まーくん的日常...まーくん

 

 

“もてキャラ”に学ぶ(1) - 2003年03月23日(日)

ディズニー・アニメといえば、もちろんミッキー・マウスがそのキャラクターの代表選手であるが、実はミッキー以上の人気キャラがいるのを、皆さんはご存知だろうか。

それはなんと、「くまのプーさん」なんである。

元々は英国の作家A・A・ミルン作の童話(1926)の主人公として生まれたプーさんであったが、作者の死後1966年にディズニーによりアニメ化されてはや37年。
今や「プーさんシリーズ」は、ディズニー・アニメの定番として高い人気をほこっている。

ケニー・ロギンス作曲の「プー横丁の家」なんてヒット曲もあるくらい、アメリカ人に広く親しまれたキャラなのだが、この彼のどこが人気かというと、やはりその性格だと思う。

彼の仲間にはティガー、ピグレットといった騒々しいキャラが多いが、プーさん自身はあくまでもマイペースでのんびりしている。
そこがいいのだと思う。

なにか事件が起きても、あわてず騒がず、ゆったりと行動する。
ピグレットのようにキイキイうるさい小心な人の話も、面倒がらずちゃんと聞いてあげる。

この「大人(たいじん)」のようなキャラに、女性は不思議とひかれるようだ。
アメリカだけでなく日本でも、女子学生・OLを中心に根強い人気があったりする。

プーさんのキャラクターを参考にして、合コン・合ハイ等でモテるコツを考えてみよう。

まず、「オレがオレが」と、でしゃばらない。
(押しの強いオトコは、おおむね嫌われる)

自慢話をしない。
(オトコの自慢話に素直に感心する女性は少数派)

聞き上手、尋ね上手に徹する。
(即ち、女性を気持ちよくさせるのがうまい)

自分のことは聞かれたときだけ、簡潔に答える。長々と語らない。
(高倉健さんにも通じる、潔さがいい)

ひとの話でなく自分の失敗談を笑いのネタにするくらいのゆとりを持つ。
(女性というものは、えてして自分ではユーモアをうまく表現できないものだが、ひとのユーモアを解することは出来るものだ)

女性を容姿などで差別しない。タイプの子ばっかりを追いかけない。
(こういうことに関しては、女性はものすごく敏感なものだ)

話の輪に入れないひとにも、きちんと気配りをする。
(座持ちのうまさとは、こういうこと)

格好をつけない。
(解説不要)

他人と張り合わない。
(角突き合うのは小物の証拠)

ガツガツしない。セカセカしない。マッタリといく。
(相手の女性に安心感を与える、これが一番)

要するに、ニュートラルさ、さりげなさ、包容力が大切ってこと。

さて、男性諸君は、どこまでプーさんに迫れるかな?


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一周年 - 2003年03月22日(土)

ちょこちょこと書き続けてきたこの「まーくん的日常」も、おかげさまで満一周年をむかえることが出来ました。

よくある「三日坊主」で終わらずに済んだのは、無理に毎日書こうとは思わず、「書けるときに書けばいい」と気楽に構えていたからではないかと思います。

これからもマイ・ペースで書き続けていくつもりですので、どうか末永くごひいきに。

さて、最近感じるのは、同性・異性を問わずひとから好かれるのは、やはり「キャラ」だなということ。

もちろん、その土台にある「容姿」も重要な要素ですが、それと同じくらい重要なのは、話し方、身振り手振り、クセ、思考パターンといったもろもろの要素を含んだ「キャラ」なのだと思います。

「好かれるキャラ」とひとことで言っても、いろいろなタイプがあります。

万人に受け入れられるキャラも、もちろんありますが、そういうのは得てして、「広く浅く」的な支持しか得られないことが多いようです。

逆に「通好みのキャラ」というのもあって、こちらは支持者の数こそ少ないですが、ファンの熱烈度に関しては前者の比ではありません。

次は、この「好かれるキャラ」についての考察をしてみたいと思います。乞う御期待。


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オトコにもてるオンナ(6) - 2003年03月16日(日)

