紀姫日常。

2014年06月17日(火) 食べるっきゃない!台湾!

二泊三日で台湾旅行に行ってきました。
北京・上海ときて初の中華民国上陸〜。


●1日目

エバー航空にて台北へ。
台湾の航空会社で全体的に緑色でした。日本人旅行者をたくさん詰め込んで発進。機内食のシャケ弁当がおいしかった。
しかし、乱気流に当たって大いに揺れました。グロッキーなほど揺れました…。

無事到着してHISのお迎えでまずはホテルへ。
ホテルはグリーンワールド建北という、ちょっと前に改装したホテルでした。そこがすごーく綺麗で、内装もモダンでおしゃれで驚きました。小さいホテルだけど、すごくよかった。フロントのスタッフは若干ダラダラしていたけど、台湾らしいというか中華圏にきたな、という感じでよし。

ホテルでしばし休憩を取った後、ナイト九份というツアーに参加。
九份は千と千尋の神隠しの街並みのモデルになった場所にひとつらしく、日本人観光客に大変人気とのこと。特に提灯に明かりが灯る夜は多くの観光客で賑わうそうです。
ここに連れていってくれたのがキュウさんというチャンカワイとサンボマスターのボーカルを足して2で割ったような現地ガイドさん。話がとても面白かった。
九份は雨の日が多い、というキュウさん情報の通り、現地に着いたら雨が降っていました。慌てて傘を買う人多数。
かつて砂金が取れるとして栄えたという九份はとても小さい斜面の町で、細い階段を列を成して歩きます。
頭上には赤い提灯が灯り、確かにこれは千と千尋の世界に似ている…。なんとも不思議な、オリエンタルで、ノスタルジックな景観でした。
階段を上がったところで脇道にそれ、「芋圓」という食べ物を買う。NT$40。これでも観光地価格なのだろうけど、安い。
「あったかいのと、つめたいの」と日本語でニコニコと聞かれ、蒸し暑さと階段を上った後だったので冷たいのを注文。
まったく期待していなかったのですが、おいしかった…。ぜんざいみたいな感じですかね。甘さ控えめで、ひんやりしていておいしい。
その後、ぐるぐる巡って湯婆婆のお店のモデルだと言われる茶屋に入りました。NT$300のお茶セット(今思えば一番観光地価格な食べ物だった)を頼んで休憩。ここで飲んだ烏龍茶がおしかったです。お菓子もおいしい。
おいしいものだらけだなぁと思いながらツアーに付いていた軽食を食べるため、ごはん屋さんへ。
ここの食事がまたうまい!!!軽食というので軽く麺類とかそんな感じかな、と思ったら普通の夕食よりいっぱいでてきました。日本と変わらないお米と、わかめスープと円卓に何種類かのおかず。ナスの炒め物おいしかった〜。
食べ終わって、九份を後にする。この頃には九份は霧…というか雲にまみれて視界が悪くなっていたのですが、かえってそれがトンネルを抜けるとそこは不思議な街でした的雰囲気を醸し出していました。写真の写りは残念だけど良い雰囲気を味わえました。

帰りに饒河街観光夜市(と思われる…)に立ち寄りました。
「台湾といったら余市だヨー」とキュウさん。饒河街観光夜市は余市の中でも小さめで、さくっと見るには調度いいそうな。
集合時間に戻ってバスで帰るか、ここで現地解散するかを選択できました。我々は初日で疲れもあったのでバスで帰ることに。
台湾は昼間暑いため、台湾人は夜の方が活発に動くという。「朝早く起きても何も意味ないヨ」とキュウさんのいう通り、寝るのが遅くて起きるの遅い。ちなみに家でも食事を作らず、外食や弁当で済ますことが多いらしい。
北京・上海に行ったときは朝は太極拳をやっているイメージがあったので、中華圏にも色々なんですね。昼間暑いから夜遅く活動する…というのは欧州のサマータイムとは真逆の考えだけど、アジアらしくて好きです。
夜市はたくさんの食べ物とたくさんの雑貨と怪しいブランド品で溢れていました。九份でたくさんごはんを食べたので食事はとらず(あと、若干お腹壊すような気がして心配だった)よくわからない皮でできた小物入れをみんなで買いました。
夜市はたくさんの観光客で、夜はまだこれからだぜ!という雰囲気。バスに戻ってもキュウさんが「夜はまだまだこれからだヨー」とテンション高めでした。


