自宅近くの介護施設に入っている母が今日「さいたま市民病院」に入院しました。水曜日に定期的に検診していただいている介護施設の嘱託医の先生の診断によると、母は「脱水、尿路感染症による発熱」があって、病院での治療が必要とされたためです。
これまで何回かお世話になってきた近くの「三愛病院」が空いていれば良かったのですが、今拍子が悪く満室で空きがないということなので、嘱託医の先生は三愛病院関連の川越にある病院を勧めてくれました。しかしそこはあまりにも遠く不便そうなので、介護施設の人に探してもらって大宮の方にある「さいたま市民病院」に入院することにしたのでした。救急車で搬送された「さいたま市民病院」の先生の診断においても、脱水症状は危険域に達している事に加え、尿路感染症による炎症反応が見られるのでそのまま入院治療となりました。
母は随分前から「三愛病院」でパーキンソン病(老衰とかなり似ている)の治療をしてきました。それでも手に震えがあり、筋肉の硬直が進み、運動障害が進み、嚥下も難しくなったので経口による水分・栄養摂取が難しい状態が進んできました。10月下旬までは調子の良い時は施設の身体を動かす活動に参加していたし、そういうときには覚醒もはっきりしているので栄養を取ることができたのですが、10月末から覚醒している時間が減って身体を動かさなくなり、その原因か結果かは分かりませんが殆ど嚥下が出来なくなり脱水症状に陥ったのだと思います。とにかく入院して、点滴によって脱水症状と炎症を治し、その後どうするのかはその後で考えることとしました。
「さいたま市民病院」は「三愛病院」にくらべれば距離はありますが、国道17号線をすんなり渡りさえしてしまえば、あとは結構スイスイ流れる道が続いています。あまり走る機会の無い方面ですが、今回の母の入院を契機にして良く知ることとなりそうです。
2012年10月30日(火) |
IPodナノ(第7世代)購入 |
これまでずっと第3世代のIPODを使ってきました。音楽を海外に持ち出す時にCDを持って行くと嵩張って面倒なので、インドに赴任する直前に当時大流行のIPOD(第3世代)を買い、それに音楽を詰め込んで持って行きました。これは容量40GBで現在クラシック音楽を主として約4400曲入っています。
第3世代のIPODからドック搭載が可能となってので、インドムンバイの電気屋さんで当時出始めていたBOSEのサウンドドックを買ってムンバイのアパートで音を出して聞いていました。BOSEのスピーカは小型でも良い音がするし、IPODだと何時間も連続して音楽が流れるのでひとり暮らしの休日には大変重宝したものです。
日本に帰ってからは語学(英語)ソフトを同じIPodに入れて通勤時に聴いてきました。しかし、このIPOD(第3世代)は結構重くてポケットに入れると嵩張るし、かつ膨大な音楽ソフトと一緒なのでつい音楽の方を聴いてしまうこともあって音楽と語学を切り分けようと考えていました。語学専用にIPODナノが欲しかったのですが、当時はナノ第6世代の時代で、あまりにも小さく操作性も悪そうなので第6世代は買わずに、代わりに第5世代の中古を探したのですが、良いものが見つからず仕方がないので次の世代が出るのを待っていたのでした。
この10月にようやく投入された新しいシリーズでは、ナノは少し大きくなったので早速購入することしました。発売日の直後に大手電気店に行きましたが最初入荷分は予約で全部売れてしまっていたし、別な店に電話で問い合わせたのですが在庫僅少でカラーの選択枝が無い状態でした。仕方ないので次の入荷まで待つことにして予約しておきました。30日の二回目の入荷分で入手することが出来ました。小さいながら良い音がするので通勤時の楽しみが増えそうです。
2012年10月26日(金) |
中国第18回共産党大会間近 |
11月8日から10年振りで中国の共産党大会が開催されます。この第18回共産党大会において中国共産党の指導部が変更されるということは周知の事実となっています。新しい国家主席に就任する予定の習近平氏がどのような舵取りをするのか期待と不安が募ります。
この中国国家指導部に関して今日26日にニューヨークタイムスに非常に気になる記事が掲載されました。
それは温家宝現首相一族が2000億円を超える不正蓄財をしたというもので、非常な長文の本文にお加えて、温家宝一族の詳細な情報(家系図のようなもの)が付されています。その細かさから見るとこの記事が中国で情報収集されたことは明らかで、それがアメリカの有名な新聞にリークされたのでした。そして記事掲載後暫くしてから、中国国内ではニューヨークタイムスの閲覧および検索ができなくなったことも追加情報として報道されました。
実は今日この記事が報道される少し前に、「薄煕来氏」が刑事訴追されることとなって中国共産党から除名されることとなったという記事が報道されたのでした。薄煕来氏についてはもう何度も触れていますが、かつて非常に有力な指導者候補であり、18回共産党大会で常務委員への昇格が確実されていたものの、奥様の英国人殺人事件関与とか不正蓄財とか職権乱用とか色々あって事実上失脚したのでした。