このテーマも書き出したらエンドレスになりそうだが(笑)、今回でひとまず終わりにします。

恋愛小説、恋愛映画の永遠のテーマのひとつに「三角関係」がある。
それも多くはひとりの女性と、ふたりの男性を描いたものだ。

女性はもちろんみめうるわしく、でもどこか多情なところがあって、本能のおもむくままに行動してしまうタイプ。
ひとりの男性に心と体を許しているのだが、ささいな理由で彼と喧嘩してしまったときに、たまたま優しくしてくれた別の男性と、後先考えずに関係を持ってしまったりする。

結局、元の恋人に「やりなおそう」といわれても、すでに新しい恋人と抜き差しならぬ状態になっている。

ふたりの男性は彼女を巡って対立し、刃傷沙汰にまでなることもある。
そうして、最悪の場合は、人ひとりの命まで犠牲になることもあるのだ。

ひとはこういうヒロインのことを、かつては「悪女」「毒婦」などと呼んでいたようだが、なんのことはない、女性の社会的地位が向上した現代では、ごくありきたりの話であるね。

実はこういうケースが、僕の近辺にもあった。

女性は、かつてはミスコン荒らしの常連でもあったくらいの美女。
東南アジア系のエキゾチックな顔立ちで、モデルのようなアルバイトもやっていただけあって、プロポーションも完璧。
とりわけその脚線美は超一級品だった。
また、そのような容姿でありながら、別に気取ったところもなく、むしろサバサバとした性格であった。
そんな彼女だから、男性にモテないわけがない。

そんな彼女が仕事の関係で知り合った、とある大手広告会社のやり手営業マンS氏(独身)に見染められ、熱烈に口説かれて付き合い始める。
付き合って数年たったころ、別の男性の影が彼女にさしはじめる。

彼女が転職した先の会社にいた先輩社員、彼は妻子持ちだったのだが、大胆にも彼女に言い寄った。
そしてほどなく、オトコとオンナの関係になってしまったのだ。
最初の彼、S氏とも完全に別れないうちに。

その先輩社員は
「妻と別れて、君と一緒になりたい。だから、彼氏とは手を切ってくれ」
といって彼女に迫ったそうだ。
さらには、そのS氏にも、彼女と別れるよう頼んだともいう。

しかし、S氏はへこたれなかった。
「なんで妻子持ちのアンタに、独身のオレが彼女を渡さなければいけないんだよ!」
と食い下がった。

そのうち、妻子持ちの男性は、その話が妻にばれてしまい、彼女にこっぴどく責められることとなる。
こうなると、事態はもう、完全に彼に不利だ。

結局、女性は最初の彼のもとに戻り、しばらくして、何事もなかったかのようにふたりは結婚することになる。

この話をひとづてに聞いたとき、僕は、
「なんでその女性は、一時とはいえ妻子持ちの男性なんぞに、ころんでしまったのだろう」
と疑問に思った。

だって、僕はその両方の男性を知っていたのだが、妻子持ち氏のほうが「いいオトコ」というわけでは決してなかったのである。
ふつう、独身で経済力もあり、見てくれも悪くないオトコと、妻子持ちのオトコを天秤にかけたら、どちらかを取るか。
言うまでもないだろう。

にもかかわらず、一時の彼女は、妻子持ちのほうにかなり傾いていたのである。

実は彼女は、派手ではじけたルックスとは裏腹に、かなり頭の切れるタイプであった。
そして、まず「本心」というものを、他人に簡単にさらさないひとでもあった。

ブオトコだろうが、妻子持ちだろうが、決してどんなオトコに口説かれても、「あなたのこと、嫌い」とはいわない。
もちろん、簡単に「イエス」ともいわない。
よくよく相手を吟味して、ゆっくりと答を返すのである。

