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■2013年のゲームキッズ。
2013年01月31日(木)
「パパ、2月3日の土曜日は休み?」

息子・タク(7才)がワクワクした顔で聞いてくる。

「休みだよ」

「やったー!」

タクは両手を振り回して喜んだが、無論僕と一緒に居られるから嬉しい、ということではない。

「どうせアレだろ」

「うん、連れてって!」

アレ、とはタクがはまっている「ポケモントレッタ」というゲームである。オモチャ屋などにあって1回100円、ポケモンバトルのゲームと、トレッタと呼ばれるチップのようなものが貰えるのだ。

トレッタにはそれぞれポケモンのデータが入っていてゲームで使用することが出来る。ゲーム自体は単純だが、より強いトレッタが欲しい、全種類のトレッタを集めたい、とはまっていくわけである。

以前の日記にも書いたが、今年になってからもう結構な金額をぶっこんでいるにもかかわらず、際限なくやりたいやりたいとダダをこねるので、

「今月はもうダメ。1ヶ月500円が限度だ。来月までガマンしろ」

と僕が制限をかけたのだ。だからタクは2月に入ったらすぐトレッタをやりたいから連れてけ、とワクワクしているのである。まあいいんだけど、

「2月に入ってすぐじゃなくて、もっと後にしたら?3月までのガマンが長いよ?」

禁断症状が出て来て掟を破りたくなるタクが今から目に見えるようなので、そう提案したら

「やだ、2月3日に200円やる。そんで次の週に300円やる。そう決めたんだ!」

彼なりのペース配分を考えていたらしい。そこまで思い詰めてるんだったらまあいいか、と言おうとしたら

「ホントに200円で終わるのかな?」

横から娘・R(9才)が絶妙なツッコミを入れた。今月やった時も「これで終わり」といいながらもう100円、もう100円とズルズル使ってしまっていた。僕も昔ビートマニアというゲームに大層なお金をぶっこみ、指から血が出るまでボタンを叩き続けていたので気持ちはよく分かる。血は争えないんである。

Rはそのへんのことをよく見ていて言っているのだった。あまり無駄遣いをしないRは、タクの物欲に狂う様を冷静に見ている。

「ちゃんと終わるよ!」

図星だったのか、タクはRにムキになって答えた。

「そうだなー。もしゲームが上手くいかなくても、貰えたトレッタがダブりだった時でも、ちゃんとやめるんだぞ」

僕も念を押しておいたら

「うーん」

タクも不安そうな顔になってしまった。なんか既に雲行きが怪しい感じ。

「そこは自分のガマンできる心を信じていこうよ」

諦めたらそこでゲームオーバーですよ。

ということでどうなることやら。

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■ケルナグール。
2013年01月30日(水)
ネタ切れ気味なので大した話ではないのだが…。

朝、僕は会社に、子供達は学校に行くため、一緒に道を歩いていた。たまたま僕が一番前を歩いていたら、後ろからお尻をバンと叩かれた。振り返ってみるとニヤニヤした息子・タク(7才)が後ろにいた。

「やめれ」

「ボクやってなーい」

「うそつけ」

「やってなーい」

朝のクソ忙しい時に遊んでいるヒマはないので、再びさっさと歩こうとするとまたバシンと叩いてくる。

「マジで痛いからやめろ」

「やってなーい」

いい加減リアクション的につまらないので、もうとっとと歩く…フリをしながら実は横の建物の窓ガラスにタクがそーっと近付いてくる姿が丸写りだったので、タクがまた叩くために手を上げた瞬間

「やっぱりお前かー!」

腕を掴んで折檻した。タクもこれで見られたOR見られていないはどうでもよくなったらしく、

「やってなーい、やってなーい!」

と叫びつつ、隠そうともせず堂々とビシバシ叩いて来るではないか。

「じゃあパパもやってなーい」

「ボクもやってなーい」

もう見境無しにドカドカポカポカ。朝の通学路で、黄色いカバーが付いたランドセルを背負った、小学1年生の男の子と殴り合いをしているおっさんがいたら、それは僕である。

タクが「やってなーい」というのは大ウソだが、僕が言う「やってない」は、ある意味本当である。

本当に「やってない」なあ…。

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■江古田はエコだ。
2013年01月29日(火)
江古田の商店街で「ナイトバザール」というイベントがあった。

商店街に食べ物や子供向けのゲームの屋台が出たり、アトラクションが行なわれたりする。

ヴェルディ” width=
あとは東京ヴェルディが来てキックターゲットをやってたり、美少女着ぐるみが子供にアメ配ってたり、赤鬼青鬼が子供に豆配ってたり、…他色々である。

今回は100回記念でボールペンやお菓子がもらえたり、屋台の食べ物が安い、ということで僕ら貧乏家族は全力で参加した。

会場には既に僕らのような、記念品をもらうための人達の長蛇の列が。しかし配布が始まるとあっという間に列は消化され、僕らもいただくことが出来た。しかし景品はまだまだ山のように残っていて、スタッフの方達が

「あれ、思ったより捌けてないな」

という顔でその山を眺めながら

「いかがですかー。記念品配布中でーす」

道行く人達に声を掛けていた。

「どうですか、もらってって!」

僕も声を掛けられたのだが既にもらっていたので

「もういただきました。ありがとうございます!」

とお礼を言うと

「正直だねえ」

と苦笑いされてしまった。建前上はひとり1個ずつになっていたが、ここは空気を読んでもうひとついただいちゃってもよかったらしい。後で中を見ると結構いいボールペンだったのでなおさら後悔した。

娘・R(9才)はチョコバナナを食べたり

「百円ぐらいでカワイイのないかな…」

とか呟きながら文房具屋を物色していたり、息子・タク(7才)は射的をやったり、いつの間にか無料体験の人力車に乗ってたりとか、それぞれ好き勝手にやっていた。

タク” width=
ゴルゴ風。

で、僕はというと練馬区の公式キャラ「ねり丸」がやって来るというので、それが何よりの楽しみであった。僕はねり丸が大好きなので、以前もねり丸が来るイベントには何度か見に行ったことがある。

彼はいつ来るか、いつ来るのかとソワソワしていたら、ヤキソバを買うために並んでいる時にのそのそと歩いて来た!

ねり丸” width=
練馬区民に大人気。

ねり丸” width=
でかい。

この時、嫁達は別の場所にいたので

「ねり丸が出たぞー!」

速攻嫁に電話。嫁もすっ飛んできて

「どこに行った!」

「あっちだ!逃がすな!」

まるで落ち武者狩りのような勢いでねり丸を追跡。何故嫁もそこまで熱くなっているのか。

「嫁、君もねり丸好きなの?」

我に返って聞いてみたら

「いやー、私、まだねり丸見たことないから、どんなものかなあって…」

そうか、嫁は見たことがなかったのだ。人混みをかき分けてようやくねり丸に追いつくと

「か、かわいい…」

嫁も結構ときめいていたようであった。ちびっ子達がねり丸と一緒に写真を撮っているので、

「君も一緒に写真撮ってあげようか?」

とそそのかしてみたところ

「大人で撮ってる人いないからいいよいいよ…」

少しだけ寂しそうであった。

最後に福引きを1回やった。特賞はとしまえんのスーパー銭湯券、ハズレはゴミ袋という、ハズレでも実用的な品なので嬉しいのだ。Rとタクふたりにガラガラを回させると、青い玉が。

「お、当たりです」

と係の人が言うので

「何が当たりましたか!」

素っ頓狂な声を上げてしまったが

「鉢植えです。おめでとうございまーす」

「あ、ども…」

水仙の鉢植えが当たってしまった。喜ぶべきなのだろうか。嫁もRもタクもテンション下がってるし。微妙過ぎな上にそこそこがさばるし…。水仙だからトイレに飾るしかないではないか。ゴミ袋の方が良かったかなあ…。

ていうか福引きの景品で鉢植えをチョイスするというのは、なかなか奇抜なセンスだと思うのだが、たまたまなのだろうか。

商店街は奇想天外ってか。

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■おねだりダリー。
2013年01月28日(月)
朝、むっくりと起きた息子・タク(7才)が

「今日、パパお休み?」

と聞いてきた。

「そうだよ」

「よかったぁ〜」

そうニッコリ笑うので、そうかそうか、そんなに僕がいると嬉しいのか、なんて可愛いヤツだと思っていたら

「じゃあポケモントレッタ(1回100円のゲーム。トレッタというチップみたいなのがもらえる)やりたいから連れてって〜」

単に自分がゲームをやりたいだけだったので絶望した。しかも厳しい嫁に頼んでも絶対にダメだと言われるのは分かっているので甘い僕におねだりしているのだ、という思惑も透けて見えて悲しくなった。おのれナメやがって。

