耳鳴りおやじの日記
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...ホント、ボブスレー選手の気持ち...よくわかります...
...最近、ちょっと将棋の世界にはまっていて、盤上の世界観はどうなっているのだろう...なんて考えていたら、新聞に羽生さんの記事が載っていた...
...将棋の世界にも時代の流れがあって、古い戦法はすたれ、新しい戦法を見つけて努力しているらしい...
...その中での話...
”あなたがどのような仕事を選ぶにしても、列に加わったからには勉強し、努力し、走り続けなくてはいけない。でもそれが社会や時代とともに生きるとということではないでしょうか”
....この言葉には感銘を受ける...素晴らしい仕事などなく、むしろ多くの矛盾を抱えている...しかし、それは今の社会や時代の縮図であり、そこから逃げずに努力し、成果を上げていくことが大切なんだと勝手に解釈したりもする...
...こういうことを週末ひとりでビールを飲みながら考え、読書したい物だとぶらぶらしていると、なんとそれを実現しているおやじがいた...
...しずかなカフェで足を組みながらビールを飲みながら幸せそうに読書している...このおやじに先を越されたかと思うとくやしい...
...おもわず、にらめつけているとカフェの女の子が逆ににらめつけてきた....週末は絶対このおやじを越えてやる...とほほ...
2006年01月30日(月) |
今年の方向はねえ.. |
...マラソンに向けて15KM走行...ここ5日で50km走行...
...朝...起きれない...
...今年の予定が大きく狂ったので、おおまかな予定をつくる...とにかく、研究領域の大きな移動があるために、何かと大変だ...
...停止していた実験を開始...できるだけやって後はまとめられたらまとめる方向で考えよう...
...近々、研究者会議兼飲み会...楽しみである...
...在外研修も思い切って選択肢を広げ、極めて高度な研究をしているところに行ってみようか...今年はそのための準備にするか..
...少なくても論文100報以上は読んで理解するか...
...まあ、思いは易し...実行あるのみである
...まずはカニツアー(結局、それか!)
...どうも今週、がっくりすることが多い...
...昔の友人との飲み会...盛り上がってきたが、やはりというか、M先生が問題を起こした...
...20年以上もつき合いがあると、いいところも悪いところも見えてきて、悪いところはいつか落ち着くだろうという期待感がある...しかし、M先生は、身から出たさびで状況を悪くしている...悪化している...
...S氏によれば、問題を起こされた先生に私が残ったことが気に入らないらしい...問題をおこされた先生に対するフォローは必要である..
...というか..尻拭いをさせられて、文句を言われたのではたまったものではない...
...S氏ではないが、M先生のおかげでいろんな人間関係がこじれている...こじれる必要がないところもこじれている....
...若造ならまだしも、おやじである...なんらかの責任はとらなくてはいけないだろう...
...M氏を今の大学に推薦したのも私だし、いろいろあってもなんとかフォローしてきたが、今回の件ですっきりした...後はM先生が自己責任でやっていくしかない...
...今週はホント最悪...10才老化した気分だ...がっくり...
...京大アメフトの不祥事...ホリエモンといい、そろそろ東大京大の甘やかされた連中が問題を起こす時代がやってきた...
...京大、東大に入ってくる学生は今の世の中、かなりもてはやされる...レベルの高い大学はさらに高いレベルが求められるだけである..
...同じ東大でもホリエモンを追いつめた大鶴氏は素晴らしいおやじである...
”違反したら儲かると思っていても遵守している人たちが、こんなことがまかりとっていいのかということを摘発したい”
これは彼の人生観に関係しているのかもしれない...彼は
”昨日の自分よりも良くなっていたい”...
このような精神は、ホリエモンのようにお金でかえる精神ではない...
....人生はいろいろ浮き沈み、良くなろうと思っても悪くなってしまうこともあるだろう...しかし、昨日の自分を反省し、今日の自分を良くしようと努力する...そんな当たり前のことができていない社会である...
...海外脱出は延期になったが、これは自分にもう一回考え直せという戒めとも考えられる...これを機にラボ選択の考え方を根本から見直して再出発しよう...今年はそれを模索するために”探求放浪”することにした...
