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■江古田飲み屋通り経由。
2002年05月31日(金)
嫁とBarに飲みに行った。
Barといってもそんな洒落たところではない。

相手嫁だし。(ひどい言い様)場所も超近所だし。
店の名前も「いないいないBarだし」

オマケに入口のすぐ傍の長椅子には潰れた姉ちゃんが寝てるし。
そんな店。

僕も嫁も飲み会以外では飲む習慣がないので
二人でこういった店に入るのは珍しいのだった。

2杯ぐらい飲んで出ることにした。

潰れた姉ちゃんはまだ寝ていた。

「この娘…朝まで?」

僕はバーテンの兄ちゃんに聞いた。

「多分そうでしょうねえ」

兄ちゃんは苦笑いして答えた。いい店だ。

嫁はなんだか頬がつやつやと赤くなっていた。

「お前…酒、酔ったか?」

「お酒は酔ってないよ〜。ダンナ様に酔ってます〜」

…酔ってんじゃん。

「女房酔わせてどうするつもり?」というCMが昔あったが。
どうするって言われても…。

早く寝かせてネットに没頭するに決まってるじゃん、ねえ。

…え、違うの?

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■そっとテロリスト。
2002年05月30日(木)
僕のお気に入りの女の子、Rちゃん。
最近連絡が取れなくて寂しい思いをしている。

何故ならRちゃんのケータイがいわゆる「お客様の都合」によって
止められているから。

僕が金払ってでも復活させたいところだが
そうするとまるで僕が囲っているみたいなので
自制している。

今日、ふと思った。
そういえば止められてからだいぶ経つ。
そろそろ復活してもいいころだろう。
特に用はないのだが試しに掛けてみようか…。

そうすることにした。

だが…

なんて会話しようか?用もないのに電話するのって
なんだか緊張する。ましてや相手は愛しい愛しいRちゃんである。

ちょっと会話をシミュレートしてみることにした。
電話をかけると

「もしもし。かじりん、何?」

と、Rちゃんが出るとする。僕はこう話す。

A案:

「特に用はないんだけどさ〜、そろそろケータイ
復活してるかと思ってさ、掛けてみたんだよ〜」

普通に考えればこんなもんか。しかし何か面白みがないので
もう少しパターンを考えてみることにした。


B案:


「あ、どうも、ひさしぶり。元気?あ、そう、ならいいんだ、じゃ」

よそよそしい上に何が言いたいのか不明なので却下。


C案:


「Rちゃーん!!声が聞きたかったんだようおうおうおう!!」

逆にストレート過ぎて危ない。


D案:

「パンツ何色?」

バカ。

考えれば考えるほど二度と電話に出てくれそうもないセリフしか
思い浮かばないので、結局最初の案で行こう。
そう思った。

で、かけてみた。


ドキドキドキドキ…
ドキドキドキドキ…

がちゃ。出たっ!



「おかけになった電話番号はお客様のご都合により…」

…。

…まだかよ…。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■寝る寸前話もう一丁。
2002年05月29日(水)
夜中、そろそろ寝るか、布団に潜りこんだら、
僕よりひと足速く眠りについていた嫁が
いきなり抱きついてきた。

こう書くとただのらぶらぶなカップルで、

「これから徹夜で突貫工事ですかあ〜?精が出ますなあ〜。けっ」

といった感じなのだがウチに限ってはそうではない。

布団に入る直前は部屋真っ暗だったのである。
闇の中、予期せぬモノが覆いかぶさってきた。
これは怖い。

愛妻の抱擁、というより
貞子の急襲、といった方が近い。
あわや放尿。

「なんだよっ!」

僕は驚かされて少し怒っていた。

「ううう…」

嫁は泣いていた。なんなんだ!一体!

