薔薇抄 *Rose Show*
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絵に描いたようなスリリング。 もちろん天使のリボルバツアー及びDVDのオープニングの話をしてるんですけど。 会場のドアから目に飛び込んで来た、真っ赤過ぎる光景も、真っ赤の要因である幕も照明も。だいたいあの幕、隙間から見えるしメンバが。それが一枚ずつ引き落ちるなんて。チラリズムなんてスリリングの絶対構成要因だからね。そしてあの曲。怖がらそうと思ってなくてどうしてあれになるというのか。ディズニランドも真っ青のアミュ ーズメント意識の高さ。あわや!いよいよ!遂に!を追求し尽くした演出。つまり最初からその気。だからこっちは安心してそのスリルに打ち震え戦いていれば良かったというしあわせなオープニングだったなあと、今見ても思う。用意はできてるいつでも平気さ目に付くものならワンバイワン精神。 そういう、ご用意しましたので どうぞ。っつーか、こっちはこんだけやってるんであとはご自由にどうぞ。みたいな、こちらのライブ力量をいよいよ見込まれて来たねって感じがしますね、全編通して。思い出すに。それを、DVDだと、これです。 みたいに思えちゃって、なんか違和感あるのかな、って思いました。あれ?ライブもっと自由でしたよね。なんか わたし思ってたのと違うんですが…っていう。えっと、自分が見てたのが一番いい!とか言うより、まあそれもなくはないかもしんないけど、それよりなんか、ただ、違うなっていう、だから違和感。そんだけ。前回の感想文で言いたかったのはそれでした。今わかってきたけど(今)。
まあそうは言いつつ、そうですよ。なんてったってミスタミセスですよ。 なんせ1曲目。やっぱりね、その宿命を担って生まれてきた曲だと思います。聴く側の覚悟を促し、演る側の決意を表明する。世界の到来を告げる曲ですから。だから結局、この曲に尽きて当然。バクチクの1曲目はいつもそう。1曲目たる1曲目。この鷲掴まれっぷりったら、ない。この曲だけで言ったら、13階に勝るとも劣らな いシアトリカルっぷりだと思うんですよ。よくわかんないけど、こういう設定の世界があって、そこに住んでんだなこの人たち、みたいに見える。のに、コール&レスポンス可能(求められてはいませんが)。こっちの思惑としてはこうなんですね。って言うのをもう受け止めるしかないくらいバーンってやられて、見せつけられてるにも関わらず、こっちを拒んでないとかCooooooooooL!!!!! つかね、出て来ていきなりこの敦司 って、すごいと思うんだ。敦司が。瞬発力獣。獣レベル。VTRで見ると割といつもびっくりする。カーン!といきなり敦司過ぎて。ライブ中何度もその瞬間があるのね。ライブ見てるときは一緒に盛り上がってるから気付かない…とかそんな訳はなくて。リアルタイムでもすごいと思ってるから火が着いたようになるんだよね。そして何より敦司さんたらその役割を解りに解っている故、シルエットと動き易さを重視した、スピード社製のパンツで準備万端な訳ですよね。世界新も射程距離。メダル確実。だって深海まで潜ったりするし(タイトロープ)。イルカになって海を行ったりするし(キミガシン..ダラ)(やってない)。ねえ、しかもツアー始まってしばらく、1曲目ミスタミセスじゃなかったよね。らんでうーだったよね。でも、やっぱこれだろ。とお思いになった訳ですよね。やっっっ たね。しかもだってこの歌詞ね、殺し文句でのみ構成されてるのね。純度の高い必殺技オンパレード。パレードツアー。一撃必殺。先手必勝。だから1曲目。だってライブ1本、アルバム1枚、この色のまんま行くもんね。明度と彩度がこれで決まる。圧倒的1曲目。 こういうことをやってくれ続ける以上、わたしはバクチクファンです。わたしの宗教はバクチクです。
