KENの日記
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2007年07月31日(火) 出羽桜



出羽桜の「桜花」です。出羽桜の酒を一気に有名にしたのがこの「桜花」です。何処でも手に入る酒ではないのですが浦和根岸の稲荷屋さんで見つけたので早速購入しました。稲荷屋さんは出羽桜から直接仕入れることができるそうで、他の種類の酒も頼めば取リ置きしておいてくれるそうです。

醸造元の情報 ⇒ 出羽桜酒造のホームページ

「吟醸酒」の定義は概ね以下のとおりだとのこと。
(董∧胴蹇⊂造アルコール、水を原材料に作られた日本酒
原料米の精米歩合が60%以下(お米の外側を削ること) 更に精米歩合を50%以下にしたものを「大吟醸」と呼ぶ。
醸造アルコールの添加量が白米重量の10%以下
ざ秕造り(醪(もろみ)の段階で低温で長期(だいたい25日以上)経過をとる造り方)で醸造する。

出羽桜吟醸酒「桜花」は以下のように作られています。(醸造元のホームページより)
日本酒度:  +5(辛口)
酸  度:  1.2(淡麗)
アルコール度:  15.5%
使 用 米:  こうじ・美山錦、掛米・雪化粧
精米歩合:  50%
使用酵母:  小川酵母

これまでも何回か飲んでいますが、十分に冷やした「桜花」は上等の白ワインのようです(もっとも高い白ワイン等知らないのですが)。とにかく芳醇な味わいはアルコール濃度を忘れさせてしまいます。困ることは直ぐに終わってしまうことです。

この普及版の吟醸酒は「美山錦」を使っています。出羽桜ではこのほかに、「山田錦」を使った吟醸酒と、「雄町」を使った吟醸酒を季節限定で出しているほか、山形県が開発した「出羽燦々」という米を使った吟醸酒も作っています。少しずつ飲み比べていきたいと思います。



2007年07月30日(月) リヒテルのドキュメンタリー番組

NHKで放送された「スヴャトスラフ・リヒテル」のドキュメンタリー番組を録画しておきました。前編・後編で150分という長い番組なので順番に見ています。

第一回:「才能と苦悩のはざまで」
第二回:「音楽そして友との交わり」

ずば抜けた才能だとは知っていても、どこか「とっつき難い」演奏家がリヒテルでした。カラヤンみたいに意識して敬遠してきた訳ではないけれど、家には彼の演奏のCDは殆どありません。このドキュメンタリーを見て少し分かってきたような感じがします。好きになるかどうか分かりませんが。

リヒテルは冷戦時代のソ連から西側に紹介された最も有名な演奏家でしょう。オイストラッフ、ロストロポーヴィッチ、ムラビンスキー等の「超」の付く音楽家は多くいますが、リヒテルはその最高峰だと思います。そのキャラクターを理解することは非常に困難です。先ごろ亡くなったロストロポーヴィッチが非常にヒューマニストで旧ソ連の体制に反発したことは有名ですが、リヒテルはその当たりがはっきりしません。ソ連体制も避難していますが西側に出たかというとそうではなくて、西側に対しても強い反発があったようです。ムラビンスキーに似ているような部分があります。

ドキュメンタリーの最初の方でリヒテルは「自分が記憶力が良すぎて困ることがある」というようなことを言っています。出会った人々の顔とか名前を直ぐに覚えてしまい長く忘れることがないのでそうです。この言葉を聴いて、リヒテルの記憶力・物事を把握する能力が普通の人と全く違うのだということが分かりました。これが天才たる所以なのでしょう。

同じピアニストの「クララ・ハスキル」がコンチェルトを演奏するときに、全てのパートを暗譜するという話を聞いたことがありますが、これも単に「暗譜」するのではなく、頭の中で全てに楽器の音楽がなっているのだと思います。ここからは想像ですが、ハスキルやリヒテルは長い長いソナタや協奏曲を「頭の中では」実際に演奏するよりずっと非常に短い時間で把握してし、解釈してしまうのだろうと思います。