「あなたがいなくなる夢を見たの」

「はあ?」

「一緒に何処かに出掛けたんだけど、
 あなたがいなくなっちゃって
 いくら探しても呼んでも見つからなかったの。
 悲しくなっちゃって…。
 やっと、見つけた…」

はあ…って、夢オチかよ。
まるで夜泣きの子供じゃないんだから。
そう苦笑いしていたら

「あなたが私を放って、いつまでもどこかの女と
 ネットやってるからこーいう夢見たんだよ、きっと…」

ぐさっと皮肉られた。誤解である。
しかし嫁は「ネット=どこかの女と浮気」という
最悪なイメージを強く持つ。
結局夜泣きしていたのはグズる子供ではなく
嫉妬全開の女房なのだった。

あ、やっぱノロケですか。これって。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■フォトショック。
2002年05月28日(火)
もうそろそろ寝ようか、という頃の深夜、
なんとなくデジカメを取り出し、
コーヒー牛乳を飲んでいた嫁にレンズを向けてみた。

「んぶえっほ!ぐへっほ!」

いきなりだったので驚いたのか、嫁がむせた。図らずも

「嫁、鼻から牛乳(しかもコーヒー)」

という誠においしい画像が撮れた。
動画で撮っていたら間違いなく「さんまのからくりTV」に
送っていたであろう。

次の朝、起きたら嫁は既にいなかった。

先に起きて仕事に出かけていたようだ。
僕は昨晩撮った画像をパソコンに取り込もうと思った。
デジカメをUSBケーブルで繋ぎ、パソコンの
エクスプローラーで中身をプレヴューしたら…。

1.僕の寝顔。

2.僕の寝顔(寝癖付き)

3.僕の寝顔(苦悶の表情)

4.嫁、鼻から牛乳(しかもコーヒー)

いつの間に…寝ているところをバチバチ撮られたようだ。

ていうか、3枚も撮ることないじゃないか。
その前に、気付かない自分も自分だが…。

文字通り、タダでは起きない嫁の逆襲。
おのれ…。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■大惨事夫婦大戦。
2002年05月27日(月)
友人の陶芸家、うたこの「うぶすな展」という
陶芸展に嫁と行くはずだった。

しかし出かける直前になって
第78次夫婦大戦が勃発。

怒鳴り散らす夫と泣き喚く嫁が
向かい合ったところで何も解決することはなく…。

「とにかく、出かけないと…」

予定は予定なので休戦したまま陶芸展に向かった。

かねてから欲しくてリクエストしていたドンブリは、
一日先に来ていた、これまた友人の某編集長に買い占められていて
もうなかった…。

終始仏頂面だった嫁であったが(うたこ、すまんかったね)
陶芸展のあと寄った喫茶店で頼んだ
イチゴのレアチーズ…だったかそんな名前のケーキを食べたところ

「すご〜い、おいし〜い、幸せ〜」

すっかり機嫌が良くなってしまった。
その後僕はうたこ達と飲みに、嫁は用事があるので家に帰った。

ケーキで機嫌が回復するなんて、単純で可愛いものだな〜。

…なわけないだろ。

飲みから帰ってきたら、嫁はまたぶす〜っとした顔つきに
戻り、程なく「おやすみ」のひと言もないまま寝てしまった。

ケーキのように甘い夫婦生活は…いずこに。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■伊藤家の雀卓。
2002年05月26日(日)
「今度の土曜日、麻雀やりましょう!」

伊藤君という友達が誘ってきた。
彼は麻雀が死ぬほど好きなので有名だが
それ以上に恐妻家としても有名なので、ちょっと聞いて見た。

「伊藤君の家ってさ、掃除とか洗濯とか家事はどっちがやってるの?」

全部僕です!ていうか麻雀やりましょう!」

「給料も奥さんに渡してるの?」

「全額嫁に預けて、ひと月2万の小遣いです!
 飲みにも行けないんです…ていうか麻雀…」

「麻雀やってもいいけどさ…麻雀も奥さんに禁止されてるんだろ?
 大丈夫?」

僕が一応心配して聞いてみたら

「その日は会社の創立記念日で休みなんです!
 このことは嫁には言ってないので、いつもどおり
 スーツ着て出かけていけばバレません!
いわば、一年に一回の大チャンスなんです〜!!

