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■嫁さん風邪をひく。
2002年10月31日(木)
夜、既に布団の中に入っている嫁の隣に寝ると、
嫁の体が火照っていた。

性的に興奮してうふん、とか
今夜が絶好の仕込み日和であはん、とか

そんなんではなく、風邪引いたらしい。

僕のが伝染ったのだと思う。

「アナタ…『ひえピタ』とってえ」

と嫁が言うので冷蔵庫の中を開ける。

本来、風邪を引いた時、オデコに当てるのは
濡れたタオルなのである。
オプションとして氷嚢。水銀の体温計。

花火を見るときは浴衣に下駄を着用するように
これは風邪を引いた時の「粋」なのである。

そんな訳で僕は「冷えピタ」のような湿布は
あまり好きではない。
臭いし。

そんなことを考えつつも嫁の方針には
逆らえないので「ひえピタ」を探す。

「ひえピタ」はなかったが、代わりに
「デコデコクール」という、ほとんど同じモノがあった。

「おい、こんな終わってる名前のモノは買うな」

僕は嫁に抗議したが

「だって安かったんだもん!!」

嫁はムキになったので、それ以上追及する気が失せ、
「デコデコクール」を一枚取り出し股間にあて、

「前バリ〜前田美波里〜」

と、お約束のギャグをやってから嫁のデコに当てた。

「ギャアアそんなの付けないで〜」

嫁は暴れたが、やがて大人しくなった。

これで熱が下がらなかったら、
次は浣腸である。

浣腸こそ、風邪を引いた時の「粋」の真骨頂である。

そんなことを考えてたら、翌朝治ってしまったようだ。
ちっ。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■嫁さん激怒サワー。
2002年10月30日(水)
ハロウィンパレードの後、ちあきちゃんと居酒屋へ。

「ここは変な居酒屋だから」

と案内される。

店名は

「ねこ娘とねずみ男」

確かに変だ。メニューを見ると

■飲み物

・ヒデキYMCAサワー
・星 一徹サワー
・大仁田サワー
・しげる松崎サワー
・もっこりテンコ盛りサワー
・剛田ジャイアンサワー
・淋姦強姦弘明寺サワー

■食べ物

・安いチーズ
・息子危機一髪
・絶倫男セット
・ドラム缶で作ったナタデココ
・腰越のスナック「あけみ」の看板メニュー焼きうどん
・会社更生法に引っかかる勢いで潰れそうな仙台の駄菓子屋の駄菓子
・根岸森林公園のロバも食べてる野菜スティック


激しく変だ。

「どれにしようかな〜」

と迷うちあきちゃん。
迷ったってどんなんが出てくるかさっぱり分からんので

とりあえず変なものから片っ端から頼む。

僕は「もっこり」とか「強姦」とか「絶倫」とか
「息子」とかそっち方面を狙い撃ちしていたら

焼酎の「まむしドリンク」割りが運ばれたり
ニンニクの丸揚げに「すっぽんドリンク」がついてきたり…

これ以上元気になってどうするんだよ!!
困ります!!前に女の子がいるのに!!

良く考えたら女の子とふたりの時に
頼むものではないね…。今気付いたけど。

帰りに

「車で途中まで送っていきましょうか〜?」

と優しいちあきちゃん。
しかし、ありがたくお言葉を頂いて電車で帰った。

なんてったって、

今日の一番の失敗は、
ちあきちゃんとの待ち合わせに遅刻をしたこと。

うだつのあがらない三十路会社員の分際で、

花の美人女子大生を川崎駅で20分も
待たせてしまったからね!!

ごめんなさい…。

あと、「まむしドリンク」と「すっぽんドリンク」の
合わせ技は逆効果のようであった。

下半身に集中すべき血が頭部に逆流したようである。

頭が痛い…。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■Trick Or Dance!!
2002年10月29日(火)
ちあきちゃんとハロウィンパレードに行って来た。
ハロウィンだから仮装。
ハロウィンだからコスプレ。


こんな人や


こんな人や


こんな人がいた。

ていうか既に人じゃないし。

トサカのついたヘアスタイルでおなじみの
サッカー選手、イングランドのペッカムも来ていた。




派手なお立ち台のあるワゴン車にDJが乗り、
テクノやトランスをガンガンかけてこういった面々を先導していく。
みんな踊りながらワゴン車について行く。


道を行く一般人の殆どが


何してんだべ、この人たち…。

と、あっけに取られた表情。

まさに真昼間に現れた百鬼夜行は川崎の中心街を狂気のズンドコに陥れ、
二時間ほどでチネチッタ前にゴール。

パレードが終わると、街も元通りにまったりと戻った…

と思いきや

参加者達はコスプレ・仮装のまま商店街を練り歩いたり
スタバでコーヒーを飲んでたりしていた。

地元の女子中学生らしき女の子ふたりが自転車で通りがかって
ぎょっとしていた。

「ちょ、ちょっと〜変な人たちが多くな〜い?」

「なんかね〜。ハロウィンのパレードがあったみたいだよ〜」

「へ〜。気が早いんだね!!」

近頃の中学生って冷めてるなあ…。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■恋の.jpg
2002年10月26日(土)
近所の美少女、Rちゃんからは
相変わらず音沙汰がない。

