耳鳴りおやじの日記
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...といっても、毎年、どうもスロースタートだ...年々、遅くなってきて、最後は年度終わりまでスローな感じになるんだろうか?おやじは困ったもんだ...
...しかし、今年度は何をしようかと考えるのは、結構好きで実際には出来なくても、わくわくする...しかし、そのわくわく感が先行すると足下が見えなくなる...
...最近、自分の空回り時期が結構わかってきて、そういうときに限って仕事メモを書き忘れたりしている...
...うまくいっているときは仕事メモが豊富で、そのメモの実行時期をそのときの優先度、時期、時間などで序列化し、終了したことを確認出来ている...とてもささいなことでも、”終わった”ことを”確認”することが重要で、それが次に仕事につながる...
...”若者”という意識の終わりが次は”おやじ”という意識につながる...恐るべきおやじワールド...その世界がかなり深いことが最近わかってきた...
2005年03月29日(火) |
子は親の背中を見て育つか... |
実家にかえって母にあってきた...母は昔、研究者で、あるタンパク質の結晶化に成功したひとである..
...まあ、そうかと思っていたら論文が残っていて3報ぐらい書いている..驚くべき事にその論文には私の師匠S教授の師匠のY教授が書いているではないかあ...つながっている気がする...40年以上前の論文である..
...そして、所用で、とある大学へ...有り難いことに表彰された...まあ、それは良いのだが、おばはんA教授...ほんと勘弁してくれという感じだ...まあ、表彰されたからいいかなんて開き直ったりする..
...そして、新幹線に乗り、若手の先生と3時間の大激論...疲れた..
...家に帰ると息子が将来の夢を書いていた...
”25さいのころ なりたいもの はかせ もしなれたらいろんなものをけんきゅうしたい なぜ なりたいかというといろんなことをしっているし、いろんなものをけんきゅうするのがすきだから はかせになりたい”
親の背中はみられている...がんばれ、息子!あとは任したぞ!
昨日は、次男のピアノ発表会...しかし、どうして習い事って最後に発表会があるんだろう...
...舞台ってどうも緊張するんだけど、次男は”別にい..”子どもは強い...
...みんな結構楽しんでいたんだけど、びっくりしたのは障害を持つ長男...
...プログラムを見て発表会の進行と共に楽しんでいるのだ...
...よく考えると、発表の進行をプログラムと照らし合わせて楽しむって難しいことである...発表の区切りを認識したり、それがテキストの文字とどんな関係にあるのかなんて、ロボットにさせようとしたら大変なことである...
...そして楽しむ姿を見て親が楽しむということ...これをロボットにさせようとしたら、どんなことになるだろう...
...ある町工場では必要以上にパソコンを導入しないそうだが、そのおやじ社長が”人間ができることをわざわざ機械にさせない”といっているそうだ...
...家庭用ロボットなんて実はいらないのかもしれない...便利なことを考えるよりも、今あるあたりまえの事に感謝しなくてはいけないのだ...
...なんか、だんだん、私もじじくさくなってきたなあ...
2005年03月26日(土) |
わびさびの時期... |
...元気な若者ならまだしも、おやじになると、この時期はもの悲しい..
...年度の節目だからかもしれないが、1年間終わった、とためいきが出る時期だ..
...そういえば、昨年は学位授与式..これは長年の研究が一息ついたという感覚だった...
...社会人になったとき、締め切りがないので年がどんどん進んでしまうと感じたものだが、今思えばなんと甘えていたかと反省してしまう..
...昨日、子どもの小学校の前を夜に通ったが、小さかった子どもたちも全員小学校である...親としては積極的に成長させようとしなくても、生命のプログラムは人間の力の及ばないところで進んでしまう...
...しかし、今の節目を越えれば、職場にはわくわくした新入生が溢れかえる...そして桜が咲き、樹木も活性化する..
...私も枯れかけているが、桜を見てまた1年がんばるか..
最近、雨ばかり...しかし、昨日はなんとかジョギング達成!来年はマラソンにでましょ..