...きれいで整備された道を歩けば楽だが、いばらみちを歩いた方が面白い...途中でいきだおれになるかも...がっくり...
...京大のアメフトの強姦事件...体育会系を甘やかすとこういうことになる...すべて退学にすべきである...
...国外脱出が消えた...仮に私に責任があるとすれば、そういう場所を選んでしまったというミスだ...関係者の方には大変迷惑がかかってしまった...
...状況から考えて、普通なら行き先の変更などの処置を取ると思うのだが、事務サイドの研究活動に対する軽視も深く関係する...
...事務サイドから”給料もらいながら行くんですよね”と嫌みを言われ、”運がなかったと思ってください、わははははは”と笑われたりと、なかなか感情を逆撫でされたが、まあそれもこの大学のいいところでしょう...
...大きく計画が狂った今年の状況...これで投げやりになるか、次の活動の弾みにするか...
...もう一度、初心に返り、今年の計画を作り直すしかない...さて、まずは来週の家族カニツアーの予定でも立てるか...
....英国からメールが来た....今になって受け入れるか、受け入れないか、わからないと...そんなあ...
...そういうことはもっと早く言ってもらわなければならない...ポスドクがなんとなく留学するとは話が違うのである...
...はあ....どうしよう....こうなったらもう米国しかないか...参ったなあ....時間もないし...
...まあ、人生いろいろある...なんとかこの時を乗り切ろう...
...年末年始からほんと胃が痛い...
2006年01月25日(水) |
逆風を乗り越えるために |
...まだ、返事が来ない...だめならだめではっきりしないとどうにもならない...自分ではどうにもならないのでホントストレス...
...昨日は仕事関係でお客さん...任期付き人事で今年度で終わりらしい...
...昔からあの大学の任期制はわけがわからない...残るのは教育歴だけである...
...しかし、それでも時間はある...寝る時間、食事の時間...真っ当な仕事をするために、自分で時間を管理してやらなくてはならない...
...彼はそれでもがんばって学位をとった...そのエネルギーが必ず生きてくる時がくるだろう...
...今考えれば20−30代は研究者として逆風の世代...追い風は期待しないで、逆風に向かって突き進むことを学ぶ時なのかもしれない...
...今の厳しい時代にしっかり生き残れた若手研究者が次世代を作る...そのためには生き残るためのストラテジーを自分で考える必要がある...団塊の教授連中とは状況が全く違うのである...
...しかし、どうでもいいけど早くメールくださいな>英国
2006年01月24日(火) |
おやじ国家プロジェクト |
...ホリエモンが逮捕された...少し期待していただけに残念...
私も実は総資産1兆円を超えている...そして、日本全国の物件をすべて抑えるほどに成長した(桃太郎電鉄で)...
...ゲーム的な感覚から言えば、お金を貯めて優勝すれば達成感がある...しかし、お金がありすぎて余ると、お金を使うことよりもお金を利用して達成感を得ようとする...
...しかし、よく考えると、ホリエモンを生み出したのも、この時代である...倫理観や道義的責任が軽視され、結果さえ出せばいいと教育される...結果さえだせば何をしても許されるという価値観...
...こんな価値観の崩壊が、少女買春(売春もあり)、おたくおやじ、ロリコンおやじを大量に生み出している気がする...
...ホリエモンもお金を持っているだけの子供だ...金があればくどけない女もくどけるとか、心も買えるとか言っているが、それで寄ってくる女にろくなやつはいないのである...
...子供ひとりに教育費を何十万と費やしているキャリアコソダデーゼも所詮大人になりきれない子供である...子供をもってもペット扱いだから
子供をたくさん産もうと思わない...2〜3匹もペットはいらないし、金がかかると考える....
ホリエモンもキャリアコソダデーゼも、基本的に金のかからない幸せを感じることができない....そんな世の中になってしまった...
...億万長者の勝ち組を目指す若造より、一日汗水垂らして、帰りのビールと家族の笑顔を楽しみにするおやじを大切にすべきである...
...子供をいかにしておやじにするか、そんな国家プロジェクトを開始すべきである...おやじ国家プロジェクト...わくわくする?
