再開しました。またよろしくお願いします。
子供たちをサンリオピューロランドに連れて行った。
今月始めに7才になったタクは、現在大ハマリしているポムポムプリンのグッズをプレゼントとして欲しがった。しかしサンリオのお店に行ってみたり電話で問い合わせてみたりしても在庫が殆どなかったため、ピューロランド内のショップなら品揃え最強だし、本物のプリン(の着ぐるみ)にも会えるし…ということで行くことにしたのである。
嫁は行かなかった。なんでかというと
「親ふたりも付いて行くことはない。高いし」
と嫁が家に残ったからである。そういうもんかねえ…。嫁と子供たちは何回か行ったことがあるけれども僕は初めてで、
「こっちだよ!」
ピューロランドがある顔面センター、じゃなかった、多摩センターの駅を降りてからは得意気に道案内するRとタクに先導させてみた。駅からピューロまでの道は正しかったが(といっても誰にでもすぐ分かる)、中に入ってからは結構振り回された。特にRは中途半端な記憶で、昼飯は何にしようか、という話になった時に
「ポムポムプリンのラーメンが4階にあるの〜」
と言うので4階を探しまくったが全然見付からず、実は1階でした、みたいな感じで。この小悪魔め。
早速タク用のプレゼントを物色しようとショップを見て回ると、さすがに品揃えは豊富で、ピューロランド限定のプリングッズもあり、タクは目移りしていた。それでもハローキティやらジュエルなんたらやらシナモンなんとか等と比べると全然少ないほうで、
「プリンは人気投票5位なのに…」(サンリオキャラの人気投票結果が貼ってあり、プリンは5位だったとのこと)
タクはちょっとだけしょんぼりしていた。
タクがどれにするか決めているのを待っている間、
「Rはこれがいいの〜」
Rも欲しいものを持って来てしれっと僕におねだりするではないか。あの〜、今日はタクの誕生日プレゼントを買いに来たのであって、Rは誕生日でもクリスマスでもないし、買ってやる義理はないんですけど!
…と言いたいところであったが、さすがにこれだけのサンリオグッズを目の当たりにさせておいて
「タクは誕生日だからOKだけど、君はダメ」
とバッサリ切り捨てるのもかわいそうかな…と考えてしまった僕は甘いだろうか。だいぶ安いものではあるものの、ひとつ買ってあげてしまった。やっぱり小悪魔め。
ディズニーランドとは違って、ピューロランドは演劇やショーが中心である。アトラクションはイッツアスモールワールド的な乗り物ひとつのみ。子供達は乗り物は2回繰り返し乗り、また演劇やショー、パレードは食い入るように観ていた。楽しかったようである。
演劇の他には、たくさんのキャラが出てくるパレードがあり、それはピューロランドで一番大きなイベントなだけあって魅せるものがあった。ただキティが天井からゴンドラで降りてくる演出は「披露宴か!」と思わずツッコミを入れてしまった。
この日はハロウィンにちなみ、仮装した人は午後3時から入園料がタダになるということで、3時過ぎから変な格好をした人がゾロゾロと入って来た。夕方にもう一度パレードが行なわれる予定となっており、それはアトラクション券を買わずとも観られるので、パレード待ちの人達で大混雑となった。
定番の魔女やらドラキュラなどの仮装が多かったが、
「あ!きゃりーぱみゅぱみゅ!」
とRが叫んだ先には、でっかりリボンを頭に、たくさんのスナック菓子をスカートに付けたきゃりぱみゅコスの女の子が!Rと同じぐらいの年だと思う。この子はその後に行なわれた仮装コンテストで1位になっていた。
かわいいものを見させてもらった…と和んでいたのも束の間、こんどはその真逆な物、すなわちセーラー服を着たオッサンとすれ違い、和みから一気に恐怖のズンドコに落ちてしまった。
二度と目を合わせたくなかったが逆に怖い物見たさでオッサンの背中を目で追っていたら、一瞬Rとタクとはぐれてしまったではないか!幸いすぐ見付かったがとにかくもの凄い人混みなので本当に危なかった。
パレードが終わると人の波は去って行き、
閉園直前でやっと一番のお目当てだったプリンとも会え、僕もようやく安心したのであった。
子供達が楽しめたのならそれでよいのであるが、僕もせっかくなので観ていた感想は、というと…。なんだかディズニーと宝塚と中国雑伎団が混ざったような、妙な作りの演劇だなあ…というものであった。
ずんぐりむっくりのサンリオキャラの横で宝塚ばりのキラキラした女王様役の女性が歌う。それだけでもチグハグな感じなのに、更にその横で筋骨隆々のいかにも体操やってます、みたいなマッチョマンとその彼の肩の上に乗ってポーズを取るバレリーナ…なんだかカオスであった。
ま、多摩センターにあるだけにタマに来るならいいかな。なんちて。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。書き留めておきたかったので、ちょっとだけ復活。
9月の終わりに娘・R(9才)と息子・タクの小学校で運動会があり、それぞれ精一杯頑張っていた。
タクはかけっこでまさかの1位。
「オレは速いんだぜ!」
と自慢していたが、嫁によると相手に恵まれすぎたお陰なんだそうだ。Rは走る前は
