*蒼天おぼえがき*


2010年02月24日(水) 次年度の足音。
社会人になってはじめて異動することに。
とはいえ部署ごとほとんどみんな一緒に・・・なので、ちょっとほっと。先週、それにともない、はじめて内示と言われるものを受けました(驚いた)。これから、いろいろと準備で忙しくなりそう(遠い目)。


■読んだもの

『誘魔 R/evolution 8th』(五條瑛/双葉社)
シリーズ8冊目。オカリナの音が聞こえると、子供たちが消える─そんな都市伝説が広がるなか、中国系地下銀行から数百億円のプール金が紛失。魔を誘う存在、抗い難い不可思議な力を持ち、人を闇へ闇へと誘う存在が両方に関わっていることが次第に明らかに。サーシャが全く姿を現さないのもめずらしい?フィクションながら、日本がどこへ行くのか、どうなってしまうのか・・・。
相変わらずワールドワイドな広がりと、社会の見えない裏(闇)を知らないじゃ済まない!と目の前に突きつけられたような気持になる展開。どこまで構想を立ててから書き始めたのか(R/evolutionの書名から考えるに書き始めからすでにおほぼ構想あり?)・・・ほんと広がりがすごい。



2010年02月19日(金) 寒さこたえる日々。
2月に入ってなんだか寒い!降雪も昨年に比べて多いとか。
早く暖かくなって欲しいです・・・。


かたつむり食堂
原作は気になりつつ未読。映画「西の魔女が死んだ」に通じるスローなのんびり感。演出は独特。原作もこんな雰囲気なんでしょうか?料理はさすがに美味しそう。仕事終わりの空腹で見てたこともあり、見ていてすごくおなかがすく羽目に。テーマ曲「旅せよ若人」feat. 岡野昭仁 from ポルノグラフィティ。

・人間ドック
バリウムはやっぱりひとつの試練です。一日有休にして、午後は、百貨店で欲しかった長い傘、ルピシアで紅茶(カシュカシュ)と緑茶(津軽りんご)、ヨドバシでテンキーとインクジェットインク、自治体の不在者投票・・・といろいろ片づける。


■読んだもの

『船に乗れ!(3)合奏協奏曲』(藤谷治/ジャイブ)
3部作・最終巻。2部のあの驚きの展開にくらべると、わりと筋が読める最終巻。「船に乗れ」という書名の由来が明かされる。
サトルの今後について話を聞いた佐伯先生(チェロの先生)の一言が私的に印象的。”僕にも壁があった。まだある。越えられない壁がね。もう越えられないかもしれない”生徒相手に正直に胸のうちをすっと発する佐伯先生は、作品中に登録した先生で一番素敵な先生だったような気がします。



2010年02月13日(土) 雪の中の講演会。
朝、カーテンを開いたら窓の外は・・・雪(!?)。
昨晩の天気予報では曇りだったはず・・・なんですか、この『雪国』のような展開は(トンネルを抜けるとそこはー)。そんな雪降る中、

辻村深月さんの講演会「フィクションの向こう側」へ行ってきました。

読んでみたいなとは思っていたのですが、正直に言いまして辻村さんの作品は『凍りのくじら」しか読んだことがなく・・・。私に辻村さんを進めてくれた人に連いて行く感じで参加。
『冷たい校舎の時は止まる』の投稿時のタイトルが”投身自殺”で、タイトルの付け方について編集さんから指導があったというエピソードで、作家と読者の距離が若干狭まったような。
『凍りのくじら』に出てくる彼にはイラっときたという作者さんのぶっちゃけコメントに、大いにうなずき(笑)、ちょっとほっと。
学生時代、何をしたらよくわからない人は”ガンダムを見るといいです!絶対、社会に出て役に立つから!!(世間話のネタになる)”というアドバイスは、一理も二理もあり(笑)。
(失礼ながら)予想していた以上におもしろい進行と構成。辻村さん、一度、社会人(勤め人)を経験されているということで(だけではないと思いますが)すーっとした筋のある考え方をされる方だなと。辻村さん自身も、すごく好感の持てる方で、未読作品を早く読んでみたい!という思いになった講演会でした。


■読んだもの

『つくも神さん、お茶ください』(畠中恵/新潮社)
畠中さんの初エッセイ集。大部分は一度雑誌などに掲載されたもの。
エッセイというのは生ものなんだな、作家さんでもエッセイが得意な人とそうでない人がいるんだなと思った一冊。印象に残ったものなど。
・物語が終わって始まる
『動物園の鳥』(坂木司/東京創元社)=一青窈の「もらい泣き」の一節を聞くと思いだされる登場人物達
・浮かぶのは星の降る夜
エンヤの「ペイント・ザ・スカイ 〜ザ・ベスト・オブ・エンヤ」流星群が来た夜に、花の咲き乱れた庭に立っているような気持になれる
・鬼平、白玉の思い出
黍糖
・さて、プチプチとは
プチプチの正式名称



