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揺りかご

みりあ

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2002年07月22日(月)
オモイダスコト。


バイトの帰りに古本屋でCDを買った。
ゴスペラーズのアルバム。
別に買うつもりじゃなかったんだけど、目に入ったから。

真が大好きで、よく聴いていた。
真の運転する車でよく流れてた。

聴いて脳裏によぎるのは、いつも真の顔。
幸せそうに微笑む顔なのに、何処か切ない表情を滲ませていた。

私を抱くときの絞りだすような、真の声。
私のことを綺麗だよと言ってくれていた、その声。

それはもう私の心の中にしかないものだけれど。

「過去は振り返らない」と言っていた真のことだから
もうそんなことも忘れてしまってるのだろうか

今でも、この日記に書いていたことが、長い夢だったかのようだ

真は今はどうしているだろうか

まだ傷ついて悩んでいるだろうか
それとももう新しい道を見つけて歩いているだろうか

ほんの一瞬だけれども私に今の全てを捨ててでも一緒にいたいと思わせたあの男は

今は私の部屋に残るいくつもの痕跡の中にだけ存在している
翔の知らないうちに。

翔のことは大好きだけど、ずっと一緒にいたいけれど。
真の存在を私の中で消すことは、たぶんない。

それでも私は、前に歩いていく。



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2002年07月18日(木)
平日。


何と言うこともなく平日。
暇で暇でかなわん。

今日が何曜日だったかも忘れてしまう。
バイトがあるから辛うじて感覚は少しは残ってるけど。。。
翔も仕事が忙しいようであんまりかまってくれないし。

真からの連絡はない。当然。
ここの日記ももう2度と見ることはないんだろう。
私の思うことももう永遠に伝わることはないんだろう。

今の私はやっぱり翔を選んだ。

一度は離してしまった手を
一度は離れてしまった翔の隣という位置を

とてもいとおしいものと気付いて
私は必死で取り戻そうとした。

翔は戻ってくれたけど。
今でもまだ私に対する不信感は拭いきれていないと言う。

誰にも遠慮せずに
時間を気にせずに
一緒にいられるようになったならまた違うんだろうか

「みりあが旅行行く土日俺何して過ごそう・・・」

いくら私が一緒にいたいって言ってるくせにって思うからって
そんなこと言わないでよ。
私は毎日どんだけ暇なのか知ってる?
そりゃ翔は仕事で忙しいんだけど。

なんか複雑。
翔のことは大好きだけどね。
逆の立場にたったらどうだろう?
私は笑って「行ってらっしゃい」って言えるだろうか?



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めっちゃ大慌てじゃないですか。
私が大学卒業してから。。。笑

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2002年07月16日(火)
メル友終了。


真とのメールは途絶えた。
最初は何と言うことのない内容のメールだったのが。

夏休みめっちゃ暇や〜〜!最悪!

俺は結構予定入ってるなぁ。なんか海とか山とか。

いいなぁ!私なんか誰も遊んでくれないよ〜。

でもどうせ男とは会うんやろ?ならええやん

(※真の言う「男」とは翔のこと)

でもいつも会えるわけじゃないしさ

俺はそんなん作りたくてもできない状況なんやけど?
別にそんな気もないけどな


・・・・・・・

何て返答したらいい?
こんな状態でメールだけしててごめんなさいって言えばいい?

俺のこと暇つぶしにしかしてないんじゃない?
だって週末にはメール送ってこないやん


暇つぶし。
ここまで言われて私が真を引き止める権利もない。
週末に送れないのは翔の目の前で送れるはずもない。

そんな風に言われるんやったらもうメールしない

そうやってすぐもうやめるとか言うから暇つぶしだと思われる原因やで

何て返信したらいいかわからなくて、困っていたらまたメールがきた。

真はこの日記をまた見たらしい。
昔のメールを整理してたらしく。

最近の日記の記述は翔のことしか出てきてないから。
今では翔と一緒にいたいと感じたことを書いていたから。
「真のことをまだつなぎ止めておきたい」と言った私の言葉
それは嘘だったとそう感じたようだ。

