lucky seventh
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2002年07月07日(日) 飛花落葉








コノ躯が消えた時
私は本当のヨロコビを知る。







「「ニタ!!」」
叫び声とともに私の躯はうっすらと消えていく
2人の伸ばされた手は後一歩のところで届かないで
私の躯は冷たい地面に落ちていった。

赤い血が舞った
躯から黒い蝶が舞い踊る

「ごめん....ね」

私の頬に名残惜し気に触れる黒い綺麗なあげは蝶

「もっと....生きて、た.....かっ.....よね..?.」

私と運命をともにする大事な相棒


(いいんだよ、お前が望むなら)


声が心に響いてきた

(あぁ私はいつも君に我が侭ばかり言うね)

私の頬に触れた一際綺麗な黒い蝶に向かって私は微笑った。
蝶にだぶって長い黒髪の少年も微笑い、私の中に溶けてゆく。
あぁ意識がだんだん遠のいていく

(まだだめた、まだ)

「「ニタ!!」」

2人の声が沈みけた意識をつなぎ止める
重たい手を2人の方に伸ばした。

「ヒカ、ラ...ク...ヨウ..」

2人は私の手を握ってくれた

(温かい)

私は
私は幸せだった。

「ゴメン...ね、先に逝ったり..して...グッ....ガハ」


ボタボタ

躯だけじゃなく
口からも赤い血が溢れ出した。

「嫌だ!置いていくな!!」

ヒカが顔を歪めて強く手を握りしめた。

「大丈夫だから!!まだ助かるから!!」

ラクヨウが必死に私に呼び掛ける。



((置イテ逝カナイデ!!))



ごめんね
ごめんね

私には分かるよ
私はもうダメなんだ

ごめんね
ごめんね

助かりはしない
万が一助かったとしても


私の躯はもう持たないから
だから


「あ、りがと.......」


そこで私の意識は闇の中に沈んでいった。
深い、深い闇ノ中で


2人の叫び声だけが
いつまでも
いつまでも


木霊していた。



ありがとう
私を思ってくれて
ありがとう
私と居てくれて







コノ躯が消えた時
私は本当のヨロコビを知った。





そして、残ったのは哀しい結末。


ナナナ

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