携帯の壁紙の、コスプレしたRちゃんの写真を
見つつ思い出に浸る毎日である。

ある時、ゲーセン仲間のN君と一緒にいた。

僕が携帯をいじっていると

「な…なんですかそれ?」

Rちゃんの壁紙を見られてしまった。

「いいなー、それ。いいなー。」

N君も密かにRちゃんファンらしい。

「いいなー、それ、頂戴よー」

僕のお宝画像をそうやすやすとあげるわけにはいかぬ。

「えー、クレよー、クレよー」

N君も結構しぶとく粘る。

Rちゃんがゲーセン店員をやめてから半年ぐらい経つが、
この調子だとまだまだRちゃんファンは多いのだろうなあ。

「この画像売ります」ってゲーセンで商売したら
結構客がいそうな感じである。

いや、そんなことは絶対やらんけど。



P.S.ほへへへへ。
  N君、ネタにさせてもらったよ。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■ラブラブモード。逆切れ。
2002年10月25日(金)
嫁がものすごく不機嫌になった。

その夜、僕は嫁より早く床についた。
嫁はしばらくネットをやっていたがやがて
布団の中に入ってきた。

「…」

「…」

しばしの沈黙があり、嫁がつぶやいた。

「アナタ…私がラブラブでも、呆れてるでしょ…。
 ずっとネットやったままだし…ちゃんと応えてよー!!」

とっとと寝たかったのだが…。

じゃあ、何かい。

「ダーリーン!!愛してるっ!!ぶちゅう(はあと)」

「(ノ ̄∀ ̄)ノ僕も大好きだよ〜♪
 (ノ ̄∀ ̄)ノ君を一生大事にするぞ〜
 ( ̄∀ ̄)ノお〜!!」

「キャー嬉すい〜〜☆」


なんてことを僕はやらなきゃならないのですか。
だったら高野山に出家する道を選びたい。

「もういい…ラブラブモード終わり…」

嫁は僕に終了通告をし、背中を向けて寝てしまった。

…が。

嫁の足がそろ〜っと僕の足に触れてきた。
やがて徐々にねっとりと絡んできた。おいおい。

「なんだよ。ラブラブは終わりなんだろ?」

嫁は恨めしそうに答えた。

「…寒いのっ!!心も寒いのっ!!」

うわ…。

これは…モード解除の意思表示なんだろうか。
(早すぎ)

嫁の意図がわからぬうううう…。
ここで下手なこと言うとまたヘソまげるに決まっている。
気の利いた台詞でも考えなければ…えーと、えーと、

ZZZ…。

寝落ち。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■ラブラブラブラブ怖い怖い怖い怖い。
2002年10月24日(木)
昨日の晩まで、嫁はすごいラブラブだった。

後ろから抱き付いてきたり
唇をふがふがくっつけてきたり

「キャー!ラブラブー!」

とか意味もなく走り回っていたり。

変な薬でもやってるんじゃないか、
と勘ぐるぐらいのラブラブ嫁。

深夜一時を過ぎ、タバコが切れてしまった。

「嫁、買って来い」

と僕が命令したら、
目に鋭い光が走り、ぴたっとラブラブが止まった。
むかついたらしい。

「じょ、冗談だよ…」

いや、半分本気が入っていたか。
その辺を読まれてしまったか。

それ以来、今まで口も聞いてくれない。

超浮かれポンチか、超不機嫌か、どちらかしかない
両極端な嫁。

どっちにしても疲れる。

もうちょっとフラットで行こうよ…。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■メモリ512エロバイト以上推奨。
2002年10月22日(火)
相変わらず風邪を引き摺り頭がぼよーんとしている。

嫁が心配そうに寄ってきた。

「あなた、昨日の晩、何やったか覚えてる?」

ここんとこの記憶ぶっ飛び発言(前日日記参照)が
尾を引いているようだ。

「昨日…の、晩?」

「うん。夜」

「…した」

「ああ、覚えてた、良かった。ウフフフフフ」

嫁はエロい笑いを残して去っていった。

はあ〜。覚えててよかった…。

ていうか、風邪引いているのに毎晩やってんじゃねい、

という突っ込みはしないで!お願い!
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■忘却が暴発。
2002年10月18日(金)
風邪を引いて、頭がぼんやりしてるせいか
記憶がおかしい。断片的である。

