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2003年05月30日(金) |
深き紅の淵 その底を垣間見るように |
他人の助けを借りるまいと思っていたのに。それでも他人の助力や優しい言葉は物凄く有難くて、涙が出そうに助かった。
衝撃的な事実を知って、それがあまりにも現実味が無い所為なのか何なのか、嫌悪とか差別とか思う事も無かった。ただ、ああそうだったんだ、とだけ思った。そう思えた自分が良かったと思える。先輩のことが好きで、憧れている。そういう思いに違いが無い。それだけのことが嬉しい。今までの自分が如何に凝り固まって、奇妙な型の中にいたのかと思う。その中でがんじがらめになって、もがきながら何が大切なことなのかも見失っていた。今少しながら自分を見つめられていることに安堵する。 事実は小説より奇也とはよく云ったもので、[ドラマティック]だと貴方は云ったけれど、まさしくその通りだ。物語のようで当事者でない己には現実味が乏しいけれど、話して下さるその顔に浮かぶ表情に驚く。冗談も云えなくなるくらい真摯な想いに胸が痛む。先輩を思って、己の所業を思って。 己などがそんな大事なことを聞いても良かったのだろうか。聞かなきゃ良かったなんて云わない。云う筈も無い。少なくとも己などに[話してもいいかな]といって下さったその心が嬉しい。少しは信頼されているのかと思えて嬉しかった。話して下さって有り難う。 深き紅の淵のように、見えない奥に何かがあるのだろう。己の愛する人々のその深淵に触れられる人間になりたい。
己の半分は確かに男だけれど、それでも許せないことがあって、一瞬全ての男を抹殺してしまいたいような衝動に駆られる。でも己の半分が求めるのも確かに男で、性別を超えて人間として好きな人は沢山いる。己は父親に敬意を抱いているし、愛した男もいないわけではない。でも、それでも、せめて、彼女達を冒涜し、侮辱した男達を殺してやりたい。 女の恐怖や傷や痛みを、焦燥感や欲望でで踏み躙るな。身内の女に手を出すな。純情で傷つきやすく、真面目で世間知らず。彼女たちは今時の女からは少し外れているのかもしれない。愛しい可愛い子達。彼女等を傷つけたくない、不必要な傷は痛いだけで何一つ得る物など無い。 本当に殺してやりたい。信用が置けないとかそういう範囲を超えている。己はこの憤りを外に出さないでいられるか、とても怪しい。 止めてくれ、傷つけるな。何故[大丈夫]じゃない子ばかりを狙う? 割り切れる遊びなれた女じゃなくて、真面目で一途な女と遊ぼうとする? 死んでしまえ。殺してやりたい。怒りに目が眩んでまともに思考も出来ない。死んでしまえ。殺してやりたい。本当にそれだけ。
2003年05月22日(木) |
憂鬱に重く垂れ込める、青空 |
実家に帰る。久々。今年の春は帰れなかったから。その前に愛知に寄る。とても憂鬱だ。そう云ってしまうことは酷いのだろうか。でも、とても憂鬱だ。色々な意味で。
微妙に更新が止まる。実家はADSLすら繋げない田舎。
ゴメンナサイ、と謝ることで己は己自身の気分を軽くしたいだけなのだ。吐き気がする。己はあまり吐いたことが無いので、今までの人生で二度くらいしか吐いたことがないので、吐き方が分からないのだけれど、喉の奥に指を突っ込んで無理矢理に吐き出してしまいたいと思うくらい気持ちが悪い。内臓の全部、脳みその全部吐き出して、洗浄してしまいたいと思う。苦しい苦しい苦しい。 吐き気が止まらない。ここ最近、一週間くらい。自分の所為で仕方ないことでそれでも苦しくて全てを放棄してしまいたくなる。それなのに己はその苦しさと引き換えに全てを失うだけの覚悟は無い。苦しくても、どんなふうに思われていても、側にいられないほど辛いことは無いのではないかと思ってしまうから。潔さの無い、情けない人間だと分かっていても、そうせずにはいられない。腹の中の嘲笑も軽蔑も面に出ないならばそれでいいと、それくらいなら捨ててと云えない自分が愚かしく呪わしい。
笑ってしまうくらい己の頭の中は下賎なのだ。似ているというその人に喰って欲しいと思った。嘲り笑うことも馬鹿らしくなる。何て人間。何て身の程知らず。
2003年05月19日(月) |
一体どう云ったら分かってくれるのか。 |
理解なんてしなくてもいいから己のこと、嫌になってくれればいい。
別れることを前提に付き合ってくれと今更ながら告げている。[ずっと]なんて云い出されたから、[それは在りえない]と云った。泣かれた。泣くなと思った。己の心を重たくさせるだけだ、止めろ。 止めてとか考えたくないとか、嫌だとか、云われたっていつかは来るだろう別れを予想もしないでいて不用意に傷ついたり動揺したりしてほしくない。ただそれだけ。己は己が誰かを傷つけることで己自身が傷つくのが嫌だ。だから、必要ならばどんな酷いことだって云う。不安を煽って傷つけて不安定にして突き落とす。何度でも何度でも。己から離れていくその瞬間まで。その時己が傷つくならそれでもいい。
電話しないって云ったのに。貴女が泣く。泣かせるつもりなんて無い、それなのにいつだって貴女は泣いている。 でも、貴女は己をどうしたいのだろう。泣かせたくないのは可愛い貴女。それでも時々酷く残酷で子供じみた言葉で貴女を傷つけたくなる。己を選ばない貴女がどうして己を縛るのか、そうするなら何故己の唯一人になってくれないのか、そして己を貴女の唯一にしてくれないのか。傷つけるためだけに発された言葉は決して忘れられることはなく、彼女の心に二度と消えない傷を埋め込むだろう。 でも苦しいんだ、貴女の思わせぶりな態度に、無意識故のその仕草に、過剰に期待して失望するのが嫌なんだ。
