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■水の泡と化した阿波踊り。
2001年08月27日(月)
阿波踊りを見に高円寺へ行った。

高円寺はウチから近いのだけれども
滅多に行かない。

いいゲーセンがないから。
(オタクな理由だなあ…)

電車から降りると例のリズムが早速聞こえてきた。

ぢゃんか♪ぢゃんか♪ぢゃんか♪ぢゃんか♪ぢゃんか♪

なんか、こう、クラブに入った時の
「さあ踊るべ〜」っていう体がむずむずする感覚。

そういえば阿波踊りってミニマル(※)だよなあ〜。

しかし、よく見ると外の道はずぶ濡れ。
電車に乗っている間に雨が短時間に集中的に降ったらしい。
駅から外に出たら雨は止んでいたが
音楽も止んでしまった。

街に出てもただ人がすごいだけで
誰も踊っていない。

やがて

「阿波踊りは中止です!!
 踊るのは止めて下さい!!
 延期はありません!!
 お気をつけてお帰りください!!」

強い口調のアナウンスがヒステリックに轟く。

来た意味がねー。

街中に溢れている踊り子さん達はぞろぞろと引き上げを始めたり
記念写真を撮っていたり。

そんな中スーツ着て立ち尽くす
リーマン1人。←僕

マヌケだ…。

※ミニマル:

少ない音数と極めて展開の少ないトラックが延々と繰り返される
テクノミュージックのジャンルのひとつ。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■夏祭り。血祭り。
2001年08月26日(日)
地元江古田の納涼大会。お祭りのようなもんである。
商店街には屋台が並び、銀行の駐車場がカラオケ大会の
ステージに変わる。

ぶらぶらと歩いていると、近所の超美少女Rちゃんやら友達を発見。
彼等と一緒に回ることにする。

どっかのおばさんのカラオケで
「ろくでなし」を歌っている。
めっちゃくちゃにコブシをきかせまくった声が
商店街を暴れまくる。

屋台スタッフの多くが日大と武蔵大などの大学生達。

彼らは地元商店街と興協力して江古田を盛り上げようと
している運動を展開中の大学生スタッフであり、

そのキャンペーン名である「江古田計画」と書かれたTシャツを
着ていた。





僕はTシャツが欲しくなり兄ちゃんを一人捕まえて
ねだってみたのだが

「スタッフ分しかないんですよ〜」

代わりに来月開催予定のフリマのチラシを渡されただけだった。
無念。

Rちゃんとわたあめでも食おうか、という話になり
屋台に並ぶ。慣れない大学生が作るわたあめは、イビツで
みんな「浅草うんこビル」のような形になってしまっていた。



ココアパウダーをかけてしまったのでなおさらである。
まあ、美味かったけど…。

お祭りが終盤にさしかかり、買い物に行っていた嫁が戻ってきた。

「こっち、こっち…」

僕は嫁の方に駆け寄る。しかし、隣にRちゃんがいるのを見ると

「あら…邪魔しちゃったわね」

ずん、と突き放された。嫁はUターンでどこかに行ってしまった。

祭りはもう終わろうとしていた。

…ていうか、後の祭り…。



今日もアリガトウゴザイマシタ。


■地獄ゲーセン。
2001年08月25日(土)
ゲーセンは魔窟である。
さまざまな魑魅魍魎が蠢いている。

しかしゲーセン通いが長くなった自分にとっては
そんな化け物たちを見ても最早何も感じなくなっているし
ひょっとしたら自分もそれら魔物一部になっているかも知れない。

しかし慣れないものがたまに足を踏み入れると
驚愕の連続のようだ。

嫁をよく行くゲーセンに連れて行った。
早速あやしげな奴を見つけて言った。

「ねえ、白い手袋してゲームやってる人がいるよ」

「ああ、よく見かけるよ。何かの一部コスプレらしいんだけど。
 どうせなら全部コスプレすればいいのにね」

「ねえ」

嫁はまた危なげな奴を見つけた。

「ちょ、ちょっと、何であの人、いちいち靴脱いでゲームしてんの〜!?」

「ああ、彼もよく見かけるけど…さあ、何でだろ」

「怖いよ〜」

そして嫁は遂に最強に危険な奴を見つけてしまった。

「ギャ〜!!あの人、飛び跳ねて歌いながら
 ゲームやってる〜!!」

「ああ…彼も時々見かける…。こないだ飛び跳ね過ぎて
 天井から下げてる看板に激突してた…
 近づかないほうがいい…」

「何なのよ!!このゲーセン!!ヤバイ人ばっか!!」

嫁はとうとう叫んだ。

本人は自覚のないまま、奇特の領域入ってしまっている彼等…。
僕も気をつけたいと思う。

セーラー服を着て逆立ちしてゲームするのは、
やめようと思う。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■怪談より猥談のほうが。
2001年08月24日(金)
嫁の実家に寄り、その後嫁の以前の職場へ行くことがあった。
電車がないので嫁は車で通っていた。その道中での話…。