ようやく治りかけた土曜日の夜、嫁とゲーセンに行った。

「昨日(金曜)は来れなかったからな」

と、嫁に言ったら

「昨日の晩もワタシと一緒に来たでしょう!!」

「ヘ?」

「ワタシのゲームの腕が上がったから褒めてくれてたじゃないの!!」

「…そうだっけ」

「褒めてもらって嬉しかったのに…。すっかり忘れてるなんて…」

嫁によると、金曜の晩、嫁とゲーセンから帰ってきてから
「頭が痛い」「鼻がすんごい出る」などと言い出し、
そのまま寝てしまったらしい。

…ぼんやりと思い出してきた。それからだ。
死にそうなくらい苦しくて、
翌日の土曜日は夕方までもがいていたのだ。

とにかく嫁は機嫌を損ねてしまった。

そして今日、日曜日、だいぶ良くなってきて
ちょっと嫁を襲いたくなった。

「最近してないよね〜」

と、嫁に言ったら

「昨日したじゃん!!」

「へ…?あ…そういえば…やったっけか…なあ」

僕はまた忘れていたようだった。

「なんか、流れ作業みたいな感覚でやってる??」

いや…違うんだ…。風邪のせいなんだああああ。

皆様、今年の風邪はアルツハイマーも
併発するらしいので注意しましょう。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■いっぱいいっぱい。
2002年10月17日(木)
風邪引いて倒れた。

朝、なんか電話がガンガンなって五月蝿かった。嫁が出てた。

「ほらっあっちに行って!」

叩き起こされ、抵抗する気力もなく隣の部屋に転がされた。

また眠った。

苦しくて目が覚めると、嫁が見下ろしていた。
頭にひえピタを貼られていた。

「大丈夫?」

「…ダメ。小夜奈良」

嫁がこの世の終わりが来たみたいな
泣き顔になった。

再び眠りについて、どれくらい経っただろうか
また苦しくて目が覚めた。
まだ嫁が見下ろしていた。

なんだか最期を看取られているようである。
ていうかもう既に逝ってしまってるんじゃないか、
とすら思った。頭がぼんやり。体が痺れる。

フラフラと水を飲みに行くと、テレビがでかくなってる!!!!
…そういや、先週買って、今日届く予定だったんだっけ。

朝の電話はその配送からのだったようだ。

「前のテレビは…?」

「配送のおじさんが持ってっちゃったよ」

ああっ。せめて最期のお別れをしたかったのに。

あのテレビには特に思い入れが…。
僕が15歳の時、初めて自分の部屋用に
買ってもらったものだった。

もうあれから3年経つのだな…。

頭がぼんやりしているドサクサにまぎれて
ミエミエの嘘ついてしまった。

上手く頭が回らない。
また明日。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■浴場の果て。
2002年10月16日(水)
どうも風邪っぽいらしく鼻水が止まらないので
早く仕事から帰ってくると、家の中から電話の音が聞こえた。
何故嫁は出ないのかあっ!

と、思ったら嫁は風呂に入っていた。

しょうがないので慌てて家に駆け込んで電話に出た。
嫁の実家からだったので一旦切った。

風呂の扉をぎいいっと半開きにして

「ばあちゃんから電話だったぞ…」

と伝えると

「あ、そう…」

嫁はこそこそと風呂場の奥に隠れつつ答えた。

ばたん。

僕は扉を閉めた。

別に見るわけじゃないんだが、
隠さなくてもいいじゃん…夫婦なのに…。

なんとなく面白くないのでもう一回扉を開けてみた。

「イヤー!何すんのー!」

速攻で隠れる嫁。

ばたん。

嫁、お前はしずかちゃんか。
僕は「のび太さんのエッチ!」ってことになるわけ??