そう、そもそも。曲の善し悪しや、ましてやわたしの好みに沿うものを作って頂きたい、だなんて言ってない。彼等の発表するスケジュール以外で、こうして欲しいとも特に思わない。圧倒して下さい。と。ただそれだけ。その上で楽しめないなら、全くもってこっちの責任。 …なんの話してたんでしたか。 あ DVDの話をするならば(どうぞ)、バクチクはなんだか、メンバしかいないよ。あの5人がいるから画面が埋まる。あの5人がいるからセットも霞む。いっくらわたしが今井ファンとは言え、シドの手薄感は否めないし、その後登場する櫻井さんの出現で、パズルが完成するような合致を覚えるのは、メンバ含め、人類であれば全員そうだと思う(全員)。とかをね、なんでこんなに毎回確認しなくちゃいけないんだろう、と思うくらい、5人が5人過ぎるんだよね。一人一人映るからかなあ。ていうかいつでもゆうたさんがかっこいいのはなんでなの。完璧。メイクも崩れません。ライブ中に櫻井さんの匂いを嗅ぐのはどうしてですかっ(質問)。…あっちゃんいいにおいなのかな(は)。 あ、でね、この5人しかいないっぷりが、シンプルってことなのかな、と思って。 13階とかに比べたらシンプルだったんだろうけど、わたしにはバクチクはいつだってゴージャスだ。櫻井さんがあそこまで膝を高く上げてダンスし続けて下さるなんて、この世の贅沢の極みだし、アニイの毎回微妙に違う髪の立て方も、今井さんのライオンみたいな髪の毛も、それは同じこと。あのくっらい照明の中でも今井さんのジャケットがキラッキラ光り続けてんのとかも。星野さんの足が長すぎるのも。音も、だって全然薄くは無いじゃん。え ハリアップとかと比べちゃ駄目か。そうよね。ていうかね、シンプルとかいうより、塊だな、と思ったの。ごーん。と、一個。バクチクが。いる。存在する。そこが、シンプル。かつゴージャス。シンプルの対義語はゴージャスでしたっけ?いや、相反するものが同居しているとかが言いたいんじゃないので(そうですか)いいんですけど(そうですか)。 例えば、セクシャルのときとかすごいよね。てんで好き勝手なの。みんな自分の中のセクシャルやってんの。スピードとかベイビーとかとまた違うの。ビーストやクリームそうだとは全然違うの。なんかそれはすごいな、と。信頼感、とか一言で片付けらんない、運命共同体的な絶対的な存在で、互いが生きていることがばれちゃう映像。そんなことご当人たちは思いもしないんだろうけど。 あの、櫻井さんの素晴らしいらんでうー前MCは入ってないのに、今井さんのシド前MCは入っている。あのツアー集大成自ら名場面集作成みたいなMCが、歴史的物的証拠として残ってしまっている。それもすごいよね。たぶん櫻井さんは入れたくないとおっしゃり、今井さんは入れてもいいよとおっしゃったんでしょう。どちらもかっこいいですよね。だから、そういうこと。サトウタイジさん(タイプ)風に言えば、アブストラクト。それぞれのアブストラクト的なものの共存が、確固たるアブストラクトを生んでいて、それはもう、ザ・ワールドなのであり、その世界の名前がバクチクだと。…もうそんな、林檎は丸いです、そして赤いです。みたいな話はいいですか。わたしもそう思います。 いや、だからね、その確固たる世界をどう見せるのかって言ったら、ほんとはなんの演出もいらないじゃないですか。バクチクがかっこいいから映像がかっこいいのであるけれど、逆はない気がしませんか(相談)。だってバクチクありきだから。バクチクというかっこいいバンドが、かっこいいアルバムを作ってかっこいいライブをやったので、かっこいいDVDができました。っていう話の、原因の部分は常にバクチクで、バクチクはかっこいいっていうことなんですよね。それ前提なので、もう撮りっぱでいいじゃん。いっそメンバ一人1本丸々その人しか映ってないやつ5本ワンセット、とかでいいじゃん。じゃあもうそれぞれのファンに撮らせればいいじゃん。どっからどう見てもいつ見てもかっこいいんだからさ、とかいう話になってきますよね(例え話はいつも極論)。で、そんなこと監督の林さんは頭っからわかってらっしゃるんだと思うんですよ。バクチクかっこいいなんて。だから映像がかっこいいなんて。故に今回、編集違いで2本入ってる訳ですよね。普通に見たってかっこいいし、加工してもかっこいいから、両方見て下さい、と。そして、あんまり顔も体も全体が映ってなかったりするんじゃないのかな、と。目から下アップ、口元アップ、メンバが誰も画面の中央にいない、二人フレーム内にはいても、二人とも見切れてる、とか。この映像を見て、あの日のライブの全貌を、天使のリボルバツアーのライブを、つぶさに分かることはないと思うんですね。行ったから、見てたから、ああ、ああ、そうだったねって思ったり、ああ、ここはこうだったんだ、と思う訳で。それはすっごい…今までにないですよね。アルバムが出て、ツアーをやって、最終的に総括みたいに、これはこういうアルバムでこういう世界観だったんですよっていう感じの締めくくりで映像ものが出るって流れだったのを、なんか今回は、すごく別位置にDVDが来てる気がしました。…話がしつこいね。