...共同研究先で、若手の講師に聞くと”うちは世界拠点なんですよ” ...す、すごい...なんとなく、いるけどそんなにすごいんか...
...しかし、教授はもうすぐいなくなり、法人化の影響で新規人事は厳しい状況...残された講師は一手に引き受けることになる...
...”少なくてもここ2、3年で勝負をかけなくてはいけない”と。
...学生を多く抱え、回りから注目される以上、下手なことはできない..そんな役割を30代で行わなくてはならない...
...ここ数年で、多くの老人教授が退官するだろう...しかし、その補充は極めて難しい状況にある..
...だから、今の若手の責任は今後、大きくなるんじゃないかなあ...
逆に考えれば、若手が活性化しているラボは生き残るってことか...でも、おやじも活性化すればもっと良いだろう...よし!今後は..
”少し活性化おやじ”になろう..(活性化しすぎるとおやじは迷惑なので)
どこかの市立大学が、任期制導入で揺れている..拒否したばあい、1年以内に解雇、昇任なしらしい...こんなんでうまくいくのかあ...でも、終身で契約していたはずだよね...これって契約違反の気もする...要するに金がないということ...
...業績評価って難しいけど、確かに言えることは、その職階で世界にさきがけて、これをやったという仕事が評価されるべきだと...
...だから、連名紀要を1万報書いても、その1万報に”さきがけ”的な要素が全くなければ、それは原著1報にも値しない...と自分の事を棚に上げて言えば、そうなんじゃなあないかな...
...年が上だからとか、そういうことはあまり関係なく、助手、講師、助教授、教授..とそれぞれの時にしっかり仕事をする...そういう経験を積んだ人がきちんと上の方で発言権を持つようなそんな学問領域でなくてはだめだ..
...現実的には東大や京大など学歴がアカデミックポジション就職に影響するっていうけど、知り合いの京大出身若手教授は”入り口だけだ”と語るし、師匠のS教授も学問領域では”学歴は関係ない”と断言する...
...なんて偉そうに書いているおやじも、これからの人生いばらみち...適当に教育研究出来て、家族も幸せに生活している..それでいいですわ...
2005年03月23日(水) |
もしかして切り込めるかな.. |
...ふと、そんなことを最近、考えている...
たとえば、生命科学の分野では簡単に新しい分野には入ることは出来ない..活躍しているラボには金も人材も権力もあるからだ...
...しかし、たまたま、廊下でS先生とお会いしたときに、
”あそこはいろいろやっていて、そのテーマはひとりかふたりだよ”
...そうか...どんなにそのラボが優れていても関わっている人数がその程度ではたかがしれている..
...研究室単位で進めていなければ、結局おまけでしかないからだ..
...しかも、私には豊富な実験試料が手に入る環境がある...これを他の人が簡単には手に入れることは出来ないし、もし、私と同じテーマでやることになれば、必ず、今のラボと関わりを持つことになるからである..
...私も枯れ親父だが、戦場に突入してみるか...年のわりにわくわくしてきた...
2005年03月22日(火) |
セクハラ助教授... |
...セクハラの指摘を受けていた東北大助教授が自殺してしまった...
...どうやら、大学院生とつきあっていたらしい...そのことを他の人に相談しようとしたときに”指導教官をおりる”といったらしい...
...そもそも、大学院生とつきあった段階で、指導教官の資格はない..
...研究室のテクニシャンの女性が”前の大学で助教授が学生と喜んで風俗に行っていた”と言っていたことを思い出した...たとえ、そういうことがあっても、研究室の女子学生に自慢することかと呆れてしまう..この大学も国立だ...
...そもそも、先生とはもてる存在である...いい気になって、女子学生とつきあうなんて、どうしょもない..
...東北大の助教授も、自殺して済むことじゃないし、そんなことをしたら、さらに迷惑がかかる...
...もてない学者が研究に没頭するとセクハラに走る!間違いない! (そ、それは私のことだあ..)
2005年03月21日(月) |
ひとりでゼロからスタートすること.. |
どうもお腹の調子が悪い...それでも夜は串カツ食べ放題へ...子どもたちはぱくぱく...家族サービスは大切!