●2日目

この日は一日フリーに台北を探索。公共交通機関で移動です。
MRTという地下鉄の1dayパスを買いました。NT$150だったかな…。切符買う手間が省けるのでMRTをたくさん使って移動するなら勝手損なしだと思います。
台湾の券売機は上海の中々紙幣が入ってくれない券売機よりももっと先進的な感じがしました。しかし1dayパスの買い方がわからず、駅の警備員さんに聞いて(こういう方も日本語がわかる)インフォメーションで購入。
MRTはホームドアも付いていて日本の地下鉄と何も変わらない感じでした。

まずは故宮博物院です。
10数年前(遠い目)北京の故宮に行ったとき、「価値のあるものは全部蒋介石が台湾に持っていったのでここにはない」と言われて、なーんだと残念な気持ちになりましたが、台湾の故宮博物院の宝物たちを見て、どうやってこの大量の宝物たちを持っていったのか…蒋介石すごい…と違う意味で驚きました。もちろんお宝はないけど北京の故宮には故宮そのものがあるので行く価値は絶対にあります。
さてさて故宮と言えば、玉でできた白菜と豚の角煮。私は行く前にガイドブックでそれを知ったので一体、なぜそんな物が重宝されているのかわからなかったのですが、実物を見ると、確かにスゴイ。かなり精巧で、豚の角煮の皮の質感まで再現されていました。見れば見るほど角煮。確かにすごい…けどやっぱり角煮!!昔の中国人は面白いですね…。
他にもイギリスやフランスの昔の小物入れ(大変細かい細工があるもの)がたくさん置いてあったり、旧石器時代の展示物があったり、中国の悠久の歴史を感じることができます。
故宮博物院は日本人観光客と大陸からの観光客で賑わっており、特に後者は大勢の団体を作って回るので、団体が入る前の早い時間に行って正解でした。団体とかち合うとほぼ何も見えなくなるので、さっさと見て移動するのがよい。

メインの宝物を見て故宮を離れることに。しかしここで事件が!
タクシーを探していたらおじいさんに日本語で話しかけらる。NT$150で目的地まで送るよーと言われたのですけど、怪しい。タクシーの運転手は自分から客を捕まえようとするものだろうか。前に日にキュウさんが台湾いっぱいタクシーいるよ、全部黄色だよ、儲かるよーと言っていたのを思い出す。心の中で(白タクでは…?)と思いながら、他の人々がいいねいいねとおじいさんに付いていくので一緒に行くと「あれが車だよ」と指した場所には黄色い車はなかった…。白タクでした。結局すったもんだしているうちにもう一人おじさんが現れて自分はお茶屋さんで博物院の売店に出入りしているからお茶もご馳走するよと言われてますます怪しい。無駄に高いお茶を怖い思いをして買わされる図が想像されたので断りました。
もしかしたら本当にNT$150でそこまで送ってくれるのかもしれないけど、白タクは違法行為だし、白タクに乗って何かあっても文句言えませんから…。
台北が快適すぎて忘れていたけどここは日本じゃなかったのでした。
帰ってきてネットで調べたところ、何件か故宮博物院で客引きをする白タクに乗ると高いお茶を買わされるという情報がヒットしたので、やっぱりなぁという感じでした。

その後お昼に紅焼牛肉麺を食べる。牛肉麺という煮込んだ牛肉を乗せた麺が台湾では名物なんですね。
これが本当〜〜〜においしくて、今も、今日の昼は紅焼牛肉麺を食べたいと思ってしまうほどです。台湾に行ったらまた食べよう…。

