白い原稿用紙

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2002年10月30日(水) 台湾判 その2

あたくしがお仕事にあけくれている間に
皆さまってば 着々と
お人形を完成せている御様子。

いや〜〜ん
ひとり取り残されちゃう〜〜ん。

などと地団駄踏んでる場合では
ないのですけれども。

先日、
『野生之愛』(獣は檻の中)に続く、
台湾判コミックスが届きました。
続きを出して頂けるとは思ってもいなくて
ありがたいことです。

「欲望の密猟者」とういタイトルは
『情慾枷鎖』というタイトルになっておりました。
ハードだわ。なんだか。

しっかりと「18禁」の文字とともに
あちら判はとても消しが濃いのです。
(ちなみにあたくしがシュミで黒々と入れる、
ヘアーにも消しが入ります、思い切り)
が、
このコミックスってば
モノがアップでばんばん出てくる上、
モノにブランディングの図柄なども
多々出てくるのですね。
消してしまっては何がなんだかわからないわ。

どうなさっていたかといえば
まわりの線だけ消して、
図柄だけ宙に浮いている、という
手間のかかりそうな消しを
入れて下さっておりました。
よけい
何がなんだかわからないような気もするけど。
とにかく
とっても よけいなお手間をかけたようで
申し訳ありません。
なんとなくあやまっちゃう。

それから、おもしろかったのは
実物じゃなくても消しが入っておりました。
何に…って、つまり
怪し気な 棒状のものにはすべて。

はい。
ハッキリ言って、消しだらけでございます。
申し訳ございません。
重ね重ね 
あやまりたくなっちゃってしまいました。
思わず 日本語 怪しくなっちゃいますほどに。

それでも、ところどころ
線が残っていて、
前巻の「大きなシャボン玉が浮いている」状態より、
丁寧な、ちょっと甘い 消しのようでしたわ。

この巻もシャボン玉だったら
ほんとになにがなんやら
わからないのものねえ。。。。

中身をしみじみ味わう暇はなく
今は描く方に必死です。

そんな中、あら不思議。
友人の
「あんた青年ばかりか 少年にまで手を出すのね?」
という人聞きの悪いお言葉も華々しく
いつの間に
少年素体や、ヘッドが手元にあるのでしょう。

おほほ
そんな事はまあ、いいわ。
とにかく 真面目に(……)
お仕事はしておりますともっ。


2002年10月26日(土) 修羅場は続くよ どこまでも

御無沙汰しております。
いかがお過ごしでしょうか。

こちらは風邪などこじらせて
修羅場中にえらい目にあいました。

で、いちおう前半修羅場はなんとか抜けて、
後半修羅場に突入しているところでございます。

1本、描き終わったところで
モデル人形を解放。
あまり無理なポーズは取らせられないので
まあ、軽く縛りが入る程度なんですけど
見た人たちが みなさん、
「なんちゅう格好をさせているんだ」
とおっしゃるのはどうしてかしら。

ま、まあ、考えてみれば
お人形を縛る、というだけで
世間様には充分にイジョーと映るわけなのですわね。

で、「お疲れさま」と顔のないお人形をねぎらいつつ、
拘束をほどきながら 心の中でつぶやく……

「どうせ 次の1本で、またすぐ縛るんだけどね」

とにかくね。。
お人形でボンデージする、という行為は
同じ人形趣味の方々にも引かれてしまう趣味のようなので
同好の士は気をつけましょうね。
ええ、こっそり ひっそりと。

 明日は 鍼治療の予定でしたの。
…ですけど、
こじれたままの風邪をかかえて
鍼灸師さんんをお迎えするのはいかがなものかと
ちょっと迷っておりました。
風邪、うつしちゃったらいけないし。

と思っていたら、
鍼灸師さんも自力で風邪を暢達してしまったらしく、
明日の治療はキャンセルに。

ここはひとつ
その時間も気張って仕事をしろ という
天の配剤なのでしょう。。

一仕事終えて、
なんだか世界が遠くにあるような
ぽやや〜〜んと モ〜ロ〜と
過ごしておりましたら
あらら、知らない間にサイトが
更新などされているではありませんか。
あたくしの家には小人さんでもいるのかしら。
とか思ったけれど、
気がつけば、丸1日がどこかへ消えているわ。
いつの間に 26日とかになっていたのかしら。