タクはこのゲームをやりたくてしょうがなくて、今月既に結構なお小遣いを使っているのだ。だから僕も絶対にウンとは言わない。

「今月はもう何度もやってるだろう。だからもうダメ。やるとしたら来月だな」

と言うと

「おーねーがーい!」

と泣きながら何度も訴える。

「そんなお金の使い方だとすぐなくなってしまうぞ」

などと説教しても

「ボクがもらったお金だからどう使おうがボクの勝手だ」

口だけはいっちょまえのことをぬかす。

「そういうつもりでお小遣いとかお年玉をあげてるんじゃないぞ。そんなことを言うなら全部返してくれ」

財布と貯金箱をボッシュートしようとするとさすがに怯んで

「ボクだってお金の使い方を考えてるんだよ…」

ケンカ腰の口調から一転、涙ながらに訴える。

「どんな風に?」

と聞いてみると

「えーと、次からあんまりお金を使わないようにする」

ダメだこりゃ。これは今教えないとカネにだらしない男になる。ゲームにのめり込んでカネをぶっこみまくるのは僕がそうだからよく分かる。

タクは僕にダメだと説教されてはシクシクと泣き、肌身離さず持っているハンドタオルを鼻と口に当て、ふんふん匂いを嗅いで心を落ち着かせてから

「おーねーがーいー」

再び僕におねだりする。僕も「話せば分かる」と思い再び説得するが、タクもしつこいもので何度もおねだりを繰り返す。それでも僕は首を縦に振らないので、とうとう布団の中に潜ってしまった。文字通りの泣き寝入りである。

「ゴハンだよー」

嫁が朝ごはんが出来たよ、と告げるとさすがに布団からモソモソと出て来た。ヘソを曲げてろくに食べないんじゃないかと思っていたが、さすがに怒ったり泣いたりで腹が減ったのがガツガツと食べていた。そして

「パパー、じゃあ来月連れてってねー」

とニコニコして言う。泣いたカラスがなんとやら。なんだこの切り替えの速さは、と疲れがドッと出てしまった。タクの場合、話せば分かるではなくて、

食えば分かる、のようである。

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■I Heard A Rumour
2013年01月27日(日)
登校と通勤の朝。

娘・R(9才)とウチの外の道に立っていた。ウチを出る時、未だパンツ姿でうろついていた息子・タク(7才)と、その他一緒に学校に行く友達を待つためだ。

「ねえパパ?、あの中学校の制服の人、見て?」

ふとRが呟いて、先程僕らの前を通って行った中学生の女の子を指差した。

「え、あの子がどうしたの?」

既に僕らの前を通り過ぎ、後ろ姿しか見えないが、聞こえないようにヒソヒソと。

「あの人ねえ、こないだデートしたんだよ!」

「ええっ!」

そりゃデートもするだろうが、なんでそんな極々日常的なことがRのような小学生まで伝わってるんだよってことに驚いた。すれ違ってもあいさつもしないということは、知り合いでもなさそうだし。なんで知ってるんだよ、と聞いてみたところ、

「○○ちゃん(Rの友達)とその人が仲いいから」

ということで、人づての人づてって感じらしい。デートした女の子も、まさか見ず知らずの小学生の女の子の話のネタにされ、更にその話を聞いたオヤジに後ろ姿を眺められているとは思いもしなかったろう。

こういう「なんで知ってるんだよ」という情報伝播の恐ろしさは、田舎にいた頃は恐ろしいほど感じたものである。

昔、ヤングな時代に栃木でフィーバーしていた頃、ナオンをパーナンした数日後に、

「あんた、岩舟町の加藤さんとこの順子ちゃんと遊んでたでしょ」

母親にいきなり言われたことがある。その女の子の氏名住所をいきなりズバリである。

「なんで知ってんだよ!」

「お母さん、順子ちゃんのお母さんと友達だもん。順子ちゃんのことも知ってるよ」

さすが地元で生まれ、地元で育って70年近い母。顔とネットワークの広さがパネエ。

「ズバリそうでしょう…」

僕は丸尾君のように答えるしかなかった。田舎の情報伝播の速さと、その情報の質の正確さに舌を巻いたのと、母はお釈迦様で、僕はその手のひらの上の孫悟空のような屈辱感を味わったものである。いくらネットが発達してもこんな情報は伝わらないからねえ…。

で、Rとの話に戻すと、

「誰とデートしたんだ?」

「さあ」

「どこでデートしたのかな?」

「さあ」

ただデートした、という話だけでなく、どういうデートをしたのかが気になるのである。でもRとしてはデート、という言葉だけでお腹一杯のようで、詳しいことは全然知らなかった。おじさんとしては、今時の中学生ってデートでどこまでやらかしちゃうのかなあぐえへへへ…ということが知りたいのだけれども、さすがにRに聞けないし。

近い将来、R自身がデートして、

「誰とデートしたんだ?」

「さあ」

「どこでデートしたのかな?」

「さあ」

おんなじ質問をしている自分が容易に想像できて悲しくなった。しかも泣きながらしてそうで…。

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■夜のお供に。
2013年01月26日(土)
久しぶりにわりと早く家に帰って来れた日。

それでも息子・タク(7才)は既に寝ていて、娘・R(9才)はまだ晩ご飯を食べ終わっていない状態でモタモタしており、

「いつまで食べてんの!」

と嫁に怒られていた。Rは既に眠くなっているので、それから数十分かけて後片付けや歯磨きなどをノロノロと行ない、ようやくパジャマに着替え、トイレを済ませた時は、僕の方をぼーっと見つめていた。

腕を広げてみると、ぴょんと飛び付いてきたので

「一緒に寝る?」

「うん」

一緒に布団に入ったら、あっという間に寝てしまった。

翌日の夜も同じようなタイミングで帰って来たら、Rもこれまた同じように嫁から煽られていた。嫁が叱ることには

「昨日も寝るのが遅かったから眠くてしょうがないんでしょう!早く寝なさいって言ったのにパパと布団の中で喋ってるから!」

なんと、僕が悪いことになっていた。昨晩のRはすぐ寝てしまったので、ほとんど話していないはずだ。それなのに、

「○○ちゃんとは遊んじゃいけません」

みたいな悪ガキ扱いされており甚だ不本意である。

「いやいや喋ってないよ!」

強烈な遺憾の意を発動すると

「あらそう」

嫁はそっけなく。あらそうってアータ。そんなわけで、今夜もRと一緒に寝ると嫁からイチャモン付けられるのではないか、とか何となく気が重くなってしまい、

「おやすみ」

と声をかけるだけに留めてしまったではないか。今夜も添い寝したかったのに…と、僕はRが寝静まってからだいぶ後に改めて1人寂しく寝たのであった。

まさに泣き寝入りってか。

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■眠れない夜を抱いて。
2013年01月25日(金)
このところ仕事が忙しく、終電を過ぎても帰れない日が多かった。

タクシーで帰った日もあったが、家に着いてもすぐまた起きて出掛けなければならず、その時間がもったいなくて今日は泊まることにした。

しかし金をケチってマンガ喫茶にしたのがいけなかった。更に

「フラットは空いてないんですよ」

平らな床の個室は埋まっていると言われてイヤな予感がし、この時点でとっとと素直にタクシーで帰れば良かったのだ。ただそれは結果論で、もう動くのがイヤになっていた僕はリクライニングシートの席でもいいのでお願いします、とここで一晩を明かすことにしてしまった。

嫁に「今夜は帰れない」とメールを打つ。もう寝ているようで返事が来ない。さて、とリクライニングシートに身を沈めるとギシギシ音が鳴った。両隣のブースからもそのような音が。どうやら結構人が入っているらしい。ゲホゲホという咳も聞こえ、インフルエンザが流行っていることを思い出し、やはりこんな所に来るのは浅はかであったと後悔するも既に遅し。

腹を括って寝ようとしたら、やっぱり眠れない〜。当たり前だけど布団の中で眠りたいし、リクライニングシートと言っても大して倒れないし…。あと寝る目的の客を入れているクセにBGMがずっとかかってるし、なんなのよもう。

頭に来たのでエロ動画見たらますます眠れなくなった(当たり前だ)。とにかく寝ないとすぐ朝が来てしまう、という焦りがだんだん大きくなって、一生懸命目をつぶってじっとしていたのだけれども、ちょっと眠りに落ちたと思ってもすぐビクッと目が覚めてしまう。非常に浅い眠り。寝たのか寝てないのか分からないような感じで時は過ぎて行き、恐る恐る腕時計を見るともう残された時間は1時間ほど。とてつもない絶望感。

でもそれだけでもいいからガッツリ寝たい…と、再びぎゅっと目をつぶると今度はケータイが鳴った。軽く殺意が湧いたが、それは嫁が寄越した電話だということに気付き、よくない感情である、と思いとどまった。出てみると