2006年01月23日(月) |
エグゼクティブっていいなあ |
...昨日は子供がすべて外出...いればうるさいが、いなければさみしい...
...名古屋の大学が企業経営者のためのコースを作ったらしい...
...ゴルフと乗馬が必修らしい...素晴らしい...どうせやるなら、ゴルフはシングルにならないと単位をやらんとか、乗馬は学生同士で競馬のように対決させて、上位10人に単位をやるとか、そんな感じでいいんじゃない...
...企業後継者だから、就職も問題ないし、お金もあるのだろう...しかし大学は、教育的な立場から、ゴルフでシングルにならないと絶対に卒業させない...これで留年決定とか...
これは素晴らしいエグゼクティブが育ちそうである...どうせなら、エグゼクティブ大学に名前を変えたらもっといい...本当に素晴らしい...
...文科省も”聞いたことがない”と絶賛...入学金も寄付金も億単位にすれば大学経営もばっちりである...
...おやじ教員としてあまりに嬉しくて涙が出てきますわ...
...うちの嫁さんの知り合いが、4人目の子供を授かった...とにかく、うちの回りは子沢山である...
...世の中は少子化らしいが、このあたりは違う...子供が少ない家庭は子供が欲しくないのではなくって、子供ができないということらしい...どうも世間離れしているところである...
...どうしてなのかと考えてみると、この地域は自分の親が近くにおり、子供の面倒をみてくれるということらしい...様々が要因がある中で、親が近くにいるというのは今の時代大切なのかもしれない...
...最近は若者夫婦の都心回帰が急速に進んでいる...親の近くに住むことよりも、仕事があり、便利な都心部に移り住む...この急速な都心回帰による結果が少子化を促進しているのではないか..
...しかしそれなら、いずれ子供の数は少し回復するかも...今の親たちが都心部にいるからだ...
...子供の養育環境とか保育園の充実とかいっているが、そもそも結婚するカップルが少なくなっている現状...そんな複雑な要因...
...でも、欧米とは文化的な違いもあり、母親が家にいるということがしっかり正当化される国があってもいいんじゃないかなあ...キャリアウーマンがかっこよくて、主婦が負け組なんてことはないと思うのだが..
...家庭にいる主婦が仕事を持たなくても生きがいをもって生活できる環境を模索すればいいきがする...
...そんなことをいうんなら、男が家にいればいいんじゃないとおこられるかもしれないが、現実はそんなに甘くない...男が家に入った場合の平均寿命は低いのである...ストレスで早死にするという統計もある...
....女性や男性の価値観をそんなに簡単に変えることはできない...欧米では婚外子が多いようだが、日本女性に相手が結婚してようがしてまいが、子供を産めと言われてもそれは無理だ...どこかの国では大統領に婚外子が数人いると発表されても平然としている...日本なら大問題である...
...こんなことを書くとまた、嫁さんに怒られる...でもすっきりした!
...連日の飲み会で疲労困憊...日記も書けない...
...在外研究のやりとりでもストレス...飲み過ぎで胃が痛いのか、ストレスで痛いのか...
...ライブドアにとうとうメスが入った...金さえあればなんでもできると考えたホリエモン...実際の価値が低くてもごまかせば、投資され、株価は上昇する...それみたことかとフジテレビも強気に損害賠償...
...この前、学生が”俺、デイトレーダーなんすよ”って言ってたけど、幸せの価値観を感じることができない連中が株に手を出して良いことなんてないんじゃないかなあ...
...株をやれば、何億という利益が出るかもしれないが、それ以上の損失が出るかもしれない...
...最近のパソコンの普及で投資する会社が余り見えてこない...その会社がどんな会社でどんな商品を扱ってどんなおやじ、おばはんが働いているのか...
...しかし、投資するとはパソコンで数字をみて判断する物ではないのではないか...その会社にかける思いみたいなところがあって、もし株が下がってもしょうがないと思えるようなこと...
...そこそこの給料をもらい、そこそこ自由で、そこそこ平穏でいられるという幸せ...そんなところをもう一回、見直してもいいんじゃない?