朝刊に日清の社長の話...社長のおやじさんが、インスタントラーメンを開発したときの話...世界に全くないものをひとりでやろうとしたおやじ、そして、その背中を見た子ども..
師匠のK先生は、今では学会長になるくらい有名なひとだが、若い頃は最後の演題に付け足しされていたという..大学では腰掛けの時期もあり、外の景色を見ながら、来年もここにいられるだろうかと悩みながら実験を続けたと聞く..実験系も動物なので他の先生にも嫌がられたという...
...その一方で、派閥に入り、その人たちに頭を下げ、上を目指す人がいる...
”そういうもんだ”という事が多い世の中で、”こうあるべき”ということをゼロからスタートするにはエネルギーも時間もかかるけど、人生の歩みの中では貴重な時間である..
..その小さなステップをどれだけ多く踏めるかどうかが、重要であり、”そういうもんだ”というステップはいくら踏んでも、中身のないおやじに成長するだけである...
...なんて、かっこいいこと言っても、明日は我が身、説教親父にならんようがんばろう!
....昨晩は飲んで暴れすぎました(関係者の方すみません)
...暴れる前に、末娘卒園式にいってきた...これでうちの子供はすべて小学生...
...なんとなく”子どもを持つこと”とは何か?と考えた...凄く大変なことだし、最近では子どもは1人でいいなんていう家族も増えて、ますます子どもの数が減って来ている..
...別に、結婚しなくて良い、子どもなんてめんどくさい、なんて思う人って多い世の中だ...
...昨日の卒園式で、おばはんやおやじの顔を眺めていると、何かを乗り越えた安心感みたいなものが漂っている..仕事を諦めて家庭に入った人、仕事と両立しながら育児を行ったおばはん、夜に何回も起こされて睡眠不足で仕事に行ったおやじ、赤ちゃんのころ、泣きやまなくて大変だった日々..
...ある投書で、そういう子どもの行為に自分が”鍛えられる”と書いていたお母さんがいたが、子どもを持つと親になるわけでなく、子どもを育てる過程で親は親として成長できる...卒園式では、すべてのおばはん、おやじが”親の顔”をしていた..
...動物はすべて成長すれば、育てるという仕事を果たさなくていけないと感じる...人間だけでなく、他の動物を見ても育てる行為をしている..それでやっと大人になれる..
...ちゃらちゃらしたものを身につけてバーでかっこつけていても、それは”大人”ではない..
...いろいろな事を犠牲にして子どもを育てると、見返りのない愛情がそこにあることを感じ、親は人間的に成長できる..
...まだまだ、おやじ改造計画は続く...
2005年03月19日(土) |
利害という悲劇... |
年をとると健康に気をつけなくてはということで、何か本を読もうと思い、探していたら、面白い本があった..
..その本には、今の健康、スポーツ産業の問題、特に医者の世界がどれだけサイエンスとは無縁であるかという話が医者の目で書かれている..
..たとえば、日本で言う良い薬とは、”効きもしないし、副作用も多くない”薬だというのだ..
..そもそも、風邪薬によってなぜ、早く風邪が早く治るかわかっていないらしい..
薬には必ず、副作用があり、良く効く薬ほど副作用も多いということで、医者はややこしいことが起きるくらいなら、効かない薬を与えておけば、安心という..
..製薬会社と医者とのつながりなど、利害がからむところでは患者という存在はないのかもしれない..
..今日の新聞で、入院期間の短縮と生活習慣の改善で7兆円以上節約できるという..ひどい話だ..
..今必要なのは、医薬分業ではないが、医者は医者の仕事だけしといたらいいということだ..患者の心の問題、病気になるまえの健康問題なんて医者の領域ではない..
..医者のお世話にならんよう、マッスルおやじになろう(それって..)
...どうも、体調が悪いなあ...年かなあ...
...アルバイトの学生が卒業ということで、飲みに連れていった...
彼は3年間本当に貢献してくれたので感謝してる...