「ぎゃははは!パパー!いまどこにいんのー?」

朝から異様にテンションが高い息子・タク(7才)であった。

「会社の近くで寝てるんだよ」

「やっぱりなー!ボクも寝てると思ったんだー!」

「寝てると思うならかけてくんなー!」

さすがにちょっとだけイラッと来た。

「Rちゃんにかわるね!」

タクはひとり騒ぐだけ騒いでとっとと娘・R(9才)と替わると、今度は

「もしもし〜い?」

まさに寝起き、という超低いテンションのRの声がした。

「Rちゃん、ちゃんと起きてる?」

「うん…。起きてない」

返事になってない返事をのんびりとしゃべり、ぶつっと切れた。ダメだこりゃ。愛のあるモーニングコールのお陰でもう寝る雰囲気ではなくなってしまった。ブースの外もざわざわとした物音が多くなってきた。出掛ける人達なのだろう。しょうがないので僕も腹を括って身支度を始めたのであった。あっエロ動画もっと見ておけば…。

マンガ喫茶だけに、眠りをマンキツしたかったなー、というお話でしたとさ。

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■ドーナッツてるの?
2013年01月23日(水)
ちょっと遠くの公園で子供達を遊ばせた。

あまり遊んだことがない遊具が多く、娘・R(9才)と息子・タク(7才)はいつもより増して力の限り遊びまくっていた。

「パパー!おしてー!」

上から吊り下がったタイヤに乗っかったからタイヤを押せだのうるさい。子供達は暴れているのはいいが、僕は寒くてたまらん。缶コーヒーでも買おうかなと思ったら

「やっぱここ来たらドーナツだよ!」

嫁がワクワクしていた。この公園のすぐそばに嫁お気に入りの「はらドーナッツ」というお店があるのだ。おからを使った、甘さはほんの少しというドーナツは、体にいいということをアピールしているので、甘い物を控えている人にとっても免罪符的に食べられるのだろう。

Rとタク” width=
そんなわけでひとりひとつずつ買い、しばらく遊んだ後におやつとして子供達に食べさせた。

Rとタク” width=
無言で食べるふたり。既に疲れ切っている雰囲気が。タクはもさもさと食べるのだが、Rはコーティングされたチョコを少しずつ少しずつぱりぱりと剥がしながら食べているので非常に遅い。ウサギだってもっと速く食うぞ!そうこうしているうちにタクはぺろっと食べてしまい

「も1個食べたい!パパ買ってきて!」

「えー!」

まあ食欲のあることはいいことだ…と思いもう1個買ってきて食べさせたが、なんかいい年こいて1個だけ買うのって恥ずかしかったなあ…。

公園には何故か黒板もあって、目敏く見つけたRが何か描き始めた。

Rとタク” width=
「ヤギ」って。これが…ヤギか…。

「ずるい!ボクも描く!」

とタクも乱入。

Rとタク” width=
あっ。なめこ描いてる。何がいいのかサッパリ分からないけれども、子供達にウケはいいんだよなあ。なめこ。形が卑猥だから、初めて見たときはちんぽかと思った。ていうか、一度気付いてしまうと、もうなめこじゃなくてちんぽにしか見えないのである。様々なちんぽがいろんなコスプレしてるとしか思えないのだ。

お絵描きに飽きたRとタクは

「パパ、だるまさんがころんだやるよ!」

また遊びを再開した。

「はいはい、やりなさい」

とベンチに座ると

「パパもやるの!」

僕も強制参加となってしまった。

はじめのちーんぽ!ってか。

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■いまさら初詣。
2013年01月21日(月)
遅ればせながら初詣をしにお寺に行った。

毎年行っているお寺なのだが、

「去年も一昨年もお昼にラーメン食べてるよね!今年もラーメン屋開拓しちゃおっか!」

嫁が妙にワクワクしていた。どうやらこの人はラーメンが食べたいらしい…ということでお寺の近くにあるラーメン屋に入った。しかし店主と助手のふたりでやっているお店で、ラーメンそのものはとても美味しかった。

しかし助手が新米っぽくて常にオロオロしており、店主は店主で「やって!」「(お客の注文を)聞いて!」とぶっきらぼうに指示を飛ばすものだから、言葉足らずな指示なので助手が理解出来ず、ますますオロオロする、という非常にギクシャクしたやりとりがハラハラドキドキであった。

お寺に着いてからはお賽銭を投げてお祈りをし、更に護摩祈願法要もしてもらう。受付を済ませてお堂に入ると、護摩壇を中心に既に人がいっぱい。時間になるとお坊さんが3人現われ、一番徳の高そうな老僧が護摩壇に座った。あとのふたりは若い僧で、それぞれ護摩壇の後ろの左右に座り読経をする。

僕らはお鈴の親分みたいな特大のやつのそばに座っていたので、「くわーん」と大音響がするので娘・R(9才)と息子・タク(7才)は目を白黒させていた。タクはお坊さんのお経を真似て

「みじゅまるー、くるみるー、だるまっかー」

と「ポケモン言えるかな」の歌をお経風に歌い出したのでやめさせた。Rも退屈で飽きてるのかな、と思ったらそうでもなくて

「あ、葉っぱ入れたよ」

などとお坊さんが護摩を焚く動作を目を丸くして眺めていた。Rが言うように護摩を焚くお坊さんは木をくべるだけじゃなくて、葉っぱとか何やらよく分からない物を入れている。そのうち、お坊さんが投げ入れたものの、外れてこちらにコロコロと転がってきたものもあった。

法要が終わり、お札を貰って外に出ると、

「パパ、これ」

なんとRがその転がってたものを拾って持って来てしまったではないか。南天の実ぐらいの大きさで、丸くて肌色のもの。

「お香だよ、それ。返してきなさいよ」

「やだ!宝物にする」

何かプレミアものを感じたのだろうか、Rはそのままがめてしまった。おそろしい子!

お寺から家に帰ると、嫁とRとタクは我先に走って家の中に入って行った。僕はお寺の境内から湧き出るお水をペットボトル2本ぶん貰ったりと荷物が多かったので、えっちらおっちらと歩いて、家のドアを開けようとすると、なんとカギがかかっているではないか。

「なんでパパがまだ外にいるのにカギかけるんだよっ!」

僕はカギを持っていなかった。

これがホントの開け護摩ってか。

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■わたしゃメンコより○んこで遊びたい。
2013年01月20日(日)
小学校の体育館で、カルタやら将棋やらの昔ながらの遊びをしよう、というイベントがあった。

PTAの人達が遊びを教えることになっており、僕もお手伝いをしに行ったら、男親達は主にベーゴマとメンコを任されることになった。

「でも私、実はベーゴマってやったことないんですよね」

「あ、オレも、メンコも知らないッス。こち亀のマンガでしか見たことない」

「ヒモの廻し方知ってます?」

しかし僕ら親の世代ですらベーゴマは既に「昔の遊び」となっていて、教える人がほとんどいないことが判明。僕はメンコはよくやっていたので、メンコのコーナーで子供達に教えることにした。

やったことある、ないというのは年代や地域性で大きく違うと思うのだけれども、実は駄菓子屋で売っているか売っていないか、という差が大きいのではないか、とも思った。僕が子供の頃よく行っていた駄菓子屋は、ベーゴマは売っていなかった。売っていたかもしれないが、少なくとも見かけた記憶がない。

一方、メンコはよく買っていた。紫色の紙袋の中に小さなメンコが5枚入りで30円。たまにメンコの裏に「特等」「1等」とプリントされているとそれは当たりで、店のオバチャンに見せると大きなメンコが貰える。ドキドキしながら買ったものである。

子供達に教える、と言っても、地面に叩き付けてひっくり返すんだよー、という超アバウトなことしか教えてないが、子供達は

「どうやって遊ぶの〜?

まずどう遊ぶか、ということすら知らなかったので、ちょっと教えただけでもベッタンベッタン叩き付けて、あとは自分達が面白いようにアレンジして遊んでいた。僕も今の子供達がやっているカードゲームとかビタイチ分からないもんなあ…。ああいうのも何十年後には懐かしの遊びとして親が子に教えるようになっているのだろうか。

うちの息子・タク(7才)も

「パパ!メンコやる!」

とやって来てしばらく暴れて他の遊びに飛んで行った。タクはジャンケン大会でもPTA会長に勝ち、

「コレ貰ったよ!」

と貰った景品を見てみたら、ダルマのイラストが描かれたトイレットペーパーで、

「紙(神)に祈る!(問題が)すぐ溶ける!」

というキャッチコピーがあり、PTAのスタッフの中に、中学受験でもするお子さんがいるのだろうか…。ダルマに睨まれたら出るうんこも引っ込んでしまいそうだ。

娘・R(9才)はお友達何人かと一緒になって遊んでいたが、こそっと僕の所に来て

「ねえ、ちょっと他の所に行ってもいい?」

なんと、抜け出してもいいかということを言う。

「どこに!何しに行くんだ!」

「児童館で、○○ちゃんと××ちゃんの結婚式するの」

「ハア?」

Rの説明はいつも頭の中がお花畑過ぎて難解なのだが、この時もサッパリ分からなかった。しかし何度か聞いて、クラスの中で仲のいい男の子と女の子がラブラブなので、その結婚式を歩いてすぐの児童館の庭でやるのだ、というところまでは分かった。

