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この人以上に身体が求める人が現れるかどうか、と思った。雄そのものだと思うことがある。セクシーとかそんなんじゃない。身体中で誘っている。そんな風に感じてしまうほど。色気じゃない。毒だ。
2003年04月26日(土) |
大学という場所の己にとっての意味 |
気が付けば早一月が過ぎている。さて、これからどうなることやら。
戻ってきてくれて嬉しかった。この表現は何か間違っている気がするが。ああ、ようやくと云うのが正しいのかもしれない。今年大学生なんて聞くと思わず[若いなぁ]などと呟いてしまうけれども。相変わらずの語り口がこれからどれだけ変わるのか、或いは変わらないのかを、密かに眺めていようと思っている。
大学という場所で己は少なからず変わったと思っている。高校まででは考えられない生活を送っている。根底は何も変わっていないのかもしれない。それでも誰かに愛される喜びというものを知った、それが故の不安も知った。学生の本分は全うできていないかもしれない。でもそれ以上の物を己は此処で得たと思っている。 友人がいないという状況を、普通の人はあまり想像できないだろう。ほんの数人。彼らだけを支えに己は学校に行っていたように思う。そこまで深刻だったかはもう憶えていない。己はあまり頓着しない性質だから、そういうことを気にしていたつもりはない。でも己は淋しさに慣れていたし、一人で過ごす術も知っていた。 今はもう一人が物凄く耐えられなくなって誰かに助けを求めてしまう。それは良くも悪くも他人に依存しているということになるのだろう。
一人で立っていられないんだ。それはあるまじきことだけれど、貴女無しにはもう歩けない。
自分が物凄くヤバイ人間に思える。電話越しの息遣いに欲情してる。殆ど変態だ。脳みそが溶けてしまっているのかと思うくらい。おかしい。 勘弁してくれと思う。相手が本当に知らない人ならお互いちょっとした悪戯で済まされるけれど、実際に会う相手に対してそういうことをするのは物凄くヤバイ。誘っているんだろうと云われても反論は出来ない。それでも息遣い一つに身体が反応してしまう。実際に会った時までこれが続いていればいいのに、と思う。
相手が己の身体だけを求めているのだと仮定して付き合っていこうかと考えている。心とか将来とか求めない関係ならいい。後腐れが無くて非常に単純で分かりやすい。一刹那の内に人は生まれて死んでいく。先のことなんて、分からないけど分かってる。 次に会った時にはきちんと段階を踏みつつ、応じたいと思っている。結構巧いのだそうで、欲望に忠実に求めるままに受け入れればいいのではないか。先のことなんてその時にならなければ分からないし、その時になって考えればいい。 そもそも己は何があっても結婚やその他の継続的な関係を繋ぐことを約束してはいないから、それでいいのだと思う。 言葉なんて要らないから今すぐ此処でキスをして。この劣情が消え去らない前に。
2003年04月21日(月) |
天上に続く階段に羨望の眼差し |
サーチャー試験。昨日の試験を受けに行かなかったことで、どれだけに自分がそういうものに無関心か分かった気がした。 何も無い。己の中には何も無くて、分かっていたことだけれどもそれに愕然として、もうどうでもよくなった。 [目的]なんて無い、[取り敢えず]と思っている自分が堪らなく嫌だ。どうしてこうなったんだろう何て考えたくも無い。生きていることがこんなにも無意味に思える。苦しい。 答弁できるほどの何かが無い。言葉が出ないから諦めるしかない。それだって別に辛くは無い。本当にどうしようもない。 浮上しろ。一刻も早く。生きていることに価値すら見出せない。ただ無駄に金を使っているだけなら塵芥にも劣る。
三秒で考えたという卒論の題に敵わないとさえ思う。可笑しいくらい己の頭の中には何も無い。最近頻繁に君の才能とか頭の良さとかそういうものを再認識するのだけれど、その度に言葉を失う。絶句する。彼を頭がいいと云うけれど、たとえはったりだとしてもそれに張り合えるだけの言葉が君にはあるだろう? そして彼と話して君は何かを得る。己には無い。何も得ることも無く、発する言葉も無い。無意味にただ呼吸するだけ。 そこにある絶対的な差に、羨望の眼差しを向け、ただ平伏すだけ。
基本情報技術者試験。一応行くつもりだった筈なのだけれど。何なんだろうこの無気力さ。何もかもが億劫で、何もかもが無意味だ。頭が常に重くて、酸欠状態にあるようで、息苦しくて堪らない。
何がある。一体何があるって云うんだ。前が見えない。己が見えない。君が評価してくれたという己を己の前に見せてくれないか。苦しくて苦しくてそれすらも感じなくなるくらい何も感じない。 存在はいつだって不安定で不確かだ。痛みが己を覚醒させてくれればいいのにと思うけれど、都合のいい刺激なんてある筈も無い。