サイトを更新したのは 小人さんではなくて
夢遊病状態のあたくしだったもようですわ。

錯乱状態 その2、といったところかしら。

これ以上 錯乱しないといいな〜〜〜
と思いつつ お仕事に戻りまする〜〜〜。

さて また お人形を縛らないと。

とりあえず御機嫌伺いでした。


2002年10月13日(日) モデル永久引退

ビミョーに調子が悪いので
仕事の進みが 鈍くさいです。

寝込むほどではないし、
もそもそ起き出しても効率が悪いわ。

締め切りギリギリになって
「あの時あたくしはいったい何をしてたのよっ」
と後で 自分自身に怒り狂う事必至な感じ。

頭がぼや〜〜んとしていると
知らず知らず お人形いじってるし。
なんだか いつの間にか
右腕だけ やすりかかってるし。
まだ白いヘッド、好みの形に
削り入れちゃってるし。

ここはひとつ、
お人形趣味を満足させつつ
お仕事をすすめるためには、
かの、
顔が入ったためにモデルを拒否した剛くんに 
お出まし頂くしかないわ。

ええ、彼がどんなに拒否しようと
ポーズをとって頂こうじゃないの。
……とかいってポーズをとらせようとすると、
いや〜〜〜〜ん
髪が乱れる〜〜〜〜
と、先に悲鳴を上げたのは
あたくしの方だったりして。

さらにちょっと服を脱がせようとすると
弱った関節から 腕がぽっきりと折れて
あたくしの膝の上を滑り落ちて行きました。。。

さんざん無理なポーズを
モデル時代に取らされた彼は
もはや健康な身体とは言いがたいのでした。

彼のモデルとしてのお仕事は
今度こそ 永久に封印されましたわ。

ジョイントを替えたりして
もう少しましな身体に
戻してやる方法があるはずですけど
今は無理〜。

たぶんこれから
山ほど作るであろうお人形やヘッドは、
いずれは
人様に 婿に出すようになると思われますが、
この子だけは
責任をとって 一生 面倒を見るでしょう。

それではと
真っ白なヘッドとボディを
さて モデルにするかと取り出してはみたものの
やっぱり いづれあの子と同じように
可動部分が弱ってしまうかと思うと
無理なポーズを取らせる気にはなれず。

モデル人形として この剛君を購入した
あたくしの初心は もはや
霧の彼方へと
散って行ってしまったのでございました。

人生
どこで狂うかわからないものねえ。。


2002年10月11日(金) 御近所さんのお引越し

仲良くして下さっていた御近所さんが
お引越しすることになって しょぼん。

そのかたは とても動物好きで、
うちの猫たちも いろいろお世話になってたのよ。

そのかたが、せっせとエサをやって
面倒を見ていたノラ猫がいるんだけど、
そのお宅で「ちいちゃん」と呼ばれているノラは
うちでは「しまじろう」と呼ばれていて
キスケが小さい頃からの友達ニャンコ。

ちいちゃん、って、まさか
「ちび」の ちいちゃんじゃないでしょうね?
キスケより2まわりは大きいんですけど。
でも犬飼いの そのかたにとっては
猫はみんな ちびっちゃいのかもしれないわね。

しまじろうはとにかく人に慣れないので
エサをやるのが精一杯なんだけど
うちでも食べさせてるとわかって
そのかたは ほっとしたご様子でした。
……って、うちでも充分一匹前に食べてるんですけど。
そのお宅では、ものすごくいいものを頂いていたようで、
そういえば、だんだん贅沢になってきたと思っていたわ。
うちでやったもの、残す事もあるし。