つまり「引っ張る」のがうまい。
口説かれたら、条件反射的に「イエス」か「ノー」を返す、世の中の大半のオンナとは、だいぶん頭脳構造が違うのである。
ま、多くのオトコから言い寄られていれば、自然とそういうワザが身につくのかもしれないが。

そんな彼女のことだから、その妻子持ち男に対しても、特に拒絶するでもなく、淡々とかかわりあっていたのだろう。
で、オトコのほうが、どんどん熱くなってのめり込んでいった、ということなんだろうな。

こういう高度な技術を持った、知能犯的な「オトコたらし」はたしかに存在する。
その「能力」は素質によるものが半分、実地による習得が半分といったところだろうか。
そして、たいていの場合、オトコは見事に彼女の魅力にハマって、破滅する。
が、女性の方は、意外としぶとく、オトコのようには破滅などしない。

「三角関係」というものは、往々にして修羅場を招くものであるが、彼女くらい頭が切れればなんとかなるものだ。
たとえ、その関係が露見したとしても、女性が確かな判断力を持っていれば、最悪の事態は回避できる。
その証拠に、約10年の歳月を経た今も、ふたりは別れることなく、結婚生活を続けているのである。
(一方、妻子持ちの方は、その数年後、妻から三下り半をつきつけられ、いまだに独身でウロウロしていたりする。情けないのう。)

いやー、彼女こそまさに「恋愛のプロ」、そういう気がする。
「モテる」ということは、さまざまなリスクを伴うわけだが、それらにひるむことなく、解決していけるとは、プロ以外のなにものでもない。

…ですが、だからといって、誰にでも出来るというものではないので、万事にフツーのレベルの方々は真似しないほうが身のためですが(笑)。


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オトコにもてるオンナ(5) - 2003年03月12日(水)

お水と並んで、オトコにもてなきゃハナシにならない商売といえばやはり、「アイドル」だろう。
今回はこのアイドルのお話。

アイドルの人気というものは、実におもしろい。
送り手が「これは絶対当たるだろう」と狙いすまして世に出しても、全く不発の場合もあれば、「こんなのたぶん売れないだろうな」とたかをくくっていたのが意外にバカ売れしてしまう場合もある。
もちろん、狙ったとおりに売れる場合もあるにはあるが、そういうのに限って消えるのも早かったりするから、まことに不思議なものである。

たとえば、「モーニング娘。」が五人組でデビューしたとき、現在のような人気グループに成長するとは、一体誰が想像出来たであろうか。
プロデューサー、つんく♂氏自身だって、実はまったく予想出来なかったはずだ。

単体(ピン)ではとても売れそうにない子を五人束ねただけで、超人気グループとなったのだから、これはマジックのようなものだ。
しかも、マジシャン自身、果たして受け手がその魔術にうまくかかるかどうか、予めわからないというところがおもしろい。
とにかく、やってみるしかないんである。

ところで、アイドルといったって、一皮むけば年頃のフツーの女の子たち。
いくらカワイ子ぶったところで、素顔はワガママで、オキャンで、かしましい娘たちに過ぎない。

その実体を知ったら、ファンなどつかないだろうなと考えたのが、昔のアイドル・プロデューサー。
初期の松田聖子のように、脱兎のごとき「素顔」をあえて隠して、カワイ子ふうの「演技」をさせる(グループなら、無理にでも「仲良し」さんを演じさせる)。
あるいは本当に「天然」系の子を連れてくる。
そのふたつしか道はなかった。

しかしつんく♂氏は、また違う手を使った。
彼女たちの「地」のキャラを生かし、かつ多人数でそれぞれに役目を割り振って、メンバーたちのやりとりそのものでおもしろさを生み出す、という手を取ったのだ。
これは関西出身で、「お笑い」の世界もよく知っており、バンド活動を通して「キャラ立ち」の重要性を熟知していた彼ならではの発想であった。
おおげさに言えば彼は、アイドル・プロデュース法における「コペルニクス的転回」を成し遂げたのであった。