いい加減もう面倒なんだ。義務のように日々一時間近くの電話。無意味な会話にいい加減もうウンザリなんだ。寒空の下で電話を持つ手が震えても相手には分からない。顔を顰めたって、毒を吐いたって分からない。 傲慢。 だから、冗談でもなく優しさでもなく、早く次の誰かを見つけてくれたらいい。それが己の望みだ。言葉どおりの意味しかない。都合のいいように取って貰って結構だけど、それはきっと誤解しか生まない。そして最後に傷つくのは相手だ。 精々一年保つか保たないか。その程度だ。そう思う。 別れるとなるなら己が原因になる。そう云った君の言は確かに正しい。己の所為で君の親友を傷つける。どれだけでも酷い振り方は出来る。短いスパンに見合った振り方もあるだろう。シミュレートして己の傲慢さと飽きっぽさと馬鹿馬鹿しさと色んなものに反吐が出そうになる。 己の怖いこと。それは他の誰でもなく、当事者の相手の反応でもなく、君の声。あの柔らかに冷たい声を思い出す。冷え冷えとしたあの声が己を切ると思うと苦しくて苦しくて堪らない。君に切られることが怖くて、その方がずっと怖くて、相手の傷なんて見えない。どうしたら君に切られずに済むかだけ考えている。相手の傷なんて本当に見えていない。
精神的に物凄く不安定だ。どうしようもなく無気力で生きていることすら時々面倒だ。考えることも思うことも何もかも放棄したらそれは人間ではないと思うけれども、それでもそれを望む自分がいる。 思考を止めて、感情を止めて、何もかも空っぽな死体になってしまいたい。いつまで経っても何の変化も無い己にはそれがきっと一番似合っているだろう。
もう敵わないと思う。そもそも比べられるレベルじゃない。分かっていたはずなのに、どうして今頃になって思い出すのだろう。貴方のことが好きだとか、奪ってしまいたいとか。でもそんなことは出来なくて、実際にはただ堂堂巡りの繰言を呟いているに過ぎない。遥かに過ぎる君の声を、聞いているのが酷く辛い。
振り返るといつもそうだったということを思い出す。己は己が決して敵うはずも無い人ばかりを好きになる。己のレベルの低さを知りながら、己では決して満足させることの出来ない相手を好きになる。 無いものねだりというやつで、どうしようもなく子供な証拠だ。己に無い物を持っている人、その人を手にすることで、己がその才を、能力を手に入れたような気分になりたいだけなのだ。その人との同一化を望んで、その人の持つ何かを模倣して、手に入れようとしている。 出来る筈が無い。そもそも相対することすら叶わぬ人なのだ。何もかもが己とは次元の違う世界だ。
冒頭を読んだだけで、己の膚が粟立つのを感じた。それは恐怖と云っていい。圧倒的な力と、それに押しつぶされる己への絶望が己を塗りつぶす。読むことが怖いなんて思わない。現実に相手を知っているだけに、物理的には手の届く距離にいるだけに、その敵わなさに悔しいと感じることすら出来ず、ただただ怖い。
文章が綺麗だと前に云ってくれたことが合ったような気がする。それだけで嬉しくて堪らなかった。良かったと云ってもらえて舞い上がった。 だから知っていたつもりだった。彼の凄さと云うものを。圧倒的な力を直に見る。文章というものの強さが己を打ちのめす。こんなにも焦がれて止まないのに、惹かれ続けているのに、こんなにも怖くて堪らない。
2003年04月18日(金) |
生きているということ。 |
今年二十四になる方が、誕生日を喜べる歳ではないからと仰った。 幾つになっても、誕生日というのは喜ぶべきことだと思う。貴方が生まれてきたことに、今まで生きてきたことに、貴方と出会えたということに、その幸運と幸福を噛み締める。普段は何とも思わない。当たり前のように接して、過ぎ去っていく毎日の中で、貴方が生まれてきたことを確かに感じる日。そういう意味でいつまでだって喜ばしいことだと思う。 貴方に会えたこと、貴方が今まで生きてきたこと、その全てを幸福だと思える日。
己は一応働いているし、少ないけれど稼いでもいる。己が動くのは己の為だし、その為に掛かる費用くらい自分で負担する。 実家に帰るのは車を取りに行く為で、君に会いに行くためではない。己は己の目的の為に行くのであって、それに対して君を利用すると云うのは本当にアンフェアだ。それは本当に[利用している]ことになってしまう。 君がどうかは分からないけど己は全ての行動を君に繋げるにまで至っていない。その点では酷く醒めていて冷静で、云ってしまえば冷たい。己の頭の中はどちらかというと君のことは少なくて、君が己に対してそう思っているというのは物凄く嫌だ。 所有物扱いはされていない。でも[俺ら]なんて一人称を使わないで欲しい。我儘ばかり云っているのはよくよく承知だ。でもそれでもそういう言葉が己を縛って、居心地悪くさせて堪らない。
己のことを何て思おうと構わない。でも同じように己が思っているなんて考えないでくれないか。そんなことはありえないんだ。そうだろう?