更にむかついてきたのでもう一度フェイントかけて
Aクイックで開けてみた。

「イヤー!何なのようー!」

やっぱり身を隠す嫁。

なんか馬鹿らしくなってきたし、
ますます鼻水が止まらないのでやめた。

仕方ないから鼻の両穴にティッシュを詰めることにした。

風呂から上がってきた嫁に見られた。

…。

別に君の入浴シーン見て鼻血が出たわけじゃないからなっ!!
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■○○は飲んでも飲まれるな。
2002年10月15日(火)
■注意!!
 本日の日記はゲロ袋をご用意ください。



池袋の路上で、嫁とスタバの抹茶フラペチーノなぞを
すすっていた。なんだか貧乏なデート。

嫁はスタバの透明な容器が好きなようである。
シゲシゲと眺めているので何を考えてるんだろうと思ったら
とんでもないことを口走った。

「コレに○液を入れたらちゃんと飲めるんだけどなあ」

僕の鼻から緑色の液体が噴き出された。
天下の往来でなんてことを。

「お前、あほかあっ」

「え〜だって、綺麗じゃない?」

「汚ねーよ!しかも透明だろ!○液見えるだろ!ドローンと!」

「そうかなあ〜。ワタシは平気だけどな〜」

一体嫁はどうしたというのだ。抹茶ナンチャラに変なものでも
入ってたんじゃないだろうか。

「平気って、お前…それもストローで飲むわけ?」

「うん。飲む」

「ズズズっと?」

「うん。じゅるっと」

僕、もう限界。吐きそう。

タンツボババアを思い出してしまった。

【タンツボババアとは??】

15年ほど前の噂。東武東上線池袋駅のホームに
痰壷にストローを突っ込んで飲むババアがいたらしい。

[江古田拾遺物語第28段より]


今いるここも池袋。いやーな偶然。

嫁の暴走は更に続く。

「ねえアナタ。今度この容器の中に○液入れてみ『やだ』

いつから嫁はこんなアブノーマルなことを言うようになったのだろうか。

僕の仕込み方が歪んでいたのだろうか。

頭を抱えざるを得ない。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■芝浦のクラブは遠かった。
2002年10月14日(月)
二日続けてクラブへ。SLINKYという芝浦にあるクラブ。
一緒に行ったのは二日連続でお供することになった
ラブリーちあきちゃんと
近所の友達ナジ君と

…嫁。

ふてくされている。

今日の嫁は夜勤明けで殆ど徹夜。
そして今夜も行くとすれば二日続けて寝ない状態になる。

出かける前から既にフラフラだし。
意地でも監視役として付いていく気なのだろうか。

「お前、何もそこまで無理して来なくてもいいよ」

僕が出来る限りの猫なで声で嫁を諭そうとしたら

「だって、滅多にそんなトコ連れて行ってくれないじゃん!」

ぎろっと睨まれ恨み言が帰ってきた。

駅からかなりの距離を歩き、その間
ナジ君に「おぶれ」とせがむ嫁。

ナジ君、本気で嫌な顔してるし(スマソ)

クラブ内に入ってみたら、

がらーん。客、いねえ…。

何故か野球帽を被ったオヤジが中央で踊ってる…。

なんか、すんごい寂れた、栃木あたりのディスコみたいな
やばげな雰囲気。

多分全員の顔が引きつったと思う。

それでも時間が進むにつれ、徐々に盛り上がってきて
ラストのメインDJの頃には人で溢れ返って最高潮。

「お嫁さん、大丈夫ですかあ〜?」

と優しいちあきちゃんに心配されるほど(スマソ)
今にもくたばりそうだった嫁も

(ホントにくたばったら万札握らせてタクシーに
 放り込もうと思ってた鬼旦那)

アッパー系のHOUSE MUSICに喚起されたか
機嫌が良くなってきてノリノリになっていた。

無事、家に帰ってきてから嫁は仕事。
嫁を見送るまでせめて自分は寝るのはよそう、
と思ってたのだが3秒で爆睡。

夜帰ってきてからえっらい怒られたのはいうまでもない。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■ハートにも火が点いたとか点かなかったとか。
2002年10月13日(日)
嫁が夜勤で職場に泊まっている間、僕は朝までクラブ〜。

いや、別に悪いことしてないし。
僕は真っ当に働いた上での休日だし、嫁はそういうシフト勤務だし。

でも嫁は気が気でならなかったようで。

お嫁さんは心配症(岡田あーみん)

そりゃクラブに行けば可愛い女の子はたくさんいて、

そのクラブも渋谷の円山町ラブホ街のど真ん中という
ウッホーなロケーションだし

僕自身も惚れっぽい性格だけれども

僕は片想い2年とか3年とか4年とか、
そんな過去がゴロゴロしているへなちょこ。

ガラパゴスゾウガメ並みの手の遅さ。
このへんを嫁は何故か信じてくれない。

第一音楽が好きだからクラブに行くんである。
信用して欲しかった。

そんな重いわだかまりを引き摺りつつ友達とクラブで合流し、
最高に盛り上がってきたダンスフロアー午前4時ごろ。

僕も一心不乱に踊っていたらタバコがポケットから落ちてしまった。
フロアは暗いので床に座って手探りしていたら、

後ろから「すっ」と銀色のジッポを持った手が出てきた。
かちん。ぼっ。黄色い火が点った。

振り向くと、アングロサクソン系のお兄さんが
「ん?これで見えるだろう?」とニッコリ。

うわ。君、超カッコいい…。

超カッコいい…。

超カッコいい…。

あああやばいやばい。見惚れてしまった。

やっぱり僕は惚れっぽい性格のようである。

(しかも男)