...大学卒業...何年前だろう...なんかよくわからないけど、嬉しかった思い出がある...
...大学院卒業の時もそうだが、その時の友達が今の自分を支えているきがする...どこかでつながっているのだ...
社会人になると、”卒業”という出来事は少ないと思うが、できないことはない...資格を取りにいったり、社会人入学で大学にいけばいい気がする..そこでの経験や良き友人が、また、自分を高めてくれるはずだ..
...卒業は終わりでもあり、始まりでもある...そんな節目を大切にしたいものだ...
...そんな私も若者と年よりの節目..節目にはまって、動けなくなったら、誰か引き上げて...
2005年03月17日(木) |
いろいろ学会あるけれど... |
...授業が近くなってきた..この時期はストレスがなんとなくかかる..
...世の中には学会ってものがたくさんあって、文系なのか理系なのか、医学なのか、工学なのか、名前だけではほとんど区別がつかないものがたくさんある...
...しかし、学会名で区別がつかなくても、どの分野から派生したものかわかる方法がある...それは役員、理事の出身学部をみることだ..
...そんなことを考えて学会名を眺めているウチ、出身学部がばらばらの学会があることに気づいた...これはどうしてと思った...
...名前をみると、なるほど、これは旧教養部の先生方だということがわかった..工学、医学、というカテゴリの中に教養系集団という学会があるのかと感心した..こうなってくると、学会なんて利害関係で成り立っている集団だと少し落胆したが、なかなか面白いなとも感じる..
...ということで、私も興味を持って入会することにした..私の学位副査のH先生、おまけにややこしいA先生もいる..なかなか面白い..
...しかし、推薦は学会員からとある..A先生はいやだしなあと思っていたら、なんと先輩の?先生、この先生に頼もう..
...新しい学会には新しい刺激がある...新鮮な空気を受け、少しでも老化を防ぎたい...かな
....どうも最近、堅いテーマばかりだが、まあ、この時期だから許して..
この時期、追い出しコンパが盛んで、私も参加してきた...
最悪のメンツ席...もういい加減いやになる...研究ばか助教授に、どーしょもない新4かいせい...
...今の高等教育が生み出したい人材とはこういう連中なのかとあきれてしまう...気分も鬱状態で帰り際にいつものバーへ(またかい!)
...九州から大阪にきて、映像を勉強しているという..
...いろいろ、話しているうちに、家族の話になった...父親は以前から耳が悪く、今はさらに肝臓が悪く、職をやめているという...そして、3人の兄弟がいるという...
”おやじは本当に家族のためにがんばってくれたと思う...家族に恩返しをしたい”
...偏差値という尺度では測れない育ち方をしているなあと感じた...
...少子化で家族のつながりも希薄になり、湯水のように教育費を子供に投じて、有名大学に入学させる...そんなことばかりが話題になるそんな世の中が嫌になる...
...うちの子供も、大きくなったらどこかで誰かに、”うちの家族はいいよ”って言って欲しいなあ...おやじはまだまだ、がんばらなければ!
2005年03月15日(火) |
苦しみを乗り越えると.. |
今日の新聞にキンジス患者である社長の話が載っていた..
”コップに水が少し残されていて、これしかないと思うか、まだ、こんなに残っているかと思うか何です”
...その社長は莫大な借金を持つ時期、そして難病を抱えながら会社を立ち上げ、乗り越えてきたそうだ..
...世の中には他力本願でなんとかしようと考えている人は多いが、自分の問題は、結局自分で乗り越えていかなければいけない気がする..
...最近、研究室でデータが出なくて悩んでいる学生がいたり、人間関係が嫌で来なくなる学生もいるが、辛い環境に身をおいてそれを自分ながらに乗り越えていく努力も必要である..
..そもそも人間の社会である以上、辛くない場所はないと考えた方が良いと思う..
...私もなんとなく、残りの人生が長く思えてきた..そう思えるうちにがんばろう..
2005年03月14日(月) |
ホワイトデーを考える |
...最近、おやじになるとバレンタインデーに大量の義理チョコをもらい、その結果、大量のお返しをするはめになる..