「あと30分で終わりだし、それまでに帰ってこないと参加賞のお菓子貰えないぞ」

と言うと、分かった、と言ってお友達とすっ飛んでいった。ちなみにRはちゃんと戻って来たが、結婚式は行なわれなかったという。理由を聞いたら

「しんろーが来なかった」

とのことで、ますます訳分からないが、子供達にもいろんなことがあるのだ、ということにした。

終了の時間になり、後片付けをして、「お疲れ様でしたー」と暖かいお茶をいただいて帰る。校庭や中庭を見ると、まだ雪がキレイに残っているではないか。全然子供達が遊んだ跡がない。そんなわけはないと思ったのだが聞いてみると

「学校の方針で、危険だから雪遊び禁止なんだそうですよ」

「えー!昔の遊びよりこっちでしょ!」

「ですよねえ」

何がどう危険なのか理解に苦しむが、どっかのモンペがキチガイクレームでも入れたのだろうか。

昔の遊びより禁じられた遊びってか。

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■遅れてバーゲン。
2013年01月19日(土)
母からクリスマスプレゼント用に、と預かったお金でようやく子供達の服を買うことが出来た。

近場の某ショッピングセンターに行き、息子・タク(7才)は靴が欲しいと言っていたので靴を物色。子供に絶大な人気があるアキレス「瞬足」にするのかなあ、と思ったら、タクが選んだのは見るからにパチモンっぽくて安っぽく、値札見たらホントに安い靴。アディダスじゃなくてアディドス、プーマじゃなくてパンサー、みたいな。

「もちっといいヤツにしたら?」

「ボクはこれがカッコイイと思ったらこれにする!」

うーん。まあタクのセンスを尊重することにする。こんな感じでタクが欲しい物はすぐ買えたが、娘・R(9才)が難しかった。Rはコートが欲しいと言い、

「じゃあ子供服のお店に行ってみようか」

と始めに入った店は、なんか近所でこういうの着てる子が多いよな〜、という服が多くて。嫁に聞いてみたら

「ここで服買ってる家多いから思いっきりカブるよ〜」

ああ、どうりで。Rはそれを嫌い、

「やっぱりいろんな子が着てるからヤダ!」

いっちょまえにダメ出しをしたので、そこよりお高めのおブランド店に。ただしバーゲン中なのでお値段半額のタグが貼られており胸を撫で下ろし、何種類かのコートを試着させてみた。

「うーん。これもいいけど、あっちもいいかなー」」

R、持ち前の優柔不断を存分に発揮。即断のタクとえらい違いだ。もっともタクはあんまりこだわっていないというか、後先考えていないということでもあるが…。

「どんな服が欲しいのかな〜?」

僕らが迷っていると、すすすっと店員のお姉さんがRに声をかけてきた。またこれがえらいキレイなのが来たなー!とあんぐりするぐらい美人で。すいません、今度1人で来ますんで指名していいですか、ってキャバクラか。

Rは試着したコート達を前に、蛇に睨まれたカエルのようになっていたので、

「本人も分からなくなってるっぽいです…」

と答えた。あんまりRが迷っているので

「他のとこもみてみるかい?」

「うん」

手を引いて別の店に行くことにした。

「また来てねー」

お姉さん店員は店入口のところまで名残惜しそうにお見送り。キャバクラか。

結局、それから何店か見て見たものの、結局このお店のダッフルコートが欲しい、と言うので戻ってみると

「また来てくれたんだー」

とさっきのお姉さん。やっぱキャバクラか。ってか夜働いてるんじゃないのか。店教えてくれ。

Rが選んだのは極々普通の紺のダッフルコートだけど、あんまり子供子供したのじゃないのが欲しかったのだろうか。いつまでオヤジと服を買いに付いてきてくれることやら。

娘はダッフルを買ったが僕はお姉さんとハッスルしたい。

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■息子はノロで、オヤジはシソウノロで。
2013年01月16日(水)
真夜中。

ヘッドホンで音楽を聴いていた僕は、寝落ちしてしまったようだ。机に突っ伏していたが寒くて目が覚めた。ちゃんと寝るかね、と音楽を消して、着替えて、とやっていたら、隣の部屋から、勢いよく扉が開く音やら急ぐ足音が聞こえてた。

すわドロボーか、とバールのようなものを抱えて飛び込んだら、

「タクが…」

息子・タク(7才)がバケツを抱えてケロケロと吐いていた。そばには心配そうな嫁が。

「あらら…可愛そうに…これはもしかして…」

と背中をさすってやると、学校でノロが流行っているのだ、ということを嫁から聞く。

「タク、さっきも吐いてたんだよ」

「えっ…ゴメン。寝てた」

「はあ」

隣の部屋に居ながら、寝落ちしてたため気付かなかった。本当に寝てたんだ。ヘッドホンしながらアダルツなビデオでも観てたんじゃないの…と嫁が疑ってたらやだなあ、と思い、なんとなく気まずくて水を汲んできてやったりティッシュ・ラ・ペーパーを取ってやったりとチマチマしたことをした。

水で口をゆすがせて、口元を拭いてやるとタクも落ち着き、布団に潜った。頭や耳たぶを触ってみても熱っぽくない…。とりあえず僕も寝た。

翌朝、起きると

「あれからすぐまた吐いたんだよ」

と嫁。

「えー。全然気が付かなかった…」

「あなたがガーガー寝てる間、消毒してたバケツを全力で取りに行ったりとか必死に頑張ったよ!やっぱ母は強いよ」

おのれ、嫁に二度も醜態を晒してしまった。いや、そんなことよりタクは、昨晩は大丈夫と思っていた熱も出てきてしまった。タクは

「つらい…」

と言いながらへろへろとトイレに行った。いつも柳沢慎吾ばりにムカツクぐらい、テンションが高いタクなのに、痛々しくて可愛そうだ…。タクはトイレの中に入ったものの、しばらく出て来ないので様子を見に行ったら、ズボンを脱いだままで床にへたり込んでいた。

「どうした!寒いだろ!何やってるの!」

ますます具合が悪くなるだろう…と、とっととズボンはけ、と言ったら

「だって、立ち上がれないんだよう…」

そんなに弱っているとは!

「あああ、よしよし、ほら、ダッコ」

トイレからタクを抱えて布団まで運んだのだった。完全にノロにやられた感じである。バケツを枕元において1日寝とけ、ということになり、さすがのタクもぐったりとした日を過ごしたのであった。しばらくウチの中は静かだなあ…と思ったら

「うわっほほほほー!」

翌朝、あっさり回復した。

「あのねー、ボク、昨日ノロになったけどなおったよー」

栃木の母に発病&完治報告の電話してるし。ま、健康なのが何よりだけど…あとは娘・R(9才)に伝染らなければいいけれど…。普通に朝ごはんも食べられるようになったのだが、

「いつまで朝ごはん食べてんの!早くしなさい!時計見てないでしょ?遅刻するでしょ?毎日言われてもまだ分からないの?」

いつものようにブチ切れた嫁に煽られながらの朝飯は相変わらず。

ノロウィルスは退治できても朝の支度のノロノロは治らないのであった。

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■ブザーブザー。
2013年01月14日(月)
朝。子供は登校時間。僕は出勤時間。

一緒に家を出て、近所の子達と歩いて行こうとすると、息子・タク(7才)の防犯ブザーがないことに気が付いた。いつもランドセルの肩のベルトにフックで引っ掛けているのだが…。

「防犯ブザーがなくなってるぞ?どうした?」

「えっ?」

タクは気付いていなかった。よく見るとみるとフックの根元だけがベルトに付いていて、その先が折れてなくなっていた。折れたのは今ではないようだ。折れたところに巻き付けられたガムテープが付いていたからである。おそらく一度折れたのを、嫁が応急処置していたものであろう。動きが激しいタクのこと、そんな処置じゃまたすぐに外れるに決まっている。

「これ、折れたのいつ?」

「きのう、がっこういくとき!」

「いったんお家に戻って探してこい」

タクはタカタカと音を鳴らせながら走って家に戻って行った。待っている間、娘・R(9才)は

「もしかしたらおうちじゃなくて、昨日の学校とか帰る途中で落としたかもよ〜」

なんてことを言う。僕も半分ぐらいそうなんじゃないかって思ってるんだけどね…と絶望のズンドコに落ちていく気持ちに。そして果たしてその通りだった。家から出て来たタクは