この日記には本当のこと書いてるんやんな、と聞いてきて。

そして

嘘やったんな、と書かれたメールの最後には
楽しかったよ、ありがとう のようなことが書かれていた。

私からあえて返事はしなかった。
だって今返事をしたら中途半端にまた引き止めてしまう
どうせなら、返事もよこさない嫌な女だと思われて嫌われたほうがいい
そのほうが真の傷は浅いはず
そのほうが真が私を忘れるのも早いはず

ただ
この日記に嘘の気持ちは書いてないけれど
この日記が全てではないっていうことは伝えたかった。
けど、そんなことを言うとまた中途半端に引き止めてしまいそうでできなかった。

きっと、これでよかったんだよ。

きっと。



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2002年07月14日(日)
衝動的に。


中途半端に苦しくて咳き込みまくる私。
昨日は友人も心配してお見舞いにきてくれた。
翔もものすごく心配して、いつもよりずっと優しかった。
どうやら大分ましになったようです。

今日は翔が見たいものがあるというので心斎橋へ。
私はまだ体調がちゃんと回復してなかったけど、
気遣う翔に対して「大丈夫!」って言ってみたり。
単にお出かけがしたかっただけというのもあるんですけど。

しかし翔が探してるものは結局見つからず。
心斎橋ロフトをうろうろ。
私は1本ジーンズが欲しかったのでそれにつきあってもらった。
しかし、その時点で私の持ち金5000円なり。
おいおいそんなんで買えるんですか、私。
苦笑いしてる翔に「とりあえず見るだけやし!」と言ってみたり(笑)。

しかし。

心斎橋ハンズの隣にあるGAPの店で見つけちまったんだこれが。

セール最終日。
セール価格からさらに25%OFF。
しかも元値8900円のものが2900円!!

こ、こ、これはっ!!!
翔をほったらかしにして私はただジーンズに目を光らせる。

絶対こんなん梅田のHEPの中のGAPじゃやってなかったよ〜〜!(心の声)

サイズもぴったりなものが見つかり。
すそ上げに450円も取られたのは痛いけど、かなりご機嫌。
できあがりは今度の木曜らしい。
取りに行けるかなと考えてたら、翔が取りに行ってくれるって言ってくれた。
翔の会社は心斎橋に程近いのです。

こないだ友達が見舞いにきてくれたことで気付いたんだけど。
やっぱり会話が途切れると居心地が悪い。
なのに、翔だと全く気にならない。
話しててもぼ〜っとしててもそれはそれで2人の空間だと感じれる。
ただ大いびきかいて寝ちゃうのは勘弁なんだけど。

むかついたり
涙したり
なんでコイツと付き合ってるんだろうと疑問に思うことがあっても

それでもやっぱり楽しいときは楽しいし
ぎゅうっとしたらそれで幸せだし

なんかやっぱり
私はこの人とずっといるんじゃなかろうかと
そう思った日でした。



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2002年07月12日(金)
すれ違い。


ご無沙汰してました。みりあです。
今日は見事に風邪引いてます。

最近翔とどうしようもなく衝突するばかりする。
翔が仕事で行けなくなってしまったオフ会に私一人で行ったらだめなの?
今までは確かに翔に対して遠慮してたし
それに翔と一緒にいれるなら行けなくてもよかった。
大学のサークルを辞めちゃったのも後悔はしなかった。

でも
今は

私が行くのやめて翔と一緒にいられる保証はない
翔がいなくて私が暇なのを翔は埋めてはくれない

だったらさ

私が一人で遊びに行ってどうしていけないの?

確かにさ
翔の仲間でもあるんだから、自分だけ行けなくて寂しい思いもよくわかるよ。
めちゃくちゃ寂しがりな翔なのは私が一番知ってる。

私は自分のことしか考えてないのかな
翔のことを考えてあげられてないのかな

「自分が楽しかったらそれでええんか」と
何度も言われた。

私は翔からの信頼を失ってる
ただ、それだけを感じている。

頭がくらくらする。
熱のせいなのか、それとも・・・?



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