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■お達者クラブ〜↑(語尾上がり)。
2002年10月12日(土)
友達とクラブに行くことになった。嫁も誘ってみたが
「夜勤で泊まりだから行けない」とのこと。

「いいよ。私にかまわず行って来て」

字面だけを見ると大変理解のある嫁のように思えるが、
内心は不機嫌極まりないのである。

長年連れ添って養われた感覚で分かる。
鋭い嫉妬オーラが痛いほど伝わって来る。

「可愛い子と遊んでおいで」

そら来た。

「ナンパじゃないよ〜浮気じゃないよ〜
 友達と遊ぶんだって言ってるだろうに」

僕は必死に念押しするのだけれども

「ま、ワタシは今夜いないから何をしてもばれないよ。
 楽しんできてね」

…僕は何でこんなに信用がないんだろうか。

いつか刺されそうで怖いよ〜。

そして夜、仕事が長引いてしまい、急いで会社を出ようとした時、
Nさんとすれ違った。

「何急いでるの」

Nさんは典型的な45歳ぐらいの七三分けのおじさん。

「これから……飲みに」

「こんな時間から〜?怪しいな〜。ひょっとして風俗?」

おじさんらしくエロな話題に持っていくNさん。仕方ないので

「実は、クラブに」

と僕は答えた。Nさんはずいいっと僕に迫ってきて、言った。

「ほう!クラブか!実は僕も行きたいと思ってたんだよ!
 今度連れて行ってくれない?」

はああ?

「Nさん…クラブ↓(語尾下がり)じゃなくて
 クラブ↑(語尾上がり)ですすよ〜」

「うんうん分かってるよ。僕はクラブカルチャーっていうのかな、
 それに興味あるんだよ」


45才でカルチャーとか言われてもなあ…。

仮面ライダーごっこをしている幼稚園児達に
おじさんが「いーれーて」と言っている様なもんである。

不気味だ。

「よしたほうがいいです。おそらく5分で出たくなります。
 ていうか絶対浮きます」

とは言えなかった。

いつか催促されそうで怖いよ〜。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■嫁、ビートマニアにはまる。
2002年10月11日(金)
嫁がゲームにはまってしまった…。





こんなゲームなんだけれども。

ズンドコズンドコ♪

ゲームの音楽が流れたかと思うと

ぼこべこめきぐきゃっ。

どかごつがつばきっ。


キーボードよりはるかに大きい
専用コントローラーのボタンを押す凄まじい音が。
大丈夫か、おい…。

「できねえ〜!!」

嫁はどうやら壁にぶち当たっている様で真剣そのもの。

「フロ入って来る」

僕がそう言ってもシカト。

悔しいので全裸になってゲームのユーロビートに合わせて
悩ましく踊ってみたが

「邪魔しないで!」

本気で怒鳴られてしまった。
いつもならむしゃぶりついて来るくせに…。

こんな真剣な嫁の顔、見たことがない!

この日記を書いている間もまだやっている。
かれこれ2時間になるんじゃないか。

ふと、嫁が僕のほうを向いて言った。

「…こんなことやってておかしいと思ってるでしょう?」

「いや…おかしくないよ」

うん、おかしく…ぷぷぷ…わっはっはっは!
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■同伴出勤。
2002年10月10日(木)
朝、珍しく嫁と一緒に電車に乗って出勤。

電車の中の乗客は皆、眠いしこれから出勤だし、
電車の中はぎゅうぎゅう詰めだし、
というローテンションの極地。

そんな中、一番むかつくのがいちゃいちゃカップルなんである。
すし詰めなのをいいことにうっふんあっはん密着し、
朝からお盛んだったりする。

だから僕らも気をつけなければならない。

「アナタのスーツ姿〜うへへへ」

しかし、何故か朝から浮かれている嫁。
まずい、このままではウザイ乗客になってしまう。

それはそうとして、車内がかなり暑かった。
僕は汗かきなのですぐ顔面汗ダク。

「あらあら、拭かないと」

嫁がハンカチを出して僕の顔を拭いた。

ふた駅ぐらいして、

「ホント、汗っかきだねえ」

また嫁が拭き拭き。

「じゃ、いってらっしゃい」

新宿駅で嫁が先に降りて僕は一人になった。

しまった。ラブラブカップルどころか

「1人で会社に行けないマザコン息子と子離れできない母親」

みたいになってしまった。
そう考えたらますます汗が出てきた。
自分のハンカチは…。

忘れてるし。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■リポーター嫁。
2002年10月09日(水)
例によって嫁とゲーセン。
例によって美少女Rちゃんはいない。例によって
彼氏がメダルゲームをやっていた。

