで「深層心理」について
取り上げているのを見ました。

ところで この手の深層心理テストでいつも思うの。

絵を描いて
その絵から深層心理を読み取る という方法ですけど
漫画家 および絵描きさんたちにも
そのテストは有効なのでしょうかしらと。

だって まず
「構図が……」とか考えてしまうわけなのよ。
枝ぶりは 立派な方がかっこいいとか
幹は それなりに美しく描こうとか
いろんな見栄えを重視しちゃうのよ。

でも ちょっとやってみて
なるほど、こういう絵描きとしての美意識も
深層心理が表れているものなのか と
ちょっと納得してしまったりはしたんですけれども。

たとえば、
A4の紙に一本の樹を描いて下さい、という問題に
あたくしは(実際には描いておりませんけど)
紙を横にして 広い大地に
左側に樹が立っていて
枝がたくさんあって、葉も豊かに茂っている、
というのを想像しましたの。

どうも 紙は縦にして描く方の方が多いらしいわ。
あたくし的には とっても意外。

で、その他の事は忘れちゃったんだけど
「左側」に描く人は
過去にこだわる人だそうですの。

あたくしはただ 構図的に
左に樹が立っていて、右側に広い空間がある、
というのが 絶対に美しい、とか思ったんだけど。
だんなは
「いや、樹は右側寄りにあるべきだ」と。

そうなのね
絵描きの美意識だと思っていたものにも
これだけ違いがあるのなら
絵描きが 
自分の美意識に従って描いた一枚の絵にも
深層心理が読み取れるものなのかもしれないわ。

絵描きにも 絵によるテストは有効なのかも。

と、結論が出たら
ここで 別の問題が起こってきちゃったじゃありませんか。

つまり、
漫画描きは 自分の漫画の 一コマ一コマに
自分の深層心理をさらけ出しているのでしょうかしらっ?

そりゃあ、
漫画を描く という行為は
もう 自分の履歴書と日々の日記と頭の中の妄想とを
公衆の面前に差し出す行為だという覚悟はありましたとも。

ものを描く、ということは 恥をかく、と同義語だと。

でもまさか
自分でも気づいていないような深層心理まで
さらけ出してしまうものだとしたらっ
そういう専門家の方から見たら
あたくしの漫画は とっても恥ずかしいものが
ところ狭しと 舞い踊っているのではっ?





……………………

専門家じゃない方が見ても
十二分に恥ずかしかったわね。
あたくしの漫画。

いやんなオチ。


2003年03月09日(日) いやんな面接

猫にとって最高の環境で、
人間のあたくしにとっても住み慣れた
このお家を 出なければいけない事態を考えると
なんだか 気力がわかない今日この頃。

それでなくても このところ 引きこもりがちで
内向的この上ない状態なのに
お引っ越しなんて
外交的この上ない行事がこなせるかしらん。

法律上は、大家さんが売りたいとおっしゃっても
住み続ける権利はあるわけですけど、
法律を盾に 大家さんと喧嘩してまで
居座りたくはないですわねえ。
人間関係は大事な事ですので
お互い 気持ちよくおつき合いしたいものですし。

でもめんどくさいわ〜。
だれ〜〜〜っとやる気のないあたくし。

そうも言っていられないだんなが
ネットであちこち探しておられます。

で、第一条件は とにかく『ペット可』なわけですけど。

ひと昔前と違って 最近は 不動産屋さんも
ペットと暮らせるお家も
いろいろ取り扱って下さるようになりました。
とっても助かるわ。
ちょっと前は、「猫が……」と口走っただけで
「都会で暮らそうってのに、贅沢言ってんじゃないよ」と
門前払いをくらいまくっておりましたから。

ペットと暮らせるマンションとかも
建てて下さるようになりましたし。高いですけど。

で、その中に こういうものがありました

『ペットの面接あり』

ペットの面接!?

ちょびが落ちるんですけど。確実に。
他の2匹はともかく。

きっと、あまり吠える犬はダメとか
しつけの悪い猫はダメとか 選別するんでしょうけど
しつけ以前の問題、彼女の野生の血にかけて 
ちょびは落ちますわ。
人間と暮らす基本がなっていませんもの。
この自他共に認める(いえ、自、のほうはわかりませんけど)
世界でトップクラスに凶暴な飼い猫は。

あれこれ お家を物色するのは
それなりに楽しい作業でありますけれど
実際のお引っ越しとなると 
やはりめんどくさそうでございます。

ございますけど、今は何も考えず
やるべき事をやらねばっ。

確定申告。
(まだやってないんかいっ、と我ながらつっこみ)