彼の手腕により、モー娘。たちは自分たちの「欠点」を、大きな「魅力」に変えることができた。

背が低い。あるいは高すぎる。決して美人ではない。プロポーションだって十人並み。足も細くない。
性格だって、けっこうキツかったりする。
こういった、一般に「欠点」としか思えないものが、「親しみやすさ」の源になったのである。
つんく♂氏が自著の中で「男は“おかんな女”が好き」と言ったのは、そういうことだと思う。

それは「見てくれ」を優先するあまり、各メンバーのキャラ立ちにほとんど無頓着な、他のアイドル・グループと比較してみれば、よくわかるだろう。
ここにまさに「モー娘。」人気独走の秘密があると思う。

女子校の寄宿舎でくりひろげられているような世界を、包み隠さずに見せる、そういう手法で「モー娘。」は最強のアイドルとなった。
「顔」や「プロポーション」なんてのは、実は本当の決め手にはならない。
やはり、ありのままの「人間性」、これにオトコどもはひかれるんである。

「作りもの」としてのアイドルから、「あるがまま」のアイドルへ。
若者たちの多くにとって芸能界が「雲の上」ではなく、地続きの場所としてとらえられるようになっている今、このパラダイム・シフトが着実に進行しているようである。


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オトコにもてるオンナ(4) - 2003年03月11日(火)

前回はお水の女性の話になったが、ちょっとそれに関連して。

昔、こういう女性が知り合いにいた。
もともとは会社のOL。
見た目はわりと上品で、しかも大人っぽい感じの美人。
ほっそりとしていて、首の長い優美な容姿の持ち主であった。
名前は、Kさんとしておこう。

入社して最初に配属されたのは、会社の受付。
その会社は現在、派遣会社の女性が受付をやっているが、当時は女性の正社員が受付に座っていたのである。

受付といえば、会社の「顔」
会社としても出来るだけ、容姿端麗な女性をそこに置こうとするものだが、まさにKさんはその役にふさわしい美人だった。

その後数年、Kさんは受付席に座っていたのだが、社の内外を問わず、男性からのお誘いが毎日のようにあったのはいうまでもない。
そのうち、Kさんも、自分の女性としての魅力を強く自覚するようになる。

「このわたしの容姿なら、どんな大物だって落とせるわ」
そう、自信を持つようになっていった。

「とにかく、フツーのオトコじゃいや、財力も才能も、ひとなみ外れたオトコでなきゃ。
わたしはそんなオトコを、この磨きをかけた容姿で手に入れてみせるわ。」
そう、いつも思っていたのである。

そんな彼女にまたとない「獲物」が言い寄って来た。
極道の世界を書いて一躍ベストセラー作家になった、元ヤクザのYが、受付にいる彼女に目をつけたのだった。
YはKさんを食事に誘い、さっそくその席で
「オレの愛人にならないか」
と持ちかけたのだ。

彼女はもちろん、OK。
何十万かの手当をもらうという条件で、彼女はYの愛人となった。

そのうち、KさんはYにねだって買ってもらった毛皮のコートを着込んで、平気で出社するようになった。
分不相応に華美な服装をした彼女の噂は、またたくまに社内中に広がった。

「Kさんは作家Yの愛人になった」
という噂は、彼女の所属する部の上司の耳にも当然入ってくる。
「そもそも、受付なんて外部の客と接する機会の多いところに、彼女を置いたのがイカン」
ということになり、そのうちKさんは受付の仕事を外され、もっと地味な部署に飛ばされる。

しかし、彼女の派手な振る舞いはいっこうにおさまらなかった。
毛皮のコート、高額の宝石の指輪、ブレスなど、その地味な部署にはいかにもふさわしくない出で立ちで出社、上司たちの眉をしかめさせていた。