いつも週イチぐらいは姿を見せていたのに
相変わらず姿を見ない。

彼氏にいろいろ聞きたいのはやまやまなのだが
Rちゃん激ラブがもろばれな僕なのでどうも聞きづらい。

夜働く仕事をしていること。
でも風俗じゃないこと。

今のRちゃん情報はこれぐらいしか知らない。
電話も繋がらないし。

僕は嫁に目で「行け」と合図した。
嫁は頷いた。

嫁が聞き出したほうがあまりカドも立つまいと
予め嫁を仕込んでおいたのだった。。

「やほー」

とRちゃん彼氏に近づく嫁。

「ねー、Rちゃんはー?」

いきなり直球の嫁。

「最近も夜出かけることが多いんですよ…。
 終電近くに出て行って朝帰ってきたり」

「ホントに風俗じゃないのお?」

あんたは近所の噂好きのおばはんか。

「いや、違いますよ〜」

嫁に押され、ややタジタジな彼氏。

「ワタシが会いたがってるってちゃんと言っておいてよ〜!」

「わ、わかりました」

「きっとよ!!」

「はい、言っておきます…」

最後のほうは半分ヤケクソにも近かった嫁は
鼻息をふんふんさせながら僕のところに戻ってきて

「アナター!ちゃんと言われたとおりやったよー!
 偉いでしょ?偉いでしょ?」

絶叫して崩れ落ちた。

それにしても、
リポーターの東海林さんも
真っ青な食いつきと突っ込み…。

以上、現場からお送りいたしました。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■パソコンジャック。
2002年10月08日(火)
実家に帰る時、向こうでもネットが出来るように、と
嫁のノートパソコンを持っていった。

さて深夜、実家の電話線に繋いでみる。
ピーガガー(アナログだからめちゃくちゃ遅い)

ようやく繋がって、出てきたサイトは…ん?

「見ちゃダメー!!!!!!」

嫁がものすごい勢いで駆け込んできた。

「それ、あたしのホームページ!!
 そこから先、クリックしちゃダメ!!!」

マウスをもぎ取られそうになった。

「わかった、わかったよ…」

僕も嫁もウェブサイトを持っている。
しかしお互い干渉はしない。

でも大体どんなことを書かれているか大体想像つく。

僕がいつまでもネットやっててかまってくれない、とか

どこかの女と浮気してるんじゃないかとか、

いついつ抱かれてうっふんあっはんとか。

足が臭いだとか、風呂入れだとか。

んなもん頼まれても見ないから。
でも怖いもの見たさもあって、アンビバレント状態。

悶々としながらネットをやっていたら、
嫁は寝床に行って寝てしまった。

…。

今なら出来る。

嫁のウェブサイトはおろか、パソコンの中に入っている
メールやネットの履歴…全てのデータを覗くことが…出来る。

…。

…。

やめといた。

こんなこと、ヤッチャイケナイよー!
親しき仲にも礼儀あり。
夫婦の仲にもレイプあり。
楽あればクロードチアリ。

というか、僕がどんなことを書かれているか単に怖かった。

多分、このことは嫁の日記にも
書かれるのだろう。

ダアリン、覗いちゃイヤー!!

こんな感じだろうな。はずかし。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■父ときよしに囲まれて。
2002年10月07日(月)
嫁と実家に帰っている。
今日は親父の命日なので、墓参りをするためであるが
墓参りも終わって、家に帰って来て
仏壇にも線香を添えたら、もうすることがなくなった。