未だに謝れないでいる。ゴメンナサイの一言が云えないまま。苦しくて苦しくて仕方が無い。今週末云えるだろうか。云えたらいい。己自身の為だけだ、たとえそれでも自分の心が軽くなればいい。他人の心なんて分からないから心配するだけ無駄。吐きそうに気持ちの悪い己自身さえ何とかできたらまたもう少しだけ生きていける。
>2003/05/19 泣きそうになる。 とか云うのが全然無くて、欠陥人間かとも一時期思った。 想像力が欠如している、感受性が乏しい。経験が無い。 だから他人を傷つけるのも平気で、少しも心動かすことなく、 残酷に追い詰めて傷つける事だって出来る。 無邪気さを装って背中を押すことだって出来るから。 己は自分の為にしか泣けない。可愛いのも可哀想なのも自分だけ。
>2003/05/14 冗談とか本気とか。 ああやっぱり。そう思う。 己の本気と冗談なんて他の誰にも分からないから、 解されようとか解そうとかそう思うことすら無駄なんだ。 なんて虚しい。
全部切り捨てる覚悟なんて無い。この真綿。 優しく己を包んでくれる安穏という世界。 このままだと己は死ぬだろう、この真綿に包まれて。 安穏、その分だけ苦しんで死ぬのだろう。
>2003/05/13 そんなつもりはなかった。 なんて云っても後の祭りなのだろう。否定できないのだから。 話の発端は確かにそういうものだったけど、 あれだけ人数が膨れ上がった時点でそんなこととうに考えていなかった。 そう云っても無駄なんだろう。確かにそういう話は在ったのだから。 自己嫌悪に陥って吐きそうに気持ちが悪い。 己の考え無しの行動に、傷付いたり、不愉快に思ったりする人がいる。 いつだって無思慮で、無神経な言動で大切な人を失くしてきたのに。 もうゴメンナサイと云うことも出来ない。
一度口に出してしまった言葉は二度と取り消すことが出来ない。 己が覚えていなくとも他人は忘れない。消すことが出来ない。 謝罪なんて白々しくていえないけれどそれでも。 ゴメンナサイ。傷つけたり不快にさせたりした皆。心から。 直接に云うけれど、それでも忘れないように戒める為に。
>2003/05/12 冗談。 冗談はあまり解さない。頭が堅すぎて本気と嘘の違いも分からない。 冗談なのだと分かっていても苦しい時はある。酷く傷つくこともある。 苦しくて苦しくて傷ついて嫉妬して、馬鹿だと思うけれど。
一通のメールに何時間の電話よりも心動かされてしまうことが悔しい。
そういうので十分なんじゃないかと思った。 電話越しに息遣いを聞いているだけで己は感じる。自分で触れるということのその現実感よりも、妄想の広がる範囲のある目を閉じた世界の方が快楽を持っている。閉じられた目のその奥に己は[姿]を思い浮かべることが出来なくて、それでも身体は反応する。 現実感のある、生々しい自分の指は己を醒めさせるだけで一向に身体は熱くならない。卑猥な言葉も己を醒めさせるだけだし、馬鹿な子供とかその辺の男向けの雑誌で使われているような言葉も嘲笑いたくなる。少し切ない位の吐息まじりに囁く声の方が何倍も刺激的だ。
それにしてもやはり己は彼を幸福に出来なくて、その上己自身の幸福すら手に出来ないのではないかと思う。 己は幸福にされたいとは思わない。幸福は求める物であって与えられる物ではなく、きっと己は与えられたそれに満足できないまま、結局幸福ではない。そうなるよりは他人を踏み台にして、そうしてはいけない人を踏みつけてそれでも己自身で求めていく方がいい。それに己が求めるものなんてそう大したものじゃない。生きていることに苦痛を感じなくて済むだけの何かが欲しい。たったそれだけも己で満たすことの出来ない人間が誰かを幸福になんて出来ないだろうから。
嫁に欲しいって云ったことがあると思う。受けてくれたら本気にとっても構わないと思って己はいつだって言葉を発している。それでもいつだって本気かどうか分からないと云われて、傷ついたり怒らないでいられるほど己は未だ大人になれない。
アタシがキミを好きなんて、キミ知らないだろ。
知らないでいて欲しいと思うのが本心だ。本当は今までの関係を持続させたいだけなのかもしれない。己にそれだけの魅力は無い。今以上を求めるだけのことは出来ない。ただ楽しそうにクルマの話をして、時々クルマに乗せてくれて、己には予想もつかない言葉をかけて欲しいだけ。結構大層な願いだ。 君の親友よりも実は君の方が大切で、捨てるなら彼の方なんだろう。君に切られることを何よりも恐れている。知らないだろう。思い返せば一番最初に会ったときから、否、君が酒を飲んでいるのに無理矢理付き合った日から、君のことが好きなんだろう。情けないことだ。 君がとても大切だし、君の彼女もとても大切。二人とも己の大切な友人。実は一番大切なものって今の己にとっては友人だから、失いたくない。奪うなんてどだい無理な話。かき乱すことも、不快感を与えることも、望んではいない。
よくよく考えたら己みたいな人間が好きになっていい人じゃない。そもそも己は他人を心から好きになることなんて無いのだから。そもそも己は誰かを好きになれるほどの人間じゃない。
もうすぐ来る人を好きになれたらいい。などと思うけれど、きっと無理に違いないということをもう随分前から己は知っている気がする。
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