...そもそも、プレゼントのようなものは親しい間柄で行うもので、義理でプレゼントするなんてことはあまりない...
...しかし、人間関係がぎくしゃくしがちな職場において、義理でもプレゼントのやりとりがされるということは、緊張した環境をやわらげる効果があるんじゃないかなと感じる..
...それも、建前上、”好きなひとにチョコをあげる”ということになっているわけだから、おやじにとってはちょっと嬉しい..いつも嫌みたらたら枯れおやじにとっては、狂喜乱舞状態である(ほんまか)
...だから、ホワイトデーのお返しは”いつもいじめて悪かったな、許してな”という反省や懺悔の気持ちもあるんじゃないかなあ...
...少なくても私はそうである...今日は反省の日だ...
...バレンタインデーには自分の娘、嫁さん、職場の事務とそのOB、女子学生..山ほどもらった..そのお返しは大変だが、有り難い話である..
...今日は頑張って返そう!
...店の良さって、料理がおいしいということも当然だが、店員の対応もあるなあと感じる..
..昨日、ぶらぶらと家の近くの居酒屋に入った..以前、1度だけ入った経験があるが、常連ではない..
..店に入ると、いきなり”まいど!”と威勢の良い声..家族でやっている店感じで、おやじらしき人と、おかみさんがしきっている..
..チェーン店の居酒屋では、だいたいバイトが”いらっしゃい”と対応するが、こういう店では料理人が迎えてくれる..
そして、まいど来ているわけではないのに”まいど!”...
...不思議と、たそがれ枯れおやじには、うれしい...
...どんなにおしゃれで、グルメな店ができても、こういう店ってなくならない気がする...高齢化社会には必要な店だ..
...不思議とこういう店って、日本の地名がついている..不思議だ.. しかし、なぜだろう?今度聞いてみよう!
ホリエモンが勝った..というか、あたりまえの結果である..
..法整備はどうのこうのといっても、それを作ってきたのは、古おやじたちだし、自分たちに都合のいいように変えてきたところもあるだろう..
日本的な信頼感といっても、それは一部の古おやじの独裁社会とも言える..
..時間外取引をグレーゾーンを利用したと批判されたことに関して
”それなら最初から白黒つければ良い”...そのとおりだ...
...そもそも時間外取引をグレーゾーンにしているのは、古おやじではないのか?
..企業も最近はグローバルスタンダードにさらされているが、大学、そして学問領域も同じだ..現在の自分の状態が大学、分野を問わず、世界的なアカデミックポジションとしてふさわしいのか問われる時代だ..
..老体にむちうってがんばろう、やばい..(またこの言葉)
昨日、深夜に電話..保育園関係のお母さんで悩んでいるらしい..
...普通に相談ならまだしも、悩み方が尋常ではない..
...どうやら、来週の卒園式の段取りや後援会のことらしいが、何もこんな時間にかけてこなくても..
...相手の気持ちを察するのはよいが、このお母さんは勝手に相手の気持ちを深読みし、その深読みについて悩み、相談できる人に時間外電話をかける..
...相手がどう思っているのかという事を考えることは重要だが、基本は会話である..腹を割って話すことをしなくては本当の関係は築けないと思う..
”言いたいことがあったら、しっかり言ってね..そうじゃないと勝手に進めるわよ”ぐらいの事をやったほうが、すっきりして良い..
...しかし、あんまりすっきりしすぎても嫌われますから(それは私だ、切腹)
2005年03月10日(木) |
ホリエモンから学ぶこと |
...まあ、いろいろやっているホリエモンだが、あの若親父から学ぶところがある..
...ホリエモンが自らの講演の中で
”破産は怖くない、破産してもニコニコしながら生活している友人もいる”
..と言っていることだ..本心で言っていないかもしれないが、今の若親父の気質なのかもしれない..
..破産が怖くない企業家なんていないと思っていた..しかし、彼は本当に怖くないのかもしれない..とふと思った..
