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■HELL 駅前
2000年09月28日(木)
西武池袋線江古田駅南口。

2000年9月某日01:00の風景。

日芸と思われる酔っ払った大学生集団20人ほど。

一人の男が脱がされている。
まあよくある風景ではある。

男は素っ裸にされ、地面に仰向けに寝かされ、
もう一人の男が馬乗りになりビンタしている。
酒ビンをラッパ飲みさせている。

周りの連中はケラケラ笑いながら見ている。
写真撮ってる奴もいる。

よくある風景…ではない。

そのうちその集団が大合唱始めた。
何故か「君が代」…。

僕は近所の美少女、Rちゃんが絡まれるのを恐れ、
途中まで帰るのを送ってきた。

全裸だった男は開放され服も着せられていたが
思いっきり吐いていた。

なんだかバイオレンスな週末の光景…。

翌朝、道路にチョークで人型が描かれてなきゃいいけど。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■おやじキラー属性
2000年09月27日(水)
会社の同僚と飲み。

メンバーは上司S係長、こないだ娘が産まれたばかりのT、
新人Nの4人。全員男。
男が集まれば話すことは「女」。これしかない。決まっている。

会社の女の子といえば、もう辞めてしまったのだが
デンマークへ行ってしまったヨウコさんと、
以前日記に出てきた甘い物好きで僕とヨウコさんと
一緒に食いまくっていたチョビ子の人気が高かったことが
判明した。

酒が入ってそれぞれの好みの話がぽんぽん出てきた。

「俺はチョビ子が超よかったなー」

と新パパT。娘が産まれたばかりだというのにコレである。
すると係長S、この人は仕事場では全然女の事など考えてなさそうな
おじさんのイメージだったのに

「俺はねえ。ヨウコ!あいつがめちゃくちゃ好みでさあ。
 今まで会社勤め長いけどヨウコほどソソる女はいなかったなあ」

と暴露。一同驚く。

「あわよくば1回ぐらい2人で酒飲みに行きたいと思ってたけど…」

そこまでオキニだったとは…全然気付かなかった。

「でもヨウコはお前(僕のこと)が持ってっちゃったしな」

「なにもしてないっすよ」

と僕。

「指ぐらいは入れたろ?」

うわ、でた、オヤジ。

しかしSさんがそんな風に考えてるなんて全然分からなかった。
ちっともそんな風な素振りは見られなかった。
僕のようにばっればれの行動じゃないっしー。
これぞ真のオヤジ。

僕などまだまだ青い。そう思った。

しっかし、ホントオヤジにもてるなあ…ヨウコさんは。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■心模様いろいろ
2000年09月26日(火)
昨晩彼女から電話がかかってきた。

いきなり泣きだした。

またかよもううんざりだ 泣きたいのはこっちだ いい加減にしろ 女はすぐ泣けて得だよ つーかまた僕がなぐさめなきゃいけない訳ぇ 僕だって今精神状態ズタボロだよ これ以上僕にもたれかかってみろ ポキっと逝っちゃうよ あたしゃとても今は付き合えないよ もうその辺に置いていっちゃうよ 一体何度泣けが気が済むんだ それとも何かい 泣かす僕が悪いっていうのかいはいはい 僕が悪かったよ じゃあもういいよさよなら

…とささくれだった心の中で愚痴った。2秒ほど。

しかしよく聞いてみると友人が亡くなったという。
そういうことならしょうがない。慰めてやるしかない。
どうせ思いきり泣ける相手なんて僕しかいないのだろうから。

てっきりまた、一昨日の彼女が泊まりに来た夜、ほったらかしで
ネットやってたのが不愉快でまた日記でも見たのかと思った。

慰めつつもほっとする。酷い。我ながら。

そして今夜、何度か日記に登場した会社の同僚Tの奥さんが
ついに女の子を出産した。Tから大喜びのメールが来た。

おめでとう。

別れがあれば、誕生もある。当たり前のこと。
そのうちTのような喜びもいずれやってくるよ、

ともうすこしグズるのが治まってから彼女に伝えたい。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■太るお年頃。
2000年09月25日(月)
昨日、彼女とゲーセンに行った時
近所の美少女Rちゃんに会った。

久しぶりに見たからか、あることに気付いてしまった。

家に帰ってから彼女に

「Rちゃん、足、太くなったなあ…」

と漏らす。

「相変わらず、視線がオヤジだね」

と彼女。手厳しい。

「でもさ、それに顔も少しふっくらしてしまったような…」

「あの子まだ19でしょう?あの年頃は太って当然なんだよ。」

「へえ、そうなの」

「20代前半で絞り込めばいいのよ。でも後半になってからじゃ
 遅いんだよ。年取るともうぜい肉落ちないから」

妙に饒舌になる彼女。

そういえば23、4のころエステに行っていたのだ。
僕よりも何としてでも体重を軽くする!などと言っていた。
その時仕込んだ薀蓄かもしれない。

「おばさんになってからじゃ何やってもダメ?」

「かなり難しいね」

「じゃあ巷に溢れているダイエット製品はみんなウソ?」

「そういうことになるね」

ホントかよ?

