今日10月最後の東京証券取引所のでは午後2時過ぎから株価が暴騰しました。結局今日の日経平均終値は「16,413.76円」で前日終値に対して「755.56円」の上昇となりました。これだけの上昇は私は記憶になりません。大暴落はあっても大暴騰は無いのですが今日の状況は非常に稀な現象だと思います。
昨日アメリカが量的拡大金融緩和策を終了するという決断をし、アメリカの金利が今後上昇するだろうという予測がなされたので、私は今日の相場は少しは上昇するだろうと予想していましたが、日本で日銀が金融緩和策を強化するという情報がなされた後に急激に円安が進行し株価も連動して上昇した模様です。夜家に帰ってネットの情報をみて一瞬目を疑いました。
今晩のどこのニュースはこの株価暴騰・円安進行のニュースを1番に取り上げていましたが、警戒する意見も結構ありました。このまま一本調子で進むとは思えず注意は必要だろうと思いました。経済解説者たちには「消費税10%」のための「政府・日銀の阿吽の呼吸」の施策とする意見が多かったようです。基本的に政府や銀行の方々は「お金持ち」で財産を様々な投資先に分配していて当然「株式・投資信託」などの保有もあるでしょうから、株価の上昇には敏感なのでしょうが、多くの若者や子育て世代にとって「株価」上昇はそれ程の影響があるのか怪しいものだと思います。
まずは「デフレ脱却」ということは分かりますが、嘗ての高度成長時代には「家電・自動車・住宅」等への旺盛な需要があり、それに対してメーカーは安くて良い製品をどんどん開発・導入しました。庶民は望みの生活を手に入れるために、まずは貯金しました。その頃金利が現在の10倍以上ありましたので、一生懸命働き節約すれば良い暮らしが手に入ったのです。現在は金利が安いので貯蓄インセンティブは殆どゼロですが、その代わり乱高下する株価・便利になった為替取引でも金融取引で財産を増やす方法がちられていますが、こちらはリスクも伴います。
人口が減少し、日本企業の新製品開発力が以前よりも大分落ちている現状で、株価・金融商品取引が活況を呈するというのは如何にも不健康な感じがします。東京オリンピックが控えていますが基本的には使えるものは最大限利用して節約して行うことがベストだと思います。借金して大規模なインフラを構築して将来の日本国民が借金を返せるのか怪しいと思います。
JR系コンビニ「NEWDAYS」の「きのこ御飯弁当」です。税込みで390円です。NEWDAYSの弁当では「ひじき御飯弁当」(税込み360円)がヒット商品でしたが、10月下旬に新発売となったこの「きのこ御飯弁当」もなかなかの味だと思いました。微妙な30円の値段の差はありますが。
「きのこ御飯」では御飯が「ひじき御飯」よりあっさりしていて健康に良い感じがします。またオカズはデミグラハンバーグが美味しくて野菜も食べ安いと思いました。400円をギリギリ切る「小さめ」のお弁当は女性向けだとは思いますが、カロリーに気を使う中年サラリーマンも隠れた需要層です。400円を切る小さめコンビニ弁当では「NEWDAYS」がダントツに良い商品を出していると思います。これからも新商品開発に期待しています。
韓国で貨客船「セヲール号」が沈没したのが今年の4月16日でした。昨日28日のダイバーによる捜索で1名の遺体が発見されたそうです。この結果「セヲール号沈没事故」での犠牲者は「295名」、行方不明者数は「9名」になりました。沈没から既に半年以上経っていますが海底に沈んでいるセヲール号船体の浮上作業は「遺族」の反対で頓挫しています。遺族は捜索のための客室キャビン部分の解体には了承し、ダイバーの捜索はそれまでより随分容易にはなったものの「事故証拠保存」の観点から船体引き揚げには強硬に反対しているようです。従って韓国政府は海底に沈んでいる船体の「ダイバー捜索」をずっと続けることになっています。
前から不思議に思っていたのですが、どこかの時点で「船体引き揚げ」に踏み切ることはできなかったのでしょうか。これから冬を迎えると海水温は低下し、海域天候は荒れるでしょうからダイバー潜水による捜索は不可能になるでしょう。暖かい夏に期間に船体を引き揚げて浅い地点まで曳航して徹底した捜索を行うという考えはなかったのでしょうか。これから無理をすると捜索するダイバーも危険に瀕することになります。
「遺族」の悲しみ・無念さは想像を超えるものであると思いますが、セヲール号運行に携わった関係者の裁判が進んでおり「船長」には死刑の求刑がなされています。刑罰では亡くなった犠牲者は帰ってきませんが「遺族」はどのようにすれば慰められるのでしょうか。非常に難しい問題だと思いますが、韓国の人々が解決していかなければならないと思います。こういう事件をひとつづつ乗り越える経験・知恵が社会全体の熟成に繫がっていくと思います。
翻って日本を考えるとき「皇室」を存続させた意義は非常に大きいと思います。「日本国および日本国民の統合の象徴」天皇が災害に苦しむ国民を労う行為は非常に大きな影響を及ぼすと思われます。天皇がお見舞いすることは「全日本国民」がお見舞いすると言う意味合いを持っています。阿倍首相の地位は選挙で多数を獲得した結果ですが、「天皇」が登場する場合その後ろには、宗教や支持政党に関係なく全ての国民が連なっているという感覚が生まれるのです。「天皇」の存在によって戦争犠牲者・災害犠牲者の多数が精神的に救われているのでしょう。このことは民主主義とか統治制度とは違った「集団の気質」を左右する重要な仕組みであるのだと思います。日本だって天皇がいなかったら、もっと摩擦の多い難しい国になっていたかもしれません。
2014年10月28日(火) |
終戦70周年に向けて |
「朝鮮日報」のネット版に心配な記事が掲載されました。来年の終戦70周年に合わせて、韓国で「慰安婦の生涯」を扱った映画の撮影が開始されたというのです。主役は韓国の女優「Son Sook」さんが務め、日本人俳優の出演することになっているとか。韓国ロケ終了後は「中国」に場所を移しての撮影があり、来年の8月15日からの一般公開を目指しているとのことです。こういうプロジェクトについては中国も大賛成すると思われ、中国国内でのロケも順調に進むことでしょう。
10年以上前ですがドイツのユダヤ人迫害を扱った「シンドラーのリスト」が作られました。スピルバーグ監督の名作です。ジョン・ウイリアムズが担当しテーマ音楽も素晴らしく歴史に残る映画だと思います。戦争を扱う映画でそれも終戦70周年に合わせるのでしたら、将来にむけて意味のある「前向き」の映画を作って欲しいと切に思うところです。
どういう映画になるのかまだ分かりませんが「戦争の悲惨さ」ばかり前面に出すような映画はちょっと辟易です。というのも世界大戦終了後70年も経つのに世界には「争い」が絶えないからです。戦争の悲惨さは現代進行形で中東で展開されています。昔から隣国等から侵略され悲惨な戦禍を経験してきた「韓国」には、島国根性で知恵の出ない日本を出し抜いて「大人の韓国」の「知恵」を見せて欲しいと思います。
2014年10月27日(月) |
エボラ出血熱医療関係者の帰国後強制隔離 |
西アフリカでエボラ出血熱対策に官・民で積極的に取り組んでいるアメリカで、現地で治療にあたった医療関係者の帰国後の「隔離問題」が議論になっています。ニューヨーク州・ニュージャージー州は「国境無き医師団」等で西アフリカでエボラ出血熱治療にあたった医療関係者がアメリカに帰国した場合に強制隔離措置を採ることに決定しました。
西アフリカのシェラレオネで医療活動に従事しニュージャージー州に帰国した女性看護師がこの「強制隔離措置」に会ってかなり酷い待遇を受けたとして、「この措置は全く容認できない極端なもので、基本的人権の侵害だ」と怒りをぶちまけているというのです。こうした措置はアメリカのほかの州にも拡大していて州も政府も難しい問題に直面しています。
この問題は本当に難しいものだと思います。西アフリカに渡ってエボラ出血熱対策に当たる「国境無き医師団」の医療関係者等は自らを危険に晒して西アフリカで人命救助に当たっている「英雄的」な医療関係者です。しかしその結果「エボラウイルス」が感染していて発病し、アメリカにエボラ出血熱ウイルスを持ち込むことになるとそれは非常に危険なことになります。「英雄的医療関係者」に対して社会は当然「賞賛し」「感謝」しなければならない所ですが、実際に「真逆(この表現は好きではないのですが)」な扱いを講じざるを得ない状況になります。
勇敢な医療関係者に十分に感謝を伝えつつ、一方で母国水際で完璧に「ウイルス浸入」を防ぐ方法を探るひつお湯があると思います。そこで提案ですが、西アフリカエボラ出血医療関係者は西アフリカを離れてから21日間第3国(どこかの無人島ののリゾート施設・沖合いの豪華客船など)で過ごすというのはどうでしょうか。
基本的に「当該医療関係者」は完璧に隔離されますが、そこは医療設備が整った豪華なリゾート地でもあるので、そこで十分な休養ができるのです。アメリカ・イギリスのように直接現地に医療関係者を派遣しない国(特に日本などの資金拠出国)は、この程度の「人・金・物」の提供はすべきではないかと思われます。医療関係者向けの支援策については「帰国先が無く」、長期間にわたる活動を余儀なくされる現地の医療関係者にこそ必要と思われます。