2010年02月12日(金) 3割減。
朝、通勤に使っている電車がトラブルで通常の3割減。
特急や急行、快速すら走らず本数は少ないという最悪なパターン。各駅停車にすし詰めに押し込まれ、当然ながら遅刻。3割減・・・影響大きいわ・・・(買い物でもね)。


■読んだもの

『地獄堂霊界通信(1)完全版』(香月日輪/講談社ノベルス)
もともとポプラ社から刊行されていた児童書。妖怪アパートの幽雅な日常(講談社)でおなじみの講談社から刊行された完全版(単なる新装版ではないということ?)
主人公は高校生よりもさらに若く(笑)、てっちゃん・リョーチン・椎名の最強・ワルガキ三人組の小学生。街のはずれにある薬屋・極楽堂、通称“地獄堂”の店主との関わりを通じて、異世界や霊と対峙してゆくことに。香月さんの作品は、わかりやすい言葉・わかりやすい展開ながら、考えると深いことがさらっと出てきて、いつもふむーと思います。
ワルガキ三人に構われまくる、みったんこと三田村巡査が結構いいムードメーカのような(笑)。



2010年02月11日(木) 中央図書館。
やや専門的な調べものがあり、広尾にある都立中央図書館へ。
専門書だけかと思ったら、文芸書も若干あり(しかも新刊ばかり!)意外。当然だが、地元図書館よりも断然多い専門書揃え。本好きとしては一日居ても飽きないと思われます(むしろ居てみたい・・・)。


■読んだもの

『武士道シックスティーン』(誉田哲也/文藝春秋)
地元の書店平台に長らく並んでいて気になっていたシリーズ。
読了後、今朝の朝刊で映画化&文庫版発売を知りました!びっくりしたー。
剣道経験者でなくても楽しめます!青い春と書いて青春・・・だな・・・としみじみ思う1冊。香織が悩み、自分のやりたい剣道・武士道に気づく。口でなんだかんだいいながら早苗がいたから気づけた道。香織も早苗も悩み考えながらもきらきらしてて、ほんと青春だわ。



『たったひとつの冴えたやりかた 改訳新装版版』
(ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア, 浅倉久志 (訳)/ 早川書房)
なにかの雑誌で、これは読んでなきゃ!的な記事を読み手にした一冊。
夢いっぱいのSF小説と思いきや、結末が結構シリアスというか現実的というか。主人公の16歳の少女コーティー・キャスはかなりしっかりした子。最初はお転婆が過ぎる冒険好き?と思いきや、結末への決断は、変な使命感や気負いを感じさせず、でもすごい。役者あとがきでふれられている作者の経歴を知ると、コーティーの性格になんとなく納得。



2010年02月02日(火) 雪の降った翌日。
いつもより30分早く起きて、40分早く家を出て、30分早く会社に着きました。
道路の雪はとりあえず埋もれるほどではなく、駅に出れました。
積雪としてはこんな感じ。明日も路面は絶対凍るわ・・・。

雪化粧


■読んだもの
サマーウォーズ』(岩井恭平、細田守/角川文庫)
同名映画のノベライズ。見に行きたいなと思っていて見そびれたのでとりあえず小説を。
数学が得意な高校生・健二、その憧れの先輩・夏希、アルバイト、長野県上田市のお屋敷、大勢の親戚、ネット…キーワードはこんなところか。すごくおもしろかった!設定とか世界観もだけど、ポイントは大家族と健二との人間模様?3月3日にDVDが発売されるとのこと、ぜひ映像で見てみたい♪





2010年02月01日(月) 積雪。
夜、雨が雪になりそして積雪。
23区に大雪注意報…って、どうなっちゃうのか、都下(汗)。


■読んだもの

『99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方』
(竹内薫/光文社新書)
科学の基本―それは、「世の中ぜんぶ仮説にすぎない」。思いこみ、常識、前例、先入観、固定観念…そういったものにしばられて身動きがとれなくなっていないか?
といったことをつづったエッセー的な1冊。科学はこうやって進歩してきたんだなーといつも思わないことを、ふとしみじみ思う。科学に興味惹かれるようになるかは別として、”思いこみを捨て、違う視点から見てみることも大切”ということかなと。
日経WOMAN2010年2月号の「夢をかなえる読書案内」で紹介されていた1冊。



『最少の時間と労力で最大の成果を出す「仕組み」仕事術』
(泉正人/ディスカヴァー・トゥエンティワン)
仕事の内容と手順をチェックシート化/TO DOリスト/
先輩たちの仕事を見てすでに実践していることが多く、自分にとって5年前くらいなら目新しかったのかなと。”誰もが同じ品質で仕事ができるように”というのは、仕事の引き継ぎを行うときぐらにしか意識しないので、これは日々もう少し意識してもよいのかなと。(日々いっぱいいっぱいでなかなかそういったことを意識する時間がない…)。本のボリュームとしては1時間もあれば読み終わる感じ。
日経WOMAN2010年2月号の「夢をかなえる読書案内」で紹介されていた1冊。





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