恋文
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2002年09月30日(月) 離れていること

離れていること
それはわたしたちの日常だった。
これからも、同じ。
今日の同じこの曇り空を見ていても
二人とも違った場所で、違った生活のなかにいる。

そのことが、わたしたちを繋いできたのよね。

だから、これからのことに煩うよりも
これからも、あなたのことを想っていたい。


2002年09月29日(日) 金木犀

雨が上がった道を歩いていて
ふいに香りがした。
帰ってくるまで気づかなかった
もう秋なんだ。

あなたと出会ってから始めての秋。
まだ、あなたの近くにいられる秋。
来年は、もうこの香りも
道に敷き詰められたオレンジ色の褥も
見ることはないかもしれない。

こころに留めておこう
想い出と一緒に。


2002年09月28日(土) 雨から雨へ

雨の街から雨の街へと帰ってきた。
暗い空や
雨の匂いや
地面をたたく雨音は
どこにもわたしが行かなかったかのように
同じだけれど。

けれど少し暖かい
あなたの少し近くに戻ってきたから。


2002年09月27日(金) 漂う

もう、今は空の上にいる。
不思議な気持ちのままで終わってしまった一週間。

昨日の夜、雨上がりの冷たい空気のなかで、泣き出しそうになりながら歩いた。
わたしは、本当にここに来るのかしら。

今朝、まだ暗い中で、ベッドの上で身を捩っていた。
本当に決めてしまうのかしら。

まるで夢の中の出来事のように終わってしまった。
そうして、まだわたしはふわふわと漂っているままだ。

(飛行機の中で書いたのよ)


2002年09月26日(木) 帰るよ

ようやく雨が止みました。
まだ陽は射してなくて寒いけど。
そして、今日が終われば、明日は帰ります。
気持ちはまだ揺れ動いているけど。

元気でいる?
帰ったら電話するね。


2002年09月25日(水) 泣くことも

今日も雨。
明け方、ベッドの中で雨の音を聞いていた。
天気も、気温も、時間さえも違うこの場所。

知らないうちに涙がながれていた。
泣くことも慰めになる。
あなたは、そこにいることは確かなのだから。


2002年09月24日(火) 遠くから

昨日まで暖かかったけれど、今日はこちらは寒くなりました。
雨が降って、朝から暗い空です。
日本と違って人通りも少なくて時間がゆっくり流れるようです。
石畳の道を歩きながら、遠くからあなたを思い出しています。

空港で受け取った留守番電話のメッセージ、少し寂しそうに聞こえたけど、
それは、わたしがそうだっただけなのかしら。
そんなことを考えていました。

今日は、時間ができたので近況をお知らせします。
待っててね。


2002年09月18日(水) 留守

しばらく留守にします。
毎日書きつづけてきた日記が中断するのは嫌だけど。
来週末まで待っていてね。
遠くから想ってるよ。


2002年09月17日(火) ありがとう

あなたがいつでも元気づけてくれる。
今朝の突然の電話のように。
空間の距離を縮めてくれる。
ありがとう、いつも。


2002年09月16日(月)

雨が降る。
でも、心に雨は降らせまい。
遠く離れるかもしれない。
それでも、同じ時間を共有し、同じ世界にいるわたしたち。
雨はいつまでも続かないし、
わたしたちも、また逢えるだろう。


2002年09月15日(日) 愛の言葉

始まりがあって、わたしは、自分がこんなに変るとは思っていなかった。
きっと、多くはあなたのために変ったのよ。
それを後悔しているわけではなく。
ただ、あなたがわたしを変えてくれたことに感謝している。

まだ、恋ができたんだ。
これが、わたしがあなたに言う愛の言葉。


2002年09月14日(土) 気持ち

会うことが難しいこと、
それが気持ちを募らせるのなら、
それはそれでいい。
ずっと気持ちを抱えていくよ。
きっとわたしの力になってくれるだろう。


2002年09月13日(金) その日

毎日近づいていく、その日。
かたちがはっきりとしてくるにつれて、
ものごとの動きも速くなる。

今、言えることは、
その日、わたしたちは、
なんの思い煩うことなくいたい。


2002年09月12日(木) 立ち止まってみる

いまでも不思議におもう。
引き寄せられるように出逢ってしまった。
そして、止まってはいられないかのように疾走してきた。
その時間は一瞬間のような気もする。
ただ、ひとつひとつの事柄は、鮮やかに残っている。

これが、わたしたちだったのね。
そして、今からはわからないけれど、
今は、少し立ち止まってみる。
かわらないわたしたちの姿もあるけれど。


2002年09月11日(水) まだ

出合ってから今まで、いつも同じではなかった。
いろいろな出来事があって、
わたしたちも、わたしたちの周りも変わって、
そうして、まだわたしは恋文を書きつづけている。

まだ、このまま、いる。


2002年09月10日(火) 変らないもの

最初に出会ってから辿る日々。
いろいろ変ったね。
わたしたち。
みんな、かわる。
わたしたちも、かわる。

でも、あなたが好き。
これは、かわらない。


2002年09月09日(月) 時間

雨に濡れた道を、あなたと話しながら辿る。
そんな短い時間を慰めにする。

まだ、大丈夫。


2002年09月08日(日) ごめんなさい

ごめんなさい。
今日は、恋文書けない。

あなたのこと好きなのは変らないけど。
言葉がでない。

ごめんね。


2002年09月07日(土) 姿

想い出がかすんでしまわないように、
あなたの姿をなぞる。
思い浮かべた姿を、
目の前に見るように。
目を閉じても浮かぶように。
繰り返す。

でも、一番いいのは会いに行くこと。
それは、次はいつのことかしら。


2002年09月06日(金) いつもの

どうなるか分からないことを思い悩んでもしかたがないので、
今は、できることだけをしよう。
あなたと会話ができるうちは、いつものように。

ほら、まだ何も変わってはいない。
いつものわたしたちだね。


2002年09月05日(木) 近づこうとする

少し秋の気配がする夜。
出会いの頃に近づいた。

季節が変るように、
なにひとつ変らないものはないけれど、
あなたに向う気持ちは、
いつもあなたに近づこうとする。

遠くなればなるほど、
もっと近づこうとする。


2002年09月04日(水) 出合えてよかった

あなたに出合えてよかった。
そんな、かわらない気持ち。
これからも、そう思えればいい。
どこにいても。

そして、思い出とともに、
色褪せないまま、
わたしと一緒にいる。


2002年09月03日(火) さようならも

毎日出会いと別れがある。
こんにちは、と、
さようなら。
毎日、さようならを言うのなら、
それは、いつものことだ。
特別なことじゃない。

あぁ、そうだ、
またね、と言えばいい。
そうしたら、さようならも、
きっと、寂しくない。


2002年09月02日(月) 思い出に

これからが見えないのなら、
今のこのことを記憶に刻んでおこう。
今までのことたちも、
ずっと忘れない。

そうして、まだ、これからも、
たくさんの思い出が作れたらいい。


2002年09月01日(日) 午後

まるで光に切り取られたような影が、
点々と道に貼りついている、
不思議に静かな昼下がり。

今日、あなたと何を話そうかと考えながら歩いている。

でも、あなたの声を聞くと何も言えなくなる。
まだ暑い夏の日差しと風を感じながら、
あなたの声を聞いている。

とろとろと溶けてしまいそうな午後。


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