2014年10月26日(日) |
Jリーグの浦和×鹿島 |
終盤を迎えている「Jリーグ」は上位の「首位浦和×4位鹿島」の試合が26日の日曜日夜に行われ、「1×1」の引き分けとなりました。勝ち点の欲しい鹿島には痛い引き分け、首位を走るレッズにはとっては「引き分け」の勝ち点1も優勝に向かって一歩前進です。
この試合をテレビ観戦しましたが、我が家の興味は勿論「Jリーグ優勝争い」では「Jリーグ上位チーム」が「ワールドカップ」「ブラジル戦」惨敗の後にどのような試合を行うかというポイントに絞られていました。浦和も鹿島も「Jリーグ発足当初」からの「強豪チーム」でありファンも多く経営状態も安定しています。このような「リーダ的チーム」が「変身」しないかぎり「Jリーグ」のサッカーは変わらないと思いますし、そうしなければ世界トップレベルから益々離されて行くばかりだと思います。
今日の一戦では両チームとも従来の「いわゆるポゼッションサッカー」から「アグレッシブなトランジションサッカー」に目を向け始めている兆候が見受けられて少しですが希望が持てる状態かなと思いました。「浦和」は首位をキープしていることもあり「従来の戦い方」を継続する場面が多かったですが、「鹿島」は若い戦力が非常にアグレッシブに動いて好守の切り替えの早さで「浦和」を圧倒していました。浦和も「自陣で球を奪った直後の前線へのロングパス」が何回かありました。
このようなサッカーを行っていると次に何が必要なのかということも見えてきます。まず1試合90分フルに走り回れる体力が必要になります。これは脚力ばかりでなく「接触プレーでも転ばない」あるいは「スピード切り替え・バランスを崩す場面でも転ばない」体幹とか上半身を鍛えなくてはならないのだろと思います。また早いパス、ロングパスを受けてもボールを足元に確保する基本的なキープ力が必須になります。更に敵に囲まれた時に安易にバックパスすることを最小限にするために、体の回転あるいはドリブルで相手を抜く技が必要となりますし、味方が球を奪った瞬間にパスを貰うために相手陣内に向かって走り出すようなチームあげての意識改革も必要となります。
最後にこの試合の「審判」について非常に不満が残ったことを付け加えておきます。反則があった場面では殆ど「アドバンテージ」を考慮せずに「フリーキック」を与えていました。終盤の重要な試合で接触プレーが多かったこともありますが、審判は「試合の雰囲気」について毅然と選手達に注意し「アドバンテージ」を考慮してできるだけ試合を中断させないようにジャッジすべきでした。Jリーグの代表的チームどうしの試合なのですから当然選手はフェア戦うべきことは言うまでも有りませんが、審判も「フェアでエキサイティング」な試合になるよう導く義務があると思いました。
2014年10月25日(土) |
ディワリ・フェスタ西葛西 |
西葛西で「ディワリフェスタ西葛西」が行われているというので出かけてみました。ずっと雨が降ったり肌寒い日が続いたのですが、今日の土曜日は非常に暖かく行楽日和でした。約一時間かかる電車旅は眠気を催すものでした。西葛西には「インド人」が多数集まっています。インド人用のインド料理店もあるということなので美味しいインド料理店が出店を出していることも期待の一つでした。
今年の9月20日には「代々木公園」で「ナマステインディア」というインドフェスティバルが行われました。こちらはインド大使館も参加する本格的な物のようです。私はいつも一週間前に行われる「スリランカフェスティバル」しか知りませんが、「ナマステ」も相当の来場者があるようです。そうした大規模なお祭りに比べると「ディワリフェスタ西葛西」は西葛西地域に特化したお祭りのようで規模は大分小さい感じでした。
日本人にとって「ディワリ」は馴染みの薄い「お祭り」ですが、インド・スリランカ等の南インドでは非常に有名で、この日のための色々な準備がありこの季節の風物詩になっています。インド赴任中貸し事務所に入っている時のそこの大家さんとかタ店子が揃ってお祈り・お祝いしたことが思い出されます。南インドの人達は「辛いもの」に加えて「甘いもの」も大好きで、ディワリの時には「スィーツ」を沢山食べます。
さて西葛西の「フェスタ」ですが、出店では懐かしい名店がやって来ていました。銀座から撤退した「銀座アショカ」と赤坂の「モティ」です。インド料理がブームになるずっと前から店を張っている老舗レストランです。アショカもモティも高級インド料理でした。ずっと昔は中村屋のカリーも含めてインド料理はいまと比べると大変な高級料理でした。今日は「アショカ」のバターチキンとキーマカレーを食べました。正直昔の雰囲気とは別物だと思いました。
設営されたステージではインド人の「カラオケ」を中心にして、様々な演奏・演技が披露されました。インド歌謡曲のカラオケ伴奏があるので大変有難いと司会のインド人が言っていました。小さい子供達(インド人でしょう)のボリウッドダンスでは奇麗な衣装を身に付けた可愛い子供達が元気に踊っていました。インドで働いている頃インド人の同僚から「美人コンテスト」と「ボリウッドスター」の話を良く聞かされ、実際に「シャールク・カーン」の大豪邸を見に行ったことも思い出しました。
イギリスの庶民院(House of Common)建物で「ねずみ」が大量発生して困っているのだそうです。この事態にイギリス首相官邸の例に倣って「猫」を導入しようという提案が議員からなされたそうです。しかし議会の入っている建物が「ウエストミンスター宮電」で巨大なため建物の大きさからすると「大量の猫」が必要となり、夜間にその猫を放すと様々な問題が出そうなのでこの提案は却下されて別のネズミ駆除対策が講じられることになったようです。
イギリス首相官邸には「The Chief of Mouser」として「Larry」と言う猫が飼われています。「Larry」は「Battesea Gogs and Cats Home」からネズミ取り術が優れているということで選ばれて首相官邸に派遣されたのでした。これに倣って国会でも「猫導入を」という提案になったようです。
この提案並びに審議はイギリス庶民院(下院)で行われたものですが、昨今、日本では「ウチワ」だとか「観劇補助金」だとか「SMバーの支払い」だとかいう議論が渦巻いていることを考えると、非常に微笑ましく伝統の重みを感じさせるものです。しかし「ネズミ対策」には本当に「猫」を買うことは真剣に考えられている所が重要だと思いました。首相官邸の「Larry」もそうですが、できれば「ねずみ退治薬物」などを使わずにできるだけ自然な形で「ネズミ」を駆除しようと考えていることが伝わります。 日本の街中で見かける動物といえば、カラス・雀などの鳥の他は「猫」程度です。多くの外国の都会の公園にリスが住んでいる状況とは違っています。インドのニューデリー・ムンバイなどの大都会では「リス」は勿論のこと、野良の牛・猿・犬が豊富です。ニューデリーのインディラガンジー国際空港の建物内ではのんびりと歩く野良犬を見たことがありますし、先日行ったイタリアの「ナポリセントラル駅」構内でも呑気な野良犬が歩いていました。野良動物がのんびりと過ごせる「街」は「人にも優しい」町であると思います。
2014年10月23日(木) |
注文していた「CD」が到着 |
10月4日に注文していたCDが昨日23日漸く到着しました。今回注文したのは以下の2セットのCDです。
1.ヘルムート・リリング指揮:バッハ宗教合唱曲集(マタイ・ヨハネ・クリスマス・ロ短調ミサ) 2.アメリカンソプラノ「アーリーン・オジェー」(2枚組)
二つのCDセットは何れもアメリカのソプラノ歌手「アーリーン・オジェー」が歌っている作品です。オジェーのCDとしては「シューベルト・ゲーテ歌曲集」「エリック・ヴェルヴァのチェンバロ伴奏のリサイタルのCD」を聴き込み、もっと沢山のオジェーの歌が聞きたくなって注文したものでした。
「アーリーン・オジェー」が亡くなって20年以上経ちますし、地味なCDなので扱っているテンポが少ないので探すのに苦労しました。会員になってポイント集めているタワーレコードや以前利用していたHMV、楽天、アマゾンなどのネット情報を調べた結果、アメリカの「ImportCD」という会社が二つとも扱っていて価格も安かったので注文したのでした。
価格的に言うと日本の販売ショップに比べてバッハは約1000円安く、リサイタルCDは700円程度安かったです。アメリカからの送料が一セット350円かかり二セットで700円になりますが、送料を入れても随分安く買えました。問題は配送に時間がかかったことでしょうか。注文から20日間程度かかってしまったので、到着が待ち遠しく聞きたくてむずむずしていました。配送元はアメリカケンタッキー州のシェファードヴィルという町からでした。アメリカから遥々やってきたのですから仕方ないですね。
