薔薇抄 *Rose Show*
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最近良く言われるの。 「どうしたら、アーティストみたいになれますか?」 コーナースタッフや、お客さまにね。
まいったね。 女性には圧倒的にもてますわたし。 もう30になろうというのに、いつまで経っても女子校の憧れの先輩キャラ(笑) いや、有り難いことですが。ねえ?
「そんないいもんじゃないよ」と言いたいところを我慢して、お客さまには 「では、毎朝15分早く起きて、メイクを頑張ってみて下さい」と、 うちの会社の子だったら、「とりあえずメイクアップスペシャリストの試験に受からないとね」と 既にスペシャリストの子には「年季かなぁ」と(笑)伝えるのですが。 でもね。 本当は、違うんだよ。 秘密があるんだよ。
それは、間違いなくBUCK-TICKだ。 みんな、知らないからよ。
中学生の頃、BUCK-TICKを好きになってなかったら、わたしはきっと、今のわたしとは違う人に なってたと断言出来る。 あの頃、13歳とかのわたしには、B-Tは今よりずーっと「禁断」の匂いがしてて(笑) それを好きだと認めるのにすごく勇気がいったのを、今でも忘れられない。 BUCK-TICKは当時から、闇や負の要素がいっぱいあるのに、毒々しいまでにキラキラで、 そしてとてもせつなかった。 だって、同級生はみんな、男闘呼組とか光GENJIとかに夢中だったんだよ?(笑) 他との違いを認識することで自我が生まれるからねぇ。 当時、学級委員や優等生として名を馳せていたわたしとしては(自分で言うなよ)、 自分がメジャーじゃない方向に興味があるのを、認められない自分の存在が、ずっと邪魔だった。 今にしたら笑っちゃうけど、そんなことでいっぱいいっぱいだった自分が恥ずかしくて愛しい。 好きなものを好きだと言えることの自由。 わたしはBUCK-TICKに教わった。 そうして、大切な宝物を、秘密を、隠して、匿うようにして、好きになったのを憶えてる。 …それが今じゃあね(笑)
でもね、だからだよ。 今でも、いやむしろ当時より熱い、こんなに大切な、宝物があるからだよ。 でも、秘密だからね。 プライベートに深く関わってくる人じゃなければ、誰にも教えてないの(笑) すごーく、たいせつなものだからね。
それは秘密。 秘密秘密。 秘密のロオザちゃん。
2004年02月08日(日) |
タイムマシーンにお願い |
先月、アンティークモールにて長襦袢を購入しまして。 先日、それを着てお出掛けしたのですが。
駅に向かう途中から、左の臑にちくりとした痛みを感じる。何度も。 おかしい。 着物の裾や、襦袢の裾を見ても、何もない。 なんで? 電車に乗って、座れたので、もう一度見てみるが、やはり原因が見つからない。 新宿で乗り換える時、またちくり。ちくちく。絶対なんかある!! ホームでちらりと裾を返すと、なんと左の臑が流血沙汰!(笑) 針で突いたような引っ掻き傷から、血が滲んでいる。 車内で再度チェック。着物の裾、襦袢の裾を指で探る。 すると。 なんと、長襦袢の裾から、縫い針を発見。 和裁用の、短くて細い針。所々錆びていて、古いものであると解る。 綺麗だと思ったら、新品だったのね、この長襦袢。 仕立てた後、誰も着ることなく、わたしの手に移った。 をう。 時の流れと運命を感じるじゃないの。 これが洋服だったらこうはいかない。クレーム付けて、返金沙汰だ。許せない。 でも着物は。 縁があって、たまたま今はわたしの元に来てくれただけ。 わたしを経て、また誰かの手に渡るのよきっと。 だから、大切に着なくちゃいけないんだなぁと、襟を正し。 ますます着物に惹かれる切欠となった、エピソードでございました。
帰宅後、nejiくんに傷口をマキロンで消毒されまくった。
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