...私は学生の頃から嫁さんと縁側でひなたぼっこをしながら茶をすするのが夢でしたから(じじくさ!)
...鳴教が任期制を導入...どこの大学もとにかく任期制だ...
...しかし、その任期制も新しく採用される教員だ...とにかく何もしていない現状教員は関係ない...ほんとに勝手な話である...
...結婚したり、家を持ったりすることが贅沢と言われればそれまでだが、任期制になると先行きが不安になり、住宅ローンで30年なんて組めなくなる...銀行も貸さなくなるだろう...
...この任期制で成功させるには、せめて今の給料を倍以上に引き上げてリスクは多いが、給料はいいみたいな状態をつくらないと、大学院に進む学生が少なくなり、競争率が低下し、学術レベルは低下するだろう...
...また、現状の教授がもはや今のポジションから任期制のあるところに移ろうとはしないから、流動性なんてどれだけ出るか疑問である...
...まあ、結婚も家も必要なし、好きな研究を好きなだけやれたらそれでいいっていう人もいるから、そんな人が大学の先生になる...しかし、ほとんどの学生はそんな人生を送りたくないから、価値観のギャップが出て、ますます大学組織の社会的孤立が進行する...
...論文の質の低下は免れない反面、世界的な研究を行わないと研究費がもらえないというジレンマでストレスによるドロップアウトが加速する..
...任期制ではなく、採用基準を厳しくして教育、研究活動を行っていないならボーナスを下げればいい...それで十分である...
...座る椅子がほとんどない状態で椅子取り合戦...椅子に座っても落ち着かない職種...それが大学教員である...
...そんな状態でそもそも教育に専念できるか?...おやじも少しは頑張らないと肩を叩かれる...酒でも飲まないとやってやれんわい(飲み過ぎ)
...ジョギング12km...補強...これで少し回復...
...本当にこの時期はやたら忙しい...
...教授の退官パーテイの準備を開始する...学生を輩出し、研究室として業績をあげているところは、外部からも呼ぶのでかなり盛大だ..
...しかし、学生がいなくて、業績があがっていないところの退官パーテイは、懇親会程度のものになる...
...教授の退官といっても人それぞれだ...ただ、教授として苦労した人ほど、退官するときにはいろいろ思いがあるのだろう...
...”最終講義”というのも良くあるパターンだが、学生がいなかったり、業績があまりないところは、こんなイベントもない...
...これから退職金が少なくなり、ますます大学教授もみじめになるかも...
...しかも、教授になれるならまだしも今の厳しい現状では教授になるのも大変である...
...もっといえば、教授になる前に大学が潰れてしまうということもあり得る...
...その大学の教授ではなく、ユニバーサルスタンダードの教授にならなくてはいけないが、それぞれの大学事情があり、そんな簡単なことではない...
...最終講義に退官パーテイという一見幸せな終わり方は、今後ほとんど見られないかもしれないかな...
...今年度で辞める知り合いの先生は7名...その中には辞めなくてもいいのにという先生もいる...
...辞めて欲しい先生ほど辞めないから困ったものだ...そのしわ寄せが若手にきている...
...もうすべての先生を3年更新の任期制にしたらどうだろう...自主的に辞める先生も出てくると思うのだが...まあ、補充がなければ同じか...私も辞め組かな...
2006年01月16日(月) |
ゲームに侵される子供達.. |
...体調不良...しかし、子供たちのイベントに家族で参加...
...いろんなキャラクターがあって楽しいのだが、とにかく耳の悪い私には騒音がうるさくてしょうがない...
...子供達のイベントなのだが、中にはおたくのお兄さんがいて、嬉しそうに太鼓のゲームをどんどこどんとやっていたが、どうもこういう人たちは苦手である...
...”太鼓を叩きたいのであれば、ふんどしで本物の太鼓で練習せよ”
...音楽にあわせて太鼓で遊ぶのは小学校までである...
...迷子の子供が大画面に映し出されるが、泣いているわけでもボーとしているわけでなく、ゲームに没頭して迷子であることも忘れている..
