Kyoto Sanga Sketch Book
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2004年04月17日(土) |
【福岡戦第6節】〜準ホームでの惨敗(話になんない) |
4失点目。 えーーーーーーーっ、と6千5百人が大きくどよめく鴨池競技場。
競技場はショックを受けてシーンと静まり返ってしまった。 (バック席、小さな青い旗を振るごく少数のアビスパサポを除いては)
準ホームは西京極と同じ馴染みのBGMが流れ、 同じ紫のマッチデープログラムが配られ、 マスコットのパーサ達が子供達に愛嬌を振りまき、 そしてサンガを応援する地元のスタジアムDJの声が切なく響いていました。
ホームにしては不思議な空気。でもこれはアウェイじゃ絶対なかった。 ホームジャックなんて絶対にされてなかった。 スタンドの観客は皆、本当に京都側を応援してましたよ。 アビスパが得点するたびにスタジオ全体がため息をつくんです(涙)。 だから黒部のPKに、どれだけ沸いたか。
(あ…スタンドの事ね。もちろんゴール裏は福岡の方が多い。当然す。)
また「良いプレー」が出ると、競技場全体で拍手が起き、 いい攻撃の形ができても拍手が起きるという(笑)。 (すいません。ほとんど鑑賞に堪えない試合で)
珍しくメイン(京都より)にいたんですが、子供や中学生高校生(もちろん男子)が多かった。 大人の男同士の連れも多かった。しかし10歳に満たない子たちからオジサンまで、皆評論家。 磐田鹿島等と、そして自分達の部活やクラブと比べて身を置き換えて冷静に議論。 (京都を皆応援してましたが、不甲斐ないプレーもなじらず、淡々とどうすべきか語り合う。 その時出てくるのが知らない固有名詞ばかりで…たぶんチームメイトのことかな) 福岡の攻撃失敗にも”もっとこうDFを引きつけないと”と一斉に騒ぎ出したり(笑))
そんな中で怪しい関西弁でひたすら京都のプレーをなじる人間がここにいた訳で。 「何やってんねん」「わけわからんわー」 (子供達と比べるとなんというレベルの低さ…)
近くにいた沢山の女子高校生達は基本的に静かでした。 ただ博貴君が持つたびに小さく可愛くキャーキャー。 あと松井が例のわけわからんプレー始める度、全員無言で息を潜めて身を乗り出してました。 (なんか笑えた〜)
でも京都の身に立ちつつも、静かにサッカーを見ている観客達。 両ゴール裏でのサポータの熱気が少し浮いていて、 拡声器での「博多弁」と「関西弁」の戦いには皆ポカーンって感じだったかも。
でも、鴨池競技場が見たいのは京都のゴールだった。
試合全体の内容は他サイトさん等にお任せします。 京都サポならあの試合みれば腹が立ちます。競わない。球際の扱いが変。転がるボールを眺めている。 (多分守備への不安から来ているんでしょうが、と思いたい。) 不機嫌なので、4失点の後半からのみのレポ。
チェ→田原が入り、DFの和裕がOUT。 (二人とも絶不調、と思ったら怪我だったらしい) DFにボランチドギュンが降りで4バックに代わっていた。
田原の投入にも冷静だった鹿児島の観客は、 「中山博貴ーーー!」のアナウンスに初めて沸く。
実際、この日デビュー、右サイドに投入された彼は随所に的確にボールを散らし 本人も良く動き攻撃に絡む。今の京都にいないタイプ。 時に空回りがあっても、それが今の足の止まったサンガには新鮮。 (ピッチを本当に広く使える選手でした。まだ本人は不満らしいので期待)。
しかし、よい場所でのFKに、中払がいつものように位置につくと… 「ナカハライ オーレ! ナカハライ オーレ!」 アビスパ側から一斉に(多分)福岡時代の大合唱が始まった。
事態を飲み込み、慌てて京都側もサンガの彼のコールを被せる。 「ゲットゴール!ゲットゴール!ナカハライーーー!!!」。 でも遅かった。
彼のキックは馬鹿みたいに宇宙の彼方に飛んでいった。
えーい!そんなに気になるんなら、今からでも福岡側に 土下座して謝って来い!(`´)
前半消えてた(その上パスミスから失点)松井の有効なサーカスプレーが やっと見られ始めたのは後半しばらくたってから。 精彩を欠いていた中払も落ち着きを取り戻し、中山君も大きくボールを振る。 ようやく両サイドからの攻撃が始まった。
相手方の退場もあったけど、 京都側に立って試合を見ていた観客が「お金」を払えたのはここから。
左サイド中程、敵に囲まれた松井の魔法の球扱いが起点になり、 逆サイドから大きく切り込んで来た中山へボールが繋がる。 そして中山がゴール前に待つ田原をルックアップ、選択はドリブル!
そこで福岡の選手が無理やり突っかかった。ペナルティエリア内で倒れる中山。
笛が吹かれた。
こうして中山の得たPKを黒部が成功させる。ようやく1点。 (ただし京都側の得点はこれだけ)
京都もビジュが退場したものの、両チーム激しくボールを奪い合い、ゴールに向かった。 つまり、京都がスタンドが躍動感溢れたのは後半の後ろの部分のみ。
1−4。 5位後退。
難しい事は分からないから以下愚痴。
2年前までは福岡が選手の鹿児島率トップだったけど、 これじゃまた福岡にいい新人選手取られますよ。 鹿児島後援会の募集もしてましたが、この試合じゃ新規会員はいないでしょう…。
友人らを誘って観戦した地元のサンガファンが可愛そう(すいません)。
でもJ2は長いし、実際前回も当時かなり下位だった横浜FCに大敗した事もあります。 まだ修正は可能なんでしょう(放り込み自体は前回の経験上支持しますし)。
ただ、あまり言いたくなかったんですが… 前回優勝したJ2時代でも(翌年J1で5位のメンバーを擁していたチームでも)、 手島と朴智星が同時に抜けたら京都はどのチームにも勝てなかった。 (totoは黒部の出場に左右されてましたが。甘いなぁ。)。
その辺も1つあるのかもなぁ。京都の問題は。 (別に手島や朴本人が必要という訳ではなく。最終ラインと中盤の守備の問題。 あと諸刃の剣とも言われたけど、京都特有のコンパクトサッカーの喪失も。これが出来るのは手島しかいない。)
それに「J2を舐めるな」と皆言うけど、結局ファンさえも相手チームを舐めているかも。 水戸は「気合」だけで守備しているチームじゃないし、 福岡はもともと「両サイドの攻撃は脅威」だし「中盤の守備はイイ!」し。 でも私達はそんな”具体的な”良い意味での相手チームへの「恐怖心」を持ってない。
…て事は現場の意識もそうかもしれない。相手のよさを認めて消せよ。
むかしのJ2ではうちの選手が「あの試合は大丈夫、でもあの試合は落としそう」 なんて星勘定してたじゃん(大きな声で言えないけど)。 それぐらいの意識が良い意味で欲しい。
守備陣が帰ってきても駄目なら監督代わっちゃうかも。 ただいつ守備陣が帰ってくるのか(もうDFの怪我人は4人目とか)。
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