離してしまった手。
ただ今、妊娠6週目。 妊娠生活が始まって、 慌ただしく引っ越しや両家の顔合わせの準備をして、 今日、彼の実家から両親が香川に来ます。 実際顔合わせになるのは明日の朝からで、 本格的に入籍も近付いて来た。
そんな中、佑からメールがあった。
私の近況を聞いて決心したのか、 佑も2週間前から付き合ってる人がいると言った。 今までも私が傷付かない様に言わなかったんだろう。 ホントはずっと好きだったのに、 私がいたばかりに付き合えなかったんだと思う。 この機会に、もう会わない方がいいと言う事も…。
私はイヤだと言った。 私の彼のため、佑の彼女の為にも、 会わない方がこれからの為だと佑は言った。 解りたくなんかなかった、佑が逃げてるんだと思った。 私という重荷から解放されたいだけなんだと思った。
佑との事を思って、この2日間泣いた。 彼氏がいても、全部彼に話して泣きまくった。 いつの間にか、泣き疲れて眠ってしまった。
今日になって再びメールをした。 やっぱり佑の気持ちは変わらないみたいだった。
ふと、今の自分の立場を振り返ってみた。 自分から佑の手を離す様な事をしたのではないか。 淋しさを埋める為に、じゅんのところに来て、 佑はそれでも私を待っていてくれると 自惚れていたのではないか…
そう思ったら、佑にもじゅんにも申し訳なかった。 私のワガママだけで二人を振り回して困らせて、 今更「やっぱり佑が好き」なんて言う権利ない。 そう思ったら、何故か心が軽くなって素直になれた。
「サヨナラとか今までありがとうなんて言わない。 私達が会えたのがホントの運命なら、 またいつかどこかで出会えるはずだから。 だからその時まで、佑の大切な妹は旅に出ます。 また会えた時は、きっと笑顔で会おうね。
でも、ひとつだけお願いがあります。 私の名前を佑のケータイから消さないで。 私もしばらくは消せそうにないし…。」
これが私の精一杯の強がりで、最後のワガママ。 メールを送った瞬間、涙が止まらなかったけど、 私達はきっとこれが最後じゃないって思う。 ↑エンピツ投票ボタンです
2004年09月09日(木)
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