クラシック音楽CDは非常に難しい局面にあると思っています。MP3とか圧縮した形でネットからダウンロードできるようになってきていますので、音質に拘らなければ「必要な音楽」だけダウンロードできます。小さいとは言えCDの保管場所も必要無いですから便利です。一方CDより格段に音質を向上させた(と宣伝している)高音質な音楽CDも出始めています。最近のクラシック録音はかなりの高音質で録っていますから、音盤にする時に高級素材を使うと音質が格段に向上するのかもしれません。
しかし私はCDの復活は嘗ての「名演奏(モノラル録音を含む)の高品質化」での再発売にあると思っています。技術が進んで昔の白黒画像をカラー映像に変えることは既に可能になっています。昔の音源を高音質で再現できる技術を開発して欲しいと思います。モノラル音源のステレオ化でもOKです。我が家のフルトヴェングラー(英雄)の擬似ステレオ版は結構聞きやすいです。
と考えるのは、天才音楽家はそう簡単には現れないと思っているからです。19世紀から20世紀は大規模な戦争が発生した世紀でしたが、それを渦中に生きた人間の苦悩は「音楽再現」で多くの天才を育んだと思います。トスカニーニ、フルトヴェングラーはモノラル音源は沢山ありますがステレオは殆どありません。上に書いた「アーリーン・オジェー」も20世紀の天才ですが、残念なことにその音盤は殆ど廃盤になっています。オジェーについてはその録音の殆どがステレオですので再発売してくれるだけで良いのですが。
2014年10月22日(水) |
北朝鮮を巡る日本・韓国等の微妙な変化 |
北朝鮮の「金正恩氏」が一か月半ぶりに姿を表しました。姿を消していた間に足の関節を手術したという話があり、そのせいか杖を突いての歩行となっていますが、表情も体格も依然と変わらない元気さ健在振りをアピールしました。金正恩氏が姿を消している間に北朝鮮の高官が突然訪問し、韓国と北朝鮮間の高官同士の会議が持たれたという報道がありましたが、その会議では各々の立場の違いの主張に終わったようです。
しかし今週になって「韓国・日本」の北朝鮮に対する動きに少し変化があったと思えるようなニュースが相次ぎました。
韓国からのニュースですが「韓国政府は北朝鮮向けの風船メッセージ(北の独裁体制批判の宣伝文)」を取り締まることにしたという動きがありました。更に南北国境に近い場所に宣伝用に建てられてていた「大きなクリスマスツリー」の撤去を決めたという報道もありました。北朝鮮は依然からこの種の挑発行為を強く非難してきましたが韓国政府はずっと無視してきました。ここにきてこれまでの姿勢を転換したのことには何か理由があるはずです。
日本政府の対応でいうと「北朝鮮からの拉致問題の進捗報告遅れ」への対応に関して拉致被害者家族からは慎重な意見が出されたにも関わらず、阿倍首相は今月中にも北朝鮮に政府関係者を派遣し直接作業の進捗状況を把握することを決めました。これは今回の日朝政府間協議における「北朝鮮側」の意向を尊重したものと言えます。
今関係が冷え込んでいる日本と韓国が競争するかのように北朝鮮に対する態度を軟化させています。この突然の変化は北朝鮮内部の何らかの変化を踏まえた「積極的なアプローチ」なのか、それとも仲の悪い者の単なる得点争いなのかはっきりしません。
更に北朝鮮政府は拘留していたアメリカ人一人を本日突然解放しました。まだ二人のアメリカ人が拘留されているのでアメリカ政府も慎重ですがアメリカ政府は一応感謝の意を表しています。何らの見返りの要求無く(推測ですが)拘留したアメリカ人を解放することがこれまであったでしょうか。ひどい場合には前大統領クラスの訪問を要求していた国です。何か微妙の変化の始まりを感じます。
2014年10月21日(火) |
ナイジェリア「エボラ出血熱収束宣言」 |
ナイジェリアでは新たなエボラ出血熱感染患者が42日間発生していないことから「エボラ出血熱終息宣言」が出されました。西アフリカのギニア・リベリア・シェラレオネの3国では伝染病との猛烈な闘いが繰り広げられているものの、それ以外の国々で病気の発生が抑えられてきているというニュースは明るいものだと思います。世界各国の支援は勢いを増してこの3国に集中されていきます。
ナイジャリアにおいて病気の拡大が封じ込められた背景には一人の「女医」の行動があり、エボラ出血熱に感染して亡くなったこの女医を讃える声がナイジェリアで広がっているそうです。この女医の名前は「アダデヴォ医師」と言いナイジャリア国内において最初にエボラ出血熱で亡くなった患者の治療にあたったチームのリーダでした。
この患者はリベリア人弁護士の「パトリック・ソイヤーさん」でした。パトリックさんはアメリカにも自宅がありそこに住む娘さんの誕生日のためアメリカに帰る途中、会議出席のためにナイジェリアの首都ラゴスに寄ったのだそうです。そしてナイジェリアに入国した時にエボラ出血熱の症状が出ていたのだそうです。パトリックさんは姉妹の一人をエボラ出血熱で失っていて、現代医学ではエボラ出血熱を治癒することが難しいと考え、ナイジャリアの病院での治療を拒否し、「奇跡」頼んで教会にいくことを激しく主張したのだそうです。そのパトリックを病院に留め置いたのが「アダデヴォ医師」でした。
ナイジェリア駐在のリベリア大使も「本人に意思に反して病院に留め置くことは人権侵害に該当する」と非難して、パトリック氏を退院させるよう圧力をかけたのだそうです。しかし「アダデヴォ医師」は敢然とソイヤー氏を病院に留め置いたのだそうです。ソイヤー氏はエボラ出血熱で亡くなりますが、治療にあたったアダデヴォ医師と11人のスタッフもエボラ出血熱に感染しアダデヴォ医師は亡くなったのだそうです。
この時ソイヤー氏を病院から出していたらナイジャリア国内では二次感染が更に広がっていたはずです。アメリカの娘さんに会いにでも行ったら、アメリカに別なエボラ出血熱患者が渡っていたことになります。「患者の人権」は難しい問題ですが「アダデヴォ医師」の厳正な態度が、伝染病の封じ込めに役立ったことは確かだと思います。
別の話題ですが、アメリカは4000人規模のアメリカ軍を西アフリカに派遣することを決定し、その一部は既にリベリアに到着し病院設備の建設等にあたっているという報道がありました。オバマ大統領はシリア・イラクでの「ISIS]に対する地上戦には逡巡したものの、エボラ出血熱対策においては世界に先駆けて大規模な救援作戦を開始しました。こういう時のアメリカ軍は非常に頼もしく、他の国々では到底まねできないものがあります。
2014年10月20日(月) |
小渕経産大臣、松島法務大臣が大臣職辞任 |
松島法務大臣に続いて小渕経産大臣も野党から国会の法案審議そっちのけで政治資金問題が追及されていました。松島法務大臣は頑張って暫く持ちこたえていましたが、小渕経産大臣が先週末にアッサリ辞職を決断してしまったので、松島法務大臣も「とばっちり」で辞職せざるを得なくなった感じです。小渕さんの場合は金額とか資金管理の杜撰さから辞職止む無しですが、松島さんは「うちわ」問題は何が「寄付行為」にあたるのか分からなかったので本人はさぞ悔しいことでしょう。
野党の先頭に立って民主党が野党ムードにどっぷり浸かってしまった様子を見るようで情けないです。とても政権交代を目指す政党とは思えません。小渕さんの件の「政治資金報告書の杜撰な記載」は悪気というよりは可笑しささえ感じてしまうほどの「素朴な間違い」のようです。小渕さんはまだ40歳ですからもう一度後援会組織の運営をキチンと立て直して出直してほしいと思います。トバッチリを食った松島さんは若くはないのでかなり辛いことになりそうです。
世界が「ISISとの戦い」「エボラ出血熱との戦い」という近年例の無い難しい問題に直面しているだけに、現在の日本の国会の議論に虚しさを感じてしまいます。
NHKサンデースポーツの番組内で「日本サッカーの明日を考える会議」という討論会を行っていました。二回目の今日のテーマは「Jリーグ」だったのでつい見てしまいました。討論会のゲストはJリーグチェアマンの村井氏、元Jリーガー福西氏、公式審判の西村氏、サッカージャーナリスト大住氏でした。NHKがJリーグ試合の「怠慢シーン」の録画などを用意していたので「突っ込み」材料は揃っていたのですが、全体の議論としては「ナアナア的」に終わってしまった感じなので少し残念でした。
議論の中で気になったポイントがあるので感想を書いておきます。「審判のジャッジ」の議論で「西村審判」から「反則があってもアドバンテージを考慮して反則を取らない」という判断が主流になりつつあるという発言があったことに対し、選手代表の福西氏から「判定のバラツキは選手を混乱させる」旨の反論があり、西村さんも「アドバンテージを与えるか、フリーキックのチャンスを与えるかの判断は難しい物がある」と選手側に擦り寄るような発言がしていました。