...親が連れてこない子供達は、帰りのコンビニで路上に座り込み、カップラーメンをすすりながら、ゲーム...あまりにひどすぎる...
...最近、親が自分のことに忙しいのか、ゲームやお金をたくさん与えたりすることで、子供を放置している気がする...
...子供はゲームは好きだが、家族と安らぐ時間がもっと好きなはずである...子供が問題ではなく、親が問題なのかもしれない...
...帰りの喫茶店で、スポーツバックを提げて、疲れ果てて帰るこどもたちを見た...なんか嬉しい気がする...
...ゲーム市場は経済を活性化するが、人を成長させない...その結果が、幼児誘拐事件や凶悪な少年犯罪につながっている...かも...
...そんなことを、嫁さんに言い続けていたら、最近、嫁さんも洗脳されてきたらしい...少し亭主関白に近づいたかな(だめか..)
...研究が停滞気味...実験が上手くいくとかいかないとかではなく、とにかく手を動かしたいのだが、なかなかリズムにのれない...
...テストの採点をして、その感想をみていたら、とてもいいことを書いていた...お世辞で書いているか、そうでないかは内容をみれば良くわかる...
...その一方で、ぼろくそに書いている学生もいて、それはそれでいいのだが、こういう感想をみると、学生の状態がわかる...
...例えが変だが、自分の前に壁があって、”なんでこんなとこに壁があるの”と怒る学生と”ひとまず乗り越えてみようかな”と考える学生がいる..
...なんで壁があるのって怒り続けている学生は、結局どんなことも乗り越えられない気がする...そういう学生は壁の高さをどんなに低くしても壁があることに文句をいってエネルギーをつかい、消耗してしまう...
...一方、壁を乗り越えてみようかという学生は、その壁にあまり重要な意味を持っていなくても、乗り越えることで努力し、乗り越えると自信がつき、新しい感覚を得ることができる...壁を乗り越えることにエネルギーを使うので効率的である..
...授業の感想をみるとそういう学生の姿が見えてくる...
...フェデックスで送ってまだ返事無し...おやじも乗り越えなくてはいけない壁が多い...まあ、昔体育会系だし、体当たりでいきましょうか...(体力あるか?)
...新年会だった...二日酔いである...
...授業もほぼ終わり...事務関係者は授業が終わると、教員は休めると思っているが、まともな大学教員なら、授業がないときが研究の進めどきである...だいたい、休みに入ると事務も休みになる...
...大学から来年度、ある役職についてくれないかと打診があった...有り難いことだ...年をとるとこういう雑務が増えてくる...
...研究や教育という事を考えると、目指したい人というのがいるのではないか...役職につき、教授になり、そんな人を目指す教員が多い...
...ふと、自分は何を求めているか、と考えると、なんてことはない...学生さんに最高だと言われる教育をして、なかなか到達できない実験を試行錯誤して、毎日しこしこ研究し、論文を書く...そんなあたりまえの生活が長く続けばいい...
...知り合いの偉い人は、自己紹介するときに”名誉教授の〜でございます”なんてこと言っていたが、私はこんなおやじになりたくないのである..
...どうも目指したい人がいないのだが、あえてあげれば、お世話になっているS教授...東大や京大の研究室のように派手な研究をするわけではなく、地道にあたりまえの事をしっかりやる...それで定年を迎えるという幸せ...
...高級車を何台か所有し、ブランドものを一杯身につけて、名誉教授が高級クラブで豪遊という生活は、まったくイメージがない...これはどうも私の親の影響かもしれない...
...授業も終了しかけで、3月まで再び自分を追い込んでみるか..
...マラソンに申し込んでしまった...どうしよう...
...だいたい、やることをやって後で後悔してしまう....まあ、ひとまず、トレーニングするか...
...最近の授業アンケートブーム...顧客である学生さんを満足させないと、大学も生き残れないらしい...
...授業の感想をみると、肯定的なものはいいとしても、否定的なもので、科目のイメージから批判してくるものがある...
...最近のバイオブームも関係するが、こういうイメージはかなりテレビなどから歪んで入ってくることが多い...