「この道の左側って霊園なんだよ〜」
嫁が道案内を始めた。

「この霊園の中にね、透明のアクリルかなんかでできた
 墓標のお墓があるんだけど、普段は何も入っていないのに、
 時々中に人が入ってるんだって〜!!」

いきなり怪談である。

「霊園まで、って言ってタクシーに乗ってくる幽霊が多いみたいよ〜」

僕はバックミラーをちらりと覗いた。
誰か後ろに乗っていたらやだし…。
やがて車はトンネルにさしかかった。

「このトンネルもね、怖いんだよ〜。
 作ってるときにね…いろいろあったんだって」

「いろいろって…」

あまり知りたくなかったので
これ以上話を掘り下げるのをやめた。

目の前に橋が見えてきた。

「あ、あの橋!シャレにならないくらいやばいんだよ!自殺の名所!
 親子連れの霊がオイデオイデってやってるのを
 見た人がいるんだよ〜!」

嫁の怪談話はまだまだ続く。もういいよ…。

やっと到着し、駐車場に停め、車から降りた。
ふ〜。やっと開放される…。
しかし妻は車のすぐ横に立っていた木を指し、

「あ、ここでも首吊りがあったんだよ〜」

トドメを食らった。怖すぎる。

嫁の通っていた道…
何でオカルトスポットしかないんだよっ!
もっと、こう「この店のなんたらっていうメニューがおいしい」
とか普通のスポットはないのか…。

しかし、2年近くもオカルト銀座みたいな道を通いながら
嫁自身は何も恐怖体験をしていないところが
らしいといえばらしい。

「怖さ紛れにいつも車の中で電気グルーヴ
ガンガンかけまくっていたからね〜」

それはそれで怖い。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■田舎モノふたり。
2001年08月20日(月)
嫁の実家に行った。高尾に降り立つ。
マカオではない。

東京の西の果て。中央線の終着駅。高尾。
終電を過ぎた真夜中、寝過ごした酔っ払いが駅員に起こされても

「え〜もう新宿〜?」
とかボケてる頭に冷水をぶっかけられる場所。

それが高尾。

嫁の実家は高尾駅から更に車で15分かかる。
タバコを買っていこうと思った。

「セブンスターメンソールをひとつ」

僕に言われたキオスクの店子(おそらくヤンキーあがり)は
タバコの棚を見渡す。ない。僕も覗いてみた。やっぱりない。

「ちょっと待って下さいね」

店子は奥に入って探していたが

「すいません、ないんです…」

がちょーん。何故だ。これだから田舎は…
仕方がないので駅前のタバコ屋へ。
…ここもない!

もう意地になって更にタバコ屋を探し歩いても、
…ない!

ここまで田舎だったとは。仮にも東京都かよ。

来るたびにカルチャーショックを受ける、
それが高尾…。

とかなんとか偉そうに書いている本人も
栃木生まれ。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■魁!オタク塾。
2001年08月19日(日)
行って来た[真オタク総会]やっぱり凄かった。
地元ゲーセン屈強のオタク達が集まった宴。濃いいい。

そんなトコに正に掃溜めの鶴、美少女ちゃん。
僕をここ引きずり込んだ張本人なんである。

彼女を恨みつつも
彼女がまた唯一まともに話せそうな頼みの綱だったのだが
席が離ればなれになってしまった。

で、トイメンに来たのが今日いるメンツの中でも最強のオタク君。

彼はささいなことから機嫌を損ね、いじけだして

「誰も相手にしてくんない…」

愚痴り出すわ勝手にヤケ酒をはじめてフラフラになって

「僕、もう帰れないかも…」

などとほざいてるので、弥勒菩薩もまっつぁおの穏やかな僕も
ぶち切れて一喝。

あ〜あ、なんでこんな奴に説教しなきゃならないんだよ…。

たまに話す内容はなんだか
さっぱりわからないマニアック話ばかりで
会話もすべりまくり。

ただRちゃんと一緒にプリクラを撮ったのと、
ひとり高校生の女の子がいた。

わりとロリ心が動かされて仲良くなったのが
収穫と言えば収穫だった

…のは嫁には内緒である。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■四面オタ。
2001年08月18日(土)
よく行くゲーセンの常連の中で
ルックス的にも生態的トップクラスの
まじモノのオタク達がいる。