「なかった!」

半ばヤケクソ気味に叫んだ。

「どこで落としたか分からないのか!」

「わかんない!」

「どーすんだよ!」

「今日はがくどう(学童保育)だから、ママが迎えに来るから、今日はとりあえずいいって、さっきママが言ってた」

「ふーん。じゃあタク、あやしい人が来たら大声出すんだぞ」

「うん」

この辺にも不審者は出没する。区の防犯メールにより情報が入ってくる。主に女の子を狙う怪しい男が主だが、男の子といえども油断はならない。

「じゃあ練習だ」

「ええっ?」

とりあえずシミュレーションしてみることにしたのだ。

「へーい。ボク、おじさんとおもちゃ屋に行かないかい」

「うわー!変なオッサンだ!たすけてー!あっちいけ!」

タクは大爆笑して逃げて行った。対応としては非常に正しいが、なんかムカつく。僕は追い掛けて行って

「おじさん、ポケモンカードのホワイトキュレムEX持ってるんだぜー」

と誘惑してみると

「えっ。ホント?スーパーレアカードじゃん。ほしい。ポケモンゲットだぜ」

タク、あっさりUターンして捕まった。

「だめじゃん!」

お前がゲットされてどうする。

そんなわけで、まずはタクのブザーを探さなければならないと思うのだが、学校や学童保育の場所だけでなく、その間の通学路とかもテッテ的に探しても見つかかどうか…大変だなあ…。

めんどぶざー。

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■あたためますか?
2013年01月12日(土)
朝の着替えタイム。

子供達がモタモタしているため、

「早くしなさい!」

嫁が目からビームが出る勢いで子供達を急かす。そんな中、

「パパ、コレテレビの上に置いといて」

娘・R(9才)がそう言って自分のジーパンを僕にぶん投げた。なんでだよ!と思ったが忙しい朝なのでそんなツッコミもめんどくなり、そのようにしておいた。

しばらくしてから

「パパー、ズボン取ってー」

と言うので渡してやったら

「あっ!暖かくなってない!冷たいよう…」

非常にガッカリした顔になったので

「なんでだよ!」

ようやくツッコミを入れたところ

「えっ!なんでエアコンついてないの?ついてると思ったのに!」

要するに、エアコンの温風が当たりやすいテレビの上にジーパンを乗せておいて、暖かくなった頃合いに着替えようと考えていたようだ。しかし

「何を言ってるんだ。朝起きてから一度も付けてないよ!」

肝心なところでRはボケていた。暖房でポカポカなのはお前の頭の中だけじゃ、と言ってやりたかったが、非常にショボーンとしてしまったR。

そろそろあったかくなってるな、今こそジーパンを履く時だ!と意気揚々にパジャマを脱いだのだろう、上は肌着、下はイチゴパンツ姿のまましょんぼりしているさまが、いとしさとせつなさと糸井重里。なので

「じゃあパパがぎゅってして暖めてあげるよ」

とジーパンを胸に抱き、

「いいか。昔、木下籐吉郎という人は、織田信長というお殿様の草履をこうして暖めてたんだぞ…」

そんな説明をおっぱじめた。ら、ガタガタ震えながら

「もう履くからいいの!」

とぶんどられてしまった。ちょっと気の毒だった。冬の朝ぐらいは暖房付けてもでんこ(リストラ済み)は怒るまい。(ちなみに「とうきちろう」を変換したら最初に「投棄遅漏」と出た。おっかねえ)

アイム草履ー。

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■ネイルに滅入る。
2013年01月11日(金)
朝、起きたら娘・R(9才)の目の下に赤い横線があった。

「ひっかき傷じゃん!どうしたのこれ!」

驚いて聞いてみると、

「きのうお風呂で遊んでたらたっくんに引っかかれた」

「なにー!何やってんだお前は!」

息子・タク(7才)と怒鳴りつけたら

「わざとじゃないんだよう。ぶつかっちゃったんだよう。ごめんなさいしたもん」

タクは既に半ベソになっていた。てっきりケンカでもしたのかと思ったが違うようだ。

「でもお前らお風呂でいつも暴れすぎだろ…気をつけろ。顔に傷が残ったら大変だし、もう少し上だったら目に入っちゃうかもしれなかったし」

それでもタクとRにクドクド注意しながらRの目の傷を見る。ルフィみたいな傷だなあ…。君は海賊にならなくてもいいんだぜ…。実はRは生まれてすぐ、鼻の所を自分で引っ掻いてしまい、それが意外と深く、縦に走った傷跡が未だに残っている。

幸い本人はあまり気にしてないようでコンプレックスになっていないようであるが、女の子なのにこれ以上顔に傷が付いたらどうすんだっていう。あの時Rのツメは伸びていた。今のふたりもバルログほどではないがそこそこ長いツメ。

「お前ら、ちゃんとツメ切っとけよ」

そう注意すると

「自分じゃ出来ないよう」

ふたりはは情けない顔をする。

「そうだっけ?」

小学生じゃまだできないっけ?嫁も子供のツメにまで気が回ってないんだろうなあ…。僕もごく稀に気が付いたときにしかやらないし。

「この傷、ママは知ってるのか?」

と聞いてみると

「お風呂からあがってすぐ寝たから知らないと思う」

とのことなので嫁に見せたら

「どーしたのこれ!」

やっぱり同じような反応をし、

「あ…、私、時間に余裕がなくて、子供らのツメを切ってやる時間とかぜんっぜんなかったわ」

「この子ら自身じゃできないもんかね」

「無理だよ。タクは出来ないし、Rも利き腕じゃないとできないし」

「うーん…」

ま、ツメが甘かったってことで。

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■過度なカード欲。
2013年01月10日(木)
たまには子供のおねだりに負けてしまう僕である。

息子・タク(7才)は何かというとポケモンカードを欲しがるので、たまーに買ってしまうことがある。超レアなカードが出るまでキリがないのだが、僕も子供の頃はビックリマンチョコで同じようなハマリ方をしていたので、

「ダメ」

と100%バッサリ断ることもできないっていうか。で、とあるおもちゃ屋で買おうとすると、当然娘・R(9才)にも買ってやらないとかわいそうである。なので

「Rちゃんにも買ってやるよ」

と言うと

「ううん、いらない」

さすが3年生にもなるとしっかりしてくるなあ…。もうオモチャっていう年ではないのかもしれないが、このぶんをいつか何かをしてやらないと不公平なのでこれが悩みの種である。

タクは持ち前の嗅覚でとっととポケモンカードが置いてあるところを見つけ、早く来いと手を振る。

「カード!カード!カード!パパ!カード!カード!」

「分かったからちょっと黙ってろ!」

最早理性を保っていないタクを抑え、店の人に

「カードひとパック下さい」

と伝えると(袋の中に5枚入っているのである)

「はい、カードひと箱ですね」

ドン、とカウンターに箱を乗っけた。

「い、いや、ひとパック…ひと袋で…」

「あ、そうですか」

当たり前に箱を出してくるあたり、普通に箱買いする人も多いんだろうなあ…。お金を払ってひとパック受け取り、店を出ると、

「ねえ、ボクが持ちたい。そんで早く開けたい」

もうウズウズしてしょうがないタクに。

「ダメだ。おうちに帰ってからだ」

「えー!」

じらしプレイをさせる僕。意地悪ではなく、歩きながらカードを見たり、いつの間にかどっかでなくしていたり、平気でそう言うポカをやらかすのだ。

家に帰ると、うんこが漏れそうな子供のようにドタタタタともの凄い勢いで中に入り、すぐさま開けようとするのを

「まず手を洗ってうがいしろ!」

さらにじらす。

「えー。めんどい!」

「そういうことを言うとカード返すぞ!」

「やだー!」

普段はダラダラとやらせるのにやたらと時間がかかるタクでも、カードをちらつかせると、とりあえず従順になる。しばらくこの手でいこうかな…。

カードだけに切り札でしょう。なんちて。

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■はかどらない墓参り。
2013年01月09日(水)
あれは父の墓参りに行った時のことじゃった。

墓地の門の脇に、桶を入れる棚がある。スーパーの袋に入った我が家のそれを取って水を入れる。

「”ひしゃく”をスーパーの袋で桶の取っ手に結んでおくのはお母さんのアイデアだ。ほら、他の家のも見てみ。みんな真似してっから」

墓に来る度に母は必ずそうドクター中松ばりの勢いで自慢する。そして墓に来る度に

「ひしゃくかして!」

娘・R(9才)は必ずひしゃくをひったくり、ひしゃくを空に向けて高く掲げるのである。もちろんこのひしゃくは船幽霊対策のために底抜けではない。「梶林家」と書かれた底がちゃんとある。Rはその家名がこちらに見えるように

「はーい、こっちでーす、付いてきてクダサーイ」

ツアコンよろしく先導するのである。時々いっちに、いっちに、と鼓笛隊の指揮者のようにもなる。しかし息子・タク(7才)は聞いちゃいなく、

「ボク梶林家のおはかにいちばーん!」

誰よりも先駆けて当家の墓に走って行く。

「タク!走るな!」

と叱る嫁。しかし叱ったところで聞くわけもなく、ゲゲゲの鬼太郎昼間バージョン状態だ。結局誰も付いてきてくれず、

「たっくん!ちゃんとRの後に付いてきてよ!」

という姉弟ケンカも墓に来る度だ。

父の墓前に立つ。孫にあたるこの子達が誕生する前にいなくなってしまった父は、草葉の陰から見ていたりするのだろうか。もっと早く僕が嫁としっぽりしていれば…とこれも墓に来て手を合わせる度に思う。