続いては霞海城隍廟というお寺…いわゆる人気パワースポットに行きました。色々な神様がいるらしいんだけど、なぜこの霞海城隍廟が人気なのかというと縁結びの神様がいるかららしいんですね。アラサーがそれを聞いて行かないわけがない、というわけです。
台湾のお寺は実に派手で!しかも問屋街の一角にあるので街並みに溶け込みすぎていました。
「へぇ〜…」とよくわからず突っ立っていると奥からお寺の人(多分、大学生のバイト)が出てきてこっちこっちと手招きをされる。その人に参拝の仕方とそれぞれ神様の得意分野(…)を教えてもらい、拝む。名前、住所、生年月日、それぞれの想いを神様に一体一体お伝えする。よろしくお願いします。
お守りも買って終了。お寺は若い台湾の女子たちが真剣に祈っている様子も見られ、確かにパワースポットとして有名なのだと感じました。効いてくれ〜。
そこから駅まで歩いていくと布の問屋街に出ました。生地やらカーテンやら色々なものが所狭しと並べられていました。平日だったので働いている人々でとても賑やかでした。

三越の近くの駅からMRTに乗って、國父記念館という駅で降りてアイスモンスターという前日にキュウさんが教えてくれたマンゴーかき氷屋さんに行きました。
とても人気らしく少しだけ待って店内へ。NT$140くらいでこんもり、そして具だくさんのマンゴーかき氷が登場しました。こ、れ、が!まじでおいしい。なぜ日本にないのか。でも日本にあったら3倍以上取られそうです。感動。

その後は歩いて台北101近くにある四四南村(スースーナンツン)という昔の武器工場の社宅を歴史建築物として保存している一角に行ってきました。
ここの一角がメイドイン台湾の雑貨屋さんとカフェがあり、懐かしい場所におしゃれな空間が広がっております。
周りは台北101がある近代的なエリアの中、ひっそりと穏やかな時間が流れていました。かわいいものがいっぱいです。女子は行くべし。

ゆったりした後は、曇り空の元、台北101へ!
景色は期待できないもののせっかく来たし、世界最速のエレベーター(東芝製)というのをひとつ体感しようじゃないのとチケットを買って登りました。
きぃーん、と、ほんと一瞬で上まで着いてしまう感覚。耳が痛くなるので耳抜き必須です!
展望台からは眼科はハッキリと遠くはうっすらと見えました。よかった…。
展望台にはお土産屋さんやら何やらたくさんあり、一角にハガキを送れるポストがあったので切手を購入してS田さんに出してみました。しかし国際郵便の住所の書き方を忘れたため、果たして日本に届くんですかね。とりあえず今のところS田さんからの音信は無い。
3日目は帰るだけなのでお土産を買いました。

そして夕飯、待ってましたの鼎泰豊(本店)!本店ですよ、本店!本店という名に弱い。台北101にもあったのにわざわざ本店に移動する我々。まぁホテルに近いというのもあるのだけど。
時間は6時を過ぎており、店の前に人がわんさか。並ぶとは聞いていたけど…並んではいないよね(笑)しかし我々はツアー会社から買ったディナー券なるものを持っていたので少し早目に入店出来ました。買っておいてよかったけど、もちろん割高だと思うので勧められるかというと微妙。安心感はあります。
ビールで乾杯すると早々と小籠包登場!!!熱々の内にいただきます!
美味!!!上海の鼎泰豊もおいしかったけど、それ以上においしい気がする(気のせいかも)とにかくおいしいです。ずっと食べていたい。
他の料理もわんさかと到着してすぐにお腹は満たされました。あああ贅沢だぁ。


●総括

3日目は帰るだけだったので割愛。
いやーとっても楽しい台湾旅行でした。何しろ日本語使えちゃいますからね。店員さんも丁寧だし、押し売りとかないし、マンゴーかき氷はおいしいし、良いところでした。
中華圏にも色々あるということがわかった旅でした。
「ニイハオ(にこっ)」ってしてくれるのが温かかった。本屋の店員さんすら温かい。
また行きたいなぁ。今にでも牛肉麺が食べたい!
台湾に住んだら太っちゃうだろうなぁ。


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