...大江健三郎さんだったか、どこかの講演で、知る、わかる、悟る、という話をしたらしい....知識を聞いて知る、それを使えてわかる、そして、難しい事を乗り越えられて悟るということらしい...
....イメージで止まっていては悟るどころか、知るところまでもいっていない気がする...
...おやじの悪い癖でもあるが、どんな話もまず聞くということが、悟るためのステップなのだろう...
...現代人には思索の時間が減少していると言うが、自分の考え、人の意見、先生の講義に絶対的なものはない...しかし、なぜ、自分の意見はこうなのか、あのおやじはどうしてこんな事を言っているのかということを考える時間が失われつつある気がする..
...昨年は自分をだいぶ甘やかしたので、今年は追いつめて悟りを開こう(?)
...やはり、研究会は外させてもらった...N氏も来年からローテーションを外れるという...雑務に追われ、自分の実験どころではない...
...友人のK氏と久しぶりに話す...K氏も以前、家族で留学した先生だ...非常に丁寧に滞在先のことを教えてくれた...彼は非常に優秀な研究者で人望も厚いが、大学の組織の中では弱い立場である...
...K氏とはもう10年以上のつき合いだが、彼のおかげで私が研究を継続できたといっても過言ではない...
...慣れない分野で研究を続けるには、こういった親友が必要かもしれない...
...正月からどうも体調が悪い...家族サービスもやりすぎるとしんどい...今年はほどほどにしようと毎年思うのだが、子供と嫁さんの喜ぶ顔を見ると頑張ってしまう...
...まあ、おやじとはそんな悲しい存在である...しかしまあ、K氏とまた一杯やりたいなあ(飲み過ぎ)
...返信がないので、しょうがないのでフェデックスで送る...なかなか前途多難...
...成人式に参加する着物姿がちらほら見える...今年も一部の若者が暴動を起こした...
...定年して20年立つと熟年成人式というらしいが、今、熟年定年を迎えた人たちの20才の時期は本当に大変だったらしい...
...じゃあ、今は大変じゃないかというと、そうではなく、今は今でいろいろ大変である...戦争の時代を生きた成人も勝ち組負け組時代に生きた成人も、幸せになりたいという気持ちは同じだろう...
...可愛い子には旅をさせろというが、成人式になったら一銭ももたせず、旅をさせたらいいかもしれない..それいい...
...うちの息子娘もそうしよう...しかし、やっぱり娘はちょっとやめておこうか(弱気)...
...しかし、なんで正月の後に連休...いらない...
...嫁さんも遊びにいって、家で子守状態...仕事のリズムが崩されて体調不良...
...しょうがないので、今年予定されている日本脱出計画を考えた...
...私だけならまだしも家族で脱出するのは、とてつもなく大変であることが判明...
...完全に引っ越しするならまだしも、短期間の居住はとてもややこしい...
...何よりも”金がかかる”こと...少なくても何百万はかかる...急遽、予算計画を練り直し、住宅ローンの組み直しにかかる...
...実際、いくらかかるかもわからないのが現状である...とにかく、今から資金計画を練っておかないと間に合わない...
...今週、研究発表会だが、ちょっと勘弁して貰おうかなと弱気...留学や共同研究、人事、授業、雑務(家族旅行!)など、とにかくやらなくてはいけないことがありすぎる...まあ、こうして自分を甘やかして朽ちていくわけだ...
...海外へは5年ぶりだが、行っていないと飛行機も怖くなる...しかし、家族で脱出し、生活するという期待感はその不安もうち消す...
...今年は現状の住処からの旅立ちだけでなく、現状の研究分野からも旅立つ年である...”飛躍”といえば聞こえがいいが、こういう先がわからない期待感はどうも苦手である....こういう性格が嫁さんのお父さんに嫌われる点である...
...3月までに今までの仕事にリセットボタンを押せるかが問題だ...問題が整理されていないと再起動しても立ち上がらない...問題を整理し、次に繋げる準備がどうしても求められる...そして初めて旅立てるわけだ...
...知り合いの教授に先方から連絡がないことを相談すると、適切な助言を貰う...まだまだ経験が少なすぎる..
...リセットして再起動したらフリーズしないようにがんばるしかないか...