「はい、君達も手を合わせな」

子供達に線香を持たせて正面に立たせると、Rは線香の煙がイヤで、線香を置くとすぐ離れて遠くから手を合わせる。タクはキチンと墓前で手を合わせるのはいいのだが、

「カード!カード!カード!」

ぴょんぴょんジャンプしながらポケモンカードを買ってもらえますように、とお祈りするのである。

「この子、こないだの神社でも同じことをしてたよ」

どんだけカードが欲しいんだか、と嫁が溜め息をつく。こんな僕らの中に、父がいたらどんな顔で僕らと喋っていただろうなあ…と想像する。で、また手を合わせて父の墓を後にした。

「はーい、梶林家こっちでーす」

帰り道もまたRがひしゃくを高々と掲げていたが、やはり誰も付いてこないので、さすがにポツーンとしていてかわいそうだったので僕が後ろに付いてやることにした。

お墓だけにひとり墓っ地ってか。

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■ボーリング・ストーンズ。
2013年01月08日(火)
嫁が子供達を連れて、嫁友人母子と遊びに行き、ボーリングをしてきたのだという。

娘・R(9才)と息子・タク(7才)にとっては人生初ボーリングとなった。そういえば子供達が生まれてからボーリングやったことなかったなあ…。

嫁がスコア表を持っていたので見せてもらったら、165点とか書いてあったので

「へー。わりとうまいんじゃん」

やべえ、僕負けるかも、と思ったが

「それ、2ゲーム合計だから」

「うわ。ヘタクソ」

2ゲームぶんでしかもガーターレスのレーンでやってそのスコアだったという。

「おい、でもRのスコアに『G』ってあるぞ!」

ガーターレスなのになんでだ、Gってゴキブリでも出たんか、おかしいだろ、と詰め寄ったら、

「ピンの近くまで行くと、ほんの少し隙間があって、そこにボールが落ちてった」

とのことで、変なところで無駄に高度なコントロールを発揮してしまったようだ。みんなヘタクソで、しかも嫁友が最下位スコアだったらしく、本当は1ゲームでやめようとしたのだが、Rとタクと、嫁友のお子ちゃんはもう一回やりたい!と盛り上がり、じゃあ子供達だけでも、とやらせようとしたらRが

「大人もやろうよ!だって負ける人がいないとつまらないもん!」

と超上から目線の発言をしてドン引きさせたのだという。

「R、言うねえ…」

僕はいつもポヤーンとしているRがそんなことを言うなんて信じられなかったが

「でも2ゲーム目でドベだったのはRなんだけどね」

と嫁が笑った。Rとタクはウチに帰ってから早速空きのペットボトルを並べ、本などを立ててガーター防止とし、テキパキとボーリングごっこの準備を進めていた!こういう時だけ手際が早い。ボールは野球の軟球を僕からかっぱらった。そして

「ねえパパ、いっしょにやろ?」

スコア表も作り、いつの間にか僕もエントリーされていて3人でゲームスタートとなってしまった。まあしょうがないか、ということでせっかくだから

「じゃあスコアの付け方を教えてやろう」

昔は手書きでやったんだぞ、と教えようとすると、Rは素直に聞いてくれるのだが、タクは

「ボクが好きに付けるからいいんだよ!」

言ってることがムチャクチャである。しかもピン代わりのペットボトルにドングリが入ってるし。

「それいつのドングリだよ!捨てろよ!中から虫とかやめてくれよ!」

「いいの!」

どうやらそのペットボトル達は、中にドングリを入れてマラカス代わりにしていたものらしい…。スコアの付け方も聞かぬ。ドングリを捨てろと言っても聞かぬ。自己流のボーリングを突き進むタクなのであった。

これをボーリングマイウェイといいます。なんちて。

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■間違いだらけの洋服選び。
2013年01月07日(月)
Negiccoのライブを観た後、スーパー銭湯「まつり湯」でのお風呂。

ロッカールームで服を脱いでいると、外気に当たり、若干縮こまった股間を娘・R(9才)が見逃さず、

「あ、ちんこが小さくなってる」

と叫んでしまった。

「ちょ、何を言っているんだチミは」

周りにも人がいるのに、あたかも大きくなった時も見せているかのような発言は誤解を生むからやめてくれ…。ウチの風呂が狭いため、スーパー銭湯の広いお風呂がすごく嬉しいようで、はしゃいでしまっているようだ。

息子・タク(7才)もテンション高めで、打たせ湯を見つけた時、何度もやりたがり、

「コレって、悪いことをして神様が許さないと、バッテンして上から水が落ちてくるヤツだよね?」

と聞いてくるので、

「そうだねー。懺悔の神様だよねー」

と答えつつも、オレ達ひょうきん族のネタなんていつ教えたっけ…と不思議に思い返したりした。

お風呂を出てから、Rには服を、タクには靴を買うことにした。ちょうどまつり湯が入っている浅草ROXの1階は子供服売り場なので、まずRの服を買おうと物色開始。ちょうどバーゲン開催中でタイミングがよい。

実は、以前から栃木の母に

「おばあちゃんからのクリスマスプレゼントってことで、服でも買ってやってくれ。私だと何を買っていいか分からないから…」

とお金を預かっていたのである。しかしなかなかじっくり買う機会がないまま帰省して、

「まだなの?買った服を着た姿を見たかったのに!」

と恨み言を言われてしまっていたのだった。

そんなわけで多少「早く買わねば」という焦りと共に、売り場を見て回ったところ、ヒスグラの子供服とか、なんというか、高級というか、派手というか、ギャルっぽいというか…、いつもRが着ている服とジャンルが違う。

それらの服を着こなしている常連っぽいモデルのような母娘も結構いるのだが、ウチのような祖母・母・娘の三代に渡って「しまむらー」な家系は思いっきり場違いな気がしてだんだん肩身が狭くなった。

そしてその地味さが生まれてからずっと染みついているRも

「キャラクターとかが描いてない服がいいの…」

パンダとか女の子の顔とかが派手にデザインされているブランドの服は慣れてないようだった。あまり来たことがない浅草なので、他によさげな子供服を売ってるところとか知らないし、これ以上探していると帰りも遅くなりそうだし、ということで、母はコワイがまた今度買おう、ということになった。

そんじゃあ帰るべか、と子供達と外に出ようとしたところ、

「パパー、ボク達、おやつまだ食べてないよー」

とタクが言う。

「そうか。何がいい?」

「アイス!」

「アイスぅ?この寒いのに?」

バーゲンより、ハーゲンダッツってか。

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■「Negiccoスーパーライブ2013」浅草ROXまつり湯。
2013年01月06日(日)
娘・R(9才)と息子・タク(7才)を連れて浅草へ。

Rとタク” width=
愛のタワー・オブ・スカイツリーをバックに写真…って変な看板がああああ!…って一昨年と同じことところで撮った。→前回のNegiccoまつり湯LIVE

浅草六区の「浅草ROX」にあるスーパー銭湯「まつり湯」でアイドル「Negicco」のライブを観に行ったのである。

まつり湯開場時間には既に数十名ほど並んでおり、ライブの場となる宴会場のお座敷が開くと、もうあっという間に飲めや歌えの(歌ってる人はいなかったが)Negiccoファンの方々の新年会状態。

子供達はNegiccoと同じくらいお風呂に入るのを楽しみにしていおり、Rなどは昨日のうちに、

「パパと弟と、おんせんに入ってねぎっこをみました。たのしかったです」

という日記を先走って書いてしまったほどだったので、午前中からひとっ風呂浴びる。お座敷はライブ1時間前にほぼ埋まっていただろうか。最終的にはお座敷に入りきれず、立ち見の人も出ていた。

立川吉幸さん” width=
第一部は13:30から。司会は前回の第一部でも務めてくれた立川吉幸さん。

「紅白はもう古い!これからは緑と白だー!」

ものすごいテンション高めのしゃべりで場を盛り上げてくれた。よく考えたらまつり湯支給の甚平もネギ色と言えなくもない(子供用は黄色)。

Negicco” width=
Negicco登場。それまで

「ひとくち餃子おいしい」

ガツガツと子供達が餃子を食べていたため、すんごいニンニク臭が漂っていたのに、3人がステージに現われると、ふわっとしたお化粧のいい匂いが。

前回、酔っ払い観客のぐでんぐでんっぷりに引っ張られたようなグダグダトークはなく、しっかりとしたサクサク進行で好印象のような、逆に寂しいような。

Nao☆ちゃん” width=
Nao☆ちゃん。

Meguちゃん” width=
Meguちゃん(ぽんちゃ)

Kaedeちゃん” width=
Kaedeちゃん(かえぽ)

あっという間に

「これが最後の曲」

という「圧倒的なスタイル」では、隣のファンの方がウチの子らとも手を繋いでくれてもエッチラオッチラと畳の上でラインダンス。いつものライブのパターンだとラインダンスで締めとなるが、今年のまつり湯ではラインダンスが最後ではなかった。