普段禁止されている苦悩が滲み出てくるような答えが返ってきた。

「わかったわかった…苦労してるんだなあ…
 でも、スーツ着て麻雀打つわけ?」

「着替えを持って行って、雀荘で着替えます」

校則の厳しい中学生みたいだなあ〜。

「ところで、かじりんさんの家って家事の分担とかしてます?」

今度は伊藤君が僕のお家事情を聞いてきた。

「すべて、嫁。別に決めたわけじゃないけど、
 結婚してからずっとそうだし」

「ええ〜っ!奥さんに文句とか言われません??」

「いちおう、最近は脱いだものは脱ぎっぱなしにしないで
 洗濯機の中に入れるように心掛けているよ」

「小遣いとかは…?」

「なんで自分が稼いだ金を嫁に預けなきゃならないんだよっ!」

伊藤君の顔は目がまん丸くなり口がぽかあんと開き、
「次元が違う…」という表情に。

強い嫁の伊藤家と、強い(?)夫の僕ら。
どうやら両極端の夫婦のようだ。

しかし伊藤君は文句を言いながらしっかりやっているので
その待遇もまんざらでもないのだろう。

僕の嫁の方は…知らないけど。怖くて聞けないし。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■宴の後はアフターカーニバル。
2002年05月25日(土)
激務が続く。会社と家の往復のみで、
会社には逃げ出したくなるほど大量の仕事が待ち受け、
やっと家に帰ってきたと思ったら
何故だか逃げ出したくなるほど機嫌が悪い嫁が待ち受けていたりする。

で、逃げ場というと僕のお気に入りの女の子、Rちゃんが勤めるゲーセンに
行っていたりしたのだがこの前辞めてしまった。

今彼女はケータイも停まっているので連絡のしようがない。
しかし、この日はRちゃんがゲーセン辞めた送別会。
友達みんなでギャーギャーやる予定だった。

…が、仕事が全然終わらず、日付が変わった頃
やっと自分の街に戻って来た。

…せっかくRちゃんに会える日だったのに…。
何故に自分だけこんな寂しい思いをせねばならんのか…。

道には居酒屋から出て来てもなお
キャアキャア盛り上がっているグループがいた。

…いいな、楽しそうで。その様子を見ると羨ましくて
僕はどんどん暗くなっていく。

…と思ったらその中にRちゃんがいる!!
よく見たらその送別会のグループだった。

「あ!かじりん!」

僕を目ざとく見つけたRちゃんが呼びかけた。
みんな「ああっ!!」と叫んで僕のほうを向いた。

「どこ行ってたんですか〜。何度も電話したんですよ〜」

その中の一人が言った。

「仕事だったんだよっ!会社はケータイ圏外なんだよっ!」

いや。こいつは悪くないのだが。つい八つ当たりしてしまった。
そして八つ当たりついでにRちゃんにも叫んだ。

「ケータイ、いい加減金払え〜!!」

あ…ずっとこれを言いたかったのだ。

「…お金ないの、えへ」

えへ、じゃねえ。しかし、かわいい(馬鹿)

「じゃ、そろそろお開きということで…」

ええええ!!もう帰っちゃうの〜!!

なんてかわいそうな僕…。
でもいいんです。Rちゃんの顔を一目見れただけで…。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■スーパーオザナリブラザーズ。
2002年05月24日(金)
今日は何かの日だったような。
朝から気になって引っかかっていた。
やっと昼ごろ思い出した。

弟の誕生日だった。

意外と覚えてるもんだなあ。
そうスッキリしてそれは記憶の彼方に消えていった。

家に帰ってからパソコンの前に座ってから、えらいことに気がついた。

ああ!!!

このパソコン、弟の会社のじゃないか!
いや…正確には弟が勤める某メーカー製パソコン。

何ということだ。気付いていれば弟経由で社員割引とかで
安く買えたかもしれない。

ていうか買って3ヶ月目に気付くなんてボケ過ぎ。

と言うのも僕と弟は殆ど音信不通で、
正月に実家で会って一言二言話したぐらいだ。
それも今年の正月だったか去年だったか記憶すら曖昧。
連絡先も会社のメルアドを知っているだけ。どこに住んでるかも知らない。

