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| 2006年04月30日(日) | 合間 |
ほんの わずかに
すれ違う
合間に
あなたの声を
聞いている
| 2006年04月29日(土) | 風 |
いちめんの
みどりと
いろどりの
花たち
立ち止まって
風をうける
| 2006年04月28日(金) | わたし |
わたしは
わたしの 髪の
匂いが 好きだったり
わたしは
わたしの ことしか
考えてないから
それだけ
| 2006年04月26日(水) | 雨のあと |
昼過ぎに
雨が降った
それは
猛々しい
風の音と
いっしょだった
濡れた舗道を
あるく 夕方
雨のあとを
たどる
| 2006年04月25日(火) | 髪 |
考えているとき
わたしは いつも
髪をいじっている
困ったときも
きっと
わたしが
わたしでいないと
いけないとき
じゃ
髪を失ったら
どうなるのかしら
| 2006年04月23日(日) | とおい |
いつも
いるのに
わたし
ときどき
わたし
ねむるとき
おもう
とおい
まち
| 2006年04月22日(土) | 夢 |
目覚めたら
夢は もう一回
繰り返せるだろうか
もう
どんな続きも
ないのだった
| 2006年04月21日(金) | イリス |
しばらく つかっていなかった
フレグランスを
まとってみる
そのころから
まだ どこにも
いっていない
どこにも
| 2006年04月20日(木) | ゆらゆら |
とおい
さきのことは
しらない
ただよっている
うちに
どこに
たどりつく
| 2006年04月19日(水) | めざめ |
とけるみたいに
きえてゆく
ゆめを
おいかけて
めをとじる
| 2006年04月18日(火) | うしろ姿 |
知ってる
知らない
わたし
鏡に うつして
うしろ姿
髪を
くくる
| 2006年04月17日(月) | 時間 |
あなたと
話しをする
どこか
しらない
時間に
座りこんで
いよう
| 2006年04月16日(日) | ぱらぱら |
わたし
あめの あさ
つめたいの
すきだった
まどから
うで だして
あめが
ぱらぱら
はだに あたるの
ぱらぱら
いつまでも
あたってるの
| 2006年04月15日(土) | 雨 |
雨が
はこんでくる
それも
春のかおり
あのとき
咲いていた
さくらの
| 2006年04月14日(金) | その春に |
いま ここにも
花の いろどりと
時には 雨の
冷たさや
まぶしい 光の
なかに
そのまま
春は 春なのに
いくども 思い返す
それは
| 2006年04月09日(日) | 季節 |
今年も また
柔らかな みどりに
芽吹く
まだ いく度も
ここで
見るだろう
同じ季節を
ともに
感じている
| 2006年04月08日(土) | 花 |
枝のさきには
やわらかな
みどり
れんぎょう
こぶし
ろうばい
もくれん
遅かった 雪が
とおくの丘に
見える
花は
知らない
いま
ひらく
| 2006年04月02日(日) | みどり |
木々の 枝には
やわらかな
みどり
しめって
やわらかな
こみちを
ふわふわ
あるく
| 2006年04月01日(土) | 食べてくれて |
少し 目をはなしたら
もう 食べちゃったんじゃない
なんだ わたしのぶん
残しておいてよ
いいながら
たくさん 食べてくれて
それで
よかった