...年末年始とばたばたで、まともな実験ができていない...
...以前、論文のリバイス実験で相当なプレッシャーを受けながら、元日に実験をしていたことがあったが、何か遠い昔のようである...
...不思議なもので、そのころの辛い経験がなくなると、どうもほっとする反面、寂しさを感じる...
...昨日、ベートーベンの曲を何時間も指揮したおじいさんの番組を放映していたが、”なぜ、こんな辛いことをやるのか”という質問に...
”まあ、単純に言ってしまえば、面白いからだ”と言っていた....
...70才を越えた老人であったが、体力的にも精神的にもつらい状態で、何時間もの指揮をこなす...こういうことを”面白い”という言葉で表現するのは、さすがに私もびっくりした..
...簡単には辿り着けない面白さを得るためには努力がいる...
...おやじが改造されるには、この努力が必要なのかもしれない...
...最近、どうもこの面白さに到達していない...残念...
...時計が壊れて、年末年始で金がないのに”時計を買おう”と決意し、電気街へ...
...久しぶりに電気街を歩く...昼間から萌え萌え少女が、
”よろしくお願いします”と恥ずかしげもなく、チラシ配り...日本はおかしくなりつつある...
...なぜか、私は電気街に行くと、女の子に声をかけられる...
”すみません、今、流行についてアンケートを行っているのでよろしくお願いします”...どうも、おやじをターゲットにして、いろいろ買わせるのだろう...
...以前は”祈らせてください”という女の子が多かったが、もはや、祈られてもどうしょうもない年になって声もかけられなくなった...
...電気街の入れ替わりははげしく、今は”ロリ萌え”全盛期だ...裏路地に入ると”ネジ”と書かれた看板があり、ホッとする...
...電気街は以前、いろんなパーツを売る場所だった...私も関東に住んでいたときは、秋葉原にパーツを買いに行って、その種類の多さにわくわくしたものだった...電子ブロックなんかの時代である...
...せめて、パソコンおたくの町にして欲しいのだが、少女おたくの町になっている...
...まあ、それはおいといて、腕時計を購入...年末年始の出費でかなり苦しいが、ワールド時計付きの(私にしては)高価な時計を購入...外国へいく準備と考えればいいが、やはり苦しい...
...留学のために世界時計購入、おかげて航空券買えなくなる(武勇伝、武勇伝)...相手先からメールの返信無し...どうしよう...
...いつもの初詣ハイキングに行くつもりが、今度は嫁さんのダウンでかなわず...
...しょうがないので、近くの寺へ...なにやら、美術展もやっていて、結構楽しめる...
...そういえばここは娘が七五三で来たところ...もう2年前になる..
...しかし、正月というのはいいものだ...どんなに時代が進んでも、この正月の雰囲気は変わらないと思う...正月になれば、なんとなく、おせちは食べたいし、初詣に行きたくなる...元日はコンビニ以外、店は閉まり、朝から酒を飲む...
...最近の流行とは無縁の”不易”という領域だと感じる...これを大切にしないといけない....経済性が優先され、金が儲かるという視点ですすみがちなこの時代に、正月だけは仕事も休み、朝から家族と酒を飲み、おせちを食べる...
....こういう領域をもっと増やさないと、いけないのではないか?
....ある雑誌に”給食の時にいただきますというのはおかしいのではないか”という議論が載っていた...顧客である小学生の親が給食費を出しているから、それに対していただきますとはどういうことだという議論..
...30%の親が肯定しているらしい...経済性が優先され、文化や教育がしぼむ時代...
...こういうバカ親は小学校ではなく、保育園に入り直してください..
...正月ぼけで日記も書けなくなっている...
...私の父もかなり酒を飲んでエキサイトしていたが、その中で、人口増加の傾向が関東と関西で顕著になってきたという話があった...
...確かにその傾向は強く、関東に帰省しても埼玉、千葉、神奈川の人口は急増し、地方の人口は落ち込んでいる...
...神奈川に至っては、なんと大阪と肩を並べるところまで人口が増えているのである...