2003年03月05日(水) 突発休暇

お仕事も一段落で
すぐにも怒濤の確定申告書類作り……
のはずが

どういうわけだか映画館に居たあたくし。
5日付けの日記ですが、4日のお話しです。

二つの塔
見て来てしまいました。

イカス。
イカスわ お爺さま!
こんなイカス爺がいていいものかしら。

爺といっても、魔法使いという種族は
あの世界につかわされた時から
爺の姿だそうですので
あのおふたりの機敏な動きも
ほんとは若いからかも。違うかも。

もうレゴラスが素敵すぎるのは言うにおよばず
さらに 
前にもまして 爺に首ったけですわ。
サルマンの活躍が少なかったのが
不満と言えば不満ですけど。
ガンダルフってば あんなに機敏なくせに
よぼよぼ爺のふりをして
レゴラスにエスコートしてもらうシーンなど
もう
どうしてくれましょう。

まだ見てらっしゃらない方に
ネタバレにならないように
このへんでやめておきますけど。

いえ、でもネタバレもなにも
話がすごい勢いで走り去るため
原作を読んでいない事には
なかなか話が見えません。
見えなくてもシーンシーンの素敵さは
見ておかないと後悔する素晴らしさ。
あの映画は
「指輪物語」という壮大なお話のための
「動く挿し絵」だとあたくしは思いました。

あたくしは
ファンタジーが大好きで
漫画を描き始めた頃から
それを描くのが夢でしたけれども
未だにその夢はかなっておりません。

今 描いているものも
もうひとつの意味での
ファンタジーでありますけれど(^^;)

最新の技術と熱い情熱とで造り上げた
剣と魔法のファンタジーの原点というべき
この壮大な物語の映画を
あたくしが生きている時代に
よくぞ作って下さいました。
嬉しい。

感謝を捧げたくなる映画はもうひとつあるわ。

「千と千尋の神隠し」

これはもう語り出すときりがないので
またいずれ
熱い思いをはきださせて頂きます。

い、言っておきますが、
ロードオブザリングに惚れたのは
レゴラスがいたからではなく
(爺達がいたからでもなく)
千と千尋の神隠しにほれたのは
ハクがいたからではありませんわよ。

ありませんけど
大変大きな要素ではあるわね。

魅力的なお話に
魅力的なキャラがいるのは必然なのよ。

今日は余韻を楽しみながら眠りにつきますわ。

レゴラスの夢を見たいところだけど
ガンダルフの夢を見ちゃうかも。


2003年03月03日(月) アタマ故障中

ようやく なんとか やっとこさ
コミックス用の修正が上がりました。

どうもバタバタ忙しかった期間の原稿らしく
修正の膨大さに我ながらびっくりよ。

ああ、この頃
とってもドタバタしていたのね、とりマイアさん、
とか思わず他人行儀になっちゃうくらいだったことある。。。

編集さんとお話ししていて
今日が3月3日だったとようやく理解して
走って帰って 
とるものもとりあえず
トップページをひな祭り仕様にアップ。
その後ようやく、締め切り前の断食を打ち切って
お仕事終了後 恒例のおすしなどいただきましたわ。
もちろんビールと共に。

でも 徹夜の仕事明けは
カラダとアタマが興奮したままなので
すんなり眠りにはつけないのでした。
これも恒例ですけど。

このあと なにをドタバタするかといえば
確定申告なのでした(TT)

それが終わったら
次のアニマのネームに入るのでした。

おかしいわね。
アニマだけの仕事量なのにこのドタバタ加減はいったい?
いつになったら
心置きなく お人形にかまえるのかしら。

いえ、かまってると言えば
年中かまっているんですけど。
(年中というには歴史が浅いですけど)

原稿描きのモデルならともかく
なんの関係もない原稿修正の時にも
お仕事机のまわりの手のとどくところに
お人形が並んでいるのはなぜかしらん。

お仕事上がりのトーンの整理と一緒に
ドールの身繕いもしているのはどうしてかしらん。

こうやって置いておくと
お人形の鼻の頭がうすらぼんやりと汚れてくるのは
なんでなのかしらん。
(ホコリですわね それは多分)

お仕事明けのお人形の身繕い、というのは
お顔を拭いてあげる事が含まれております。
静電気で乱れてしまう髪の毛のために
静電気防止のスプレーも買いましたわ。

はっ。
それより
自分の身繕いもしないとっ。
鼻の頭が黒いくらいじゃすまないわっっ。

仕事明けの自分の姿は
この世の鏡という鏡を
滅びの山の火口に捨てに行く旅をしたくなるほどよ。
旅の仲間はもちろん
他の仕事明けの漫画家仲間ね。
でも仕事明けの漫画家だけで
この世の中の鏡全部を かつげるかしら。
それに仕事中でも 仕事明けでも
きちんと身繕いしているような
漫画家の風上にもおけないようなお人は
仲間からはずさなきゃいけないし。

…………
なんかちょっと あたくし 
壊れてるっぽいかしら?

はっ。
そうよそうよ。
ロードオブザリングも早く見たいのよ。

とりあえず
壊れた頭を修復するためにも
寝た方がいいかもしれないわね。

もし 明日早起きできたら
行っちゃうかもしれないわ。
指輪を捨てに旅する仲間達を見に。


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