恋文
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2013年11月29日(金)

めがねを外すと
鏡のなかには
少しそうでありたい
自分がいる


2013年11月28日(木) 今朝

木枯らしの夜があけて
なまあたたかい風の朝です


2013年11月27日(水) 布団

冷たい布団にもぐって
足先が温まってくる

ゆっくりと
眠りにおちる


2013年11月26日(火) 嵐のあと

山のうす雲
地面に彩り


2013年11月25日(月)

空に合わせて
気持ちもかわる


2013年11月24日(日) 空と山と

日常にもどる
道すがらの

青い空と
色とりどりの山


2013年11月23日(土) 紅葉

どこを向いても
木々の紅葉

陽射しと
陰のあいだ


2013年11月22日(金) 景色

空気が
透明になる

ずっと遠くまで


2013年11月21日(木) 日本の町

なんだか
冷たい光が多い
日本の町


2013年11月20日(水) 音楽

聞き知った音楽を
作者や歌手や
辿ってゆくと
どこまでも
広がってゆく


2013年11月19日(火) ひかり

遠くの山はくっきりと
公園の木々は色づいて
朝のひかり


2013年11月17日(日) 秋の午後

まだ午後は早いのに
すっかり
日暮れのようなひかり

山茶花が
灯りのように
咲いていた


2013年11月16日(土)

早い夕食を済ますと

時計の音ばかりが
響いている


2013年11月15日(金) 雨上がり

雨上がりの
夕焼け雲

ゆっくり
昏くなる


2013年11月14日(木) 夜の音

サイレンが
遠のいて

ざわざわと
余韻が残る


2013年11月13日(水)

ずいぶん
冬の空気になって

空を見上げてみた


2013年11月12日(火) 冬の風

まだ
変わりたいと
思うのは
気の迷いなのだろうか

押しとどめるような
風が吹くのに
抗って歩く


2013年11月11日(月) 乾燥

空気が乾燥している

夢までも
ざらざらとした
感触になる


2013年11月10日(日) 曇り空

ここから
あそこまで

暗い雲のあいだに
わずかな空


2013年11月09日(土) 一歩

一進しない
一歩を

いつだってする


2013年11月08日(金) 公園に

街の真ん中に
浮かぶ

島のように
木々の彩り


2013年11月07日(木)

木々が
ざわざわする

雨を受けながら
飛び去っていった


2013年11月06日(水)

ちょっと
跳んでみる
影のなかへ

すこし
ちがった
暖かさのなか


2013年11月05日(火) 夜の廊下

夜の廊下で
季節を知る


2013年11月04日(月)

灰色で
みんな
つまらなくなる

公園の木々だけ
色づいている


2013年11月03日(日) 日の短さ

もう街灯に
灯がともる

暖まる間もない


2013年11月02日(土) 箱根

曇り空ばかり
見上げていた

まだ、紅葉ではないし

鳥が
空を横切っていったので

ざわざわした


2013年11月01日(金) 紅葉

朝日に照らされて
色づく色


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