..破産が怖くて会社が作れるかという気概さえ感じられる..高度経済成長時の社長の感覚とは違うと思う..
..いつの時代も旧態依然とした組織に一石を投じる人物というのはこういう人かもしれない...
...こんな若親父が増えてきたら私のような成熟親父は、足をすくわれる..やばい(最近、この言葉が多いなあ)
コクドの堤会長が逮捕された...これは、いろいろな意味を持っている気がする..
..堤会長は”天皇”と呼ばれ、すべてを動かす支配者であり、政治色の強いヒトだったといわれる..しかし、それは隠されたところで不正を行い、築き上げたものだった..
..バブル崩壊後、土地の評価額も落ち、戦後の常識が通用しなくなってから、外部評価によって多くの会社がリストラを行い、速やかに健全な会社になっていたなかで、コクドは健全な会社になることを拒んでしまった..
..その点、東急グループとは大きな違いだ..
..外部評価というものさしが、会社の大きさとか歴史とか政治とのつながりとかいったものを越えて、大きな力を持ちつつある..
..外部評価を評価し、会社自体の組織を柔軟かつ、大胆に変えることができる会社が生き残る時代だ..
..世の中のおやじさん、外部評価を受けていますか?
...今から10年くらい前、研究会で..
”前から何も変わっていないじゃないか”と怒られたことがあったが、 昨日の研究会で、卒論生に対して..
”どこまでできれば、卒業できると思っている?”
..の一言..よく考えると今の学校にはこれがないと感じる..
..たとえば、総合学習だ、ゆとりだ、自由選択だと言っても、それぞれに明確な到達目標があり、そこにたどり着けない場合には合格させないという理念があるのだろうか?
..それには、曖昧な教育目標ではなく、それぞれに具体的な教育目標があり、達成レベルがしっかり評価できる必要がある..
..たとえば、教育素材が自然観察だとしても、虫の生態や植物植生に関して、屋外でテストをして点数がとれなければ、再度やりなおすなどの厳しさがあっても良いんじゃないかなあ...(やっているところはごめんなさい)
..そもそも総合学習なんて学校でやることかという気もする..かなりの部分、地域学習、家庭教育で補える気がする..
...ウチの子8才の最近の言葉”人生ってそんなもんだよ”って..これって家庭教育の問題?
2005年03月07日(月) |
”意”を生み出すもの |
ヒトの意欲というのは、実はかなり社会的なものなのではないかと感じることがある..
...たとえば、仕事の意欲を考えてみると、その原動力は、自分自身が行いたいという意識以外に、同僚には負けたくない、頑張って見返してやる、家族のためにがんばろう、みたいなものがかなりのウエイトを占めているのではと思ったりする..
...そういう”意”の原動力を作ってくれて、自分を生かしてくれる存在はすごく大切にしたいと思う...
...”意”を持つことができても、それを持ち続けるためには自分自身の存在だけでは弱い気がする...
...その中でも、子供の存在は非常に大きい..と思いません?世の中の親父さんたち..だから、子供を持つことは仕事を進めるために邪魔な存在ではなく、長期的にみると、自分を生かしてくれる存在なんでしょう..
...最近、元気なおやじたちが少ないけど、これって少子化に関係しているんじゃないかなあ?おやじにとって子供の存在ってすごく大きいと思う..
...それってわしだけじゃろうか(広島風)
2005年03月06日(日) |
...授業料ただって |
...各大学で上位何名かは授業料をただにするらしい...
...無料になるのは誰もうれしい..が、ほんとに良いのだろうか?
...要するに能力給みたいなものである...入学金がタダになるならまだしも、授業料をタダにするのは、どうかなあ..そもそも私立の金って授業料などで得ているわけだから、賢い奴に勉強できない奴が金を組織的に貢いでいるみたいなもんだ..
...たとえば、もし、自分の友達が授業料を払っていなかったら、どういう気持ちになるだろうか?どの家も子供のために教育費を捻出している時に、その格差は大きいのではないか?
...大学がだんだん、優秀な学生を獲得するためにモラルハザード状態になりつつある...手段を選ばない仁義なき戦いに突入しつつある..