別に仲が悪いとか、生き別れになったとか、そういうのではない。
ただ、話すことがないだけでもう数年。

とにかく悔しかったのでメールを打ってみた。

「図らずもお前のとこのパソコン買ってやったからありがたく思え。
 アップグレードの際は優遇するように」

しかし…程なく「配信不能」で戻ってきてしまった。

マジで音信不通かよ…これって兄弟としてやばいよな〜。

そして、また気付いたのだが、
嫁のパソコンも弟のメーカー製なのである。

意識しなくても肉親に協力する形になっている…
血は水より濃し、とはこのことだ(違うと思う)

僕と嫁、二人揃って貢献しているのだ。

キムタクのポスターぐらいよこすように。
(ここでメーカー名バレ)

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■吐きだめ。
2002年05月23日(木)
仕事帰りの深夜、くたくたで電車に乗ると、
飲んだ帰りと思われる二人組みが

「おい、大丈夫か?気持ち悪くないか?」

「う…なんとか…」

などと話している。ちらっと見てみると、片方の男のほうが
気持ち悪そうで、電車の揺れで酔いが回るのを耐えてる様子。
僕が見る限り「なんとか…」ぐらいのレベルじゃないような気がする。
今にも吐きそう…。

以前電車に乗っていた時、近くにいた酔っ払いオヤジが
いきなりゲロを大噴射したことがあった。

隣にいた姉ちゃんはモロにかぶってしまい
「ぎゃあああ」と悲鳴をあげ、次の駅で泣きながら
降りていった。

車内には何とも言えない、もらいゲロを誘発しそうな
酸っぱい臭いが充満し、同時多発ゲロ一歩手前の地獄と化した。

…迷惑をかける前に降りるべきなのではないか。
なんか怒りが湧いてきた。

必死に吐き気を耐えている男の前に立ち、紙とペンを出して

「一本糞(72cm)」

と大書きして見せてやりたい気分だ。

いや…普段はそんなこと気にも留めないのだ。

本当に怒ってる理由は、

何で僕はここ数ヶ月間、人が酔っ払っていい感じに
デキあがってる時間帯まで
ずーっと働いてなければならんのだ、ということなのだ。
休みもろくにないし。

…ゲロも不満も、なかなか吐きどころがないしね…。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■ヤブヘビ。LOVE-HEAVY。
2002年05月22日(水)
友達にキョウ君という友達がいる。
近所の大学に通う男の子なのだが、
しょっちゅう女連れで歩いている。

しかも、いつも違う女。

僕だけではなく、他の友達も目撃しており口を揃えてそう言う。

ルックスはかなりよいが遊び人風ではない。
色白な線の細い美少年系。
ウチの嫁も結構お気に入りのようだ。おいしいキャラかも。

そのキョウ君が深夜、駅のホームにいた。
僕は仕事帰りだったのだが
キョウ君はやはり女連れだった。

女の子が電車に乗り込み、キョウ君が手を振って見送る。
女の子は悲しそうな表情でそれに応えた。
気のせいか目が潤んでいるように見えた。

電車が去って行った。

それを見計らって僕は声をかけた。

「へっへっへ。彼女を見送りかい?」

タダの酔っ払いオヤジのような絡みにキョウ君は笑顔で

「友達ですよ」

と答えた。さっきの子のテンパった表情からすると
とてもそうは思えないのだが。

キョウ君の答えはいつも「友達ですよ」なのだ。
どの女の子を連れてる時でも「友達ですよ」。

絶対あの何人もの「友達」の中に彼女がいるはずなのだが
明かしてくれない。

キョウ君と別れ、家に帰っても気になっていた。

「キョウ君、どれが彼女なんだろうねえ…」

嫁に話してみたら

「あなたも色んな女の子仲間がいるからねえ…」

ぐお。思いもかけないカウンターをくらった。

「と…友達ですよ…」

僕はキョウ君と同じ台詞を言わざるを得なかったのであった。

ヤブヘビ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■NOISE OF VOICE.
2002年05月21日(火)
ケイタイから嫁に電話した。

「もしもし」

と、嫁の声。

「ああ、僕だけど」

「もしもし〜?」

「俺だよ俺!聞こえないのかよ!」

「もしも〜し」

「俺だっつってんだろ!
ていうか今日飲み行くから飯いらないからな」

「もしも〜し」

…どうやら僕のケイタイが壊れた。
僕の声が相手に全く伝わないらしい。
マイクの部分が破損していたので
そろそろやばいかな、とは思ってたのだが。

だが待てよ。もう一人別な人に電話してテストしてみたい。
それでも相手が聞こえなければ完璧に駄目、ということだ。

などと未練がましく思って…さあ誰にTELしようか?

