*蒼天おぼえがき*


2009年12月31日(木) 慌ただしく大晦日。
ルピシアの福袋が来て(♪)、銀行関係行って(激混・12/28)、買い物行って、のだめ最終楽章見に行って、職場姉さんと飲んで…、あっという間に大晦日。なんでこんなに早いのか。
今年は12月に忘年会ラッシュがなかったため(課長ありがとう!)風邪引きはなしというありがたい年越しです。

のだめカンタービレ最終楽章 前編
原作の最終巻も読んだものの、やはり実写版もチェックしとくべきという使命感にかられ(嘘)行ってきました。相変わらずのハイテンションで(笑)。マルレ・オケのボレロ→1812年への変貌は演出ながら、感動的。そして、のだめカレー!ターニャの運命を、カレーが出てきたところで劇場全員がはっきり認識(笑)。テレビ版の時にも思ったけど、実写であそこまでのだめワールドを再現しているのは、素晴らしいーっ。後編が早く見たい!!

■読んだもの

『刻まれない明日』(三崎亜記/祥伝社)
『失われた町』と同じ世界の物語。そして、『廃墟建築士』とも同じ世界のようです(ある階が消失)。まるで短編にような各章が、それぞれにつながる長編。
10年前、街の中心部にあるその場所から理由もなく3095人の人間が消え去った。今でも街はあたかも彼らが存在するように生活を営んでいる。図書館の貸し出し記録、ラジオ局に届く投稿はがき、遠くからしか見えない街行きのバスの光。
切ないけど心に響いてくる一冊。『失われた町』を再読したくなりました。



2009年12月25日(金) 仕事納め。
年内に提出する書類と、仕事年賀状を用意する一週間(そもそも仕様を決めるのが遅いんですよ!なんだかな・・・)。
なんとか書類を提出して早めの仕事納めです。


■読んだもの

『鷺と雪』(北村薫/文藝春秋)
第141回直木賞受賞作品。お嬢様と女性運転手・ベッキーさんこと別宮さんが活躍する<ベッキーさん>シリーズ、3作目。なんですが…、1作目、2作目を読んでいません(汗)。いや、読まなくてもある程度わかるかなと、3作目から読み始めてしまいました。「不在の父」「獅子と地下鉄」「鷺と雪」昭和初期、帝都に忍び寄る不穏な足音。良家の令嬢・英子の目に映った世界。昭和十一年二月、雪の朝、時代が一気に変わって行くその日。
本当のお嬢様目線で見た、富裕層から見た昭和初期の日本というのは、こんな世界だったのか…と、なんだか新鮮な不思議な感じのする作品。1作目、2作目も機会があったら読んでみたいなと。
>という説明は、つい最近読んだ本の中でも出てきたため、一瞬既視感が(どの本だったか…思い出せない…)。



2009年12月19日(土) 懐かしさと新しさ。
学生時代には、のんびり散歩したりお茶したりしたことなかった
という共通の感想を抱きつつ、吉祥寺にてぷち同窓会。
お互い話していて、年を重ね、それぞれ身を置く環境も変わって、それぞれの悩みやライフサイクルがあるんだなと改めて。時が経つのはほんとに早い…。

・シャポールージュ
11時Openなところと、落ち着きを期待してチョイス。

ダンディゾン(Dans Dix ans)
学生の時にはなかったお店。おしゃれなパン屋さん。地図を持って歩いていたのに迷う(苦笑)。かためで小ぶりのパン。購入したパンはどれも美味しくいただきました。

カフェ フレディ
東急2F。学生時代にお茶というと多奈加亭かさくら茶屋だったので、以前からあったのか不明。ハーブティーがとても美味しく♪リピーターになりそう。他店舗ものぞいてみよう。


■読んだもの

『千里伝 五嶽真形図』(仁木英之/講談社)
五嶽真形図(ごがくしんぎょうず)…相反するものをつなぎ、天地を一新するほどの力を持つもの。かつて”こちらの人”と”あちらの人”との争いに敗れ、天間の虚空へと追放された”あちらの人”共工たち。天間の虚空にあるあいだ共工の元、目の前にいる異なる存在を受け入れ、支えあう方向へと一歩を踏み出した。”こちらの人”たちは・・・。危機に瀕する天地に、女神・西王母の祈りを受けた図の器となれる素養を持つ三人が旅に出る。南平郡王の孫・千里、少林寺の僧・絶海、チャイダム高原の戦士・バソン。五嶽真形図が選んだのは・・・。
千里がとにかくやんちゃというか、偉そうというか、我が道というか、まあ協調性がない!が、彼なりに少しずつ感じとって成長していたようで。千里が選んだ結末、そして得られた友。勧善懲悪で終わり!ではない、考えられたラストかと。