...教員もそんな時代がくるのか..優秀な助手が、ボーナス10倍、しょぼくれ教授がボーナス無し..で..
”教授、金がないならおごりましょうか”って..多くの人は嫌だろうなあ(でも私はラッキーと思う..せこい)
卒業生が、”まわらないすしにつれていってくださいよう...”
しょうがないので、近くの高級すしやへ...金が飛んだ....
...よく考えれば、昔から物欲はないのだが、人欲はあるなあと感じる..特にいろいろなひととだらだらしゃべるのが好きなのである..
...だらだらしゃべる場所といえば、飲み屋だから、結局、そこにお金を使ってしまう...
...若い学生さんと言っても、全員研究者の卵だから、がんばって欲しいと思う..そして成功したら、このしょぼくれおやじを雇ってくれ..
がんばれ!卒業生!そして、おいしいところに連れて行ってくれ..
2005年03月04日(金) |
研究者データベースから見える大学事情 |
研究者データベースなるものがあり、このデータベースで遊ぶと面白いことがわかる..
まず、大学、特に私立は、その大学出身者が多いということだ...これは、採用した大学出身者が、多いとも考えられるが、外の大学に移らなかった(移れなかった)とも考えられる..
...面白いのが、その傾向がだんだん崩れていること、そしてそれが学部単位で起きていることである..つまり、出身校にこだわらず、優秀な人材を採用する傾向が新しい学部で見られることだ..
...少子化で地方の公立大学にいるくらいなら、都市部の私立に移ろうとする教授は多いだろう..この人たちが都市部にできる新学部に移ろうとするのかもしれない..
...もはや私立と言えども学閥の時代ではないのかもしれない..
...また、学問の発達が縦割りから横割りの学際領域に発展しているため、学問領域という枠も崩れつつある..おまけに任期制が導入され、流動性が高まっている..
...”学閥”という言葉は、すでに水面下では”死語”になりつつあるのかもしれない..
...あ、私も学閥採用かも..やばい..
2005年03月02日(水) |
4人の子供、妻を残して.. |
プロサーファーの飯島さんが逝った..38才だったそうだ...
...ガンは誰でもかかる病気だ..と言われても本人の苦しみ、そして親として子供の成長を見ることの出来ない辛さ..そしてこれから子供を育て生きていかなければならない妻の寂しさ..
..昔、”今を生きる”という映画があったが、飯島さんも今を生きて来たんだろう..そして、今を生きることに幸せを感じていたに違いない..
...こういう話があると人生は短いと感じ、1日を大切にして頑張ろうと思う..
...家族を持ち、おやじになれる幸せを感じるべき何だろうなあ..
...ありがたや、ありがたや...
2005年03月01日(火) |
3月になってしまった.. |
いつのまにやら3月..もう春の気分になりかけである..
今週末は卒論発表会..4年生といえどもデータを分析し、解釈し、議論する機会を多く持つことは重要である..
...その過程を通じて、研究の奥深さを知ったりするものだが、世の中にはその過程を知らないで大教授になる政治家も多くおられる..教授といえども千差万別である..
...教授になるためには実はまともな論文はいらない..まともじゃない論文ってあるのって思うかもしれないが、”紀要”というのがそれである..
”紀要”の価値を認める先生も確かにおられる..が、論文というのは実はただのレポートである..大事なのはそのレポートに対して外部の目が入り、厳しく批判されることで研究レベルが向上するところに意味がある.. ..だから、論文を書くことはあまり意味がなく、”紀要”のようにほぼ内部の関係者が査読してほとんど受理されるものは、”意味がない”
...だから、”紀要”にだして受理されるより、権威ある学術雑誌にだして、”あんたの論文はこれこれこんなにひどいから受け取れない”と言われ、”なんでやねん”と考え、”どうすりゃええねん”と悩み、”ほなこうしましょか”と試行錯誤を繰り返す過程に意味がある..
...なんて、言ってもこれからまだまだ研究を続けるおやじ..渋い研究おやじに成長したいものである..
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