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■シーモネーター2
2017年01月30日(月)
「日曜日はサンデー、月曜日と火曜日はなんだっけ」

と、娘・R(中一)と息子・タク(小5)がカヤカヤとにぎやかに騒いでいた。タクはともかく中一のRが分からないのって結構やばいのではないか、と危惧した僕は、

「月曜はマンデー、火曜日はチューズデーだよ」

と教え、更に

「サンデー、マンデー、チューズデー、さわってー、もんでー、チューしてーって覚えるんだぞ」

必殺の覚え方を伝授したところ、タクからはダンゴムシを見るような目でガンを飛ばされ、

「タクは下ネタ嫌いなんだよ」

嫁からは駄目出しされ、

「それ、うちのクラスの男子と一緒!」

Rからは中一男子レベルの烙印を押され、すなわち家族全員からドン引きされてしまった。

おかしい、受験勉強において下ネタ語呂合わせはよくある話。

例えば日本史においては

「1931(一番臭い)年、満州(まん臭)事変」

とか、世界史においては

「インノ、インノで絶頂3回(教皇権の絶頂期、インノケンティウス3世)」

とか、化学の元素周期表の覚え方

「ベッド(Be)に 潜(Mg)れば 彼女(Ca)の スリ(Sr)ップ バ(Ba)ラ(Ra)色」

など、オッサンになった今でもすぐ出てくる。覚えやすく忘れづらい、強力な手法なのだ。それなのにひどい言われよう。…ちょっと早かったかな。

しかしタクが下ネタ嫌いと言うのはおそらく真実ではない。タクは嫁やRの前ではそういうフリをしているだけなのだ。その証拠に僕に対しては時々意味もなくチン○を

「ほれー!」とか言って見せびらかして来たり、

「一歩歩いておならプー」

とか訳の分からない放屁をしてくる。嫌いなはずはないのだ。

話は飛んで、先日、お笑い芸人のパーマ大佐が「森のくまさん」の替え歌を無断で販売したとして、訳詩者が馬場祥弘氏が差し止めを要求した、というニュースがあった。それを聞いて

「でもさー、僕らも『あるー貧血、森のな浣腸』って歌ってたよね」

とタクに言うと

「あるー貧血!
 森のな浣腸!
 熊さんにんにく!
 であーったんこぶ!
 花さーくもーりーのーみーちんちんぶらぶらソーセージ!
 熊さーんにーでーあーっタモリのおけつはレインボー!」

頼んでもいないのに勢いよく歌ってくれた。ちんちんぶらぶら…のところ、なんでそこ、すごい歌詞が詰まってるんだ。こんな歌を大喜びで歌うとは、やっぱ下ネタ嫌いなんかじゃないじゃないかー!

そしてタモリのおけつはレインボー…何故このようなフレーズが生まれたのか。謎である。もしかして、検索すれば何か分かるかもしれない…と思って「タモリのおけつはレインボー」でぐぐってみたところ、一番上に出て来たのは「エキスパートモード」というブログで…ってこのブログじゃねえか!GOOGLE意外と使えねー!

何気ない僕のネタ振りが息子の下ネタソングを呼び出してしまった。

これを下ネタ子を起こすといいます。なんちて。

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■オノボリー。
2017年01月24日(火)
12月30日に栃木の実家に帰っていた僕と息子・タク(11才)。

翌日、大晦日に嫁と娘・R(13才)もやって来た。

栃木に帰って来ると必ず食べに行く佐野ラーメンの店がある。美味しくてみんな大好きなのだ。毎年、大晦日は必ずその店のラーメンを食べて年越し蕎麦がわりにするので、今年もレッツラゴーしたところなんと休み。

「じゃあ暖簾分けの店に行こう」

ここで修行した人が独立して開いた店があり、ほぼ同じラーメンを食べられるという。そんな情報を母は持っていたので改めてレッツラゴー。車で15分ほどかかるがノープロブレムな僕らは立派なラーメンオタクである。

さて、着いてみるとそのお店は修行先のお店同様、順番待ちの人で溢れていた。しばらく暇を持て余していると

「あの人達もあっちが休みだからこっちに来たんだって」

母が僕らのちょい後ぐらいにやって来た人達を指して言った。暇だったからちょこちょこその辺の人と話していたらしい。母はおばさん特有のノリでわりと誰にでも話しかける。

にった屋
30分ほど待たされて食べたラーメンは、噂通りもともと食べたかった店の味そっくりで文句なしに美味しく、皆満足した。

そんなわけでラーメン欲を満たした後は、コタツに入り紅白歌合戦を見ながらおごそかに年が明けるのを待つ。紅組が勝ってえーまじでーとか言っていたら程なくして

「あけましておめでとうございます!」

「おやすみ!」

年が明けたので、ほぼ同時に速攻で寝た。初日の出を見に行くためである。

朝5:30に起きた僕らは、車で10分ほどのとある山の中腹へ向かった。僕らはここで毎年初日の出を見ている。付近の「山を守る会」みたいな団体の人たちが豚汁やコーヒーをふるまってくれていて、また、

「ここでも初日の出は見れますが、ここから10分ほど歩いた○○平ではもっと視界がよく、富士山や東京スカイツリーも見れます。私たちスタッフがご案内しますのでぜひ皆さんも○○平まで登ってみてください!」

としきりにアナウンスをし、おすすめするんである。

「どうする?」

と嫁に聞くと

「これだけおすすめされちゃったらなー」

というわけで案内するスタッフの人に連れられてゾロゾロと向かった僕らを含む日の出待機一同。10分ほど山道を登って行くと、確かに最初にいたところよりもかなり高い位置に来た。初山登りである。初登りさせられるとは思わなかった。東京から来たのにおのぼりさんとはこれいかに。僕はもともと栃木人だけど。

かかしの里
そして最初にいたところでは山に隠されて見えなかった西の空から富士山も見えた。

より高いところ、より山が邪魔しないところなのは確かだったが、重要な罠があった。

かかしの里
なんと、木が超邪魔して結局は視界が悪いんである。なんでこんなとこ勧めるんだよ!