僕はここ10年ぐらい体型も体重もほとんど変わってない。
昨日スーツを買いに行った時もサイズがいっぱいあったのだが

「めんどい。一番細いのでいい」

と適当に選んでたら店員が飛んできて

「ちゃんと計りましょう」

きちんとメジャーで計られた。

結果、

「その通りですね」

店員はバツの悪そうな顔で言った。

浴衣着ると病人みたいなんだよね。あれがいやだ。
オプションで点滴をつければ完璧。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■彼女からモニタを隠しながら日記。
2000年09月24日(日)
彼女が家やってきた。
ホントは彼女の相手などしてるヒマはなく、
部屋の掃除をしていたかったのだが(なんて冷たい)

しかし今日を逃がすとまた半月ぐらい会えなくなるので
仕方あるまい。

昼間にとりあえずなんとか部屋を片付けて
夕方来てもらう事にした。

夜江古田で一緒に夕飯を食べて、ゲーセンへ。
近所の美少女Rちゃんがいた。髪型変わっててかわゆい。

この子とは最近ほとんど喋ってなかったので
たくさん話などしたかったのだが、残念ながら今夜は
恐ろしい番人付きであり、あまり長く話してると

「顔がニヤけてた」

などどとボロクソに言われる危険があるので
二言三言話しただけで家に帰った。

まあよい。23時ごろ彼女が帰ってからまた行けばいいのだ、
と悪魔のようなUターン計画を考えていたら

「泊まっていく」

と彼女。なにいいいい??
計画挫折。今も寝っころがりながらテレビを観ている。

「ねえねえ、コレ歌って〜この歌あなたに歌われたらメロメロ〜」

とスマップだかなんだかの歌が流れているのを観て
くだらない事を言っている。

知らねえっての。
そんな歌今はじめて聞いたっての。
ていうか、カラオケ嫌いだっての。

しかし僕もこんな至近距離でこんな日記書いてるし。

今、モニター覗かれたら、破局…?
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■ひとつ人よりハゲがある。
2000年09月22日(金)
ハゲビトに気をつけよう。

ハゲビトには陽性、陰性に分かれている。
会社にいたつるピカハゲ丸おじさん、
田口さんは陽性だった。

自分がハゲなのを逆にネタにしている人だった。
頭をぺちぺち叩きながら

「雨が降ってくると人よりも敏感に分かるんだ。ガハハ」

などと言っているので周りの僕らも言いたい放題である。

防災用品でヘルメットを買い揃えなくてはならない時には

「田口さんは天然のヘルメットいつもしてるから買わなくていいよね」

とか

正月開け、会社で早速会った田口さんに

「今年初日の出拝んでなくて」

ポンポンとかしわ手を打つ。
記念写真を撮る時はいつも

「田口さんはフラッシュが乱反射するから入っちゃダメ!」

とからかうのがお約束だった。

それでも田口さんはニヤニヤしながら自分の頭をくりくり
撫でていたりした。いい人だったなあ…。

まだ生きてるけど。

んで、ウチの会社の某お偉いさん。
この人も見事につるっぱげなのだが、陰性に属す。

やはり自分のハゲをネタに時々自虐的なギャグをかますのだが、
この人が田口さんと同じ人種だと思ったら大間違いである。

自分で自分のハゲネタを言うぶんにはいいくせに、
人から「ハゲ」と言われるのは大嫌いなのだ。

こういう人は大変危険だ。
自分で言ってるからこの人にはハゲネタはオープンだ、
なんて勘違いしてからかったりすると一生根に持たれる羽目になる。

噂によると それで出世の道を閉ざされた人がいるとかいないとか…。

なんでこんなことをいきなり書いてるかというと、
友達の一人が妙に薄くなりだしたから。
こいつは陰性だろうか、陽性だろうか?

触れないに越した事はないんだが…

ハゲますくらいならいいかね。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■コペンハーゲン
2000年09月21日(木)
人事異動で何かと忙しい。

ゲーセン行かせろー!
ビーマニやらせろー!
Rちゃんに会わせろー!