「1位は無理だけど3位にはなれるよ〜」
と言っていたくせに油断しまくりで4位。
しかしダンスの演し物で「よさこい」を踊る姿が可愛かった。
10月になって、タクは誕生日を迎えて7才になった。ずっと欲しかったポムポムプリンのぬいぐるみを買ってもらって毎日一緒に寝ている。こないだの3連休に帰った栃木の実家でも、ばあちゃん(僕の母)にポケモンカード買ってもらったりケーキやら寿司やら食べたいものを食べさせてもらって王子様気分を満喫しておった。
3連休の真ん中の日の夕方、買い物から帰ってくると隣の家の母娘に会った。
「こんにちは!」
2年前ぐらいに隣に引っ越して来た一家で、お母さんは僕のひとつ上で、小学校も中学校も同じだったはずなのだが、お互い知らなかった。僕もお母さんも影が薄いキャラだったからだと思われる。お父さんはいない。離婚したらしいのだが詳しくは知らない。
娘ちゃんはタクと同い年でミユちゃんという。人懐っこい子で僕の母と仲が良い。僕らも前回お盆に帰った時に一緒に花火をしたり、お母さんが採ったというカブトムシを見せてもらったりして仲良くなった。ミユちゃんは同い年のせいか特にタクを気に入ったようで、僕らが家に入ってからすぐに
「たっくーん!あそぼー!」
早速可愛いお誘いの声が聞こえてきた。しかしちょうど嫁指導によるピアノの練習中が始まったタイミングであり、中断することは絶対に出来ぬという鉄の掟があった。なのでこの時練習中だったRはそのままで、タクのみと遊ぶことになった。Rの練習が終ったら交代である。ミユちゃんをウチに入れると
「なにしてあそぶ〜?」
「えー。どーしよっかな…」
久しぶりの再開のせいか、お互いモジモジ照れているのがなんかもどかしくて初々しくていいなあ…。
「宝探しゲームやろうぜ!」
何をして遊ぶかはタクがひらめいたようで、適当なオモチャを一方が隠し、一方が見つけるというゲームをやり始めた。徐々にふたりの距離が縮まってきてだんだんじゃれあい始めたりしているのがなんだかいいなあ。
宝探しに飽きたふたりは、おもちゃのグローブとボールを持ち出してキャッチボールをしたいと言い出した。
「それは家の中じゃ無理だから庭でやろうよ」
ふたりだけで外に出てボール遊びをさせるのはさすがに心配だったので、僕が庭まで付いてって「ここでやれ」と言うと
「やだー!クモがいっぱいできもい!」
思いっきり拒絶された。よく見ると植木やら柱やらの間に立派なクモの巣とその主であるでっかいクモがそこらじゅうに…。僕の子供の頃だったら逆にボールをぶつけて打ち落とすところであるが、今の子は軟弱になったことよなあ…と嘆いてみてもしょうがない。
となると、他に安全で広い場所といえば…と一瞬考えて、おおそうじゃ、と閃いた。
「こっちでやれ」
僕が案内したのはウチとミユちゃん家の裏にある路地。ミユちゃん家で行き止まりになる、ほんの数軒のためだけにある道なので車は滅多に来ない。そこで遊ばせることにした。
「パパも子供の頃ここでよく遊んだんだよ」
「えー!」
自分が毎日のように駆けずり回ったところで、数十年後、自分の息子とそのガールフレンドが遊んでいる。僕も幼馴染の女の子といつも一緒だったっけ…と自分の姿をタイムスリップして観ているような、なんだか不思議な気分になった。しばらく僕もボールを投げてやったりして遊んでいると
「たっくーん!たっくんの練習の番だよ!」
Rがピアノの練習の交代を告げてきた。家の中に戻ってタクが練習を始めると、今度はRとミユちゃんが遊ぶ。さすがに女の子同士、遊ぶ内容はガラッと変わり、ふたりでお絵描きを始め、可愛い女の子や動物の絵を描いていた。1時間ほど遊び、ミユちゃんは帰って行った…と思ったら、
「たっくーん!ミユのおうちに来て!」
殆ど間を置かずに再びラブコールが聞こえてきた。
「おうちに来て、なんてすごい積極的な子だなあ…よっぽどタクをお気に入りなのかな…」
ずいぶん積極的な女の子だなあ…と思ってそう呟いたら
「あのくらいの年でも女の子はおしゃまだよ〜」
嫁と母はそうニヤニヤしていた。そんなものだろうか。Rは全然そんなところはないんだけれど…。こっそりタクの後を付いて行くと、ミユちゃんがタクにお菓子あげるところだった。そして
「バイバイ、またね」
とミユちゃんが言うと
「ありがとう!バイバイ!またいつか!」
タクはスチャッと手を上げて挨拶し、くるりと切れの良いターンをかまし颯爽と戻って来た。なにこの爽やかボーイ。「またいつか」なんて、いつの間にそんな言葉が出るようになったのだろう。
「ミユちゃんありがとねー」
僕もお礼を言うとミユちゃんはニコニコしながら扉を閉めた。本当に近所同士だったらお互い初恋の相手になったかもしれない…けどそんなに会える訳じゃないから、今はこんなにラブラブな感じでもそのうち忘れちゃうんだろうなあ…と勝手に寂しくなっちゃったりするオヤジであったとさ。
でもホントに人懐っこいカワイイ女の子であったことよ。是非タクの嫁に…。
お隣の子の、人となり。なんちて。
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