日記帳




2010年11月13日(土) 君の名前を覚えている

唐突にモノカキらしいことをしてみたくなったので、色々と無謀な気がしつつも「オリキャラ名前バトン」を拾ってきました。無謀ついでに、サイト掲載の全作品(の内、名前のある登場人物がいるもの)を総ざらいしてみます。

*オリキャラの名前を挙げられるだけ挙げてください(漢字の名前は読み仮名・外国名はスペルも合わせてどうぞ)
*その名前はどうやって付けましたか? 理由や由来を教えてください

「アクアリウム」
トリ(第一章より)
→そのものずばり、「鳥」から。確か、「空に鳥がいなくなった日」という詩(または歌)から連想したものだったように思います。しかし、彼に名前があったことをすっかり忘れていた……という初っ端から残念な記憶力。

ユキ(第二章より)
→タイトルにしているくらいなので、まず名前ありき。彼の名の由来は何度か披露したことがあるのですが、村上春樹さんの小説に登場する美少女より拝借しました。そこに、「雪」のイメージをプラス。

カイ(第二章より)
→第二章の語り手ですが、彼の名前も見事に忘却の彼方でした。カタカナ二文字で、日本名を感じさせない音で……と付けたもの。

エマ先生(第二章より)
→「○○先生」もしくは「○○おばあちゃん」と呼びかけること前提で、優しそうな響きのある名前を選びました。「アクアリウム」の名付けのルールはカタカナ二文字だったんだな、と今更ながらに思い出しました。第三章を書く時には忘れないようにしなければ。

「赤い空 銀の鱗」
淕、悠、洵、啓、哲
カリナ(オウム)、レダ(猫)
→漢字一文字、というのが条件でした。淕と洵に関していえば、「陸」と「純」でも良かったものの、普通すぎるかとふたり揃ってさんずいへんに変更。双子の名前は字面が似たものを……と考えたのが徒となり、実はかなり早い段階でプロット上の役割分担を取り違えてしまった(そして気付いた時にはもう取り返しがつかなくなっていて、ええいこのまま行ってしまえ! と開き直った)という裏話も。

「レディ・ダァリア」
レディ・ダァリア、ディオス、クロイ
→ダイトルにもなった彼女の名前は「まなづるとダァリア」より。この作品の影響なのか、どうも昔から「ダリア」という表記よりは「ダァリア」という響きに惹かれます。七色スペクトルの「赤」にあたる話なので、赤い花を思わせる名を……と考え出したのですが、どうせならば薔薇の方が一般的だったんじゃないかと思わないでもありません。赤い花と聞いて、一体何人のひとが真っ先にダリアを思い浮かべると言うのだ。ディオスとクロイについては、由来を語ってしまうと身も蓋もないネタばらしになってしまうので、自粛。

「しりとりショートショート」
真由(しりとりより)
→彼女の姉が書いている四コマ漫画のタイトルが「マユリーヌ」だから……という、まあそれだけです……。

エドモンド・バークレー、スカーレット・サンフィールド、ジェイク・サンフィールド(マーガレットより)
→私にしては珍しく、ネット上の西洋人名辞典なるサイトにお世話になって付けました。エドモンドは、「エド」と愛称で呼ばせたい、という思惑から。スカーレットは「風と共に去りぬ」のヒロインと同じ名前を付けることで、美しい女性としての空気を纏わせたかったのでした。ジェイクは、なんとなく……人の良さそうな響きだったから、かな……(自信がない)。

リディア(突然変異より)
→これはその場の思いつきで。ラ行で始まる名前に憧れがあったのかもしれません。

凛、唯、紗枝、坂戸先生(銅鑼より)
→凛は、「凛ほど名前と人柄とが気持ちよく寄り添ったひとを、私は他に知らない」という一文を書きたかったがため。唯は凛に合わせて漢字一文字の名前を、そして親友との絆と別れの物語のため、「唯一無二」からの連想も込めて。紗枝(ふたりの後輩)、坂戸先生(宮沢賢治ファン)は、執筆中の勢いで。