迷うことなく速攻で超美少女の友達、Rちゃんに決定。

たとえ僕の声がRちゃんに聞こえなくても
僕はRちゃんのラブリーな声は聞くことができる。

これはお得だ(何が)

早速電話してみると、聞きなれた女の人の声がした。

「おかけになった電話番号は、お客様のご都合により…」

あ〜れ〜(ゲイシャ風)

また滞納かよ!

だから僕が養子にするって言っただろうが!!
(言ってない、言ってない)

ホントに金ないんだよなあ…あの子。
マニアックなモノばかり買ってるからな…。

同人誌とか、エロゲーとか、コスプレ服とか…。

…別に、いいんだけどさ、何買おうが。

と、いうわけでケータイを買い換えなければ。
もう少し待てば504が出るので御用の方は
それまでメールにしてね。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■原付。嫁付。
2002年05月11日(土)
友達のナベさんというヒトに原チャリを譲ってもらうことになり
取りに行った。嫁も一緒だった。

ナベさんと嫁は面識があるが、2年ぶりぐらいでは
ないだろうか。

確か、「彼女です」と(まだ結婚していなかった)
紹介した覚えはある。

お互いドモドモ、と挨拶をしていた。

原チャリを受け取って帰った後、

「ナベさん、前よりかっこよくなったね〜」

嫁がそんなことを言っていたら
当のナベさんからメールが入った。

「君と一緒にいたヒトが奥さんだよね〜?
前に『彼女です』って紹介してくれたヒトと違くない?」


ええええええええええええ?

まてよ…(記憶を手繰る)







…それは、断じてない。(なんだこの間は)

ナベさんに紹介したのは確かに嫁である…はず。
第一、嫁はナベさんのこと覚えていたではないか。

嫁がこんなメールを見たらどうなるものか
わかったもんじゃない。ドキドキドキドキ。
嫁の手前、僕は冷静を装い速攻返信した。潔白を主張せねばなるまい。

「同じですっ!嫁はナベさんのこと覚えてますっ。
『前よりかっこよくなった』って言ってましたよ」

そうしたらまた程なくしてナベさんからメールが。

「あっそお?じゃあ『今度不倫しよう』って言っておいて〜」

うきゃー。からかってる!絶対このヒト僕をからかって
楽しんでるー!!


今日もアリガトウゴザイマシタ。


■メイド イン ヘブン。
2002年05月06日(月)
今日は僕にとって重要なイベントが目白押しだった。まず、

『トロのバースディパーティ』

僕が大好きなキャラ、トロ→
5月6日はトロの誕生日ということで、
トロの映像の上映とか握手会とかのイベントが
池袋であったのである。

超、行きたかった…。そして

『中島らも握手会』

作家の中島らもの本は僕が高校生の頃から大好きで
本は全部持っている。これも池袋であった。

超、行きたかった…。

この僕にとっては超重要なイベント、
時間的にちょうど重なっており、ハシゴはできそうになくて
どうしようかと迷っていたところなのだが

更に超、超重要なイベントがあったのである。それは

『Rちゃんがメイド服で喫茶店のウェイトレスをやる』

僕が日頃からかわいいといって憚らない友達のRちゃんが
某コミケのイベントの中で出店する喫茶店で
メイドのコスプレをする、というもの。

これは…嫁に産ませたいほどかわいいトロも
神のごとく尊敬するらもさんも
脱腸…じゃなかった断腸の思いで、血の涙を流して振り切って
行かねばなるまい。

そんな訳で行った。ただ、コミケに一人で行くのは怖いので(爆)
嫁も連れて行った。

会場に着いた僕たちは目を見張った。

会場の半分を占める同人誌販売コーナーはともかく、
もう半分はコスプレしてる女の子を撮影するスペースになっていて…。


参考画像

こんな感じの女の子達がモデル気取りでポーズとって
(この画像、3回目…重ね重ねすいません…)