何を以ってトップクラスのオタクというのか、
文章で表現するのは非常に難しいが、
ひとことで言うとクリーチャー。

よく見かけるがもちろん話したこともない。
そんな彼らが今度の日曜日、飲み会をやるらしい。

どういうわけか、何の気まぐれか、
僕のお気に入りのRちゃんも参加する。

さすがのRちゃんも、ひとりでオタクに囲まれるのは
不安なせいか、僕に助けを求めてきた。

で、そんなわけで僕も行くハメになったのだが、
気が重い…。

今日そのゲーセンでビートマニアというゲームをやっていたら
メガネをかけた男の子に声をかけられた。

「あの〜かじりんさんですよね〜」

「はあ。そおだけど…」

「日曜日、飲み会よろしくお願いします〜」

日曜の参加者のひとりだった。

「ビートマニア、めちゃめちゃうまいっすよね…」

「はあ。どおも…」

そんなことを話し掛けられているうちに、
やはり日曜日の参加者っぽいゲーマー達がゾロゾロやってきた。

「ども、よろしく…」と僕の前に並ぶオタク達。

キ・キツイ…ヴィジュアル的にも…話し方とかも…。

どうキツイのか文章で表現するのは非常に難しいが、
ひとことで言うとやっぱりクリーチャー。

彼らにやっと開放されて、僕は速攻Rちゃんのもとに
駆け寄った。

「オタクに囲まれた〜!!怖かったよおおおお!!
 あんなヤツラと飲むのか??」

Rちゃんは

「ま、よろしく頼むよフフフ」

と不敵な笑みを浮かべる。なんかよゆー。

嫁は嫁で

「ちゃんとオタク達からRちゃんを守ってあげるのよ〜。
Rちゃんかわいいもんね〜。守ってあげたいんでしょ〜?」

吐き捨てるように言う。怖い…。

オタクに囲まれ
家で嫁には睨まれ。

…こっちが守ってもらいたいんだけど。
誰かに。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■探し物はなんですかマン。
2001年08月12日(日)
嫁がパニクった日。

嫁はまだ仕事から帰ってきてなかったが、
僕は友達と会う約束があるので
最寄の駅に向かって歩いていた。
しかしその途中

「今どこにいるの!!」

仕事から帰ってきたらしい嫁から電話がかかってきた。

なんでも財布を落としてしまったらしい。

放っておくわけにもいかず、仕方なく友達には「遅れる」と
伝えて家にUターン。

戻ってみると嫁は泣きながら親だのカード会社だの
いろんなトコに電話しまくっていた。

とりつくしまもないのでしばらくタバコでも吸って
落ち着くのを待つ。

「警察に遺失届け出すんだぞ」

「あ、うん…」

妻がようやくコチラを向く。

財布の中には現金、免許証、クレジットカードなどが
入っていたのでショックがけっこうでかい。

しかし嫁が言うには、何よりも見つかって欲しいのは
僕が誕生日にあげた指輪だそうだ。
財布に指輪入れるか?フツー?
あげてからまだ二ヶ月も経ってないぞ…。

「ワタシが家に帰ってきたら、
 アナタはもういなかったでしょ」

嫁はぼそぼそとしゃべりだした。

「指輪がなくなったから、アナタもいなくなっちゃったのかと
 思ったんだ…だからさっき電話したのよ」

何を言っているのかさっぱり分からん。

…いや、ちょっと分かる気もするけど。

「あとね、アナタの写真もなくしちゃった…」

嫁は財布に僕の写真を入れているそうだ。
しかも10年も前の写真らしい。

恥ずかしいのでそれだけは見つかって
欲しくないような気がする。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■うれしなつかしの友達。
2001年08月11日(土)
2年ほど前まで東京に住み、
現在四国の実家に戻っている友達がやってきた。
ほんの少しだけ会った。