選手にとっては「プレー中断無しのアドヴァンテージ続行」より、給水ブレークの取れる「反則中断・フリーキックによる再開」の方が身体に楽だということは十分に理解できるものです。しかしJリーガーが共通してそうした気持ちでいるとしたらJリーグの将来は真っ暗です。フリーキックの方が得点チャンスが多い等と考えるのは「緩いサッカー」をやっている証拠です。相手のラフプレーで倒されても、試合を中断せずに対戦相手に出来るだけ守備に戻る時間を与えないで数的有利を生かすことこそ世界トップクラスの標準だと思います。Jリーガではそういう戦い方ができないから、反則中断・フリーキックでの再開を望むのだと思います。 来年からJリーグのチャンピオン決定方式を変更するのだそうです。現在のプロ野球のようにシーズン終了後に優勝決定リーグを実施して優勝チームを決めるのだそうです。現在プロ野球では優勝決定戦が行われていて、阪神が広島・巨人を破って日本シリーズ出場を決めました。パリーグでは日本ハムが非常に勢いのある試合をしていて月曜日にソフトバンクとの最終決戦を迎えます。
Jリーグでもエキサイティング試合をして、台所事情の厳しいサッカークラブへ少しでも収入が入るように考えた支援策のようです。しかしプロ野球が12球団で争っていることに比べると、Jリーグ(1・2部)はクラブ数が多すぎると思います。クラブ数が多い結果優れた選手が分散し、各チームの実力が低いレベルで均衡してしまっていると思えます。その結果として気分だけは「世界レベル」で、「プロレス技(馴れ合い)」が目立つようになるのだと思います。
プロ野球の「阪神・日本ハム」の試合はスポーツ観戦の面白さを改めて教えてくれました。プロ野球は「Jリーグ人気」に対抗すべく様々な手を打ってきましたが、何といっても大事なのは「ハイレベルなプロスポーツ選手がアマチュアのように真剣にプレーする姿」だと思います。「負ければ終わり」の優勝決定戦だからということもありますが、最近のプロ野球は少し変わってきたようで通常のシーズン中の試合でも面白い場面が多いように思えます。
翻って「Jリーグ」の試合はと言うと、「それほどハイレベルでないスポーツ選手達が、世界レベルのプレーを披露しようとするので、厳しく当たらずに緩いパスを成功させたり、何でもない接触プレーで痛がって大げさに転んだりするシーンが目立つ」ことになります。日頃このような試合をしている選手達に「本当のハイレベルなサッカーをしている世界トップクラスに勝て」というのは、どんな監督を呼んでこようが無理なことです。いつものトーンになってしまったのでこれでやめます。
2014年10月18日(土) |
帰国後4週間経過で献血 |
イタリア旅行から帰国して4週間が経過したので池袋まで献血に行って来ました。最近の状況として「代々木公園のデング熱」と「アフリカのエボラ出血熱」の脅威がありますが、日本の献血事業では「デング熱」の方が圧倒的に関心が高いようです。「エボラ出血熱」に関しては水際で進入を防いで、是非とも国内での感染者発生を防いで欲しいと思います。
結果は水曜日頃には判明するはずです。今回の旅行では比較的軽めの食事・野菜を多く食べることに心掛けたのでそれほどの悪化にはなっていないのではないかと思っています。ただ結構「ワイン」を飲んだし、日本に帰ってからもアルコール摂取量は減ってはいないので、アルコールの「糖」による影響があるかもしれません。あまり効果はないですが午後からの献血に先立って午前中にプールでしっかり泳ぎました。運動で血液内の「糖分」が必要になれば「糖と結合したアルブミン」が「結合した糖を吐き出し」、結果グリコアルブミン比率が少しは下がるのではないかという素人考えです。
池袋に出たついでに「西武デパート」のBOSE売り場で、修理から帰って来た「IPODスピーカ」のチェックをしました。私の古い「IPOD(第3世代)」には給電しないのですが、もっと新しい「IPOD(5ボルト給電)」なら正常動作するのではないかという推測です。売り場にある新しいIPODを装着してみると「予想通り」正常に動作しました。修理されたIPODスピーカの給電ボルト数は「12ボルト」から「5ボルト」に変更されたことが判明しました。
2014年10月17日(金) |
BOSEのIPODドック |
昨日修理に出していた「BOSE」のIPODドックが修理終了したとのことで宅配便で帰って来ました。故障箇所を特定したら修理費がいくらかかるか連絡するという話だったのですが、修理費内訳書を見てみると「無料修理」ということでした。まずは「BOSE」の太っ腹に驚くとともに無料修理なので有難く思いました。
ところが自宅のIPOD(第3世代という古いモノです)を装着してみると、音はするものの「給電」ができないのです。更にドックにIPODを装着したままIPODを操作すると、おかしな動作をし凍り付いてしまいました。なんとかIPODは復旧させたのですが、修理が完了したはずのBOSEのIPODドックはまだどこか故障が残っているようなのです。
今日「BOSE」のサービスセンターに電話をして、修理完了して到着した「IPODスピーカ」から給電されない旨を連絡し調べてもらうことにしました。午前中に連絡をとったのですが夕方に連絡が来て本日中には対応できない旨を知らされて「BOSE」サイドでも対応に苦慮しているのかなと想像しました。
というのも、ネットで調べてみると「IPOD」への直流給電ボルトが変更されているという事態が分かってきたのです。私の持っている「第三世代IOPD」はアップル社がUSBに対応する前に機種でインタフェースは「ファイヤ・ワイヤ」と言うらしく、IPODへの給電は「直流12ボルト」なのです。ところがこの世代より少し後のIPODは「USB対応」が可能となり、パソコンからの情報・給電が可能となったのですが、その代わりに直流ボルト数は5ボルトに変更になったようです。
私の推測では、私の「IPODスピーカ」の動作確認を比較的新しい「5ボルト給電」のIPODで行った結果、古い12ボルト給電装置では給電されないことから「故障」と見なされ、給電機構そのものを「5ボルト」に変えてしまったものと考えられます。しかし返却された「5ボルト給電IPODスピーカ」は私の「12ボルト給電」IPOD]には対応していないことになってしまったということではないでしょうか。もし、そうだとすると少し厄介な状況になります。
今日の東京証券取引所の株式相場は300円以上の大幅下落でした。日本の株式市場はアメリカの株価、ドル金利に連動する円相場に敏感に反応しますが、「アメリカの株価下落・ドル安」を正直に反映して予想通りの下落でした。ネットではこれまで世界景気を牽引してきた「アメリカ経済」に対する不安の声が大きくなっています。とは言ってもアメリカ経済を原因とするものではなく、今回の不安は「ISIS」「エボラ出血熱」の二つの社会不安によって引き起こされていると思います。これらの二つの社会不安は実に複雑にアメリカ社会と絡んでいるので厄介です。
「ISIS」に対してアメリカのシリア拠点空爆、その他の連合軍のイラク国内拠点空爆が行われてきましたが、「ISIS」の勢いは止まらず、イラクの首都バクダットにじりじりと近づいています。アメリカは地上軍の派遣に大変慎重ですが、頼りにしていた「イラク軍」があまりに弱体であるために「ISIS]の侵攻は止められないのです。この地上軍の「強さの差」は当たり前に思えます。
「イラク軍」は緊急寄せ集め部隊で、アメリカがフセインを追い出して混乱させてしまった「祖国」を防衛することを強いられています。「ISIS」軍は欧米の既存社会から脱落し、家族をも捨てた「命知らず軍団」で、「イスラム教」に入信し戦闘で死んだら天国へ行くことがきると信じて闘う集団です。この二つの集団が戦ったら勝負の行方は明らかでしょう。アメリカはクルド系住民救援の名目がある「トルコ」を地上戦に引き込みたいのですが、トルコも非常に危険な「ISIS」との戦いには躊躇しているのが現状です。つまり非常に破壊力のある「ISIS地上部隊」を封じ込めることができないのです。
これと似ている状況ですが、世界は致死率の非常に高い「エボラ出血熱」の流行の封じ込めに成功するか、失敗するかの瀬戸際に来ています。「リベリア」はアメリカ大陸に連れてこられた黒人奴隷がアフリカに戻って建国された国です。建国当初はアメリカは相当リベリアの国家建設に関わっていました。しかしリベリア国内の民族対立等で政権が安定せず、革命も勃発したのでアメリカはさっさと手を引いてしまったのでした。その結果として国内秩序は乱れて、国は発展するどころか貧困が進んでしまったのでした。そうした社会での「エボラ出血熱」の発生なのです。
こういう歴史がありますから、リベリア国民の中にはアメリカに親戚いる人もいるでしょうし、アメリカのボランティア団体はリベリア救援に向かうことに躊躇しません。しかしこの救援作業はきわめて慎重に行わないと、アメリカ人の犠牲者を出しますし、二次感染が背渦中に広がる惧れがあるのです。
アメリカはこの際「ウクライナ問題」でプーチンと争っている余裕はありません。そしてヨーロッパ諸国も日本も韓国も中国もまずこの危機に対処しなければならない時がきていると思います。安倍首相はオバマ大統領と緊密に連絡し共同歩調を取っていますが、更に踏み込む必要があるのではないかと思います。それは東日本大震災の際に世界から寄せられた救援への「お返し」でもあります。今こそ「軍事力」ではなく日本の「科学技術力・人間力」を結集して世界に貢献する時だと思います。