Negiccoと入れ替わりに吉幸さんがステージに。Nao☆ちゃんとツーショット写真を撮ったと自慢して総ブーイングを喰らった後、

「日本のプロ野球選手が、大リーグに移籍が決まって嬉しい反面ちょっと心配な気持ちととく。その心はいい不安(ファン)に包まれています!」

という謎かけをして、

Negicco” width=
3人がハッピ姿でアンコール。手拭いは吉幸さんから貰ったのだという。可愛かったのだけれども、ドリフの全員集合を思い出してしまったのは僕だけだろうか。

「さっきより明らかに足が短くなってます」

Nao☆ちゃんは裸足だった。アンコール曲は「トキメキ★マイドリーム」。ステージから座敷に降りてきてくれて握手やハイタッチをして回る。ウチの子らにもわざわざ膝をついて握手して頭を撫でてくれた。

Nao☆ちゃん” width=
Meguちゃん” width=
3人は特に後ろの座席や、立ち見しているお客さんの方へ優先的に回っていたように感じる。そういう気配りが素晴らしい。

Kaedeちゃん” width=
「ゆっめにーむーかぁって、はっしりっつづけようー♪」

お客さんと一緒にステージに向かってケチャするかえぽ。宴会場は最高に湧き上がって第一部は幕。

15:30からの第二部までの間、宴会場のそばにあったキッズコーナーで子供達を遊ばせていた。ワンピースのビデオが流れていたり、ガチャガチャコーナーがあったり。

「ぽんちゃが一番好き。ボクは顔が丸い人が好きなんだ」

とタクが語ったり

「パパ!なめこのガチャガチャやりたい!」

「ダメ!なめこキモい!」

おねだりするRとやりあっていたら、なんとNegiccoの3人が通りかかってバッタリ。しかもNao☆ちゃんが駆け寄ってきて、子供達に

「ぎゅー」

とハグしてくれるではないか。なんと優しい!本当に子供を大切にしてくれる!ぽんちゃ好きのタクもさすがにお風呂以上にのぼせ上がった顔になり、ほっぺたがつやつやとテカっていた。Nao☆ちゃんは去り際にも足を止めガチャガチャをチェックしている様子だったので

「気になります?」

と聞いてみると

「ガチャガチャ好きなんです!」

と恥ずかしそうに笑っていた。ガチャガチャではないが、前回、クレーンゲームでディズニーチケットを狙って3千円も使っちゃった、と話していたことを思い出した。

第二部は、かなりの観客がいるため、かえぽから「ジャンプ禁止です」という注意事項から始まる。ライブは底抜けに楽しいけれども文字通り床が抜けちゃマズい。そういえば、ちょうどこの頃に生ビールを注文しようとしたら、従業員の方が

「お時間かかりますけどよろしいですか?」

とかなり疲労困憊な様子で話す。

「えっ。料理じゃないのに?」

「ドリンクを2人で廻してるんですけど、全然追いつかないんですよ〜」

「そんなに?じゃ、瓶ビールなら大丈夫ですか?」

かなりテンパッた様子だったけれども、嬉しい悲鳴と言っていいのだろうか。ちなみに瓶ビールはニュートリノ並みの速さで運んでくれた。

1曲目は「愛のタワー・オブ・ラブ」。窓からスカイツリーが見えるステージでこの曲。Negiccoは世界一高いタワーと黄色いTOWERに見守られている。

Negicco” width=
2曲目「Party on the PLANET」。ちなみにこのイントロの振り付けは、家に帰ってから

「みてみてー」

とタクがフリコピしていた。わりとうまかった。

第二部も最後は「圧倒的なスタイル」でラインダンス。ジャンプ禁止なので足上げだけ。そしてやっぱりまつり湯ではラインダンスが最後ではない。

再びNegiccoと入れ替わりで吉幸さん。

「Negiccoとかけまして、ホルモンと焼き鳥がおいしい居酒屋とときます」

「その心は!」

「腸皮イイー!」

ウオオーンと盛り上がってアンコール。

それぞれのNegiccoTシャツ姿で登場。アンコール曲は「ねぎねぎRock〜私もお家に連れてって〜」。ぽんちゃが観客に向けて

「スカイツリーのてっぺんまで聞こえるような大きい声で!」

と言ってから、ハッと宴会場の他の一般のお客さんがいる方を見て

「そうか…ちょっと、邪魔に、アレか…」

迷惑になるかもしれないと気遣ったが、Nao☆ちゃんが、ちっちゃいことは気にすんな、という意味で

「ワカチコワカチコ」

とやっていたのでジワジワと笑いが。

「盛り上がってくれますか?」

「いいともー!」

と返す観客にも、大晦日の「Rの法則」でNegiccoが出演したことにちなんで

「Eテレにしませんか?」

とNao☆ちゃんが言い、

「いいてれー!」

みんなで言い直してミュージックスタート。Nao☆ちゃんて本当に面白い。

Negicco” width=
「でーれれれーれれってれー、しゃきしゃき!」

と子供達も歌う。

Nao☆ちゃん” width=
3人が再びステージから座敷に降りて来てくれて最後で最高潮の盛り上がり。最後にねぎねぎROCKを選んでくれたというのは本当に嬉しい。曲の最後ではNao☆ちゃんが窓際の席、ぽんちゃとかえぽが宴会場中央にいて、それぞれを取り囲むんで円陣が出来、

Kaedeちゃん” width=
「ネギ焼き、ネギ味噌、ネギ塩カルビ、ねぎまー!」

みんなで大合唱。

Meguちゃん” width=
最後は「もつ煮込み、YO!」でイエー!とみんなでとハイタッチ。

興奮冷め止まぬまま、締めの3人のご挨拶では、Eテレのスタッフさんが来ていたようで、Nao☆ちゃんが

「Rの法則さん、ありがとうございました!とみんなで言いましょう」

とみんなでお礼を言って終了。前回の嶺脇社長的な超感謝。

それから物販と握手会があり、その後にも3人からのご挨拶が。ぽんちゃは

「今年中にまたもう1回出来たら…!」

と言った後、ハッ横を向いて

「マネージャーの顔が曇ったので、今のは聞き流し程度で…」

となってしまったが、本当にまつり湯のライブは他では得難い幸せがある。余韻を楽しみながら

「またお風呂に入りたい!」

とせがむ子供達を連れてもう一度お風呂。外はすっかり暗くなり、ライトアップされたスカイツリーが綺麗。タクが赤い顔をしながら

「みてみてー。ぽんちゃのマネ。イエイイエイ!」

トキメクMERMAIDのモノマネをする一方で、Rがジェットバスの勢いで溺れそうになったり。ああ、ウチのMERMAIDが…。

浅草六区とかけまして、ウチの子供達ととく。

その心はNegiccoにロックオンでしょう!なんちて。

第一部セットリスト

1.ネギさま!Bravo☆
2.トキメクMERMAID
3.GET IT ON!
4.あなたとPop With You!
5.圧倒的なスタイル
E.トキメキ★マイドリーム

第二部セットリスト

1.愛のタワー・オブ・ラヴ
2.Party on the PLANET
3.あなたとPop With You!
4.トキメクMERMAID
5.圧倒的なスタイル
E.ねぎねぎRock〜 私をお家に連れてって〜

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■チラ裏の少年。
2013年01月05日(土)
いっちょまえに

「うるせー!」

とか、親に向かって

「お前!」

などと、なまいきシャルロットな口を聞く息子・タク(7才)であるが、そういう面も含めてとてもカワイイものである。

栃木に帰る途中の電車の中でのこと。僕らの他は閑散とした車内。暖房は効いていてポカポカ。田園地帯をのどかにゴトゴト走る。まるで暖かいゆりかごのようになっていたため、タクは眠くなってしまったようだ。

「ねていい?」

と言うので、

「いいよ。起こしてやるから」

と安心させてやると、リュックからポムポムプリンのぬいぐるみを出して

「いっしょにねる」

そう言って寝てしまった。

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親バカながら、その姿が可愛かったので撮ってしまった。」

栃木の実家の中ではルービックキューブで遊ぶのがお気に入りである。さすがに6面全部の色を合わせることは出来ないけれども、1面は余裕で、たまに2面を揃えたりもする。ガチャガチャと夢中でやっていると思ったら

「パパ!できた!Tポイントカード!」

と叫ぶので見てみると

タク” width=
おおー。親バカながら、この子は天才ではないかと思い撮ってしまった。

また、元日に母が運転する車で出掛けた時に

「年賀状出すから、ちょっとポスト寄るね」

と郵便ポストの前で止まったところ

「ボクが入れたい!」

年賀状をポストに入れたいんだ、とタクが叫んだ。

「じゃあやっちらっせ」

ということで母から5枚ほどの年賀状の受け取って車から降りたタクは、ポストの中に投函した…かに見えたが、まだ手に持ったまま戻って来て、

「向きはどっち向きに入れた方がいいの?」

そんなことを聞く。

「どっちでもいいんだよ」

タクはまたポストに向かって行って入れようとしたが、再び戻って来た。

「いちまいずつ入れるの?まとめて入れるの?」

「まとめて入れていいんだよ」

ポストと車の間を何回か往復して、ようやくタクはポストに入れられた。なんでそんなことにこだわるのだろう…と可笑しかったが、よく考えてみると、僕や嫁がプリンターで年賀状印刷をするところを観察していたからだ、と思い当たった。