2009年12月17日(木) ロケに遭遇。
帰宅途中に、ロケに遭遇。
まさかうちのこんな近所にあんな旬な有名人が来るとは…。びっくりしたー。


■読んだもの
時迷宮』(篠原美季/講談社X文庫)
西洋骨董店「時韻堂」を営む深川芭介、横浜税関職員の高澤輝乃丞、生糸商「斗福」の箱入り娘(にしては元気いっぱい)の星きのか。開港150周年の横浜。その前後を舞台に、急速に発展してゆく横浜に翻弄されるような結末を見る事件。事件にならないまでも、急速な発展に絹さんと同じような変わり方をした人たちはたくさんいたんだろうな・・・と思うと、華やかさの影に隠れた哀しさを感じます。ただし、芭介、高澤、きのかの3人は、時代に翻弄される隙もなく?な感じ。現代の星ますみのご先祖さまはどちらなのか?


伯爵と妖精 白い翼を継ぐ絆』(谷瑞恵/集英社コバルト文庫)
ニコとレイヴンのほのぼの交流が少なく寂しいかぎり(もうポイント外していきます、私の感想はどこまでも!)。ケリーはレイヴンとの共通目標・アシェンバート伯爵夫妻の幸せをサポートを発見したもよう。確かに、これならそれなりのコミュニケーションが成立するか?おおすじとしては、エドガーの本来の居場所だったシルヴァンフォード侯爵家の影がちらつき、リディには預言者が近づき・・・と、まだまだ苦労は絶えなそう。



『ナイチンゲールの沈黙』(海堂尊/宝島社)
友人より、『ジェネラル・ルージュの凱旋』を読むなら一緒に読むべし!と言われ、先にこちらを読みました。田口先生、実は結構マイペースのしっかりした人なんだなと、『チーム・バチスタの栄光』でもった田口像がさらに固まった感じ。加納さんに翻弄される玉村さんと、自然に共感するところは、お約束というか。似たもの上司(?)を持つ似たもの部下(?)。



2009年12月14日(月) 今日は何の日?
参加強制の講演会がありました。
本題へ入る前の導入で、今日は何の日?と。時代劇好きさんと、加古川出身さんには、何故知らぬ?!基本中の基本!!と、あとで力説されました。

赤穂浪士討ち入りの日

だそうです。いや、普通わかりません。。。
(時代劇好きだけど、忠臣蔵は得意でない)


■読んだもの

『まほろ駅前番外地』(三浦しをん/文藝春秋)
『まほろ駅前多田便利軒』の続編・短編集。番外編という感じ。
多田のところに行天(訳あり)が転がり込んで・・・便利屋やってて・・・というざっくりしたところは覚えていたのですが、登場人物の詳細忘れてます(爆)、星とか由良などなど。もう一度1作目を読んでから再読した方が楽しめそうです。
多田と行天を第三者視点で見た「岡夫人は観察する」「由良公は運が悪い」といった短編がおもしろかったです。岡夫人の観察眼はなかなか(笑)。



『「アエラ族」の憂鬱』(桐山秀樹/PHP研究所)
書名が気になり手にした一冊。
現代女性のライフスタイルについて、
女性ならではのコミュニケーション能力を発揮し、また臨機応変に個・妻・母に立場を変えることで、家を形成して行くのも幸せではないか
ということが趣旨なのかなと。女性の「おひとりさま」の現実は厳しい。また現在ブームに沸いている「婚活」は旧体制の価値観がもとになっていないか。など、そうかもなと思われる指摘もそれなりに。
ただ、著者はよほどAERAの女性記事とその執筆者が嫌いなんだなというくらい、何度も同じ記事、同じような趣旨の内容について物申していて、文調・展開としては、なんだかなと思ってしまう面も。



2009年12月13日(日) 天使@キャラメル。
演劇集団キャラメルボックス「エンジェル・イヤーズ・ストーリー」@池袋。

”ペリクリーズ”がかなりマイブーム状態だったので、クリスマスプレゼントをもらったようなサプライズでした。いやいや、まさかあんな形で登場しようとは!しかもグッズまで売っていて、もちろん即買い(笑)。という演出も嬉しかったですが、舞台としても、いやー、すごい。舞台だからこその演出に目を奪われました。とくに細見さん。汗だくでした。
人の心の声が聞こえたら…。一見、素晴らしい能力のようにみえ、でもそれはすごいストレスだと思う。本音と建前を使い分け、人は社会生活をそれなりに送っているのだと改めて実感。


■読んだもの(京都本!)