参考画像

こんな感じの男達が列まで作って撮影している…。

「ちょっと、気持ち悪くなってきた…」

狭いスペースの中で繰り広げられる惨状を見て
嫁は瘴気に当てられたようだ。

とっととRちゃんを探さないと…。

と、思ったがいない。
とりあえずケータイにメール打ってみる。

…返事がない。

僕は、ふと、思い当たってiモードの「センター問い合わせ」をしてみた。
すると着信メールが一件。Rちゃんからであった。

Rちゃんが発信したのは、昨日の23時…。
なんか、すごいヤな予感。メールには

「ゴメン、風邪引いて行けなくなっちゃった…」

どっかーん。

なんでこんなに着信が遅いんだよおおお!!NTT!

「もう、私、だめ、この空間…」

オタク慣れしてない嫁はもう限界に来ていた。
僕たちは逃げるように会場を後にしたのであった。

「ごめんね、やっぱり電話しておけばよかったね…」

とは、夕方Rちゃんからの電話であった。
いいよ、もう…(涙)

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■アーメンラーメンひやそーめん。
2002年05月05日(日)
新横浜にあるラーメン博物館に行った。嫁と。

中は映画のセットのようになっていて
昭和三十年代のレトロな商店街が再現されている。

その建物の中に有名ラーメン店が6店(ぐらいだったか)が
入っているのだが、何故か駄菓子屋もある。
それを知っている嫁は

「水飴食べた〜い」

等と言い出した。

何故ラーメン博物館に来てるのに、水飴が食べたくなるのか。
わざわざ気合入れて1時間半かけて横浜の糞田舎くんだりまで
ラーメンを求めに来たのに、何故水飴なのか。

僕たちはラーメン食べに来たんだろうがああ!!

…まあいい。僕も欲しいものもあるかもしれない。
駄菓子屋好きだし。

駄菓子屋に行ってみるとそこも全体のセットに合わせてか、
「昔さながらの駄菓子屋」のイメージを
殊更デフォルメしまくった内装になっていた。

女の店員は、わざわざお婆さんのメイクを施し、
さながらドリフのコントに出て来る研ナオコみたいで笑えた。

レジを預っている、皺を書いたりして厳しいオヤジ風店員も

「はい。一千万円のお預かり。450万円のオツリ」

これでもかというぐらいにベタな演出をかましていた。
ちょっと、やりすぎじゃ…と思っていたら
オツリを受け取った男の子が

「ねえお母さん、昔はお金の額に『〜まんえん』ってつけてたんだね」

と言いながら去っていった。
過剰な演出のせいで間違って覚えてしまっただろうがあああ!

とかいって。

僕も昔懐かしのいろいろな物を見つけてしまって即ゲット。

「たたりじゃーけむり」→

「点取り占い」→

いやー楽しかった。

え、ラーメン?

…そこそこ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■同じ名前なら寝言に出ても大丈夫。
2002年05月04日(土)
会社の僕の机の上に、知らない業者から郵便が届いていた。
宛名を良く見ると

『孫の手製造部 ○○様』

(部署名はデタラメ、「○○」の中には僕の苗字が入る…念のため)

なんだ、部署名が違うじゃないか。
僕は「耳掻き製造部」なのだ。

(繰り返すが、部署名はデタラメである)

同じ会社内とはいっても、ウチの会社はやたらと
人が多いため、部が違うと知らない人が多い。

ふーん、あの部に僕と同じ苗字の人がいたんだ…。
電話してやるべ…。何番だろうか…と
会社の従業員名簿を調べてみると、

とんでもない事実が判明することに!

ガチンコ風。

その人は女性だったんである。

で、

嫁と同じ名前なんである!