最初のところは木なんかない広場だったのに…。僕らを含め、登ってきた人達は邪魔な木を避けようとするとどうしても限られたスペースにぎゅうぎゅうづめになってしまう。おのれ、来年は騙されないぞ。

かかしの里
Rもクリスマスプレゼントでもらったばかりのデジカメを構えて撮る気満々である。

かかしの里
「うおー!出てきたー!」

6:50ごろ、初日の出。毎年筑波山の右から出てくるんである。おのれ、やっぱり木が邪魔だ。

「そういえばスカイツリーはどこ?」

と嫁や子供達が聞くのだけれども、

かかしの里
「たぶんこれじゃね(矢印のあたり)」

肉眼で見るのはほとんど無理で、望遠レンズを付けたカメラで覗いてみると、ツマヨウジみたいな細い棒がようやくぼんやりと見えたのであった。

はいはい初日の出初日の出お疲れお疲れ、んじゃ帰んべ、と、多少しらけたところで山を降りた。

かかしの里
降りる途中で見えた朝もやがキレイであった。

車が止めてあるところに戻ると、

「パパ、霜柱がすごいよ!ばりっばりだよ!」

タクが初日の出を見た時より嬉しそうにはしゃいで地面をバリバリと踏みつけていた。ここは普通に土の地面なので霜柱が盛り上がりまくりなのだ。温暖で都会な東京っ子には珍しいのだろう。

僕にとっては珍しくもなんともないのだが、さっきのご来光スポットに多少むかついていたので僕もバリバリ踏みつけてみると、嫁やRも無言でバリバリやっているのであった。

霜柱。

バカわしら。

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■僕の帰郷な冒険。
2017年01月07日(土)
年末年始は栃木の実家で過ごす。

今年は娘・R(13才)のお友達のお誕生日会があるということで、僕と息子・タク(11才)ふたりが先に行き、1日送れて嫁とRが追いかけることになった。

朝、タクと電車に乗り、途中で立ち食い蕎麦で一緒に食べる。僕は旅の途中で息子と立ち食い蕎麦を食べるのが好きだ。

「パパはかきあげそばだぞ」

「ボクは月見うどんがいい!」

「かきあげ食べるか?」

「もちろん食べるよ」

実家の最寄り駅に着いて母と弟が車で迎えに来てくれた。

帰郷して早速だがこの夜は高校時代の友達4人で忘年会であった。みんな地元を離れてバラバラだが年末だけ集まってもう10年以上続いている。ところがそのうちの1人、N(仮名)が今日の今日でノロウイルスになってしまったというメールが。

文面からでも非常に辛そうな様子が伝わって来、残念ながら3人で飲むことになった。夜になり、タクは母と弟に世話を頼んで待ち合わせ場所にGO。

「どの店にしようか」

「去年どこだったっけ」

「沖縄居酒屋だっけ。今年は違うところがいいな」

と店を探す。だいたいどっかしらの飲み屋に入れるので予約などはしないのだが、今年は

「予約でいっぱいで…」

10件以上断られ、

「どうしたんだ今年は!」

と三人で焦ってしまう。

「きっとNが呪いをかけてるんだよ」

「ノロだけに」

N、ひどい言われよう。30分以上さ迷っていたところに

「お店お探しですか…」

とお爺さんが寄って来たので教えてもらおうとしたら、なんとエロい店のポン引きのお爺さんであった。いつの間にか風俗店が多数入っている地元で有名なエロビルまで来てしまっていた。このお爺さんはいつもこのビルの前で客引きしているのだった。

で、結局入れたのは去年入った沖縄居酒屋だったという。

単に僕らが今年は違う店にしたいから、という理由で避けていただけであって、店自体はいいお店である。料理はうまいし可愛い女の子店員もいるし。沖縄料理の店なのでしばらくはオリオンビールを飲んでいたが、せっかく地元に帰って来たので栃木の地酒を飲みたいなあ…と女の子に聞いてみたら

「ハブ酒ならありますけど」

そうだった。ここは沖縄料理の店だった。僕らがいた席のすぐそばに、ガラスの甕の中で酒に浸かったハブがとぐろを巻いていて、さすがにそれはちょっと…と引いてしまったが、友達がいつの間にか妙な酒を頼んでいた。

「お待たせいたしましたースズメバチ酒です」

「ええっ」

ハブ酒の甕の隣にスズメバチがいっぱい浸かった甕もあったのだ。うわー…。ポイズン系動物酒が並んでいるのは壮観である。友達が

「飲んでみる?」

とグラスを渡そうとするのだが、やはりこちらも躊躇してしまった。

ハチだけに

「えーと…」

なんちて。

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