『京都タワーで朝風呂を』(カツヤマケイコ/双葉社)
一味違った京都本。京都生まれ京都育ちの作者が、京都人だからこそツッコム、ひねり出す、京都を愛する・・・そんな一冊?(笑)。絵と手書き文字に、仲の良い友人から京都を紹介してもらっているような親しみを感じます。「京都の珍名所巡り」は、実は行ったことのある場所がちらほらあって笑いました、自分のチョイスに<一条戻り橋、晴明神社、千本釈迦堂、島原。
次回、京都に行く時には、京都しるく(シルクのスキンケア)、洛中高岡屋(京座布団)、
きみや(銀閣寺・甘味処・雑煮)、出町ふたば(豆餅)、祇園きなな(アイスクリーム)、ギャラリー遊形(老舗旅館・俵屋・アメニティ)、六道珍皇寺、をチェックしたい!←チェック入れすぎ



2009年12月12日(土) 冬の散歩。
パリに咲いた古伊万里の華@東京都庭園美術館。

庭園美術館は、まず建物自体がアールデコ調でうっとり。
古伊万里など焼き物は、難しいことは考えず、インスピレーションで好きと思ったものを鑑賞する派。藍一色の初期のころのシンプルな染付が好きだなーと思いました。

青空と銀杏
青空と銀杏。

絶好の散策日和。ザ・ペニーワイズショコラティエ・エリカなどのぞきながら、ゆっくり散歩。途中、青と黄色のコントラストに目を奪われました。


■読んだもの

『葛野盛衰記』(森谷明子/講談社)
”桓武天皇から平氏滅亡までを、都という存在に託して語る一大叙事詩”と帯にうたっているように、ほんとなんというか読み応えアリの一冊。読了後、思わず、どこまで史実なのかWikiで調べてしまったくらい引き込まれます(かなり下調べして書かれているんだろうなという感じです)。正直、桓武天皇〜平氏のあたりは詳しくないので、どのエピソードも、なるほどなといちいち関心しながら読み進みました。
それにしても、最近、本を読んでいて、藤原薬子と出あう確率が高いのはなぜだろう?ネタとして書き手心をくすぐるものがあるのか。



2009年12月02日(水) パスポート更新と料理人。
都庁へパスポート更新へ。
旅券課は地下。大江戸線で行けば近いですが、自力で歩いて行くとちょっと奥まっているというか遠いというか。もう10年経つのか・・・という感じ。

南極料理人
どこかで予告を見て、美味しそうだなーと思ったのが第一印象。それにしても堺雅人さんは映画に引っ張りだこですね。
肉を持って走る大人の追いかけっこと、電話を通じての恋と、ラーメンへの執着が印象的(笑)。笑いあり、切なさあり、美味しさありの、おもしろくて美味しそうな映画でした♪


■読んだもの

『聖い夜の中で』(仁木悦子/光文社文庫)
すすめられて手にした一冊。ミステリ好きを語りながら、すいません、仁木さんのことは存じ上げず。5編からなる短編集(陰のアングル/うさぎを飼う男/折から凍る二月の/数列と人魚/聖い夜の中で)。
昔読んだ児童書ミステリ(※)を思い出しました。懐かしく子供が読んでもわかるような文調(主人公視点がみな若いから?と思ったら、「折から凍る二月の」はそういうわけでもなく)。血は流れるので、日常ミステリとはくくりにくいのですが、事件解決とは別に思わず心がほっとなるエピソードが添えられていて、読了感が殺伐としていないところが○。



『こちらマガーク探偵団(新装版)』
(E.W.ヒルディック 作/蕗沢忠枝 訳/あかね書房)
書名が思い出せず、”探偵団””訳”で検索かけたところhit。一度絶版となったあと、現在は一部・復刻版が刊行されているようです。懐かしい・・・。





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