かつては毎晩のように遊んでいた友達だ。
約2年ぶりに会った友達は髪が

「赤いサザエさん」

のようになっていたのを
除いては大して変わっていなかった。

夕方には飛行機で帰ってしまうというので
羽田まで見送りに行く。

「羽田に『でかどら』っていうでっかいどら焼きが
 売ってるらしいんだけどさ、知らない?」

「知らねえよ」

「買ってきて、って言われてるんだけどなあ…」

途中お台場を通りかかったときに

「アレがレインボーブリッジだよ〜」

「それぐらい知ってるわ!馬鹿にすんな!」

東京生活にブランクがあるのをいいことにからかったりする。

「レインボーブリッジって2本目が出来たんだよ〜」

「うそつけ〜!」

「あのフジテレビ社屋の銀色の丸い奴、
 あれ、夜、空に浮くんだよ」

「四国にいるからって馬鹿にするな!」

羽田空港に着いてから、「でかどら」はあっさり見つかった。
探すまでもなく、そこらじゅうに売っていた。
友達はたんまり買い込んだ。

「じゃあな」

「じゃあね」

搭乗口で見送った。次、いつ会えるかは
分からないのにあっさりしたものだった。

2年前の別れのときは前の晩、
思いっきり泣いたものだったが自分でも不思議だ。

いつかまた、東京に戻って来いよ〜。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■愛が地球に巣食う。
2001年08月10日(金)
近所の美少女Rちゃんが、僕の好きなキャラクター→

のぬいぐるみやらキーホルダーやらをいっぱいくれた。
超嬉しいので嫁に見せびらかした。

「すごーい、こんなに」

嫁もそのキャラクターは好きなので嬉しそうに見ていた。

「ははは、Rちゃんの愛を感じるなあ〜」

僕が思わずそう言うと

「は?」

嫁の表情から明るさがすっ、と消えた。
しまった。嬉しさのあまり言葉が過ぎたようだ…。

「ワタシの愛は感じないの…?」

にじり寄る嫁。

「あ〜感じる、感じるよ」

適当にあしらう僕。

「あ、すごいオザナリ」

嫁は呆れたようだ。
そんな感じで結婚一ヶ月が経過。

って、嫁に言われるまで気が付かなかった…。

一ヶ月のうち半分ぐらいはケンカしてたし。
もう5年ぐらいの長さのような実感があることよ。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■あなたの知らない世界。
2001年08月09日(木)
隣町で殺人事件があった。先月末ごろだった。
男女のもつれが原因だとか。

それから間もなく、今度は同じ町内でも起きた。
父親が小さな娘を張り倒したか何かをしたら
死んでしまったらしい。馬鹿な父親だ。

そしてつい最近、住んでいるアパートの大家から葉書が来た。

「101号室(僕の部屋のすぐ下)に泥棒が入りました。
 くれぐれも気をつけてください」

っておい。

だんだん犯罪が我が家に近づいてきている。
どおいうこっちゃ。

泥棒は玄関のドアノブごと鍵をぶっ壊して侵入したらしい。
ウチのはちゃちいしぼろいしなあ…。
どう気をつけろというのだ。

もしウチに入られたとしたら…、
頼むから僕の大好きな女の子、
Rちゃんの写真コレクションだけは
持っていかないで欲しい。
(アルバムにまとめてある:馬鹿)

僕の住んでいるあたりは治安はよいと思っていたが
そうでもなさそうである。

加えてすぐ近くには有名な心霊スポット、
某国立病院跡もある。
犯罪の危険とオカルトの恐怖が同居するわが町。

…早く引っ越そう。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■嫁も美少女がお好き。
2001年08月08日(水)
僕のお気に入り、Rちゃんと最近妙に仲がよい嫁。
僕がRちゃんのことをちょっとでも話題に出すと

「どうせあの子はワタシより
 かわいいし若いし胸がでかいし」

と目の敵にするくせに、実際会って話したりすると

「あの子かわいいね〜」

などと言う。むしろ嫁もお気に入りのようだ。

僕は嫁に訊いてみた。

「お前、Rちゃんのコト嫌いじゃなかったの?」

「え?Rちゃんは好きだよ〜」

「そうか〜?Rちゃんのコト話すとすぐ怒るじゃないか」

「違う!Rちゃんは好き!ただ…」

「ただ?」

「Rちゃんを好きなアナタが嫌いなの」

返す言葉もございません。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■所詮結婚なぞは女が主役なのだ。
2001年08月07日(火)
「結婚のお祝いをあげるからオイデ〜」