天使のリボルバツアーはわたしにとっては、もっとギラギラキラキラしてました。 ていう話でした(ひどい総括)。
結婚ていいよね。 本当にそう思う。 超結婚推奨派。
だけど、結婚した今井さんが何よりいい。
もうねー…。 照れ隠しにはしゃぐ、とかいう新しい手段。照れはしゃぐ。 なんだろう。 なんだろうこの人。
だってHPの存在忘れてるくらいなんでしょう?普段。 なのに、なんで教えてくれることは忘れなかったんだろう。お知らせしようと思ってくれたんだろう。 結婚ってさ、当人たち嬉しくって義理や礼儀に託けて自慢みたいな、見て見て!みたいな、あの人にもあの人にもあの人にもお知らせしなくちゃねっっ、みたいなの感じるときあるじゃん(あるじゃん)。 もういっそ、それであってくれ。と思うよ。奥様とご自分のためでのみあってくれ、と。 そんなに大事にしてくれなくていいのにね。こっち側を。
もうほんっとに、あの画面のでかさがすべてじゃん。 今井さんが能動的にお知らせしようと思ってくれたから、あんな事故みたいなね。 結婚したって書いといて。とかじゃなくて、これ出しといて。な訳ですよ。あああああ。 そんであのメールね。あなた誰? つかだからさ、わたしの周りにあんまりいないだけで、今井さんへのどうにもならないロマネスクで泣き暮らしているお嬢さん方が世界中には数多いらっしゃる訳でしょう?それにとどめを刺さんばかりにハートの神経逆撫でる君の荒い手段Get Your All.Oh,Yeah.
もう、もう、全部すごい。
今井さんが結婚しようと思ったとかほんとすごい。まずそれがすごい。 今井さんがしようと思うなんて、結婚てすごい。 2月29日に入籍だ。 そんな今井さんの結婚記念日まで教えてくれるとか何。 4年に1度しかやって来ない、超スペシャルアニバーサリ。いつまでも新婚。いつまでもスペシャル。伊達に楽曲における繰り返しは4回が常態にしてないぜ。伊達にケータイストラップにドリームキャッチャーデザインしないぜ。こ んのロマンティストテイスト!!!!!!!!!!!
今井さんてさ、愛されて愛されて愛されて愛されて、愛しかたを覚えた人なんだね。 末永いお幸せは今までも願っていたのでいいとして、だから、今よりもお幸せに。
で、天使のリボルバDVDを見ました、という話しをします。
正解発表! みたいな。 超かっこよくて、超演出されてて、どっからどう見てもかっこいBUCK-TICKでした。 世界で一番かっこいい。 世界で一番かっこいい(二回)。
あのSEから始まって。あれ頭切られてるよね?短いよね?あんなに見たのになあ。忘れたとは思えないけど覚えてないなあ(忘れてんだよ)。
そうかあの日これを見たのか。
細かいことの羅列で覚えてる。 そう、ツアー後半、精神異常のポーズがあったなあとか。 フロントのフォーメーションとか。 照明とか。暗転とか。 今井さんの立ち位置とか。 あのときの気持ちというか記憶みたいなものとか。一緒に見てなかった人の顔が唐突すぎるタイミングで急に脳裏に去来するのは、たぶんあの日生まれたパブロフなんじゃないかな。 でも、音だけ聞いてたときのが思い出したかな。 映像を伴うと、それで作品だから。 わたしがあの日見たのは、これだけど、これじゃないんだね。 まあ要するに、視界が違う。 ハウスライブでそれの映像化、ってのが続いてた(の?)からか、あ そっかあ と思った。 絵が違う。 実はこういうライブだったんですよ、って教えてもらった感じ。 お得です。