でもいつも、
いい食べ物をくれるそのお宅より
うちのまわりをうろついてるのは、
うちの飼い猫「くろいの」ちゃんに惚れてるからなのよ。
恋の力は絶大ね。

このかたは動物はなんでも好きなので、
巣から落ちた鳥を保護してたりもなさるのよ。

先日の台風で、巣から落ちたらしい、
やっと飛べるくらいのハトを
保護してたそうなんですけど
翌日、
怪我も無さそうだし、と
離してやって 飛び立つのを見守っていたら、
どこからかかっとんできた うちのキスケに
あっという間に捕られてしまったと……

うえ〜〜ん
ごめんなさい ごめんなさい。

しかたないわよ、と
怒らないで下さいましたけど ごめんなさい〜〜。

カラスも時々 落ちてるらしいけど
さすがに頭のいいカラスは
親が落ちた子供の傍から離れないので
保護しようと近付くと攻撃されてしまうようです。

この辺、カラスも多いのよ。

「カラス、飼ってみたいんですよねえ、
無理ですけど」と
昔からの夢を語ったところ、

「ダメよ!あなたはカラスなんか飼っちゃ。
よけい 変人だと思われるわよ」

よ、よけい??

奥さんっ。
それは、あたくしはもう充分
この界隈で 変人だと思われていると言う事かしらっ。

ま、まあいいわ。

とにかく、その後に
引越して来られる御一家が
動物嫌いではありませんように。
せっかく動物が飼える借家なんだから
動物好きの方がいらっしゃいますように。


2002年10月07日(月) ちょっと長丁場

やっと麗奴のネームが
なんとか形になりましたわ。
ぜえぜえ。
話の流れは出来ていたから
すぐできるだろうとタカをくくっていたら、
一週間かかってしまいやがりました。

これからアニマの方の絵にかかりますの。
ネームさえ出来てしまえば
あとはひたすら絵を描けばいいだけ…と
言いたい所ですけど、
やっぱり
「うえ〜〜ん 思うような絵が描けない〜〜」
と 計画しているより
ずっと時間を喰う事になるのでしょうね。
とほほ。

どうも調子が悪いと思っていたら、
いつものように
薄ら風邪をひいていた模様。
効率が悪いので
気がついたら、さっさと睡眠をとって
治してしまいたいのに
気がつかないので 長引くのよねえ。
始末が悪いわ。

当分はお人形どころでもなく、
日記や掲示板レスも滞る……
はずなんですけど
2本立続けの 長丁場になるので
そんなに集中力が持つとも思えず、
やっぱり ちょこちょこ 
顔を出す事になるかとも思われます。

今回さえ乗り切れば
こういうきびしいスケジュールには
ならない予定ですの。

何度も吐いたセリフですので
あんまり信憑性がなさそうにも思えますけど。
それにきびしくしちゃうのは
自業自得なとこもありますけど。

この日記でなく、
本物の白い原稿用紙に向かうのは
ちょっと久しぶりな気がするわ〜〜〜。

わくわく。


2002年10月03日(木) エロ漫画家逮捕事件

動物園の いらいらしたゴリラでも
ここまで落ち着きなくはあるまいというくらい
行ったり来たり 部屋をめぐったり
おふとんにくるまって
妄想世界の奥深く シーンの切れ端を探しにもぐり、
拾い集めて 
よしっ!
と、ネーム用紙に向かおうと 立ち上がった瞬間
しっかり立ち上がった身体とはうらはらに
頭の中は つまづいて転び、
せっかく 拾い集めたシーンのかけらを
取りこぼしてしまう今日この頃。

妄想世界の産物は
どうしてこんなに脆いのでしょう。

毎回 毎回、
よく なんとか拾い集めて
形になってるものですわ。

とか 過去の自分に感心している暇もなく
エロ漫画家 逮捕のニュースが!!