田舎だから、田んぼと山しかない。
夜なんて真っ暗だし、出歩こうものなら
この辺は百鬼夜行が出るので攫われる危険がある。

仏壇の横のソファにもたれつつ、実家の部屋を見渡してみた。

僕が暮らしていた頃と比べて変わっている。
当たり前だ。この家は今、母が仕切っている。

そこはかとなく「氷川きよしグッズ」が増えていた。
うちわとか。

あんた、ジャニーズの追っかけじゃないんだから。

ふと、横を見ると、嫁もヒマそうにぼけえっとしていたので
声を掛けてみた。

「ヒマだろう?この辺って娯楽はカラオケぐらいしかないからな」

僕はカラオケが嫌いだから行かないのだけれど。

「…田舎の若い人達って娯楽がないからセックスばっかり
 してるんだって。鹿児島出身の人が言ってた」

嫁がそんなことを言った。そうなのだろう。僕の地元友達も
結婚年齢が異様に若いし、10代のできちゃった婚も珍しくない。

「…そう」

嫁が立ち上がった。

「私も今、ちょうどそんな気分…」

嫁がゆらあっと、僕に覆い被さってきた。

「お、おい、発情するな…ちょ、ちょっと、やめて…」

すぐ横には親父の仏壇が…

いやああ、お父さんが見てるわあああああ。

…なんかこれって、「未亡人仏壇返し」みたいな
ピンク映画っぽいシチュエイション。

お母さん、助けてえ〜。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■最強に気まずい夜と朝。
2002年10月06日(日)
嫁はいつも横を向いて寝ている。
壁のほうに向いて寝ている。
僕のほうを向いていない。

一見、ふてくされて寝てしまったような
感じで怖かったので嫁に聞いてみたことがある。

「いつも私は横を向いて寝るの」

どうやら嫁の癖のようだった。

…しかし、実際本当に機嫌が悪い時もある。

嫁が寝た後に僕だけ一人で起きてネットをやっていると

「ひとりで寝るのは寂しい」

などとグズりだすからだ。
おおきな駄々っ子である。

なのでここ最近は大体嫁の寝る時間に合わせて
ネットを切り上げていた。

しかしその日、ついうっかり、嫁が寝てから3時間後ぐらいまで
ネットをやってしまった。

嫁はいつもの通り壁のほうを向いて寝ていた。

これは…機嫌の悪い意思表示なのか、それともいつもの寝る癖なのか…。

できれば後者であって欲しい。そう願いながら
そお〜っと寝床に入ると…

「…アナタの馬鹿」

うひゃああああああああああああああああ!
地獄の底から這い上がってきたような嫁の呟き。

怖い。これは怖い。

「…そんなに私よりネットが大事ならいつまでもやってなよ」

嫁の恨み言が始まった。

「そんなことはない」とか「お前のほうが大事だ」とか
うまく言葉を選んで収めないと修羅場になりそうな状況になってしまった。

なんとか気の聞いた台詞を考えて嫁を寝付かすしかない。

えーと、
えーと、

zzz…。

僕、気付いたら、朝だし。

合掌。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■裏口からこんにちは。
2002年10月04日(金)
ゲーセンにいた。ふ…。

Rちゃん、今日もいなかった。
寂しい。Rちゃん、つれないお方。

ジュースでも買おう。

ゲーセンの裏口から出てすぐのところに
100円自販機があるのだ。

裏口に行くと、店員の東くんがシャッターを閉めようと
していた。もう閉店が近い時間なのであった。

「もう閉めちゃう?」

「まだ大丈夫ですよ〜。どこに行くんですか?」

「そこの100円ジュース自販機に…」

「うわっ!ひどっ!店内にもあるのに」

東君は抗議を始めた。でも店内は普通に120円じゃん…。

「ゲームとジュースは100円」これが僕の哲学なのだ!
ワンコインで済むのがいいんじゃないか!
それ以外の値段は認めんのだよ東君!
その辺の話を熱く語ろうとしたら

「ま、実は僕も買うんですけどね」

あっさりと白状する東君。ちょっと、僕の力説聞いてったら。

ともかく裏口を出てジュースを買った。

さて、あと1回くらいゲームやって帰るか…
遅くなると嫁怖いし…と戻ってきたら

シャッター閉まってるし。おいこら。

東君もつれないお方…。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■アニマルダジャレストリート。
2002年10月03日(木)
近所をチャリで走っていたら前方に黒い物体が
あったので慌ててハンドルを切った。

よく見たら道のど真ん中に猫が堂々と寝ていたのだった。
よけたり逃げたりしないか?フツー。轢くぞ。

そういえばこのあたりは何故か猫が多い。
犬は滅多に見ない。
そして猫たちは態度もでかい気がする。

ふてぶてしいったらありゃしない。
なんなんだろうか…。

はっ。

これは、もしかして

「猫が寝込んだ」

というギャグを体で張りつつ嫌がらせしているのでは!
これは人間に対して挑発に他ならない。

はっ。

犬がいないのも

「犬が居ぬ」

というギャグを人間に対して発しているのだ!
きっとそうに違いない。

近所の動物達が一斉に、
我々人間に牙を剥いてギャグを仕掛けていたのだった!

いち早くこのことに気づいた僕は、人間界を代表して
立ち向かわなければならない。

…えーと。

「ヒトが、ひとり」

ダメだっ!弱い!ていうか、つまんねー!
今日のところは負けだっ。

僕は逃げるように家に帰った。恐ろしいことだ。

今度から僕はイカを持ち歩かなければならないだろう。

何故って?

