薔薇抄 *Rose Show*
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2004年09月15日(水) 悪魔の夜は抱き合っていよう

横浜アリーナのことを書きます。
…何から書けば良いやら。
まずは、あれだな。

おかえりなさい。
どうもありがとう。

BUCK-TICK、素敵でした。
毎日反芻しています。
わたしは忘れっぽい上に、過去に執着しない女なので、事細かに憶えている、とかはひどく不得手なのですが、
あの日の光景がどれだけ素敵だったかは、その温度のままで憶えていられる気がします。
細かいことはどうでもいい。そんなこと忘れたって、どうってことないさ。
胸がぎゅっとなった。それだけ。

今回は気合入れました。
服装テーマは「原点回帰」(笑)や、後付けですが。余りに黒尽くめでどうしようかと。王道でしょ?
しかも人生初の、夫婦ペアルック!なのでもう、コスプレ入れちゃおうと(笑)。
さすがデラシネ夫妻。もう自分で言っちゃう。はしゃいでるね。
でも、みなさんに褒めて頂いて良かった。引かれたらどうしようかと思った(笑)
ゆゆに「あっちゃんみたいな人がいると思ったらろーざちゃんだった」と3回くらい言われ、
maiちゃんに「どうしよう、nejiさんがだんだん今井さんに見えて来た」と言われた時は、もうほんとに
はい大成功(ピース)と思いました(笑)
nejiくんの眉毛を半分くらいカットしまくったり、わたし自身は誰も思い付かない特殊メイクを施したりした
甲斐がありまくったってもんです。
そしてエンリコちゃんからは「高級な男性」という称号まで頂きました(笑)
みんなありがとう!!
さ、自分達賛辞はこれくらいにしてと。

あんなにメッセージの明確なBUCK-TICKを見たのは、初めてです。
世界中の輝く目覚めを欲する一言から始まったライブは、それは強く美しいものでした。

ライブをやってくれるのは心底うれしいけれど、反面、年末にもやるだろうに、新曲もない状態で何故
この時期に?っていうのはありました。
9.11横浜アリーナ、Climax Together?どうして?いろんなもの、無理矢理こじつけてない?って。
BUCK-TICK自身が本当にやりたいと思ってるの?って。
「え?やるの?」ってあっちゃん会報で冗談ぽく言ってたけど、あれは本心でもあったと思うのね。

だけど、そしたら、あのライブだった。
そうだよね。いつだって、あの人たちが一番解ってる。
それが本当に本当に本当にうれしかったし、頼もしかったし、誇らしかった。
BUCK-TICKがこの世に存在すると言うこと。これほどの最大の強味を味わえるしあわせ。
新しいものを使わずに、新しいことをやってのけることが、彼等の他に誰にできるのだろう?


例えば、悲しんでいる人や苦しんでいる人を見たときに、「あ、かわいそう」と思うのは、
偽善でも奢りでもないよね。
平和を願う気持ち、それが、明日もまた好きな人に、いつもと変わらず「おはよう」って言える毎日を望む
ことであってもいいよね。
死者を悼むのも、戦争や人災天災、争いごとや悲しい事件が起きないように祈るのも、何も特別なことでは
ないし、ましてや偽善なんかではない。

感謝すること。
アンコールで階段から悠然と降りてくるあっちゃんは、とても博愛的な顔をしていました。
勘違いでもいいから、一瞬だけでいいから、「愛だけがそこにある」ことを信じさせて。信じてるから。
あの広い空間で、それでも距離感を感じなかったのは、彼等のスケールの大きさと(本当に今回それを
見せつけられたよね)、気持ちがダイレクトに伝わって来たからだと思う。
それを感知できるわたしで良かった。自分が弱ってたら楽しめなかったと思うから。
つーかあれ以上前の席とかだったら駄目だったかも、視覚情報多すぎて(笑)

でも、ほんと思った。BUCK-TICK5人も居るんだもん!忙しい、見るとこ多過ぎ。しかも超大画面て。
あっちゃんがお絵書きし出した時はオバQかと思った。でもあの演出良かったね。
なんか仕込み多かったよね?幻想の花のせりとか、実は内心バクバクで、終わってあっちゃん(しかも飛び
なさった!)着地した瞬間、思わず「ご無事で何より」と呟いてしまいました…。
極東の炎も、すんごいんだもん今回の火柱の威力と数!避難する(笑)今井さんが心配で心配で。
う、動かないで下さいいいいいみたいな(笑)。や、スタッフの皆さんを信じてますよ?
でも地震とか多かったからね。地震が来たらまっすぐステージに走ろうと、ゆゆと相談済みだったし(笑)
でも、すごいよね。ライブハウスからアリーナまで、どんな空間にあっても全てを最大限に利用した演出と、それに須らく適応できる能力、実力。
今井さんのアクションがすごく大きくて目立つのに、Lucyのそれとは全く違ってたり、ゆうたがスタンドの
左右の方々に見える位置まで顔を出したり、何にもしてなかった(笑)ヒデが、全く持っていつもと同じに
俺のファン探しに花道出て来たり(笑)アニイの存在にすごく安心と感動を憶えたり(わたしすごくアニイ
好きみたいなのね/笑)、あっちゃんは…あっちゃんは、やるべきことが明確になってたのねきっと、
自分の中で。ストーリーを展開させて行く役目。ソロじゃなくてもそれは自分の役目だって気付いてた。
いつものBUCK-TICKだけれど、前回見たBUCK-TICKとは確実に違ってることを実感して、ああ、経験って
力なのねと、強く思った。
5人が一緒に居る光景を何度も確認して。何度も感動して。
メンバーがお互いの存在を当たり前にしながら頼もしく思ってもいて、少し照れたりしてね。
ゆうたは特にうれしそうだったね。
5人居ると、5倍な訳ね。魅力が。見所が。それ、単純にすごい。
DVDが楽しみで吐きそう(笑)。
お願いだからモナリザのPVおまけに付けて下さい。
大画面に映し出された全ての映像と、画面を通さないメンバーの映像、是非ともマルチアングルで
入れて下さい。
あのライブを見れなかった方々に、早くあの素晴らしいショウを、見せてあげて下さい。
なんて素敵な光景。

今井さんがありえない可愛かったとか素敵だったとかかっこ良かったとかすごかったとか神だったやっぱり
神だったとか、あっちゃんがそれはもう奇跡のような声だったり歌唱力だったりした話とかは、もういいね。(充分です)
そういうの全部有りだからこその、BUCK-TICKですから。言うだけ野暮。言い足りないし、どんだけ筆舌
尽くそうと。

愛だの性だの生きるだの死ぬだの俺だのお前だの私だのあなただの希望だの絶望だの言ってるBUCK-TICKが
大好きで、抱きしめて離さない。
水 空気 光と 愛 糧 生き甲斐 夢 欲 悦び あんたが大好き。

おかえりなさい。
どうもありがとう。

きっとそれで全部。

今こそ この世に 生きる意味を






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