2014年10月15日(水) |
サッカー「ブラジル対日本」 |
シンガポールで行われたサッカー日本代表の練習試合は「ブラジル」に4対0で敗れました。日本とブラジルの力の差は歴然でしたが、ブラジルがワールドカップでの悪夢から立ち直っていることに対して、日本は当時の実力ほぼそのままで全くと言っていいほど進歩がありませんでした。世界各国が既に次のワールドカップに向けて動き出しているのに日本はまだ自らの実力を冷静に評価して何が必要なのか自覚ができていないようです。
ブラジルワールドカップで唯一活躍した「内田」が出場していないので日本代表の力はかなり削がれていました。唯一若い「武藤」が元気なところを見せていたのが救いでした。ワールドカップで惨敗したのに「Jリーグ」が殆どこれまでと同じような(プロレス的な)試合をしているのですからブラジルに通用するはずがありません。「日本のサッカー」が「お家芸のパスサッカー」等と言っている限り他国からは離されるばかりです。「Jリーグ上位チーム」がお互いに「”華麗な”パスサッカー」を誇っているのですからダメです。
ヨーロッパでは異変が起っているようです。サッカー欧州選手権では「アイスランド」がオランダを破って3連勝中なのだそうです。アイスランドはオランダに対しこれまで1分9敗だったとのことです。13日に行われたオランダ戦においては、アイスランドは徹底的に守備を固めて「オランダの攻撃(ロッペン、ファンペルシーの攻撃は世界トップクラス)」を完璧に防ぎ、カウンターで応酬し少ないチャンスも生かして「2対0」で勝利したのだそうです。ワールドカップにおける欧州枠には強豪国が犇いているのでアイスランドが勝ち残るのは大変ですが、是非とも頑張って欲しいところです。そして強豪国に対する闘い方を日本のサッカー関係者にも是非見せてやって欲しいと思います。
10月13日スリランカの北部へ伸びる鉄道が「ジャフナ駅」まで開通し、スリランカ大統領を招いてオープニングセレモニーが行われたそうです。スリランカ民族紛争前は中南部にある首都「コロンボ」と北部にある「ジャフナ」がスリランカの2大都市であったのです。コロンボは「多数派シンハラ人(仏教徒)の都」、ジャフナは地理的にインド南部に近く、その影響でスリランカ「タミール文化圏」の中心となっていました。この二つの主要都市の間を嘗ては鉄道が結んでいました。
「コロンボ」・「ジャフナ市」を結ぶ列車に「Yal・Devi」と呼ばれていた人気列車がありました。この列車には2等・3等の列車が連結されていて、貧しい人々も利用する「庶民の帰省列車」のような存在だったようです。しかしスリランカの20年以上続いて民族紛争(シンハラ人・タミール人の争い)で鉄道線路・駅舎は破壊され、スリランカの南北を結ぶ鉄道はスリランカ政府軍支配地域内だけを運行することとなり、それ以北のジャフナまでの区間については完全にストップ(1990年)していたのでした。
2009年の内戦終了後、徐々に鉄道復旧工事が進められて、ついに昨日「ジャフナ駅」まで鉄道が伸びたという訳です。そして昔懐かしい「Yal・Devi」列車も復活したのでした。スリランカ鉄道会社のホームページに13日からの時刻表が乗っていましたので紹介します。
「インターシティ急行」: 5時50分コロンボフォーと駅発 → 11時56分ジャフナ駅着(6時間) 「Yal・Devi号」: 7時15分コロンボフォート駅発 → 15時 4分ジャフナ駅着(7時間50分) 「インターシティ急行」:11時50分コロンボフォート駅発 → 18時15分ジャフナ駅着(6時間25分) 「夜行列車」 :19時45分コロンボフォート駅発 → 5時 7分ジャフナ駅着(9時間20分)
「コロンボ−ジャフナ間」の距離は339.9Kmです。「Yal・Devi」・「夜行列車の料金」は1stクラスの他に2ndクラス、3rdクラスが連結されているようです。因みにコロンボ−ジャフナ間の料金はそれぞれ820Rs(1st)、490Rs(2nd)、305Rs(3rd)だそうです。
2014年10月13日(月) |
台風19号関東北部へ |
台風19号は九州に上陸しその後四国・近畿を通過して関東平野北部を通って太平洋に抜けるようです。前回の18号でもそうでしたが、関東地方南部は雨・風こそ強いですが「巨大台風の直撃」という事態にはなりません。台風が通過する地域で甚大な被害がでているだけに「関東南部」の「運の良さ」は注目に値します。そもそも太平洋で勢力を強めた台風も九州は四国で日本列島に上陸すると「勢力が弱まり、速度も上げて」足早に通り過ぎてしまう感じです。
関東平野南部の現在の首都東京のある「地域」は広い関東平野の最南端で、関東平野は生産力の高い豊かな後背地であり、水利が良く自然環境も恵まれています。大きな自然災害といえば「関東大震災」が思い浮かぶくらいです。戦国時代にこの豊かな関東に「移封」されたのが徳川家康でした。NHK大河ドラマの「軍師官兵衛」は今丁度その当たりの話しに差し掛かっています。
小田原攻めに成功した豊臣秀吉は徳川家康に無理を言って関東に遠ざけました。実力では適わない秀吉の命令ですが、背けば合戦になって家康の勝ち目はありません。家臣団共々の愛知県岡崎から関東への引っ越しは大変だったと思いますが、徳川家康は秀吉の「無理な命令」に粛々と従って関東に移りました。
家康は関東移住についてはかなり「チャレンジング」ではあるものの、将来を見据えた長期的展望に立つ時「悪くはない」と考えていたと思われます。家康は少なくとも「武蔵の国の平将門、鎌倉幕府、足利・新田の出現、駿府での経験、北条氏小田原城」など色々情報を集めて考えていたものと思われます。その結果として京都・大阪から離れているため関東の地は、秀吉の指示命令を受けることなく自分の思い通りに開発することができると考えたと思います。
家康は「秀吉との年齢差、秀吉が後継者に恵まれないこと、秀吉家臣団の乱れ」を考え合わせれば、秀吉から遠く離れて地力を養うにためには関東は絶好の土地に思えたと考えられます。家康の関東入府は1590年、関ヶ原の合戦まで10年ありました。5年後の1615年には大阪夏の陣で豊臣家は滅亡します。そして家康は「天下取り決戦」まで10年間必死に関東を開発したのだと思います。
この「徳川家関東移封」はその後の徳川300年の安定を基礎となりました。しかし「大阪・京都」から関東に移ったことにより「九州・中国地方」からは却って遠く離れてしまいました。そこには「島津・毛利・黒田」などの一癖も二癖もある大名が居を構えていました。徳川幕府300年間に営々と力を養った鹿児島・山口の「島津・毛利」が次の時代を切り開くことになったのでした。
ここ一ヶ月以内のことですが愛用の電化製品が二つ連続して故障しました。
一つはズボンプレッサー「CORBY」です。このズボンプレッサーはイギリス製で、非常に使いやすく気に入っていたものでした。説明書には「濡れたズボンは使用禁止」とあったのですが、ついうっかりして雨で濡れたズボンをプレスしてしまいました。ヒータ部分が「水濡れ」に弱いようでヒータが熱くならなくなってしまいました。
輸入代理店に電話で相談したところ「修理部品はまだあるのでズボンプレッサーを修理センタに送れ」とのことでした。この製品は非常に大きくて重いので近くのスーパーからダンボール箱をもらってきて、それを広げて梱包して修理センターに送りました。2週間程して奇麗に修理完了した「ズボンプレッサー」が到着しました。修理代は18000円程でしたが、新品を買うよりはずっと安く済みました。
もう一つはBOSEの「IPODスピーカー」です。この「IPOD]スピーカーはインドで購入したものです。小さいながら非常に良い音がするので便利に使ってきました。但し私の「第3世代IPOD」に対応している古い型なので、この「スピーカー」が修理できても「IPOD」が壊れてしまえば最新式のIPODは接続できないので使い道が無くなってしまうという代物です。
こちらは「IPOD」をマウントしてもIPODに電源が供給されなくなりました。当然ですが音も出ません。「電源アダプター」か「スピーカー本体」の故障のようです。池袋西武デパートに「BOSE」の営業所があるので電源コードとスピーカー本体を持ち込んで修理してもらうことにしました。今週中に直るのかどうか、費用はどれくらいかかるかを知らせてもらえると思います。直れば良いのですが。
2014年10月11日(土) |
イタリア鉄道会社「イタロ」 |
イタロ(Italo)はイタリアの新規参入鉄道事業者です。線路設備、駅舎設備等のインフラをイタリア国鉄(トレニタリア)から借りて、自前の最新式列車とサービススタッフを擁して営業しています。営業開始は2012年4月28日でした。私達の前回のイタリアの旅の時にはまだ営業を開始していませんでした。
現在はイタリア国内の主要都市を結ぶ3路線を運行しています。その路線は「トリノ−サレルノ線」、「トリノ−アンコーナ線」、「ベネチア−サレルノ線」です。イタリアは南北に細長い国で北部の北部イタリアの中心都市ミラノと中部にある首都ローマを結ぶ路線が主力ですが、世界遺産を多く抱えるイタリアの観光都市を結ぶ観光客を取り込むネットワークともなっています。3路線の停車駅は以下の通りとなっています。