The Pianist 音楽だけが生きる糧だった
一日只管寝ていた。そんなに疲れていたとは思わなかったのだけれど。一体何にそんなに疲れていたのか。彼に会ったことだとしたら己は随分酷い人間だ。 物凄く緊張していたことは認めよう。手を繋ぐのにも抵抗があるなんて己では考えられないくらいだ。スキンシップが大好きで、キス魔と呼ばれたことすらある。女の子と歩く時には大抵手を繋ぐ。 己はただ怖いのだ。とずっと考えて結論する。怖い。女の子達、或いは友人である男連中、先輩後輩、彼らは絶対に己を求めることは無い。それが分かっているから安心できる。遊びだったり過ちだったり冗談だったり、状況は色々でもキスやそれ以上の行為に関して流してしまえる範囲内だと己は思っている。 でも彼は違う。以前彼氏のいた友人の女の子が[最後まで許してたら結婚まで行ってたかもしれない]というようなことを云っていた。確かにその彼氏ならありえると思った。己もそういう危惧を抱いているのだろうと思う。結婚とかそういうことには至らないかもしれない。己にはそういう選択肢が存在しないから。でも離れられなくなる、或いは別れられなくなるという可能性はある。己が彼から、ではなく、彼が己から。傲慢で自惚れで自意識過剰かもしれないが今の状況だと確実にそうなる。それが本当に嫌だ。申し訳ないけれどこれが本音。彼を最初で最後の人にする気が全く無い。本当に嫌な人間だ。
情けなくて悔しくて涙が止まらなくて、それがまた情けなくて悔しくてたまらなかった。そういう自分があまりにも幼くて成長していなくてどうしようもなく嫌だ。しかしながら嫌だと云った所でそれがどうにかなるわけでもなく、ただ己自身の問題であり、他人に助けを求めることも縋ることも出来ないと云うことを知り、またこの期に及んでまで他人の存在を求める己を知り、為す術も無いまま震えている。惨めだ。
涙を流すという行為は己にとっては哀しいからのものではない。悔しくて惨めで情けなくて止まらなくなる。或いは淋しくて溢れ出す。泣くという行為によって己は救われている。己自身で己を浄化する。ほんの少しだけ気分を軽くする。仮初めかもしれないけれどそれで己は救われて何とか生きている。 涙は他人に見せるものではない。涙は弱さだから。涙そのものが弱いのではなく、それを流す己自身が弱いのだ。弱い己の更に弱く脆い部分を否応無く外に曝け出してしまう。
日記を書かない生活というものがそろそろ考えられない。[日記]に限ったことではないだろう。言葉を綴り、形を為すということをしないでは生きていけない。 己の文章なんて全く意味を成していない。己の自己満足の為だけに書かれた雑文だ。毒にも薬にもならない。それでも書かずにはいられない。苦しいことも嬉しいことも全部吐き出して文章化して噛み砕いて飲み干してそうしてようやく己のものになる。 呼吸するくらい自然なことで、水くらい必要なもので、そうしてようやく生きている。
昨夜のこと。 東京からの桜便り。彼との電話より嬉しかったなんて云えない。不埒で不実で不貞い野郎だと自分でも思うのだけど。 今年も桜は見られないようだ。現在地は東北でまだまだ桜の咲く気配も無く、無事に帰れたとしても既に花の終わりに違いない。 白っぽい画面の中の薄紅の桜で一人花見。
つくばからの桜便り。電話を掛けてくれたと思ったら自慢話だった。 これからお花見。夜桜なの。いいでしょ。多分最後はカラオケだよ。 ああ、羨ましいさ。居ない己が悪いんだけど…………………何も云いっ放しで切ることは無いじゃないか。それは嫌がらせって云うと思う。
己の愛する人々にいつだって幸福があるように。
2003年04月06日(日) |
soul station |
その言葉に反発を感じてる自分がいる。己は苦労していないように見えるのか。実際決断はあまり苦労しなかった。割と中途半端な気持ちで受けた。舞い上がった。でも今凄く苦労してる。苦悩と云い替えたほうが良いのか。相手のことを知りたいと思うけど、これ以上知って幻滅するのが辛い。今でさえ、風俗の話に拘っている自分がいる。己は本当に経験が何も無くて、それ以上にどうしようもなく幼稚なのだけれども。 己の頭の悪さに吐き気すら覚えて、今はそれを通り越して無感覚になった。
望むものが手に入らない苦痛なんて、いつだって味わっている。君と同じくらいには味わっていると思う。君がどれだけの努力をしているのか分からないから何とも云えない所はある。君は己から見てとても大人で、そんな君が苦労して苦しんでいるってのは己とはレベルが違う話なんだろう。 でも、望むものを手に入れられない苦しさは今だって在る。己にだって精神ボロボロになるくらい好きで、でも絶対に手に入らない人だっているから。