と言ってきてくれた僕のお気に入りの友達Rちゃん。
おうわかった、と二つ返事の僕。だが…。

「あ、嫁ちゃんを必ず連れてきてね」

という条件付きであった。どういうことだろう?
と思いつつ嫁を連れてRちゃんに会う。

「嫁ちゃん、おめでと〜!はい、コレ」

Rちゃんは妻に向けて祝福のコトバを贈り、
プレゼントを渡した。

「あの…もしもし…僕も結婚した片割れなんですけどお〜?」

「かじりんには、ないよ〜ん」

「なんでええええ???僕にもくれええええ!!」

「だってさー、女が男に結婚祝いする、
 っていうのはおかしくない?」

そうだろうか??別におかしくはないと思うのだが…。
ひょっとしたら妻の手前、気を使っているのかもしれない。

片や有頂天の妻は楽しそうにRちゃんとキャアキャア
話している。はあ…。

帰り道。妻は浮かれポンチのままであった。

「プレゼント、ワタシがもらったんだよ〜ん、
 いいでしょ、いいでしょ」

「なあ…中身を見せてくれよ」

「やだよ〜ん」

怒。

「Rちゃんとおしゃべりもいっぱいしちゃたし〜」

「何話してたの?」

「いろいろ!うふ」

怒怒。

「Rちゃん、メルアド書いてメモくれたの〜!
 イラストつきだよっ」

「見せてくれよ〜」

「やだよーん」

怒怒怒。

ふん!メルアドぐらい知ってるし!(負け惜しみ)

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■風邪ひいた娘と風当たりの強い嫁。
2001年08月06日(月)
仕事が終わって、電車に乗る前に
なんとなく妻に帰るコールをする。

電話をしているうちに、ふと思い出した。

昨日、メールを見損ねて
女友達のRちゃんからの誘いを
ぶっちぎってしまったのであった。

Rちゃんにも電話してみた。



なんかすごいダミ声のRちゃん。

「昨日、ごめんね〜。寝ててさ…」



「…ところで、なんでそんな声なん?」



うわ。まじで苦しそうなRちゃん。
今日会うのは無理のようだ。
ていうか、ここはひとつ、僕が看病に行かねばならぬ!

…と思ったのだが、さっき嫁に「帰る」と
電話してしまったではないか。

…。

「気をつけろよ〜。明日、会えたら会うべ〜。
 でも無理すんなよ〜」



消え入るようなRちゃんの声に後ろ髪を
思いっきり引かれる思いで電話を切る。

で、帰ってから嫁に報告
(パターン化しつつあるな、コレ…)

「看病に行ってあげればあ〜?ポイント上がるよ〜」

冗談を言っているようで目は決して笑っていない。
ちっ。読まれてたか。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■でも君が欲しかったりして。
2001年08月05日(日)
爆睡ぶっこいてしまった。
会社から帰るなり11時間朝までノンストップ。
いや…一度、嫁に

「ゴハン食べる?」

と起こされた覚えがある。だがまたすぐ寝てしまった。

寝ている間にケータイにはメールが届いていた。
何と…。

僕のお気に入りの超美少女、Rちゃんからであった。

「かじりん、結婚のお祝いあげるから、今から来ない?」

何としたことだ…。一生の不覚。
こんな時に限って…。

Rちゃんから誘ってくることなんて
阪神が優勝するぐらいのレアケース。

血の涙を4ガロンほど流したあと、いちおー嫁に報告。

「Rちゃんごともらってくればあ?」

…やっぱり言わなければ良かった。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■目指せメダル王。
2001年08月04日(土)
ゲーセンにもパチンコがある。
両替はできないけど…。

その日のゲーセン。
僕のお気に入りの女の子、Rちゃんがパチンコを打っていた。
渋い顔をしている。どうやら思いっきり呑まれているようである。
僕もRちゃんの隣に座り(うひ)、打ち始めた。

…ほどなくフィーバー。確変5連チャン。
(要するに出まくった、ということ)

「がっはっはっは」

「ちょ、ちょっと何それ〜かじりん〜ツキを吸い取らないで〜」

メダルがばんばん出て来た。
(ゲーセンのパチンコは、玉ではなくメダルが出てくる)
Rちゃんは悔しそうにそれを見ている。
僕はメダルを増やす一方だがRちゃんのほうは
呑まれる一方のようだ。