Turin-Salerno, stops in Milan, Reggio Emilia (Mediopadana), Bologna, Florence, Rome and Naples トリノ−サレルノ線:ミラノ、レッジョエミリア、ボローニャ、フィレンツェ、ローマ、ナポリ
Turin-Ancona, stops in Milan, Reggio Emilia (Mediopadana), Bologna, Rimini and Pesaro トリノ−アンコーナ線:ミラノ、レッジョエミリア、ボローニャ、リミニ、ペ−ザロ
Venice-Salerno, stops in Padova, Bologna, Florence, Rome and Naples ベネチア−サレルノ線:パドヴァ、ボローニャ、フィレンツェ、ローマ、ナポリ
ミラノ―ローマ間はノンストップ列車が一日3往復しています。所要時間は2時間40分です。ミラノ−フィレンツェ間は1時間、ローマーフィレンツェ間は1時間40分で結んでいます。南イタリアは終点がナポリではなく「アマルフィ」への玄関口のサレルノまで伸びています。「ボローニャ」は3つの全ての路線の列車が停車します。このネットワークを把握して観光順路や利用する飛行場を選ぶとイタリア旅行はより楽しくなりそうです。
私達は今回のイタリア旅行で「ナポリーフィレンツェ」間でイタロを利用しました。所要時間は2時間30分で料金は一人42ユーロでした。イタリア国鉄特急列車の早割り切符に間無い会わなかったのでイタロにしたのですが、結果は大正解だった思います。朝8時15分ナポリ発の列車に乗ると11時前にはフィレンツェに着きます。その日は午後一杯フィレンツェ観光ができます。最高速度は300Km/hだということですが、この列車は250Km/hが最高のようでした。
8時15分ナポリ発の列車はあまり混雑していませんでしたが、9時20分頃到着したローマからは中国からの団体観光客らしい方々が大勢乗車してきました。皆さん大きな荷物を持たず軽装なので、旅行荷物をローマにおいての日帰りフィレンツェ観光のようでした。フィレンツェからローマに戻る最終列車はフィレンツェ21時33分発のローマ23時9分着なので、特急列車を利用すれば日帰りでフィレンツェでタップリ観光ができるようです。
イタロで更に付け加えておかなければならないサービスあります。一つは「駅の待合室」です。イタリア国鉄の駅舎の一部部分を借りて切符販売、出発までの休憩などのための小奇麗なスペースが確保されています。ここに集まっていれば乗車時間になると係員の方が列車まで案内してくれました。新規参入のイタロの列車には一番端の遠いホームが割り当てられていることが多いようです。更にナポリでは地元バス・鉄道会社とタイアップして「イタロ」切符を持っていれば、出発前・到着後「1時間」の交通機関が「無料」になります。
日本では地下鉄と私鉄・JRの相互乗り入れは行われていますが、JRの新幹線の線路を別の会社の特急が走るなどということは現在とても想像できません。東海道新幹線の運転間隔は非常に短くて別な会社の列車が走る余地はないでしょう。でもこれから新幹線網が拡大し「赤字ローカル新幹線」が出現するかもしれません。或いは貨物列車のように深夜に札幌から鹿児島まで列車を運行することが可能かもしれません。東京・大阪間のJR新幹線運賃の「高止まり」も気になるところです。競争導入の効果は大きいと思います。
アメリカの株式が暴落した影響をモロにうけて日本の株式を大幅に下落しました。欧米の評価は「アメリカの景気は良いものの、中国の成長率鈍化、欧州のデフレ傾向、日本の低成長が全世界の株式相場を押し下げている」と見ているようです。日銀総裁(阿部首相も)が必死にそうした見方を否定していますが、客観的には当たっているのではないでしょうか。
とにかく「3本の矢」といっていた、財政出動、金融緩和に加えての「成長戦略」について全く前進がみられないことが事実ですのでそういわれても仕方ありません。円安による企業業績好転も結局アメリカの高金利頼みですし、株式相場の一時的上昇も消費税増税で消えてしまいそうです。
世界規模で言うと、ウクライナ問題、中東問題(ISIS)、エボラ出血熱問題等、難しい問題が山積しています。これらの影響をモロに受けるのがヨーロッパですからヨーロッパのデフレは避けられそうにありません。こうした問題にリーダシップを取れない「アメリカ」はオバマ大統領が「レイムダック」となってしまって解決能力を失いつつあります。
来年は第二次世界大戦終了から70年・冷戦終了から25年です。パックスアメリカーナが限界に来ているとすれば次の世界の牽引役は誰が担うのか。来年2015年まで残り3ヶ月となりましたが、明るい希望が持つことができない非常に暗澹たる年末を迎えそうです。
2014年10月09日(木) |
北朝鮮で何か進行中? |
北朝鮮の「金正恩氏」が9月初旬を最後に姿を現していないようです。既に消息が途絶えてから一ヶ月が経ちます。今のところ公式には「膝の骨を痛めて治療・療養中」ということのようですが、あの国のことですから本当の所は何か異変があった可能性も捨て切れません。
この間「北朝鮮」絡みではこれまでに例の無いような唐突な動きがあったようです。ひとつは北朝鮮高官の突然の韓国訪問。この訪問団は南北対話の再開を話し合ったようで韓国側からは大歓迎されたようです。更に国連では北朝鮮の国連大使が北朝鮮の人権状況を説明し、その後記者からの質問にも答えたとのこと。こうした動きは之まで例のないことだそうです。また「金正恩氏」の妹の「金与正氏」(キム・ヨジョン)が代行の地位についたという噂もあります。
明日10月10日は朝鮮労働党の創立式典が行われるとのこと。この国家的行事に「金正恩氏」が現れるのかどうか注目されます。
2014年10月08日(水) |
「私戦予備及び陰謀罪」 |
「私戦予備及び陰謀罪」:外国に対して私的に戦闘行為をする目的でその準備や陰謀をする罪。就職に失敗したという北大生が戦闘員となるために「イスラム国」に渡航しようとして警察の事情聴取を受けているそうです。日本でも「イスラム国戦闘員リクルート活動」行われていたことには驚かされました。件の北大生は「イスラム教への入信」「アラビア語学習」などの準備活動をやっていたとのこと。欧米ではこのようなリクルート活動によって戦闘員となった多くの若者が「イスラム国」のシリア・イラクに渡っているようです。
「イスラム国」がこれまでに前例の無いような「恐ろしい集団」であることが次第に明らかになっていました。彼等は欧米先進国において「社会に馴染めない・あるいは社会から落ちこぼれた」若者が多数存在することに目を付けました。そうした若者を勧誘して戦闘員に仕立て上げ、最新鋭の武器で武装させて残額な領土拡大戦闘を展開しているのです。こうした若者はシリア・イラクで戦闘するばかりで無く、世界各国に散らばって「テロ行為」を実行する役割をになうことが予想されます。
「傭兵」という存在はバチカンを警備する「スイス軍」とか中世イタリアの都市が自分達の存続のために雇った武力集団が有名です。大阪城に立て篭もった秀頼・淀殿が金で武装集団を雇ったのも一種の「傭兵」でしょう。現代の紛争においても「傭兵」は欠かすことにできない存在になっているようです。
アメリカ軍は現地で傭兵会社に警備を委託しているそうですし、アフリカ・中東の油田・製油所警備などのテロと戦いにおいては傭兵会社が活動しているようです。これまの傭兵会社の「傭兵」は世界各国の軍人OBであったり発展途上国からの出稼ぎであったようですが、「イスラム国」は別な集団に目を付けたのでした。欧米先進国の若者がそのターゲットになったのです。「イスラム国」の人質処刑シーンは欧米出身のテロ戦闘員が欧米人人質を殺害するというショッキングなものとなってしまいました。
アメリカはシリア空爆を開始しましたがシリアへの地上戦力投入には躊躇しています。地上部隊を投入するとこれまで地域紛争同様に「泥沼化」の惧れが多いからでしょう。もしアメリカが地上戦を「傭兵」によって行うことににでもなれば、外国人部隊どうしの戦いになる惧れさえあります。
戦争が国家間の軍隊組織によって行われるものです。「戦争」を擁護するものではありませんが、各国の軍隊は歴史的に規律を保持し兵隊は軍律・作戦に従って行動し、間違いがあれば軍法会議で捌かれるというルールはありました。しかし戦争の一部分が傭兵会社に「アウトソーシング」され、当事国の軍とは別の組織によってなされるとすれば戦争のルールはどうなるのでしょうか。発注者(当時国家)はアウトソーシング先の行動に責任をもつことができるでしょうか。逆にアウトソーシング先の社員(傭兵)が死んだ場合は、自国の戦死者としてカウントするのでしょうか。
第二次世界大戦終了から来年は70年ですが、インターネット等の発達によって「戦争」が無くなるどころか現在の戦争の様相は非常に高度化してしまいました。戦争が自分達と離れた所で行われていると考えていた先進国の人々は、思わぬ形で戦争に身近なものになってしまったことに戸惑っているようです。