漢字も一字一句、全く同じ。

ま、まじかよ…。暫し呆然としつつ電話をしなければならない
ことに気づき…。

「もしもし、○○さんですか?」

「はい」

で、出たっ。嫁と同姓同名オンナっ。

「あ、僕も○○っていうんですけど〜耳掻き製造部なんですけど〜」

マヌケな会話をしてしまう僕。

「はあ…お、お疲れ様です」

「実はアナタ宛の郵便が僕宛に届いてまして」

「あ、そうですか。わざわざすいません。じゃあ今取りに行きまあす。」

がちゃん。

…かわいい声だったなあ…。
…今来るって、言ってたなあ。

ひょっとして、すんごい可愛い子だったりして。
そんで、「実はアナタ、僕の嫁と同じ名前なんですよ〜」とか
きっかけ作って仲良くなったりして。

社内不倫になってしまうが、嫁と同じ名前なら
なんら問題ないだろう。

…ありまくりか。

などと妄想していたら

「すいませーん」

やって来た女の子。嫁と名前が同じ。

…ごく、ふつーの、地味そーな、女の子だった。

…それも嫁と同じ…。

「ごくろうさま…」

僕は妄想が急激に縮小する様を感じながら郵便を渡してあげた。
いや、色恋抜きには仲良くしたいとは思うのだが。

P.S.当の嫁は、帰ってきました。
  まるで何事もなかったように…。
  僕は僕なりに色々悩んだのだがなあ…。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■実家に帰らせていただきます。
2002年05月03日(金)
家に帰ったら、嫁がいなかった。
テーブルの上に置き手紙があった。

ひょっとしてこれが三下り半というやつか。

結婚してまだ一年弱だが数え切れない程ケンカした。

ここ数日も重い雰囲気だったので、
そんな気がした。

爆弾処理のような構えで手紙を
そお〜っと見てみる。

『友達に赤ちゃんができたので
見に行って来ます。
そのまま実家に泊まって来ます』

なあんだ、そおかあ…。

って、

結局いつ帰って来るんだあ!

一抹の不安を抱えつつ一人の時間を持て余して、
いつものゲーセンに行ったら

僕のお気に入りの超可愛い子、
Rちゃんがひょっこりいた!

ちょうどいい!Rちゃん!
僕と一緒に新しい家庭を築きあげ…


…すぐそばに彼氏を発見したので自粛。

「あれ?嫁ちゃんは?」

Rちゃんはいきなり一番触られたくない
ところを突いてきた。

「ちょっと。実家に帰ってて」

「あ〜またなんか悪いことしたんでしょう?」

Rちゃんは可愛いけれど邪悪な、
ニマア〜とした笑みをこぼす。小悪魔である。

「違うよ〜何もしてないよ〜」

僕は否定した。イマイチ自信がないのだが。

「わはは!女房に逃げられた!
だっさ〜!!あははっ!」

聞いちゃいない。
なんかもの凄いウケてるし…う、う、

うわああん!Rちゃんがいじめる〜!

半ベソになりながら家に帰った。

ていうか、手紙を見た時点で
嫁に電話しようとか微塵にも思わないところが
僕らしいといえばらしい。

書いててそう思った。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■すれ違いの「おやすみ」
2002年05月02日(木)
夜はいつも先に嫁が寝る。
僕はその後もしばらくネットをやっているが
嫁はそれをあまりよく思っていないらしい。
そうすると嫁は

「一人で寝る夜は寂しい」

とか

「どこの女とチャットやってるんだか」

とか

「エロ画像を一晩中集めている」

とか

嫁自身のウェブ日記にだらだらと不満を書いたりする。

結構ひどい言われようなのだが、僕もこっそり嫁の
HPを覗いているのでクレームを言うわけにはいかない。

断っておくが僕はチャットはやらないし、エロ画像も集めてない。
ただ、時々メッセンジャーをやったり、エロ動画(700メガとか(笑))をダウンロードしているだけだ。

…もっとひどいか。

しかし、昨日は珍しく僕が先に布団に入った。
嫁は傍でネットをやっている。

目をつぶると、キーボードをかたかたタイピングする音、
ノートパソコンのファンの音が断続的に聞こえる。

嫁はいつもこの音に悶々としているのだろうか。

そして僕は嫁のように嫉妬に身を焦がして…
などということは全くなく、
とっとと眠りに落ちてしまった。

ま、僕が嫁に

「いつまでやってるの…」

と恨みがましく言ったところで
一笑に付されてしまうのだろうけど。

今日もアリガトウゴザイマシタ。

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