心象風景 - 2007年07月24日(火) 嗚呼 もう 駄目かも知れない。 ここ最近 とくに酷くなっている。何だか憧憬のような気持ち。 それは懐かしく、眩しく、切なく、けだるい。 ありふれた懐かしさのある 何処でも無い場所。 自分が今 何を欲しているのかわからないのだけど まるで恋焦がれるかのように その 何だかわからない感傷で 包まれてしまいたくなる。 何処かへ私を導いているのか それとも何処かに逃避したいのか まるで白昼夢を見るかのように ただ街をあるいていても ただ本を読んでいても ただ窓から外を覗いていても 私をそこへ連れ去ってしまう。 そこへ行きたい。行ってしまいたい。 そんな風に強く願うけれど そこは何処でも無い場所で。 そこへ行ってしまうには 重すぎる身体が邪魔をするのです。 ... 娘 - 2007年07月15日(日) 誰でも、自分の子供に対して、私と同じ感情を抱くのかも知れないけれど、私は、私の中の遺伝子が、私の中に流れる血が、背追っていた宿命のようなものを、ようやく体現できる世代がやってきたように思えてならない。 私は、昔から漠然と私自身の血が求めていた最終地点を、私自身がゴールするものだと思っていたけれども、実際生きて行くうちに、私では辿り着けないと、私にはそれだけの資質がないと、なんとなくわかって来ていた。 何が最終地点なのか、何処がゴールなのか、それは私自身もよくわかってはいない。でも、「私ではなかった。」という事だけははっきりと感じられる。私ではなかったのだ。 娘は私よりも、沢山のものを持っている。 そもそものスタート地点が私よりももっと高い場所にある。 それは、それまでの過去の血が、ほんの少しずつ、少しずつ、スタート地点を一段、そして一段と高めた結果なのだ。 血の伝承、遺伝子の進化、それを求めた結果なのだと思う。 身体というのは遺伝子の乗り物に過ぎないというけれど、それが最近はっきりと感じられるようになってきた。私はただの乗り物だったと思う。 遺伝子を彼女へ送り届ける為の。 私の役目は終わったように思う。 あとは私の養分を吸って、食い尽くされるのが私の役目なのだ。 人間なんて、昆虫とたいして変わりやしない。 ...
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