買ったばかりのプリンターだったので、印刷面は下だっけ上だっけ、とか、何枚まで入れられるんだ、とか嫁とワイワイやりながら作ってたんだよなあ…。

メール全盛でポスト自体もあまり使わないから馴染みがないし、ポストからプリンターを連想するし、親バカながら、考え方がイマドキでモダンなんだろうなあ…と思った(けど写真は撮らなかった)

これをポストモダンといいます。なんちて。

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■ミニにタコならぬ川でタコ。
2013年01月03日(木)
子供達を遊ばせるために河原に行った。

息子・タク(7才)が

「水切りしたい!」

と言って聞かなかったので…。石をできるだけ水面スレスレに投げて、何回水面を跳ねたかというアレである。どうしてそんなことを異様にやりたがるのだろうと思ったが、考えてみれば東京の川なんてみんなコンクリートで固められているから、タクにとっては珍しいのだろう。

河原に下りるとタクは早速石を選んで投げ始めたが、娘・R(9才)はそんなに石切りがやりたかったわけてはなく、

「パパ、平べったい石探して」

そっからかよ、みたいなやる気のなさを見せていたり、

「あ、しろさぎだー。パパも来てー」

シロサギを見付けては追いかけようとするのだけれども、何故か僕にも来いと言う。

「なんでよ。ひとりで行って来い」

めんどいので突き放そうとすると

「やーだ!しろさぎ、おっきいから怖いもん。パパ来ーて!」

ああそうか、これは「来て来てサギ」なのだな、と諦めるしかなかった。

嫁も、実は僕に向けて投げたいのだけれども我慢して川に向かって投げてるんだよ、と言わんばかりの異様な熱心さで石を投げていたが、ふと気が付くと高校生と思われる男子三人組がキャアキャアとたこあげを始めていた。

「正月に野郎同士でたこあげって、彼女いなそー」

とか

「しかもあのたこ、プリキュアだよ!」

などと嫁がヒソヒソと意地悪なツッコミを入れる。確かになんでプリキュアのたこあげてるんだろ…。子供達は

「いいなー。たこあげしたいなー」

と熱い目で見守っていたが、すぐまた河原遊びに夢中になっていた。

しばらくしてそろそろ母が迎えに来る時間だから帰ろうとしていたところ、先程のたこあげ三人組がやって来て

「あのー、よかったらたこいりませんか」

「ええー!」

なんとたこを僕らにくれようとするではないか。

「持って帰らないの?もったいないよ?」

そんな使い捨ての100円ガサじゃないんだから…と言ったのだが

「いえ、僕らもう気が済んだので…」

成仏できなかった霊かよ、みたいなことを言う。Rとタクは当然

「やりたい!たこやりたい!」

おおはしゃぎしているので、結局ありがたくいただいた。三人組はチャリに乗って帰って行った。プリキュアのたこは全然新しい。本当にもったいない。

「…よっぽど僕らがモノ欲しそうに見えたのかな」

喜ぶ子供達を見ながら複雑な気持ち。

「ま、そろそろおばあちゃんが迎えに来るから帰ろう」

それはそれとしてもう夕方で、帰る時間である、とRとタクに告げたところ

「やだ!たこやりたい!」

「もう遅いからまた明日!」

「やだ!ちょっとだけでもやりたい!」

石を投げていただけだけに、固い石である。なんちて。

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■となりのみよちゃん。
2013年01月02日(水)
嫁は大晦日になって栃木にやって来た。

「私はこれが食べたかった!」

楽しみにしていたという佐野ラーメンの店に食べに行き、実家に戻って来たら、隣に住む女の子・みよちゃんが僕らの物音を早速聞きつけて

「遊べるー?」

とやって来た。タクと同い年のこの子、こうして僕らが帰った時ぐらいしか遊んだことがないのに、この子は本当に人懐こい。

「どうする?一緒に遊ぶ?」

娘・R(9才)と息子・タク(7才)の顔を見るとわりとワクワクしている。実際のところピアノの練習でもやらせようとしていたところなのだけれども、

「ねえー、お願いー」

と抱きつかれておねだりされてしまったので

「しょうがないなあー、じゃあ、小学校にでも行って遊ぼうか」

となってしまった。この子はR以上にオヤジのたぶらかし方を知っている。そんじゃま、ということで出掛けた。

「みよちゃんはこの小学校に通ってるんだよね?」

「うん」

「おじさんも昔通ってたんだよ」

「ウッソー」

そんなことを話しながら着いた僕とみよちゃんの母校。勝手知ったるみよちゃんがRとタクを案内しながら校庭探検を始めた。嫁は嫁で窓ガラスに首を突っ込む勢いで校舎の中を覗き込んでいる。

「ドロボーみたいなことはやめなさい」

「1学年4クラスもあるよ?栃木の癖に!」

いちいち引っかかることを言う。栃木をなんだと思っているのだ。

校庭中を駆けずり回っている子供達の写真でも撮ろうかね、と首から下げていたカメラを3人に向けると、

「ねえ、それどうするの?」

カメラを指してミヨちゃんが言う。

「ん?コレは君達が遊んでいるのを撮ろうと思ってね」

そう答えると

「きゃー、こわーい、変な人だー!逃げろー!来るなー!あっち行け!」

途端に僕を不審者扱いし逃げて行ってしまった。

「誘ったのはそっちだろ!」

とてもちっちゃい子に向けてとは思えないセリフをはいてしまう僕。

実際そういうトラウマ的な体験があるのだろうか。それとも単にカメラを向ける僕が宅八郎ばりに不審者丸出しの姿だからだろうか。どちらだろうか。

小学校だけに前者か校舎か。なんつって。

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■おねむで入浴。
2013年01月01日(火)
年末、故郷の栃木に里帰りする。

嫁は仕事が終わらないので、僕と娘・R(9才)と息子・タク(7才)の3人でまず帰郷した。

実家のお風呂は、普段の貧乏長屋の風呂よりだいぶ広い。3人で伸び伸びと入っていた。

「ねえー、お笑いごっこしようー」

とタクが言ってきた。それぞれが一発ギャグを披露し、他の者を笑わせたら勝ち、というルールなのだという。いきなりそんな無茶ブリされてもなあ、と思ったが、とりあえず子供相手なのでうんこネタとか言ってりゃ笑うだろ、と適当に構えていた。

じゃんけんで順番を決めるとRが最初にネタを披露することになった。しかしRはニヤニヤおどけた仕草を始めるのだけれども、ダラダラしているだけでちっとも面白くなく、本人はネタのつもりなのだろうけれどもまったく要領を得ない。

「まだー?」

タクが早く終わらせろ、とイライラし始めたがRは構うことなく、今度は何か漫談らしきしゃべくりをし始めたのだが、これまた全く意味不明で…。

「もうやめてよ!」

タクがついにぶち切れた。

「早くボクの番にしたいのに!ボクはもう眠いんだよ!眠いとボクはイライラしやすいんだよ!」

うわー、なんという自己中な奴…。

「そこまで怒ることはないだろ。だいたいやろうって言い始めたのはタクだし、そういうルールなんだからさあ…」

そう注意はしたものの、タクはいじけ、僕とRは白け、みんな黙ってしまった。手持ち無沙汰になったRは何故かお風呂場に転がっていた競泳用の水中メガネを見つけ、ぎゅっと装着した。

「もぐってお風呂のお湯の中を見るの」

とRが顔を湯面に付けた途端、Rがお湯の中で大爆笑したため、ものすごい勢いで気泡がゴバアと爆裂した。Rはゲホゲホしながら顔をあげ、

「ち、ちんこがー!パパのちんこがよく見えるー!ぎゃははははは!」

しまった。Rが潜ったド正面にちょうど僕のソレがあったのだ。

「もっかい見る!」

「ちょと待て!ちんこは見るな」

慌てて隠す僕。しかしRは

「隠しちゃダメ!ちんこを観察するの!R、ちんこ研究家になる!」

「そんな研究家ダメええええ!」

父としてそんなジャンル認めん。ちんこ研究家がオッケーなら、おっぱい研究家に、俺は、なる!(ワンピース調)

ああ、そうだった。タクは自分で言うとおり眠くなると短気になるが、Rは普段おとなしいくせに眠くなるとかなり不思議ちゃんになるのだ。さっきからの変なネタもちんこ研究も眠いからに違いない。こうなるとRはタク以上に予想つかない行動を取る。

「はいはい、とっとと出ましょうねえ」

やっぱ今日はお風呂の時間が遅くなっちゃったからなあ…と反省しつつ、早く寝かさないとエライ目にあう、と、執拗に狙うRをかわしながら速やかにお風呂から上がったのであった。

寝る子は育つが、寝ぬ子はイラだつ。

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