そのうちに、彼女は自分から
「今度、会社をやめます」
と言い出した。
そして、そのまま退社。

彼女と比較的懇意にしていたある女性社員からの情報では、Kさんは銀座でホステスになったとかいうことだった。
そして、Y以外にもさまざまなカネとチカラを持つ男性をパトロンとしてつかまえ、彼らに依存して生きていく道を選んだようだった。

彼女なら、さもありなん。
皆、そう思った。

いったん、金まみれの世界で美味しい思いをしてしまった以上、もとの「堅実にコツコツと努力して生きていく」という世界には戻れないだろう、皆、そう思った。

その後、十数年の歳月が流れた。
今では、彼女の消息を、とんと聞かない。

果たして今でも、Yか誰かの愛人をやって、羽振りよく暮らしているのか。
あるいは、すっかり足を洗って、カタギの勤めに戻っているのか。
フツーの男性と結婚、平凡な主婦、そして母親となって、つつましくも幸せに暮らしているのか。
はたまた、バブルの崩壊などによりパトロンをすべて失い、失意と孤独感の余り、自殺してしまっているのか。

一回小人数で一緒に飲んだことがあるくらいで、格別彼女と親しくしていたわけではなかった僕としては、知るよしもない。
たぶん、この中では「平凡でささやかな幸せ」が、彼女にとって一番縁遠い世界だとは思うが。

「モテる」ということを自覚し、おのれの最終兵器として生きていくということは、かくもリスキーであったりする。
ハンパな覚悟では選べない、危険に満ちた選択肢だということだ。
女性の皆さん、「モテたいなあ」などと漫然と考えを抱く前に、この事実をお忘れなきよう。


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オトコにもてるオンナ(3) - 2003年03月10日(月)

前回も書いたことだが、「モテる」ということは、不特定多数の異性に好かれるということであって、必ずしも自分のタイプの異性に好かれるとは限らない。
イヤーな感じの異性に好かれてしまうリスク、さらにはストーカーのように執着されるリスクだって避けられない。
「モテる」とは、必ずしも、いいことばかりではないのである。

それでも、「モテる」ということを武器にすれば、いろいろ美味しいこともある。
その最たる例が、僕もよくネタにする「水商売」だろう。
元手がほとんどいらず、ただただ異性をひきつける能力が備わっているというだけで月に100万、200万もの高給を稼ぎ出せる商売といえば、(女優・タレントなどを除けば)これぐらいしかない。

水商売(男性、つまりホストも含む)というものは、残念ながら社会的な位置付けはかなり低い。
「フーゾク嬢」や「AV女優」ほどではないにせよ、まともなシロウト女性が選ぶ職業ではないように言われることが通例である。
底辺というのは大げさにしても、彼女たちが一般ピープルからはかなり下に見られているのは、間違いない。

しかしながら、このお水、誰にでもつとまる職業でないのも事実である。
そのへんを歩いているフツーのOLでは、まず、つとまらない。

容姿はいうまでもないのだが、マナーや話術だってハイレベルのものが要求されるのがこの商売。
ただおしゃべりが好き、みたいな程度では全くつとまらない。
多くの場合、「指名」をとってナンボの商売だからだ。

機転がきいて、さまざまなタイプのお客とうまく会話が出来、さらにはいろいろな知略、はかりごとをめぐらすことが出来ないことには、お水の世界で長続きなどしないのである。
(だからといって、お水の女性の方がOLより上だというわけではもちろんないけどね)

僕の考えではこういうことは、結局、努力してどうにかなるという性質のものというよりは、たいていは「天性」のものだと思う。
僕のときどき行くいくつかの酒場でも、「このコはお水に向いているなあ」と思うコと、「このコは絶対向いていないなあ」と思うコとに、はっきりとわかれる。
そして、「向いてないなあ」と感じたコは、たいがい長続きせずに店をやめてしまうものなのである。