あの日は席がステージから遠くて、だから実はこうだったんですよ、ってのがこのDVDで確認できるんだろうな、と、発売決定を聞いたときから思ってたんだけど、なんか、それとは違った。 わたしが見てたのも本物だもんね。あそこからあの角度で見てたのが、わたしの天使のリボルバ最終日です。 だってね、そう、すごくいいライブだったんだよ。すっごい楽しくて感動して泣いて泣いて。 割となんか、完結してたみたいで。消化済み。 だからもう一回新しく、知らないものを見せてもらったようでうれしい。 あの時感動して泣いてたのと、今DVDを見て泣いてんのは、たぶん違う気持ちじゃん? あ 一緒なのかな。気持ちが高ぶって、高ぶる思いの副作用で泣いてるのは。 かっこいい泣き。 まあ総じて感涙。 この揺さぶられ方がBUCK-TICKだ と思う。琴線に触れるどころじゃなくて、鷲掴みされる感じが。 向こうは泣かす気全くないのに、揺さぶられて発生した感情の発露が涙。なんか感情表現のレパートリ増やしたいんですけど。 そうかこんなだったっけ、と思ったのが、照明の暗さ。色は着いてるんだけど、暗い。なんかもう、闇が濃くて重い。こんな色を出せる人たちが日本に東京に住んでるなんて嘘だ。日本が沈没しちゃう。 もうほんとになんか、映画見てるみたいなの。 誰がどーした とかいう話はすっごい細かくいっぱい出てくるけどね、なんか全体的にぽかーん だよ。きゃっきゃ見るもんだと踏んでたのにな。 また思ったよりBUCK-TICKかっこよかったからかな。 唖然喰らいました。 アンコールもちょっとひどいよね。スターは照れてもスター。かっこつけてもスター。そっかあこれ見たのかあ(しつこい)。 まだ一回しか見れてないんだけど。 また見たらまた書きたい。
2008年05月05日(月) |
何処でナクシタのだろう? |
なんつーかな。
だってずっとBUCK-TICKばっかり好きだったから、本当に大好きだったけど、大大大好きだったけど、そんなね、そんなじゃないんじゃないの?と思ってた。 チケ買ったときでさえ、ひやかしみたいな気持ちがなかった訳じゃない。
のに、ずっと泣いてたよ。
だってステージを見たらいないのに、4つもあるおっきいスクリーンには、今弾いてるみたいに映ってたんだもん。 音も、音が、ちゃんと聞こえてるのに、今聞こえてる音楽の一部は確かに彼で構成されてるのに、ステージにはいないんだよ。 スクリーンにはまるでリアルタイムみたいに彼がいるのに。 どんな魔法?
で、わたしが泣いたのはなんなんだろう。なんだったんだろう。
かなしいのかうれしいのか
認識する前に出てくる涙は質が悪い。
いないことを、やっぱり考えるまでもなくわかってるってことなのかな。
怖くて見れないまんま、当時のワイドショーや特番の録画ビデヲ、残ってんのにね。
10年一昔とは申しますが、ちっとも色褪せない、鮮やかな鮮やかな彼は、どうだ。 なんて素敵なんだろう。
満面の笑みであの黄色くてハート柄のギターを弾くよっちゃんの ああよしきなんてだいきらいだったのに 10代の頃、恥ずかしくて品がなくて見てらんないしやりたくないと思ったものやことを受け入れられる自分は、単なるメランコリに浸ってるのではなく、ただ丸くなったのでもなく、なんて言うか、なんかこう、 ああそう、だってさ、We are! ってコールしてんのが、としでもよっちゃんでもなく、気付いたらかわむらさんで、あんた違うじゃんっ!!!笑 とか思いながら、あ そっか そういうことなのか と思ってバーっと開けちゃう感じ、そっかいいのか、って、知らなかった懐の深さとか、まあだからやさしさをね、許されるってすごいなあと実感できちゃわざるを得ないっていう、すごい体験をした、と思いました。人生初ウエーブも含め。 愛だけがそこにある って、割とこういう感じなんじゃないですか。 「hideも連れて行きます」って言って自分が涙ぐんじゃうよっちゃんも よっちゃんがとしをおんぶして出てくるのも ピンクスパイダーをやるっていう発想も アンコール1曲に出るためだけに来てた前日ご出演の方も パタが涙ぐんで客席見てんのも 練習を積んだかのように万単位の観客のレスポンスが揃うのも ぜんぶ、ほんとに感動しちゃって、うん、いいとこに来れてよかったなあって思った。
死ぬのも生きるのも死んじゃうのも生きてんのも 超 大変なこと。
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