言霊

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2002年05月07日(火) ◇「生きる」と「死ぬ」の選択肢

今日もなんだか嬉しくないニュースを聞いた。
子供が亡くなるってのは、どうしても気分が重いね。
今回のは真繋がりじゃないんだけどさ。
なんかマコリンと一緒にいると、どうしてもそういう場所に近くなる。
その度に「生きる」「死ぬ」を深く考えるけど。

変な話かもしれないけど、私は自分が死ぬのも真が死ぬのも、あんまり怖いと思わない。
それは切なくて悲しくて辛いことだけど。別に、怖いコトじゃない。

自殺志願者が「生きてる理由がない」とかいって躊躇い傷を作る。
若くて青いガキが「生きてる価値がない」なんて人を殺す。
根本からして間違ってるのよ。
私たちの選択肢に「生きる」とか「死ぬ」なんて、ハナから存在しない。
命があれば生きるしかないし、なくなれば死ぬしかない。
自分で選べないからこそ、あまり不自由せずにやっていけるように身体を大切にする。
故障しても取り替えられないからね(^^;

「生きる」と「死ぬ」を、自分で選べると勘違いすると、「生きる理由」が必要になるよね。
理由なんてなくても、ただ生きてて。
理由なんてなくても、ただ死んでいく。
それを理解して飲み込んだ上で、自分の命に意味をあげたいなら。それは頑張るしかない。
自分が納得して生きていけるようにね。

死ぬより辛いことなんて、ざらにある。
今さら騒ぐようなコトでもないさ。

小児癌で亡くなった子のお母さんが、電話口で泣いたことがある。
お葬式の日に同じ保育園の子の母親が言ったんだって。
「○○ちゃんのママは強いね。私じゃ後追ってそう……」
たぶん悪気はないんだよね、これ言った人には。
ちょっとパニクって言葉の選び方を間違えただけで。
……だけど一番辛かったって。
後を追わずに泣きもせずに頑張ってた自分は、冷たい母親なんだと言われてる気がしたって。
泣くのは彼女をちゃんと送り出してあげてから…って、必死で堪えて頑張ってたのにね。

子供が先に死んでも親が死んでいいってことにはならない。
ヘド吐くほど辛くても、私たちは生き続けていく。
何がきても乗り越えて生き続けていく。それ以外に選択肢なんて一つもないからね。

何度でも言ってやるさ。

死ぬより辛いことなんて、ざらにある。

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