流れる水の中に...雨音

 

 

欠落。 - 2006年06月22日(木)



私の場合、欠落を補う為に買い物を続けるのでは無い。
ポッカリあいた穴に何かを放り込まないと、まるで自分がその穴の中に引きずりこまれてしまうような錯覚に陥ってしまう。
しかし、その穴は決して塞がる事がなければ、満足することもない。放り込めば放り込むほど、虚しくうつろになるばかりだ。

満たされない、というのはそう言う感情である。漠然とした満たされない思いは、決して埋まるものでは無い。埋めようとすればするほど、その穴の大きさに怯え、失望し、途方に暮れる。







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夢とうつつと。 - 2006年06月18日(日)



また 夢をみた。
それは恐くて どこか悲しくも懐かしい気持ちのする夢だった。

何故 私の夢は いつもこんなに恐ろしいのだろう。
夢の中から拍動が激しくなるもの、余りの恐ろしさに目覚めてしまうもの、目覚めてから、その恐ろしさを知るもの。そんな夢ばかりだ。

私の日常は曖昧で そして何処にも汗ばんだ痕が無く けだるくて 緩慢で。夢はその反動か 私の心をえぐったり 不安にさせたり。

そんな心へのアプローチが夢とうつつのバランスをとるべく 働いているのか。フォスフォレッセンス、夢もまた日常。


何かを得ると言う事は そう容易い事じゃあない。私は最近 その事に気付いた。実質的に それがどんなに私の所有権下にあろうとも 無いのとさして変わらない。何かを得ると同時に 同じだけの欠落感も生まれてくる。本当に得たものは傷痕の中にある。やっと そうだとわかる事ができた。

生きると言うのはそういうことだ。毎日霞を喰むようにして生きても、私はちっとも生きてなんていない。そんな私を生かせる為に 夢は私に痛みを与えるのかな。

得れば得るだけ虚しくなるなんて不思議だ。私の胸は虚無で膨らみ続けている。








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