そのように思うのは番組の中に散りばめられたリヒテルの断片的な演奏を聞くとそのようにしか考えられないからです。彼の演奏はテクニックだとか音が綺麗などという次元を超えています。リヒテルの頭の中に全ての音楽が鳴っていて、彼の指がそれを忠実に再現しているだけなのです。頭の中で鳴っている音楽を演奏できるようなテクニックが必要だったのですが、神様はその頭脳に見合った筋肉・運動能力・肉体等必要なものすべてを与えたのでした。

番組の中では比較的テンポの速い、がっしりした曲が流されていて静かな曲は少ないのですが、その少ない静かな曲の中でシューベルトの遺作のソナタ(B-Dur)のニ楽章の冒頭は非常に印象的です。ものすごくゆっくり弾いているのです。こんなテンポははじめてです。番組の中でグールドがその名演を称えています。グールドは繰り返しの多いこの曲を敬遠していたようですが、リヒテルの演奏を聴いて好きになったと語っています。早速欲しくなってしまいました。



2007年07月29日(日) Muscadet(ミュスカデ)の白




ミュスカデAOCのドメーヌ・エステル・ソービオンの白ワインです。小田原弟からプレゼントです。葡萄はムロン・ドゥ・ブルゴーニュ100%です。非常に地味ですが(フルーティさ持っていません)、しっかりした白ワインでパンを摘みながら頂きましたが大いに満足しました。

「Muscadet」はフランス西部のロワール川流域の地方です。ロワール川の下流には「ナント」がありこの地域の中心都市となっています。「ナント」といえばアンリ4世のナント勅令が有名です。これしかないのですが。この采配によってフランスにおけるプロテスタントの活動が合法化されたのでした。厳密に言うとミュスカデはナント市街の南方地域のようです。

葡萄の種類はムロン・ドゥ・ブルゴーニュ。「ミュスカデ」といわれる葡萄は実はこの「ムロン・ドゥ・ブルゴーニュ」(Melon de Bourgogne)なのだそうです。この葡萄は16世紀からミュスカデ地方で栽培されるようになり、1709年の冷害で他の種の葡萄が絶滅してしまったことを期に、この地域の支配的な品種になったのでした。この地域は葡萄栽培の北限とされるということが良く分かります。



2007年07月28日(土) コート・ドゥ・ローヌのワイン




コート・ドゥ・ローヌの「Chateau Des Coccinelles」の赤ワインです。弟からの贈り物の一本です。シャトー及びワインのページは以下のとおりです。

シャトー
フランス南東部のコート・ドゥ・ローヌのアヴィニオン近郊のシャトーのようです。「Coccinelles」とは「てんとう虫」のことのようです。このワインラベルに「てんとう虫」がデザインされています。とても品の良いホームページが準備されています。

Chateau Des Coccinelles
シャトー名を名乗るこの2004年のワインです。葡萄は「シラーとグルナッシュ」を使っています。とてもしっかりしたワインでした。アルコール濃度は13.5%。最初の一口がとても新鮮で品の良さを感じさせます。



2007年07月22日(日) 東北泉(日本酒)



さいたまの森田商店ご主人の大推薦の「東北泉」です。製造元は「合資会社 高橋酒造商店」。製造元に住所は山形県飽海郡遊佐町大字吹浦字一本木57。山形県の日本海側の最北で殆ど秋田県境に近いところですね。ここの社長さんは高橋千賀さんという若い女性らしい。ひじょうに細やかで気配りの行き届いた日本酒というイメージです。

この「特別本醸造」の原料米は美山錦26%、雪化粧74%です。山田錦100%の特別純米もあります。他にも「雄町」100%とか「出羽燦燦」と面白そうな米を使っています。(精米歩合は55%)



2007年07月19日(木) ミッドタウン

六本木のミッドタウンに初めて行ってきました。元々六本木には縁がないのです。ヒルズも展望台チケットを頂いたときに一回だけ行ったきりです。ミッドタウンの場所は防衛庁(今は防衛省)があった場所だと思いますが、以前どんな感じだったか全く覚えていません。

今日行った場所はオフィス棟にあるシスコのオフィス。さすがに世界のシスコだけあって素晴らしいオフィスです。展示スペースの中心にはガラスに囲まれたサーバルームが展示されています。オフィスのITを実際にオペレートしているサーバだそうです。