きち(あんたがたどこさより)
→きち、というのは幼い子どもの愛称なので、どことなく無邪気な、そして女の子でも男の子でもあり得そうな響きを、という意図で。

「猫のいる風景〜黒猫」
望月教授、和枝さん
→望月教授には、唯一モデルが実在する(学生時代のゼミの教授)のですが、名前もその先生から一字拝借しました。和枝さんは思いつきで。

「白く・儚く・歌う」
テテ
→同じ音を重ねた名前を、ということで付けたのだったと……。ちなみにこれは人形師が己の魂を託した人形の名前ですが、作者自身も忘れ去っていました。作中には出てきませんが、夕樹の少女には設定段階で「リリエンヌ」という名があり、同じ名前を持つ女性と人形師の前日譚も構想していました。ずっと温めて続けているので、いつかお披露目できたらと思っています。

「贋作 小さい秋見つけた」
アーネスト十九世
→ダンゴムシに、似つかわしくない偉そうな名前を付けよう、というのがコンセプト。元ネタとなっているのは即興で書いた超短編なのですが、その時に考えた名前は原稿用紙一行ちょいを埋め尽くすくらい長ったらしいものでした。もう二度と思い出せませんが。

「三月兎とバラッド・オレンジ」
初菜、千代美
→初菜は作中にあるとおり、フランスの女優(ニーナ・エルヴィーユ)から取った名前、という設定でした。千代美は、三つ編みの似合うおばあさん、というイメージからふと思い浮かべたもの。

「まほろばを泳ぐ赤き魚」
まほろ、高崎翁
→まほろは「まほろばにもまぼろしにも通じる良い名前だ」という一文が書きたくて考えた……のですが、その後読んだ『まほろ駅前多田便利軒』の解説にまったく同じ文章を見つけてしまい、ああああ先を越された……! と頭を抱えたのでした。高崎翁は、なんとなく文豪っぽ響きを(どこが、とは聞かないでください)。しかし、ちょい役のご老人にはちゃんと名前があるというのに、主人公の彼が名無しなのはちょっと気の毒だったか、と反省しています。

「ツイン・タワーの鐘は鳴る」
ファル、ジェイク、メルギス
→メルギスは、強そうで厳つそうな音を選んだ結果です。ファルとジェイクは、ぱぱっと……。しかし、深く考えず男性の外国名を付けるとジェイクになってしまうのだろうか、私は。

「猫のいる風景〜招き猫」
藤沢和哉、藤沢京介、藤沢佳美、百瀬夏樹
→藤沢兄弟は、「カズ」「キョウ」とお互いを呼び合う愛称が先にありきでした。おかんは思いつきで。百瀬さんは、私史上もっともすんなり、まったく悩むことなく決定した名前です。しかし、フルネームが付いている登場人物は、非常にレアであります。

「ワタゲノヒトビト」
日和
→リュック犬、というのは名前ではありません、よね……。日和は、作中ラスト近くに出てくるように、「小春日和」から。  

「月華蝶舞ー月ノ華ニ蝶ノ舞ウ」
穂波、媛野
→名字でも名前でも通りそうで、男性名でも女性名にもなりそうで、画数多めで……と考えていた時に、ふとTVでお見かけした大学教授のお名前に閃くものを感じて付けたのが、穂波。媛野の方は、実は愛媛県から……だったりします……。ちなみにふたりとも、下の名前です。

*一番気に入っている名前は何ですか?
一番記憶に新しい、ということもあって、"まほろ"でしょうか。思い入れの深さでいえば、"ユキ"です。

*この名前は珍しいのでは、と思うキャラの名前は何ですか?
私の付ける名前はどれもこれもありふれているので、さほど珍しいものは……あ、リュック犬?(違う)

*オリキャラの二つ名や愛称はありますか?
特にはありません。

*他のサイトにこの名前が素敵だと思うオリキャラさんはいますか?
いや、どの方も羨ましいネーミングセンスをお持ちだと、常日頃思っております。本当に。

*次にバトンを回す方を五人指定してください
勝手に拾い上げてきたので、また勝手に転がしておきます。
しかし、意外と名付けているものですね! 自分でも驚きました。





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