「温家宝首相」は、対立しているとされる「薄氏と江沢民前国家主席」派と「胡錦濤現国家主席と習近平氏」派のどちらとも距離を置いている中間派的な存在だとされています。しかし現体制の首相として「薄氏」に引導を渡す役割を演じました。その温首相にも「薄氏」に負けないような「不正蓄財糾弾」疑惑が投げ掛けられたのです。これは明らかない「薄煕来」氏側からの攻撃に違いありません。気になるのは、ここまで失脚が確実視されているにも関わらず、まだ対立続いていることです。
今年2月に成都のアメリカ領事館に逃げこんだのが、嘗ての薄氏の片腕で薄氏の妻の「谷開来」に関して薄氏と対立することとなった「王立軍」でした。アメリカ政府は半年後に姿を見せるはずの「習近平指導体制」に対する「貸し」を与えるような形でこの「亡命事件」を穏便に処理しました。今回もニューヨークタイムスの記事というアメリカを使っての攻撃です。
共産党大会に二日前の6日にはアメリカ大統領選挙の投票が行われます。日本の政権もどうなるか分かりませんが、この秋は各地で目の話せないイヴェントが多いです。
フランスワインのようなしっかりしたワインも良いのですが、ヨーロッパでも暖かい地域の特にイタリアワインのようなすっきりしたワインを飲む機会が多くなりました。そこで注目したのがボックスワインです。イタリアのデイリーワインのような所謂「ガブ飲みワイン」は安く大量に買いたいと思っていたところ、現在ネット上では「3リットル入り」のボックスワインが豊富になって来ました。
こうしたワインは飲み残したワインの貯蔵に優れていて、ガラス瓶でなくともワインの味を傷つけることがないように工夫されています。とにかく750ミリリットルでガラス瓶+コルク栓ではコストがかかってしまい、美味しくて安いワインを探すのは難しいだろう思います。ボックスワインの普及は私のようなワインファンが増えた証拠だと思います。
生 産 国:イタリア ブランド:Tevelnello 生産会社:CAVIRO社 葡萄種類:トレビアーノ(白) 値 段:2,362円(送料別)(750m換算で590円) コメント:さわやかで口当たりが良く、暑い日に冷やして飲むのが最高
CAVIRO社タヴェルネッロのホームページ
生 産 国:スペイン ブランド: 生産会社:Garcia Carrion社 葡萄種類:テンプラニーニョ 値 段:2077円(送料別)750m換算で520円 (上のトレビアーノと一緒に送料は630円でした) コメント:肩肘はらない飲み易いワイン。テーブルワインに最適
上のトレッビアーノに合わせて「モンテプルチアーノかサンジョヴェーゼ」を探したのですが見つからなかったので、スペインの代表的な葡萄のテンプラニーニョにしました。ここの会社は総合飲料品メーカでワインもかなりのブランドをそろえています。
生 産 国:イタリア ブランド:CIAO 生産会社:CIAO社 葡萄種類:赤:サンジョヴェーゼ、白:シャルドネ 値 段:980円(送料別)750m換算で740円 コメント:サンジョヴェーゼはフルーティで大変の飲み易い。テーブルワインに最適。白はシャルドネの型どおり少し堅苦しい感じ。
このワインは完全オーガニックでリサイクル可能な容器をつかい環境に配慮したワインを生産しています。白ワインについては、できたらイタリア種の葡萄を使って欲しいところです。 Ciaoワインのホームページ
こうしたワインを雰囲気良く飲むにはどうするか。私が選んだのは「ビストロジャグ」です。ネットでも売っていますが、「Bormioli Rocco」(ボルミオリ・ロッコ)社の「ジャグ」は安くてなかなかの優れものです。
私は500ミリリットル用を買いました。注ぎ口のところが工夫されていてワインを注いでも垂れないのですね。実を言うと価格の安いワインをデキャンタに入れるのは少し憚られます。それなりのワインはそれなりに飲むのが良いのだろうと思います。グラスは以前にテイスティング用グラスを買ってあったのでこれでOK。問題はつい飲みすぎてしまうことです。
ずっと探していた練習用のチェロ椅子を入手しました。悩んだあげくネットで中古ピアノ椅子を買いました。エンドピンストッパーと組み合わせてみました。
チェロ練習用の椅子は、高さ、座面の硬さ、背凭れの加減など結構に難しいのでこれまで随分長く探していました。最初は駅前の量販店で買ってきた「普通の安い丸椅子」を使っていたのですが、これは高さと椅子の足(チェロのエンドピンストッパーを引っ掛けなくてはなりません)の形がどうにもしっくりこないし背凭れもないものでした。これに代わるものを探すべく多くの家具屋さんの椅子を見て回りました。しかし希望に適う椅子はありませんでした。
その後暫くは失敗しても後悔しないような安い「子供用の勉強椅子」をイケヤで買ってきて使っていました。この椅子は子供用だけあって背凭れは小さいし、比較的座面も低いのですが、高さが固定されない(動く)という難点がありました。スリランカのドュッシー先生のレッスンルームには、昔の小学校の木の椅子のような椅子がありました。これが小さいながらチェロの構えるにはとても都合よい高さだったのです。似たような椅子を家具屋で見つける度に座ってみるのですが、なかなか気に入るものには出会えませんでした。