外国人の方はオフィス近辺のマンションに暮らしているのでしょう。外国人の社員の方の通勤にはとても便利ですね。美味しそうなレストランも沢山あります。満員電車に長時間揺られて通勤するオフィスではないですね。

そういえば「円安」は一向に回復しません。輸出基幹産業(自動車?)を下支えするための低金利・円安政策はまだ継続しています。トヨタ自動車の自動車生産台数はGMを抜いてついに世界一になりましたね。円が120円(1ドル)以上するのですから、ドルで給料を貰っている人達の暮らしは楽なはずです。暫く日本では外資天国が続くのでしょう。



2007年07月14日(土) 菖蒲町(本多静六の故郷)散策

台風は近づいていますが「連休」なので少し気分を変えようと「菖蒲町」にいってきました。埼玉県菖蒲町は最近興味を持っている「本多静六」の故郷なのです。町の施設の中「本多静六」記念室が目的地です。さいたま市からは外環から東北道に入り「久喜」インターで降りて国道122号線で菖蒲町に入りました。帰りは国道122号線から県道3号線、国道16号・17号で帰ってきましたが高速を使うのと良い勝負ですね。

最初に訪れたのは菖蒲町の中心から少し離れた「幸福寺」。本多静六の生家「折原家」が近くにあるはずです。幸福時は「静六」が遊んだ場所として紹介されていますが、入り口の大きな「さいかちの木」(皀莢)がありました。静六はこの「さいかち」を小さい頃から見て育ったのでした。そして日本初の植物学者・林業学者になったのでした。確かに樹齢400年以上といわれる幸福時の「さいかち」は不思議な力をもった木のようでした。この後「道のオアシス」にある本多静六記念園を通って菖蒲町の街中に行きました。


昼食は国道122号線沿いのラーメン屋さんでラーメンを食べました。この街道ではラーメン屋を多く見かけました。駐車場が混んでいる「めんじゃらけ」という店に入りました。あまり空いていても心配ですし、混んでいても時間がかかって面倒なのですが、今日は我慢して混んでいる店を選びました。結果は大正解でした。妻は「しょうゆ」を私は「塩」を食べましたが、両方ともスープが大変美味しく細めんもスープにぴったり。大満足でした。家に戻ってからインターネットで検索してみると、大変多くの方が評価している店であることを知りました。


本多静六記念室は菖蒲町のアミーゴ(生涯学習文化センター)の二階にあります。狭い展示室ではありますが、本多静六を慕う気持ちが十分現れています。資料的に充実しているかどうか分かりませんが、今後も顕彰・資料収集・保存を進めていって欲しいものです。センターの方から「本多静六」に関する小冊子を頂いてきました。本多静六は日本の公園設計の先駆者です。日比谷公園はじめ全国の主要な公園は本多静六の設計です。本多はヨーロッパでの留学で公園」の大切さを見抜いたのでした。考えは概ね以下のようであったようです。

産業革命・第一次世界対戦を経て、世の中は封建的な身分社会から大衆社会に変化していく。そして誰もが自ら一生懸命働き、自分の生計を立てていくこととなる。そして勤労には健康な身体が第一に必要となる。このような健康主義を実現するには、
(1)いつも新鮮な空気を呼吸すること。
(2)十分に日光を浴びること
(3)新鮮な食物を偏りなく食べること
これら3条件を満たすため住宅に十分な「庭」を設けることができれば良いのだが、国民全員が庭を持つことは到底適わない。従って公共団体・政府は共同の庭すなわち「公園」を整備すべきである。

昼休みの日比谷公園など本当に都会のオアシスです。本多静六の先見の明のお陰で現在のサラリーマンは非常に助かっているということが言えます。



2007年07月12日(木) 南仏のワイン



南仏ニームの「シャトー ドゥ ヴロンブレ」コスティエール・ド・ニーム(2005)。シラー75%、グルナッシュ25%。ニーメはラングドック・ルーションの東にあるのだそうで、ローマ帝国時代からブドウ栽培が盛んだった土地のようです。個人的には南仏のワインはコストパフォーマンスが高いと思います。このワインもシラーの味がしっかりしていることに加え、香りも豊かでした。2000円未満のワインとしては、再度購入したいワインのひとつです。南浦和の玉喜酒店で購入。