その判断のポイントとは、
「うんと頭の回転が速くて、客の気をそらさないタイプ」
か、そうでなければ、
「うんと脳天気ではじけていて、客を自分の世界にひきずりこんでしまうようなタイプ」
か、どちらかでないとダメということ。

このどちらかなら、お水業界で生き残れる可能性は十分ある。

もちろん、
「一度ついた客の顔は絶対忘れない」、
これはどちらのタイプに限らず、マストではあるが。
客というものは、裏を返したとき、つまり二度目のときの応対いかんで、嬢に対する心証がえらく違うからね。
初めて付いたときは「なかなかいい女だな」と思っていても、二回目のとき、
「あんた誰」
みたいな反応しかしなけりゃ、気持ちがさめちまいますって。

まあ、この不況のご時世、お水の皆さんも営業がなかなか大変だとは思うが、なかには月に数百万円も歩合給でかせぐ「やり手」だって実際存在する。
まさに優勝劣敗、適者生存の世界。

そのきびしい「掟」の中で勝ち抜き、生き残っていくこと、これはこれでスゴいことだと思うよ。


...

オトコにもてるオンナ(2) - 2003年03月06日(木)

オトコとオンナの間柄は、いつもキレイなことばかりではない。

むしろ、ありとあらゆる人間関係の中で一番、仁義なき関係、理不尽・裏切り、なんでもありの関係だという気がするね。

あからさまな金銭詐取のようなものでも伴わない限り、男女間の背信、心変わりといったものは、法律でも取り締まれないのである。

だから、オトコとオンナについて語るときは、ダーティな部分もきちんと見据えて、本音で語っていないと、真実が見えてこない。

というわけで、このテーマでは、あえてきわどい発言、問題発言をしてしまうかも知れない。
よろしくお含みおきを。

☆ ☆ ☆

では本題。

十代、二十代の血気盛んなオトコどもにとって、「いい女」「つきあいたい女」とはなにか。

ミもフタもない答えのようだが、それは「すぐに寝てくれる女」だと思う。

その年頃のオトコは、いってみれば「欲望のかたまり」みたいなものである。

長い長い駆け引きなんか、バカバカしい。「即談即決」でないと、やってられない。

ベッドインするまでの手続きが異常に面倒くさい女は、ノーサンキューなのである。


だから、彼らにモテるのは、実は簡単だ。

(1) なるべく、はじけた格好をする。ヘアやメイクも派手にする。
(2) でも、その一方でオトコの好みはうるさくなく、たいていのオトコはオーケーだということもアピールする。さらにいえば、セック※好きであることをアピールすれば、いうことなし。

そうすりゃ、オトコなんて、イチコロなのだ。

ところが、多くの女性が犯しやすい間違いは、(1)を実行しながらも、自分を安売りするのを嫌ってか、(2)をやらずに、自分はオトコの好みがうるさいということをアピールしてしまうこと。

これじゃあ、ハンパだよなぁ。

マリリン・モンロー、ジェーン・マンスフィールドをはじめとする歴代のセクシー系人気女優は、そういうタカビーな態度をまったく取らなかったでしょ?

以前にも書いたけれど、「モテる」ということは、基本的に、モテる相手を選んじゃダメということ。

有象無象の異性にモテるから、「モテる」なんであって、大物の一本釣り、狙い打ちのたぐいは、「モテる」とはまた別物なのだ。

「モテたい」と志をたてた以上、キモいオタク青年にも、脂ぎったオヤジ族もいとってはダメ。
どんなオトコだろうが、どんと来い(恋)という心構えでなきゃ。

前回登場したJさんなぞは、そのへん、実に見事にクリアしていた。

その男性が自分の好みのタイプでなくても、いつもにこやかに接することができた彼女は、まさに天性の「恋愛の達人」。

モテる女とは決して「とげとげしい視線でオトコを値踏みする」ものではないのだよ。


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