2014年10月07日(火) |
「フィレンツェカード」について |
今回のイタリア旅行でお世話になった、フィレンツェ観光に欠かせない「フィレンツェカード」を紹介します。フィレンツェカードは価格が「72ユーロ」、72時間(三日間)の有効期間の間で下記のサービスが受けられるカードです。上が入場管理用のカードとバス乗車カードです。
○フィレンツェの美術館・教会など主要観光スポットに簡単に入場できる(カードリーダでのチェックだけ)。 ○観光客で混雑する人気スポットでは優先入場ができる。 ○市内のバスは乗り放題 ○観光スポットで提供されている「WiFi」がフリーで使える。
今回の中年夫婦の三日間のフィレンツェ滞在で観光したスポットはこちらです。入場料だけ計算してもカードを買った方が安くあがりました。私達の「旅」は中年にしてはかなりアグレッシヴなものだったと思いますが、三日間という短い滞在期間を、自分達の価値観で効率的に、且つ面白く過ごすには非常に役立った「カード」だったと思います。三日間で入場した観光スポットは以下の通りでした。
Cappella Brancacci 6(€) Santa Maria Novella 5 Santa Maria del Fiore 10 Cappella Medicee 6
Galleria degli Uffizi 6.5 Plazzo Vecchio 10 Museo di San Marco 4 San Lorenzo 4.5 Galleria dell Accademia 6.5 Plazzo Pitti 8.5 Santa Croce 6 Total 73(€)
今回のフィレンツェ旅行では「市内バス」での移動が多かったのですが、そのためには「フィレンツェカード」は必須のものでした。所謂「乗り放題」なので間違って乗ってしまっても、また乗り過ごしてしまっても気楽なのです。循環バスで反対方向行きに乗ってしまったことがありましたが、それも旅の楽しい思い出になりました。
「市内のバス」乗車毎に料金を現金で払う必要がありませんし、美術館・教会の入場料を現金ではらう必要が無いので、現地の小銭を持ち歩く費用が無く財布のことを気にする必要が無いのが有難かったです。終日観光では荷物が多くなりがちですが、できるだけ身軽にかつ「気軽」に観光できたことは大変ありがたいことでした。
また「時間」を「金」で買って効率的な観光ができます。有名な美術館・教会などでは入場券を買うための「列」、更に入場券を買ってから入場を待つ「列」ができることは珍しくありません。入場券を買う事自体不慣れで手間がかかることがあります。フィレンツェカードはその手間を省いてくれます。私達はサンタクローチェ教会、ドーモのクーポラ、アカデミア美術館で長く並んでいる一般観光客には大変申し訳ないような差別的な計らいを教授しました。もし一般客に混じって並んでいたら列の中でかなりの時間過ごしていたはずです。
「バス」を利用することは「時間節約・休憩」にかなり役立ちます。フィレンツェは小さい町なので「歩いて」移動することも十分可能です。しかし三日間の滞在の間歩いて回っていたのでは多くの観光地を回ることはできません(三日間リムジンが雇えるような豪華な旅は別ですが)。そこで少し離れた観光地の移動はできるだけ「バス」を使うことにしました。移動時間短縮に加えて殆ど空いているバス車内で「休憩」ができたことは非常に有難かったです。見学で少し疲れた身体はバス内での数分から10分前後の休憩で元気になります。回りに気を配る必要のないバス内でキャンディとか水を飲めば非常にリラックスできます。車内では次の観光地の予習もできます。
フィレンツェ市内バスを活用するためのポイントは幾つかあります。観光に重宝な「C・Dライン」の主要な通り道を把握しておくと。その延長で主要なバス路線が集まっているターミナルを把握すること(SMN駅、サンマルコ広場)。そうすることで複数のバスを乗り継いて目的地に向かうことができるようになります。特にフィレンツェでは「アルノ川」の南北を移動するバスは少ないです。そのために「SMN駅乗り換え」が役立つことになります。ホテルをSMN駅近くに探しておくと、3日間の観光地巡りをより効率的に回ることが出来ます。
私達は旅行前にネットで購入手続きを済ませていました。フィレンツェ入りがSMN駅だったので、SMN駅正面のサンタ・マリア・ノベッラ教会(SMN)の観光センターでカードを入手しました。情報ですがSMN教会の「フィレンツェカード専用入口」はこの観光センター内にあるのです。SMN正面ファサードを見る為に広場まで行ってしまうと再び戻ってこなくてはなりません。一般入場口とフィレンツェカード入場口が違うのは、SMNとウフィッツ美術館ぐらいだと思いますが注意が必要です。
もし個人でフィレンツェの旅をアレンジするなら、三日間有効のフィレンツェカードは断然おすすめです。下はカードについてくるカードホルダーと観光案内です。
2014年10月06日(月) |
台風18号接近の中で通勤 |
昨日から「台風18号」が日本列島に接近していて、さいたまでも「風」はまだ強くは無いのですが「雨」はかなりの強めに降り始めていました。その状況は今日月曜日の通勤時間帯には更に激しくなっていました。通勤で歩く部分は「自宅−武蔵浦和駅(約800m)」と「神奈川新町−会社間(約1Km)の二箇所です。朝6時20分頃の「さいたまの雨」はそれほど強くはなかったのですが、朝8時頃の横浜の雨は、風も強くなり大粒の雨が横殴りに降り付けました。神奈川新町駅で「雨カッパ」を着たので、カバンとか上半身は助かりましたが、ズボン・靴・靴下はびしょ濡れになりました。
私の会社の強いところは「大型乾燥機」を備えていることなのです。作業服を洗濯・乾燥させる必要があるからです。ズボンと靴下はこの乾燥機に入れておくと数時間で乾きました。更に「台風」の雨・風は午前中には止んで、午後からは青空が見え始め気温も上昇しました。びしょ濡れになった「靴」を外に乾しておいたら帰りには奇麗に乾いていました。
2014年10月05日(日) |
俊友会管弦楽団演奏会 |
今日は昔からの友人が所属する「俊友会管弦楽団」の演奏会に行ってきました。台風18号が接近して強い雨の中でしたが会場の墨田トリフォニーホールは大勢の観客がつめかけました。このオーケストラには固定ファンが付いていることがわかりました。演奏曲目等は以下の通りでした。
俊友会管弦楽団代53回定期演奏会(2014.10.5、於:墨田トリフォニーホール) 指揮:御法川 雄矢 ピアノ:青柳 晋 ブラームス:ピアノ協奏曲第一番 ニ短調 作品15 ベートーベン:交響曲第3番「英雄」 変ホ長調 作品55
ブラームスのピアノ協奏曲第一番は、田園的で大らかな感じの第2番と対照的に、非常に力強く・かつ「片意地張った」ような感じの曲です。私は若い頃は1番の方が好きでしたが、年を経るに従って2番の方に魅力を感じてきました。昔好きだった1番だけに好きな箇所は幾つもあります。第一番の演奏にはまずガッシリした音楽作りが必要になり、強靭な緊張感を保ち続ける必要があります。
ところが1楽章冒頭第一ヴァイオリンによる主題提示が予想に反して「軟弱」でした。最初から「これはまずいな」という印象を受けました。ブラームス演奏ではどの曲でも大事に演奏しなければならない「付点音符」も「甘く」なっています。更に第一番で「緊張感の元」になっているのが「トリル」ですが、ピアノソロの緊張感あるトリルに比べて弦楽器のトリルが全般に音が小さく貧弱になってしまいました。弦楽器による「トリル強奏」が大変難しいのは分かりますが、もう少しなんとかならなかったものかと思いました。
こうしたオケの伴奏を補ったのがピアノソロでした。非常に「見通しの良い」ソロ演奏だったと思います。左手の音が力強くて且つ澄んでいるので全体に非常に安定していて堂々としたものとなっていました。早いパッセージも澄んだ音で演奏され、3楽章冒頭の緊張感も立派だったと思います。知的で整然とした演奏なので第二番、モーツァルトを聞いてみたいと思いました。
休憩後は「俊友会第一会定期」で取り上げたという「英雄」でした。古株の団員にとっては「故堤俊作氏」の思い出を脳裏に浮かべての演奏だったのではないかと思います。「故堤氏」がどのような演奏をしたのか私は知りませんが、今日の「御法川氏」の英雄は「団員達」の共感を得ていたのかどうか少し疑問の演奏だったと思います。まさか「台風接近」状況下で急いだのではないでしょうが、3楽章・4楽章はテンポが速すぎてオーケストラが十分に音を鳴らす状況にはなっていなかったようです。
特にヴァイオリンは「弓の長さ」がどんどん短くなってしまい、大事なところで「しっかしした音」が出ていなかったと思います。そんなハイスピードでも木管族は名手が揃っているらしく見事なアンサンブルと個人芸を聞かせてくれました。特にフルートはハイレベルな演奏だったと思います。