そこで、インターネットのオークションサイトで背凭れ付きのピアノ椅子を安く入手することを考えました。ピアノの椅子は高さの調節ができるし、何といってもオーケストラの演奏会など、コンマスとチェロパートはピアノ椅子を使用います。安く買えるならこのピアノ椅子に越したことはないだろうと考えました。インターネットの中古ピアノ屋で中古のピアノ椅子も扱っていて、まあまあの状態だと5000円程度で売っています。でも自宅近くにはないので車で買いに行かなければなりません。そうすると送料込みで「5000円+数千円」でインターネット通販、オークションで買えれば、同じようなものと考えて通販・オークションで探すことに決めました。
ヤフーオークション無料会員の私は5000円まで入札可能で、それを越すと有料会員の妻にバトンタッチです。ピアノ椅子のオークションは結構頻繁に行われていて2回参戦しました。最初参戦したのは試しのつもりだったので、時間切れ間際に頑張る人がいてそれなりの差値で辞退しました。二回目は少し「もの」が良い椅子で激戦が予想されましたが、案の定すごく頑張る人がいてこれも断念しました。後の方は落札値段が1万円弱なので送料を入れると1万数千円になってしまいます。
オークションで探してたり競ったりしている最中に妻が「即決4500円」の椅子を見つけてくれました。程度が良く値段も手頃だったので直ぐに決めました。オークションは安く買えるチャンスもありますが、頑張る人との争いなると安くは変えない場合があります。
2012年10月08日(月) |
「トスカ」(大宮ソニック) |
ウィーンの森バーデン市劇場の「トスカ」の公演を大宮ソニック劇場で見てきました。
日時:10月8日(月・祝) 15時開演 トスカ :セシリア・ベルグルンド カヴァラドッシ :オイジェネェ・アァメスマァン スカルピア :アンドゥリィイ・シュクゥルハァン アンジェロッティ:フロォリアン・クレッスェァル 会場:大宮ソニックシティ大ホール 演出:ルチア・メシュヴィッツ 指揮:クリスティアン・ボォラァック 楽団:モーツァルティアーデ管弦楽団 合唱:バーデン市劇場合唱団
ここ3年間毎年通っている「ウィーンバーデン市劇場」の日本公演ですが今年の演目は「トスカ」です。プッチーニのオペラは「ラ・ボエーム」に次いで2作目となります。
今年の春、ローマ・ナポリに旅行したときに「トスカ」の場面は十分に見てきました。第一幕の「聖アンドレア・デラ・ヴァルレ教会」は朝一番に行って朝日に映える厳かな堂内を十分に満喫しました。フランス大使館となっている「ファルネーゼ宮」は当然入場できませんが、時間をかけて大きな建物の周りを一周しました。「サンタンジェロ城」は内部を隈なく見学しました。ということでトスカ舞台の地理は頭の中に入っています。それにしてもアッタヴァンティ侯爵夫人(アンジェロッティの妹)が、嫁ぎ先の礼拝堂があるとはいえ、敵親分スカルピアが本拠地としているファルネーゼ宮と目と鼻の先の「聖アンドレア・デラ・ヴァルレ教会」で逃亡の助けをするというのは気が利かないと思いました。
今回の「トスカ」ですが、カヴァラドッシ役の「オイジェネェ・アァメスマァン」は昨年のカルメンでホセを歌った人です。昨年の印象と全く同じで、少し硬い感じがして、声の伸びが今一歩。最初の見せ場の「妙なる調和」では少し抑えているのだろうと思いましたが、結局最後まで同じ調子でした。まあその分破綻のない安定した歌を聞かせてくれたと思います。スカルピアは声といい体格といい申し分ない悪役ぶりだと思いました。特に関心したのはトスカに刺されて死ぬ場面で、結構細かい芸をしていたところです。SS席の舞台の真正面だったので見ることができましたが、床に倒れて「最期の息を吸って」死んで行った演技に「いいね!」を贈りたいと思いました。
タイトルロールの「トスカ」について面白かったのは、スカルピアから「偽の銃殺刑の言質」とカヴァラドッシとの二人の逃避行用の証明書を手に入れて「勝手にルンルン気分となる」場面を上手に表現していたことです。ここの表現によってトスカが相当に嫉妬深かったこと、及び一緒に逃げるはずだったカヴァラドッシを失ってしまったショックで身を投げることとなる筋に旨く繋がっていったと思いました。
今回の大宮公演は今回の日本公演の最期の方に当ります。昨年のカルメンの埼玉公演が公演初日で、オケが散々であったことに対比するとかなり練れてきている状態でした。やはり長い公演では初日は外す方が良いようです。
公演内容からは離れますが、今年からプログラムが有料になりました。カラー写真をふんだんに使ってきれいに仕上がっているいるのは良しとして、曲目億解説については、相変わらず「途中までは頑張って解説するも、直ぐ挫折して、後の方の説明が驚くほど荒くなる」というパターンはそのまま踏襲されていました。でもバーデン市の説明が充実しているので面白く読みました。
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