猥褻本を出版した、という名目で
漫画家まで『逮捕』は初めてのはず。

というより、先に販売差し止めとかが
来るはずではないの?
お上はいったい 何がしたいのかしら。
描いてる漫画家達のモチベーションを
下げたいのかもしれませんが。
逮捕された漫画家さんは
あまりにもお気の毒。
とても他人事と呑気に見てはいられませんわね。
業界自体のパワーも
当然 落っこちまくるでしょうし。

健全な市民のみなさまには
あたくしのような人間の こういう意見は
泥棒同盟が、捕まった仲間に対して
「あいつは運が悪かったんだ」と同情している、
という構図にしか見えないかもしれませんけど。

何が、誰が 悪いのかとかは
脳みその容量の少ないあたくしには
わかりかねますが、
「描いてる本人が一番悪い」という意見は
多分 とても多数意見なのでしょう。

描いてる本人達は
それが妄想世界の産物だということは
一番よく知っております。
それでは 
読者にはそれが 
わからないとおっしゃるのかしら。
確かにわからないおばかさんは
いらっしゃるらしいですけど。

こういう危ない系のものは、
作家、編集部、出版社、販売店
そして、最終的に成人マークなどで
買う読者にも、
幾重にも予防線が張られていると思うのですけど。

エロ業界というものが
日本ではけっこう自由に発展して来たというのは
世界の見識みたいですわね。
どうしてこの国は
そんなに野放しなのか と。
先日いらしたカナダの取材陣も
そういう思いからいらしたのかもしれません。

確かに野放し といわれるほど
自由だったかもしれませんわ。

たぶんそれは、
今まで、この国が
節度がないのではなく、
読者ちゃん達に節度があり、
これは 妄想の産物であり
現実とは関係ない夢物語の世界であると
はっきり理解して楽しめる という
理性のしっかりした認識があった上での
発展だったのかもしれません。

今のこの国のように
犯罪が溢れて、
性犯罪や、人の命をなんとも思わないような
ちょっといったいどうなっているの!?
という極悪な事件が後を断たなくなって来た時、
てっとりばやく
こういう創作物の規制に走るのかもしれませんわね。

ミステリーや推理ものを描く方も
今の時代
けっこう脱力してらっしゃるのではないかしら。
想像の世界より
ずっと恐ろしい現実の事件とか、
人を殺すのに たいした動機がない現実とか。

実際、最近の詐欺とか、殺人事件とか
ニュースで見ていて、
『没っ!!』
と叫びたくなる事が よくあるのよ。
それをそのままネームに起こして持って行ったら、
ちょっと有能な編集さんであれば
「こんな説得力のない話で読者が納得すると思うか!」と
ネームを叩き返すに違いありませんわ。

この上なく おバカさんで、
自分の頭で考える事を拒否したような人間が
ここまで増えて 目立つようになって、
がんがん犯罪を犯すようになってしまった 今、
エロやバイオレンスものの規制が厳しくなる
というのは しかたのない方向性なのかもしれません。

犯罪を犯して、
「漫画を読んで、真似をした」
こんな阿呆な言い訳をする輩が 
今まで以上に次々出てくるかも知れないと
そういう恐怖は 
ごく 当たり前に出てくるものです。
その後ろにある テーマとか作者の思いとかは
たとえちゃんとあっても
受け取ってはもらえません。
そういう人たちには。

でもね、
今回のように 出版社や作家を
いきなり逮捕して
それで世の犯罪のオオモトを叩いた、と
思っていらっしゃるなら
疑問の余地はおおアリなんですけれども
いかがなものでしょう?

それでは ふたたび
危ない世界の構築に戻りますわ。


2002年10月02日(水) いや〜〜んは何連発?

ネームが……
ネームがうまく組み立てられず、
脳みそを振り絞って、
ずぅ〜〜〜〜っとお布団の中でした。
耳をふさぎ、外界の音もシャットアウトして
集中していると、
気がついたら 
うとうと眠りに落ちているではありませんかっ!
いや〜ん。

今日が
昨日か明日かわからない事はよくあるけど、
今や、もしかしたらおとといかも、とか思ってみたり。
いやもう、あさってなのかも。
この日記を書く時、ようやく日付けを認識する日々。
いや〜〜ん。

うなっていると、宅急便が届き、
田亀源五郎先生の、「銀の華」中、下巻が。
ここはひとつ刺激を頂こうと
一気に拝読したところ、
刺激が強すぎて 頭が真っ白になっちゃった。
いや〜〜〜ん。