「俊友会」は学生オケOBの集まりです。学生時代には十分に練習を積んで濃厚な演奏ができたのだと思います。25年前の第一回演奏会も若い団員のエネルギーで「英雄」を演奏したのでしょう。そして今回第53回演奏会での「英雄」はどんなものを目指したのか。楽章が進むにつれて判らなくなっていきました。
2014年10月04日(土) |
インチョンアジア大会閉会 |
韓国のインチョンで行われていたアジア大会が閉幕しました。水泳・体操などの日本人選手の活躍があってテレビ観戦は結構楽しめたと思います。全体を通して幾つか気になったポイントがありますので記録しておきます。
まずインチョンの競技場での観客の数が極端に少なかったことは競技をする選手にも寂しかったのではないでしょうか。テレビ中継が収入源になっているので、競技場へ入場者を集めることには特段の手立てをしなったのかもしれません。しかし決勝種目が夕方から夜に設定され、各国選手がメダルを競い合った陸上競種目で、パラパラしか観客が入っていない状況は非常に寂しいものがありました。韓国選手向けの声援は確かに大きかったですが、折角外国の選手が韓国を訪れたのですから、激励の声援をもっと欲しかったと思います。
日本でのテレビ放送はNHKとTBSが行いました。NHKは外国選手同士の試合なども放送して公共放送として役割を果たしたと思いますが、今回のTBSの放送には非常に「戸惑う」ものがありました。それは並行して行われている競技、あるいは既に終了している競技を「番組を面白くしようとする小細工」で、あたかもこれから行われるかのように放送したことです。画面の下隅に「LIVE録画」と小さく入れていますが、進行役のアナウンサーは結果がすでに分かっているにも拘わらず、これから競技が始まるかのように場を盛り上げていました。
このような番組編集は、「LIVE]と違ってコマーシャルを自由に挿入することができるし、美味しい場面だけを繋いで提供するので、視聴者を「飽きさせない」で番組に繋ぎとめる効果があることは分かります。しかし「嘘」を言ってはいけません。生放送の番組進行役が既に終わっている競技を「これから行われます」と表現するのは明らかに「嘘」です。
外国で行われるスポーツ番組録画があたかも「LIVE」のように放送される例は確かに増えてはいますが、それは視聴者も納得済みで見ている場合が殆どです。今回のインチョンアジア大会のように時差の小さくて数時間前に行われた競技などでは事実をキチンと知らせるべきだと思いました。競技は「録画」で番組進行が「LIVE」の場合と競技・番組進行ともに「LIVE」であることの区別ははっきりさせるべきだと思います。
御嶽山噴火の犠牲者は47人に上り、まだ行方が分からなくなっている登山者35人いるのだそうです。標高3000mに達する山頂の天候は非常に変わり易く、また再噴火の危険性もあるため行方不明者の捜索は難航しています。犠牲者の遺体が山頂の被災現場から順次降ろされ検視が進むにつれて犠牲者の「死因」が明らかになってきました。
犠牲者47人の内の殆どの方が「噴石が身体に直撃したことによる多発性外傷(損傷死)」と確認されとのことです。水蒸気爆発の際に地表近くの大小の岩石が吹き飛ばされ、その岩石が直撃したことによって致命傷を受けとものと思われます。山頂付近の写真分析から、火口から北東に向けて約500メートルの範囲に、吹き飛ばされた岩石の落下でできた穴が集中していて、「10cm」以上の大きさの岩石による穴が4メートル四方あたり平均10個以上あったとのことです。
岩石の飛んでいった方向は「北東方面」に偏っていたようです。噴火北東500m範囲内では、10cm以上の岩石が時速300kmのスピードでかなりの数が登山者を襲いました。たまたま噴火口の北東側にいたか、それとも反対側にいたかによって登山者の運命が分かれたようです。
岩石の「飛来」はどのようなものであったのでしょうか。噴火口の北東方面に岩石が落ちたということは、垂直に吹き上げられて西風によって北東方面に流されたのか、そもそも地形の関係で北東方面に噴出したのか興味があるところです。もし岩石が垂直に噴出して放物線を描いて落下してきたのなら、岩石の落下まで「少し」時間があったはずです。一方噴火の勢いで岩石が北東に向かって水平に近い形で飛行したのなら、おそらく一瞬で岩石が襲ってくる状況になっていて登山者には逃げる時間はなかったと思われます。
2014年10月02日(木) |
東京株式大幅下落だが。 |
アメリカの株下落・円安傾向の戻しなどの影響を受けて、今日2日の東京株式市場は「420円」を超える大幅下落となりました。世界的な経済傾向としては、ヨーロッパのデフレ傾向、中東情勢の不安定化、中国経済の失速・香港問題の不透明さ、アメリカ経済の立ち直りの遅れ、など悲観材料は山ほどあります。
この中で政治情勢で言うと、中東の「ISIS」との戦いはこれまでにないような敵味方入り乱れた様相を呈していて、解決の青写真を描くことはできません。更に「香港のパラソル革命」は台湾をも巻き込みそうな勢いで、中国の「習近平」指導部の「腕並み」を試す格好の課題となっています。現中国指導部がこの問題を上手に裁くことができれば、スーパーパワーとして地位を確固とすることができると思います。
ヨーロッパのデフレ問題は基本的には日本と構造は同じだと思います。人口減少・高齢化・移民増加による社会の不安定化など問題は山積です。しかしここでは無理に高度成長などは目指すことなく、安定した成長軌道への軟着陸が必要です。その中で各種の格差是正を図り安定した社会を目指して行くしか解決の道はないと思います。
アジアは世界の成長のエンジンですがここに来て新たな明るい材料が出てきていると思います。中国の腐敗・自由化問題を他所に「インド」の「ナーレンダ・モディ政権」への期待は非常に膨らんでいます。「教会よりトイレを」といった現実的な政策が着実に進むと「インド社会」は大きく変わると思います。確かに宗教・社会制度の問題は根深いですが、貧困対策を着実に進めることで「テイクオフ」は可能だと思います。
更に日本と同経度で同じ島国の「フィリピン」「インドネシア」の発展も世界経済にとって明るい材料だと思います。「フィリピン」の人口は最近「1億人」を超えました。「インドネシア」は「2.5億人」の人口を擁する有力な「イスラム国家」となりました。日本と同じビジネス時間帯で「3.5億人」の社会が活発に活動しているということは凄いことだと思います。日本は「フィリピン」「インドネシア」との絆を太くして「島国(海洋国家)」どうし協調していくことができると思います。
2014年10月01日(水) |
アジア大会女子サッカー決勝 |
アジア大会女子サッカーは「日本と北朝鮮」との間で決勝戦が行われましたが、ワールドカップ優勝の日本は北朝鮮に「地力」の差を見せつけられて「3体1」のスコアで完敗しました。日本はヨーロッパで活躍するトップ選手不在ということもありましたがが、今回のチームに数人のトップ選手を混ぜて勝てるかどうか難しい所だと思います。
テレビでは試合後半には北朝鮮選手が体力消耗し日本の得点チャンスが生まれるとか、パス回しでは日本の方が上だとか日本贔屓の解説しかしませんが、試合を見る限り、北朝鮮選手は体格的に優れていて、技術もあり、後半最後まで走る体力を備えていて、かつ驚くほどフェアなサッカーを見せてくれたと思います。正直言って風格ある「勝ちっぷり」という雰囲気でした。
北朝鮮の選手はパス回しもできるのでしょうが、基本的に無駄な「パス回し」はしないようなレベルに達していると思いました。自陣で相手日本ボールを奪ってからの速攻が何回かありました。オフサイドを避けてのセンスの光る飛び出しとか、それに合わせるロングパス、反対サイドではフォロー役選手がしっかり走るといった現在ヨーロッパプロリーグで行われている流れるような速攻を見せてくれました。
守備では日本選手のパスコースを上手に潰すので、打開力の無い日本サイドはボールを保持しようとしてどんどん苦しくなっていきます。そしてボールを奪っての速攻につなげるのです。守備においては驚くほど「フェア」なプレーに徹していたと思います。前後半通じて反則が少なく、「カード」の出番が少ないフェアな試合が実現しました。
嘗て日本代表として活躍した女性解説者の言葉が的を得ていました。「日本は味方選手に向かってパスするが、北朝鮮は味方選手が走り込む場所にパスをしている」。日本は相手ディフェンスに囲まれている味方選手にパスするので、パスを受けた選手は最初から厳しい状況に置かれることになります。一方北朝鮮はパスの出し手も受け手も日本デフェンスの手薄な所を常に探していて、その「空間」を見つけるや否やパスの受け手はそこ向かって走り、パスの出し手はその「空間」に狙ってパスすることになります。
「Jリーグ」でも同じですが、味方選手に向けられたパス回しは殆ど意味がありません。今の日本人選手の殆どは囲まれた状態でボールをもらっても打開する技術はありませんから。北朝鮮女子サッカーは「Jリーグ」の水準を超える領域に達していると思われました。
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