「寝込んだ猫」に「イカ、いかが?」と攻撃するためである。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■ゲーマーの嫁はゲーマーになる。
2002年10月02日(水)
ゲーセン好きな僕ではあるが、家でゲームは滅多にやらない。
だが、買ってしまった。プレイステーション2の某ゲーム。

しかもそれはゲームソフトだけではだめで、
「専用コントローラー」なるものも買わなければならない代物。
これ↓



30,000円ナリ。高いと思うだろうが、僕はこのゲームをゲーセンで
3,000,000円はぶっこんでいるはずなのでそのへんの感覚はマヒしている。

とにかく僕はペコペコと始めてみたら
速攻で台所で夕飯を作っていた嫁が寄ってきた。
物欲しげに見つめる嫁。

「…やってみる?」

「やる〜」

嫁はコントローラーに飛びついた。

普段僕がゲーセンでやっているのを
指をくわえて見ているだけの嫁であるが
(人に見られるのが嫌なんだそうだ)
家の中だったらやり放題である。

嫁、さくっとステージクリア。

「キャー出来たア!」

「…一番簡単な入門者モードだからな」

「いいのっ」

嫁は次のステージに進み、ゲームを続ける。

「キャーまた出来たア!」

出来たのはいいが、そういえば夕飯のほうは
出来たんだろうか。

腹が減った。

「イヤー!難しい!」「もういっちょ!」

嫁はもうコントローラーの前から
離れなくなってしまった。そういえばフライパンの前から
離れっぱなしでいいんだろうか。

腹減ったよう。

「キー!コレ、出来ない!コレ出来たらチュウしてくれる?」

馬鹿なこと言ってんじゃねー…。

何でお前はそうラブラブなんだっ!
こっちはもう腹ペコペコなんだっ!

空腹のあまり、マジ切れしそうになった。

チュウするのは別にいいが、あんた
料理チュウだろ…。

飯、食いたい…。

「ヤッター!出来たー!チュウしてー!」

ママ…ゴハン…。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■女心と秋の空と男心。
2002年10月01日(火)
今月は近所の美少女Rチャンのバァスデェがあったのだ★^−^
僕と奥タマは2人で誕プレを用意したのだ!!!!!(*´▽`*)
結構(・∀・)イイ!!モノを用意デキタと思うのダアw

何を送るのかって?それは内緒(´▽`)
奥タマは何を用意したかって?
それもナイチョ。てか、知んね☆

最近はRちゃんにはなかなか会えなくて( ´・ω・`)ションボリック
だったケド、

いつかは渡せるねって奥タマと話してたの♪照
超→楽しみだったんだってヴァ(●´Д`●)ポッ




…会えないのです。

もう9月終わるっていうのに。
こんちくしょおおおお。

Rちゃんは相変わらず忙しいようだ。

何故か彼氏のほうは毎日ゲーセンにいるのでもう止むを得ず
彼に託すことにした。

嫁と一緒にゲーセンに行き、競馬ゲームをやってる彼氏を見つけ、

「これ…Rちゃんに渡してくれない?…誕プレ」

上目使いでプレゼントを渡す僕と嫁。

「ああっ。すいませんねえ…渡しておきます」

彼氏はいつものポーカーフェイスで受け取った。
「よろしくね」と言って僕と嫁は帰る事にした。

帰り道、嫁が呟いた。

「彼、ちゃんと渡してくれるかなあ…」

「そりゃ、渡すだろ」

「ゲーセンのゴミ箱に捨てたりしないかなあ」

結構ひどいこと言う嫁。

「だって、Rちゃん激ラブのアナタからのプレゼントなんて…」

そりゃそうだ。僕が彼氏の立場だったら
神社に埋めるか線路に捨てるか川に流すか道路に投げて車に轢かせる。

「でも、一応、『2人から』って体裁取ってるじゃないか」

それは僕のせめてもの隠れ蓑策だ。しかし嫁はうーんと眉をひそめる。

「ただあの中にはRちゃんと彼氏のつーしょっと写真があるから、
 捨てないで欲しいなあ…」

えっ。あの写真、あげちゃったのっ。
何時だったか僕が心の中で泣きながら撮った2人のらぶらぶ写真。
あれ、僕も欲しかったのにっ。

彼氏と一緒の写真なんて持っててどうすんだ、とツッコミも入るであろう。
しかし、彼と一緒に映るRちゃんの笑顔が口惜しいことに、
一番可愛いのだ。ううう…。

こんな哀れな男からの贈り物だから、
お願いだから届けて下さい。

今日もアリガトウゴザイマシタ。

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