戦後最大とかいう台風の中、
タバコが切れて 買いに言って来ました。
ネームに疲れて、うとうとしてて、ハッと気がついたら
雨の音が止んでいる!
今だわっ、
と外に飛び出すと10歩も歩かないうちに
最大級の暴風雨。
「今回の雨は暴風雨の強弱が不安定なのが特徴」と
あとでニュースで聞きました。
5分ほどのお出かけで、身を持ってそれを
思いきり体験できたあたくしはラッキー。
でも 下半身ずぶぬれ。
いや〜〜〜〜ん。

台風好きの猫が外に出て
飽きずに暴風雨を楽しんでいらっしゃる。
猫が戻って来ないと 窓を閉められなくて
すぐそばにひいてあるお布団がびしょぬれに。
でも せっかく楽しんでるんだし、
と、タオルをひいて じっと我慢。
でも 当然 猫もびしょぬれで帰ってくるので
タオルを持って追い掛け回すはめになり
ネームどころじゃなかったりして
いや〜〜〜〜〜ん

なんとかネームをひねり出そうと
お風呂に入ったり。
つまったときはよく使う手なんですけど、
気がついたら
一心不乱に身体を洗っていて、
さっぱりと出てから、
全然考えてなかった事に気づき、
もう一度入ったけど
やっぱりネームは出来なくて 
身体ばかりがふやけていって
いや〜〜〜〜〜〜ん。

先日、
陰陽師による、
守護や、加護、姓名判断などの
お値段の一覧表という珍しいものを手に入れ、
興味深く拝見しておりました。
遠くからでも波動を送って
健康にしてくれたり、保護してくださるそうです。
お願いする予定はないので、忘れておりました。
ところが、
ネームにつまって うとうとした夢の中で、
そのお値段一覧の一番下に、
「お人形が、黄色く変色してしまわない波動を送る」
という項目を見つけ、
思わず値段を確かめようとしたところで目が覚めました。
お値段を確かめて どうするつもりだったの、
夢の中のあたくしってば
いや〜〜〜〜〜〜〜ん

頭をほぐそうと 日記を書きに来て、
「いや〜ん」何連発になるかと
徒然なるままに書いていたら
これでもう8連発になっちゃって
いや〜〜〜〜〜〜〜〜ん。

……脳みそがはっきりしていれば
今日だけで 
あともう8連発ぐらいはいけるはず。
でも
それでなくても少ない脳みその要領は
ネームに使う事にします。。
もうお布団から出て、
机の前でネーム用紙に向かいます。


2002年10月01日(火) オトナのパズル

B`アニマの方のネームは終わったので、
絵にかかる前に
絶対麗奴のネームにこのままなだれこみます。

ほんとは、
ちょこまか気持ちを切り替えるのは
エネルギーがいるので、
ネームができたら
そのまま 
その作品の絵にかかるのが理想なんですけど。

いろんなオトナの事情で
そうも問屋が卸してくれません。

オトナに事情と言っても、
このまませっぱつまって
次のネームができなかったらどうしようという不安、
という大変 気弱でなさけない事情なんですけど。

おおまかなお話しの流れはできていても、
それを話の進行と ページ数に合わせて
つじつまが合うようにする作業段階。
これが漫画描きにとって 
世の中で一番難しいパズルなのでした。

この時ばかりは
さすがの、今のあたくしの頭にも
お人形の住むスペースさえありませんのよ。

ただ
行き詰まると、
気分転換と
気晴らしと
逃避行動から
まっしぐらにお人形に
飛び込んでしまいそうになります。

でもね、
気楽に ほいっとお顔を描いた時と違って、今は
アイペイントの前に
髪を染めて、パーマをかけて整えて、
さらに画材は 慎重に選んで
つや消しだのつや出しだの色々混ぜて加減して
やっと お顔をかける段階にたどりつく、
と わかっちゃったからには
オイソレとお人形に走るわけにもいかないのでした。

それにお仕事でせっぱつまって
絵が荒れるのは もうぜひかんべんして頂きたいわ。
少々煮詰まっても
逃避してる場合じゃないですわ、ほんと。


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