同性を愛することが出来るとは思っていなかった。自分が求めるのはどんなに冗談を云った所で結局の所異性であると思っていた。 友情と恋愛を区別するのはとても難しくて、結局未だに分からないままだ。 不実だと思う。誠実になれないのは己の性なのだろうか。
絶対に手に入らないものがある。貴女を抱いて、貴方を夢見て、これ以上望んでも手に入らない。だから、これ以上を望まない。臆病だから、どうしようもない。冗談交じりに云った言葉の真実に、気付いて欲しいけど気付いて欲しくない。
遠く離れているといない人のことばかりを考える。抱きしめて大丈夫だと云ってくれた貴女のことばかり考えている。大丈夫だって云ってほしくて、貴女のことばかり求めている。 昨夜は電話出来て嬉しかった。声が聞けて嬉しかった。 貴女以上に大切な人を見つけるのは結構大変だと思う。今でも貴女が己の一番大切な人。家族と同じ位、失うかもしれない絆だからもしかしたら家族以上に大切な人。
貴女相手の大好きも愛してるも、恥ずかしいなんて思わない。
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恋愛と憧憬と友情。その区別をつけることが出来ない。それはどれも己にとって遠い存在であり、思いを馳せるだけのものでしか無い。そして誰かを好きになり、焦がれるように想い続けるという意味で異なる所が無い。 精神の愛と肉体の愛の違いだと云う人もいる。しかしそれも己には理解出来ない。周りの恋人達を見ていてもそれは人それぞれと云う気がする。友人の延長のように、肉体的な関係を求めない人もいる。だからそんなことで区別出来ない。 もうずっと考えているけれど、己にはその答えが見つからない。
だから己は恋を知らない。焦がれるような恋情を知らない。それでもいいと思うことがある。友人がいる。敬愛する方がいる。彼ら、彼女らへの憧れは恋に近く、そして友人として扱ってもらえる喜びを己は知っている。それで十分な気がする。それ以上に何を求めると云うのだろう。 女性陣と口説き文句めいた会話をするのも、男連中と馬鹿話をするのも、楽しい。己が求めるものを思い出した気がする。氷解する。 求める所のものを手に入れる。その為に己は生きている。
2003年04月02日(水) |
嫌いになる理由を探している |
そんな気がする。 今此処に在るその人が重要なのではないかと思っていた筈なのに、過去に拘っている自分がいる。風俗に行ったことがあるからって、今の優しさや寛容さは嘘ではない。その筈だ。でも納得しきれない自分がいる。 こんなこと誰に云ったらいいんだろう。友人に相談できるのだろうか。胸が重たく塞がれる。 己は気にしないなんて云えない。気になるから押し込める。苦しくて堪らなくなる。生理的嫌悪なんて感じてしまう。嘘みたいだ。吐きそうになる自分がいて、辟易している自分がいて、そういうのにウンザリする。
結局の所、嫌なのかもしれない。嫌いではないけれど、好きでもないのかもしれない。 そんな気がする。 一週間は短いけれど、経緯を考えればそんなものかもしれない。
己はまだ友人の方が大事で、そういう意味で云えば一番好きなのはあの人じゃない。
電話を切るのが苦手だ。何の用も無いのに掛けている電話は特にそうなる。どこで切っていいのか分からなくなる。用があるならそれでいい。[それじゃ、また]と云って切ればいいだけ。 沈黙も苦手だ。重たくて仕方が無い。眠りそうになりながら女の子と戯れてキスをしているときは酷く穏やかで、彼女たちの柔らかな空気が安定を呉れる。 背筋が冷たくなる。嫌なことを考えている自分に気が付いて薄ら寒い思いをする。高揚した声を聞かせる人に、まるで絶対に会うことが無い人のように甘く囁いている己に鳥肌が立つほど嫌悪する。
己は君の親友を不幸にする。きっとそうだ。本当に心から愛することなんて出来ないから。それなら何故受けたのかと云われても困るけど、嫌いじゃないから断る理由も見つからない。でもきっと一夜限りの相手を探して、喰い繋いでいくのが己には合っているのかもしれないとさえ思う。
言葉の端々を気にしてみる。この人と別れてもそれなりにやっていけるだろう。それがせめてもの救いだと思いたい。 その内ごめんなさいも云えなくなるから今の内にゴメンナサイ。
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