...居住地もバブル崩壊後、都市部に接近し、より駅に近いところに移ってきている気がする...今後、人口が減少すると、ますますこの傾向は強くなるだろう...
...また、就学補助世帯も増えつつあるらしい...急速な二極化が進行している事は間違いなく、ちまたで話題の”下流社会”も現実化している...
...両親の田舎ではおいしい魚がたくさん捕れるが、本当においしい魚は高く売れる都市部に流れる...金持ちだけが都市部でおいしいものが食べれる時代か...
...また、一般的に大学は東大、京大がトップだが、会社は東大、京大バカはいらないらしい...小さいときから湯水のように金をかけて子供育てて東大行かせてもおぼっちゃま会社員は、この競争社会を乗り切ることができないというわけだ...
...様々なコンプレックスを抱えつつ、その壁を乗り越えた社員を会社は望むらしい...
...年始に会った証券会社の生き残り友人は、今の時代”有言実行”だと言う...また、年功序列は崩壊、業績主義といっても、結局、上司が気に入るものが昇進する...評価が明確でないとこういうことになる...
....今後、土地の異常な高騰はないだろうから、都市部を中心に勝ち組人間が住み、都市部でも米国のようにスラム化する場所も出てくるか...
...地方の経済は少ない観光資源や物産を高く売ることで成り立ち、それがないところは、出稼ぎという選択肢も考えなくてはいけなくなる...ニート連中の高齢化が進行し、出稼ぎとニートが溢れかえる...
...人口減少に伴う労働力減少から誰かを使わなくてはいけなくなり、能力のある主婦、高齢者、障害者を積極的に採用..まあ、それでも安賃金で雇われるだけか...昔のように”家政婦”が多く復活するか...
....おたくの憧れ、萌え少女の”ご主人様、お帰りなさいませ”というのが、金持ち勝ち組家で現実となり、株投資でバカもうけした若者中心で大流行...
...あ〜新年から嫌なことばかり考えすぎた...初詣でまともな日本になるよう家族で祈ろう...
...ということで、今年もよろしくお願いします...
...外国の教授からはメールこないしで、どうしましょう...
...年末年始と地獄の忙しさ...しかし、終わってみるとまあ、良かったのかなと感じたりもする...
...年末は嫁さんの実家でクリスマスパーテー...気合いが入っていて家に電飾が飾られるは、チキン丸ごと出てくるわ、ローソクは立ってるわ、でかいクリスマスツリーは飾ってあるわ、バックミュージックは鳴ってるわ...その気合いにはホント疲れました...
...義理のお父さんととにかく飲みました...若い頃には銀座でブイブイ言わせたおやじは、とにかく酒にうるさく、つまみにうるさく、その相性にもうるさい...しかし、そんなおやじと私はとにかく仲がいいわけで、自称バブル時代おやじキラーの私も立派におやじなわけである...
スキーも子供達大喜びで、ホテルも最高...やはり関東はスキー天国...ひさしぶりに最高の満足度を得た感じだ...しかし、到着から出発まで豪雪...3mの積雪に雪崩のオプションまでついてなかなかグッド...
...そして年末は我が実家へ...年老いた我がおやじはなぜかテンションが高く、我がお袋の制圧も役に立たず...それだけ、うれしかったという事なのでしょう...
...年始には同窓会...なぜか、走らされて乳酸がたまる...高校の同級生の近況も様々、この年になるとほとんどその先が見えてきて、まあ、皆さん、達者でいましょうと慰め合う始末...倒産、離婚、失業とバブル崩壊の影響で朽ち果てた同級生との飲み会もまた、風流を感じる...
...そうこうしているうちに、子供達が1日置きにノロウイルスでダウン...おかげで帰省が1日遅れて大変...なんでこんな年始にダウンするか...
...さて、この1年どう生きようかと考え、今年のテーマは”旅立ち”...研究も教育も家族ももう一度、原点に立ち返り、身を引き締めて いばらみちを進む事にする...
...まあ、なんとか頑張ってメール書きますよ、ホント...
...犬も歩けば棒にあたる...おやじも旅立てば壁にぶつかる...いぬどしだけにそんな年にしたい...そんな気持ちでです...
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