2007年07月07日(土) 芋焼酎 無月



本格芋焼酎の「無月」です。長期甕貯蔵の25度。製造は「桜の郷醸造合名会社」。宮城県那珂郡北郷町大字郷の原字中鶴888。
醸造元のホームぺージは⇒こちら井上酒造、桜の郷醸造 とても凝ったホームページです。井上酒造では宮崎県特産の「飫肥杉」(おびすぎ)という商標の焼酎を作っているようです。

森田酒店のお嬢様の推薦です。「匂いきつくなくて口当たりが良く安い価格の芋焼酎を」という私の希望にそって選んでもらいました。焼酎は「黒糖」から入ったのですが、この芋焼酎もなかなかすっきり飲めました。特に6:4できちんと水で割って、良くかき混ぜてから少し寝かせるのが良いようです。25%ですから「6:4」で割ると丁度アルコール濃度は10%。「5:5」で割ると12.5%です。

ワインのアルコール濃度は12%から13.5%でしょうか。私はフルボディを好むのでやや強いものを飲んでいます。日本酒のアルコール濃度は15%程度。そうすると同じ2000円程度でも焼酎がお徳ですね。勿論ワインは750mL、焼酎・日本酒は1・8Lです。



2007年07月06日(金) 嘉納治五郎



文京区春日の文京区役所の東側に講道館があります。その講道館の玄関に「嘉納治五郎」の銅像が立っています。嘉納治五郎についてインターネットで少し調べてみました。

_吐室8渭困脇腓痢峙得欺 廖◆崘鯆瓠廚覆匹鮴源困垢覯吐鴫箸僚个任△襪箸里海函1860年12月9日(旧暦万延元年10月28日) - 1938年5月4日)。元々材木商であった嘉納家は万治元年(1660年)に灘で酒作りを始めた。因みに灘五郷とは御影浜側一帯の「中郷(御影郷)」、魚崎駅南方の「東郷」、大石駅、新在家駅の間の「西郷」、「西宮」、「今津」を言うらしい。いずれも現在神戸の高級住宅地。

■隠牽沓掲東京大学入学。身体が弱かったために「柔術」を始め各種の柔術の技を取り入れた柔道を考案。大学卒業後下宿していた下町の「永昌寺」に最初の道場を開設した。囲碁・将棋にならって段位制を導入。

6軌藜圓箸靴討蓮学習院教頭、東京高等師範学校(現筑波大学)校長、旧制第五高等学校(現熊本大学)校長を歴任。灘高校(旧制中学校)の設立にも参画。因みに灘高校は講道館柔道の精神である『精力善用』『自他共栄』を校是としているらしい。

て本発のIOC委員に就任(1909)。日本選手が始めて出場したストックホルムオリンピック(1912年)の日本選手団長を務める。勿論このオリンピックでは獲得メダルはゼロ。2003年にストックホルムに出張したのですが、その時第5回オリンピックで使われた競技場が立派に現役で活躍している旨の説明があったことを憶えています。



2007年07月02日(月) 心機一転

今日から新しい職場での生活が始まりました。一ヶ月間見習いのような立場で勉強をしてきて、今日から正式に業務を引き受けました。これまでの仕事はグループ企業管理でした。これは言わば企画管理業務でした。更にその一環で海外関連会社の株式売却等を手がけてきたのでした。株式売却案件では実際に海外の投資家と株式売買交渉を経験しました。非常に貴重な経験だったと思います。仕事を超えて友人が沢山できました。

さて今回の事業は「テレビ会議サービス」です。既にブロードバンドアクセスがかなり普及し、インターネットの世界では「WEBカメラ」を使ったパソコン上での映像コミュニケーションが広がり始めています。我が家でも私がインド赴任中にインドにWEBカメラを持っていって、日本の妻と映像コミュニケーションを試したことがあります。しかしその時はインドの家庭用インターネットの限界でとても動画をやり取りすることにはなりませんでした。

我が社の「テレビ会議サービス」はアクセスにNTT東西会社の「Bフレッツ」を使い、バックボーンは独自のテレビ会議サービス網を構築し、ユーザ宅に「ルータ、テレビ会議装置、モニター」を設置して多地点間のテレビ会議を提供するものです。インターネットを活用したテレビ会議に比べて、格段に安定的で多くの拠点を結ぶ会議が可能となります。