「ああ〜結局出なかった〜。もう帰らないと…」

Rちゃんは悔しそうに言った。

「ねえ、かじりん、私がこれだけ呑まれたんだから
 そろそろ出てもいい頃だよ。知らない人に出されるよりは、
 かじりん、やってよ〜」

カウンターを見ると千回転ほど回っている。
(ようするにかなりぶっこんだが全然出ないということ)
なるほど、そろそろ爆発してもいい頃である。

Rちゃんが寂しそうにに帰った後、仇を取るべく
その台にチャレンジ。
椅子に温もりが残ってていい感じ(あほか)

…思いっきり吸い取られた。
さっきまで出してた分が、ほとんどパア。

僕も諦めて家に帰った。

真夜中、Rちゃんからメールが入った。

「あれからまたリベンジしに行ったの!
 かじりん、もういなかったね!
 確変9連チャンさあ〜!」

…なんだそれ。

負けん気の強い子だこと。
おじさんはそんな子、大好きよ。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■オタク夫包囲網。
2001年08月03日(金)
昨日の続きっぽい。

嫁と仲の良いゲーセンの店員は
Rちゃんだけではない。

バイト店員のえもやん。
彼は軍隊モノとガンダムをこよなく愛す。

いつも僕が店に入って来ると、
寺の門の金剛力士像が如く、
雄雄しく立ちはだかってガンたれまくっているのだが

嫁が

「えもや〜ん」

と声をかけると、満面の笑みで思いっきり手を振って
迎えた。

「んだよ、いつもは愛想悪いくせに」

「そりゃ〜女性への接し方は違いますよ」

それもそうだ。
えもやんは僕を指差し、

「まったく、この人はいつもフラフラしてるんですよ〜」

意地悪く言った。えもやんは僕が1人で来ているといつも

「新妻放っておいてゲーセンですか〜。いいですな〜」

等、とても客を迎える店員とは思えないセリフを吐く。

「そうなのよ〜えもやん、ちゃんと見張っててね」

同意する嫁。おい…。

「任せて下さいよ。入店時間と、退店時間を
 チェックしておきますから〜」

よ、余計なことを言うな…。

「なるほどね。それと家にいる時間を合わせて、
 空白の時間をチェックすればいいわけね」

き、君たちね…。

しかし、何時の間にかゲーセンの人達に溶け込んでいる嫁。
オタ妻とでも名付けようか。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■桃色ドリーム。
2001年08月02日(木)
妻といつものゲーセンへ行った。

そこの店員であり、僕のお気に入りの女の子、
Rちゃんがいるのを妻は目ざとく見つけ、

「あ、Rちゃんがいるよ〜よかったでちゅねえ〜」

皮肉たっぷりに言う。いつものことだ。

Rちゃんが僕らを見つけて寄ってきた。
3人でしばし話す。

「あっ!その指輪カワイイ〜!!」

Rちゃんは妻がしている指輪を見つけた。
まんざらでもなさそうな妻は「これはね…」とか
見せだして、2人で盛り上がりだした。

ふふふ…この指輪は僕が選んで彼女に
プレゼントしたものなのだ…

と、言おうとしたが勝手に2人で盛り上がっていた。

話聞けよ〜!Rちゃんは

「あ、あのね、今、ワタシの彼氏が来てるの!見せてあげる!」

「え〜ホント〜??」

妻の手を引っぱってドドドドドド…と、
どこかに走って行ってしまった。

1人取り残された僕。

…仲いいなあ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■ブラジャアアアア!
2001年08月01日(水)
某デパートに行く。
かみさんと2人でふらふら歩いていると、
女性の下着売り場に辿り着いた。

かみさんは少し見ていきたいのか、
売り場のほうへ消えていった。

僕は通路のほうで待っていることにする。

ブラのワゴンセールをやっていて、
「B・Cカップ」と書かれたワゴンに
最もたくさんの人が群がっていて
ガサゴソ商品を漁っていた。

D以上のワゴンにはちらほらといた。

ふむふむなるほどね〜、と1人で
日本人女性の平均的体型について考えつつ、

片や「Aカップ」と書かれたワゴン目を移すと
客は1人しかいなかった。

…ってあれはウチのかみさんではないか。
少し不憫に思えてきた。

僕の目の前をかなりでっかめのブラを持ちつつ
歩いている女性がいた。
思わずその人の胸元に視線が行く。

…着やせするタイプなのかな〜?

とか考えていたらその人と目が合って気まずくなった。

…早く帰ろうよ〜。

今日もアリガトウゴザイマシタ。

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