新幹線網が広がり、東京-大阪間の旅行時間がどんどん短縮されますが、それでも出張に比べれて、「テレビ会議」を活用した会議は手軽でコストは安いのです。また、全国に事業展開している会社では、本社に集めて会議を開催する代わりに全国の支社にテレビ会議端末を設置して、全国的な双方向会議を開催しています。

実は定額の「ブロードバンドアクセス」が普及したことにより、会議の回数が増えれば会議あたりのコストはどんどん下がって行くのが「テレビ会議」なのです。これが物理的な人の移動を伴う会議と大きく違う点なのです。これに目を付けた会社が我が社のサービスを導入していると言う訳です。

「テレビ会議」がどんなに進化しても「実際に会う」ことには適わないのは事実です。テレビ会議サービスの価値を高め、実際の会議に少しでも近づけようと努力することは、「実際に会う」ことの大きな価値を知ることにもなります。



2007年07月01日(日) 俊友会オケの演奏会

「俊友会オケ」の演奏会に行ってきました。「俊友会」とは指揮者「堤俊作」氏の指揮で演奏を行った経験のある全国の学生オケなどの有志で作っている団体です。団長が高校時代のクラブの友人なので、前から演奏会の誘いを受けていました。今回は演奏曲目が魅力的なことに加え、演奏会場が文京区のシビックセンター(新オフィスに極近い)なので妻に職場近辺を紹介することも兼ねて出かけました。俊友会団長のYさんにチケットを準備して頂きました。ありがとうございました。演奏曲目は以下の通り。

チャイコフスキー歌劇「スペードの女王」序曲
シベリウス「バイオリン協奏曲」ニ短調
ラフマニノフ「交響曲第二番」ホ短調
指揮:堤俊作
バイオリンソロ:加藤知子
オケ:俊友会管弦楽団

シベリウスの協奏曲とラフマニノフの交響曲第二番はとてもロマンチックな曲です。家で聞く演奏(CD)は前者はジネット・ヌボーとジュスキントの演奏、ラフマニノフはゲルギエフ・キーロフです。

今日の演奏会ではシベリウスでは加藤さんの安定した技巧と素晴らしい音色に感動しました。特に1楽章・2楽章は素晴らしかったと思います。シベリウスでは重音がひとつのポイントだと思います。つまり音程が正確で且つ勢いのあることが必要条件となりますが、加藤さんの演奏は本当に見事だったと思います。3楽章の難しさは基本的に「リズム」です。ここはオケもソリストも少し疲れたのか合わない箇所がありました。

ラフマニノフの2番の交響曲は隠れた名曲です。ラフマニノフ独特の息の長い旋律をどのように処理するのか、独特なリズムの下降音形、上昇音形、また循環的な旋律を如何にロマンチックに表現するのか、とても難しい曲だと思います。今日の演奏ではまず1楽章が素晴らしかったと思います。バイオリンが健闘してメロディーを美しく聞かせてくれました。低弦との絡みを少し「くっきり」表現して欲しかった。2楽章はスケルツオなので基本的にはOK。金管族特にホルンがしっかり吹いていました。このオケは金管がしっかりしています。チューバも非常に安定して支えていました。三楽章は「クラリネットソロ」がポイント。クラリネットひとりが勝手にルバートするわけにはいきませんが、もう少し(深い)「味わい」が欲しかったです。4楽章は曲自体が少し散漫なところがあり、締めくくりの終楽章として非常に表現が難しいと思います。プロでも難しいのでアマチュアには少しハードルが高いと思いました。

学生オケと違って社会人オケは練習時間を確保することが大変です。学生オケは技術が未熟なところを「練習時間」と「思い入れ」でカバーして結構感動的な演奏を披露します。社会人オケは「大人の感性」と安定した技術(学生オケの上手い人だけがその後もオケ活動を続ける可能性が高い)で学生オケとは違った味わいがあるのですが、それが中途半端になる恐れがあると思います。正直言ってもっと粘っこい「ロマンチシズム」を期待していったのですが、非常に抑制(コントロール)された演奏だったと思います。




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