とか言っていたらデンマークのヨウコさんから
エアメールが来た。

タイミングよすぎ。彼女も新天地の生活で大変そうなのだが…。

どうやらヨウコさん、よりにもよって日本人フェチの
中年デンマークオヤジに狙われてしまったらしい。

2時間ぐらい後をつけまわされ

「僕の全財産を君にあげよう。さあ、おいで」

と熱烈に口説かれたらしい。
全財産だなんて絶対くれないと思うけど。

日本にいる時も何かにつけヨウコさんはオヤジにはモテモテだった。
彼女の魅力は世界にも通用するようだ。

みんなそれぞれ苦労があるんだねえ…。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■サイトバレ警報
2000年09月16日(土)
近所の美少女Rちゃんがパソコンに興味を持ち出した。

「パソコンの相場っていくらぐらい?」

と聞いてきた。

もちろんどの程度のパソコンがよいかは目的にもよるし
デスクトップかノートかでも価格は随分違うのだが…。

「何をやりたいの?あとデスクトップとノート、どっちがよい?」

「ノートは高いからでっかくてもいい!とりあえず
 ネットとEメールがやりたくて…」

「じゃあ安くて10万ぐらいでしょ」

「そっか。ありがと」

がーん。

僕は「高い!やめよう」と答えるのを期待していたのである。
何故ならこれは僕にとってはかなりヤバイ事である。
万が一ココが見つかったらとんでもなく恥ずかしい。

彼女に見られるのも嫌だがRちゃんに見られるのは
気が狂いそうなほど嫌だ。
出家するか栃木の山の中に篭もってしまうかもしれない。

Rちゃんには失礼だが、フリーターの彼女にそんな
金銭的余裕はないと思っていた。米も買えない時があるぐらいだし。

ココも書きたい放題にしていたのだが…
ちょっと考え直さなければならないなあ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■変人さん彼女募集
2000年09月15日(金)
まずは前日の日記ををご覧頂きたいのだが…。

JR某駅近辺の建物に頻繁に

「彼女募集:090−XXXX−XXXX」

とメッセージを残す謎の男、「たけし(30)」
がいる。

また奴の痕跡を見つけてしまった…。
今度はエスカレータの手すり…。
よく考えるなあ…。



見ずらいので一応…。

090

XXX

XXXX

たけし
(30)






今日もアリガトウゴザイマシタ。


■変人さんいらっしゃい
2000年09月14日(木)
けっこうキちゃってる人発見。

某駅周辺の電話ボックスやビルの壁などに
頻繁に貼り紙をしている男がいる。

『彼女募集!!
090−○○○○−XXXX
     たけし(30才)』

この「たけし(30才)」という男、何者だが不明だが
こいつの貼り紙をしょっちゅう見るので気になってしょうがない。

上のような文がスタンダードなのだが時折
自分の顔写真のカラーコピーもつけて

『彼女募集!!絶対いい男!!
090−○○○○−XXXX
     たけし(30才)』

というのもあった。ちなみにそのツラはベトナムのマラソン選手風だった。

また、ある時は

『彼女募集!!僕はブスが大好きです!!
 ブスな貴女、電話下さい!!
090−○○○○−XXXX
     たけし(30才)』

ハードルを低くしたつもりだろうが、この世に自分をブスだと
思ってる女性がいるんだろうか。

そして最近はどこから持ってきたのか女性のトルソー(上半身だけのマネキン)
のボディに殴り書きで

『彼女募集!!
090−○○○○−XXXX
ホモお断り!!
     たけし(30才)』

ホモから電話掛かってきたんだろうなあ…。

それで女体トルソーを持ち出し
女性限定ということを強調したいのだと思われる。
(ホントカヨ)

はっきり言ってここまで来れば立派な電波系なお人。
ホントに変人て多いね。

そんな彼の最新作↓

新しいパターンで攻めてきたようである。



女子生徒無料、男子生徒180万円だそうだ。

…。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■眠れる森のオタク王子
2000年09月13日(水)
彼女がやってきたのが一昨日の夜。
横になってテレビを一緒に見ていたら寝てしまった。

気付いたらもう明け方の4時だった。
彼女の姿はなく、どうやら帰ってしまったようだった。

ふと、パソコンに目をやるとキーボードの上にメモが置いてあった。

「ぐっすり寝ていたので起こさないで帰ります」

…こーゆーことやられるとめちゃくちゃ気が重いんだけど。
向こうは気を使ってくれたのかもしれないが。
引っ叩いてでも起こしてくれた方がありがたかった。

それで「悪かったね」と電話を入れたのが昨日の晩。
しかしちょっとイヤミも言ってみる。

「ちょっとは起こそうとしてくれてもよかったじゃないか」

「一応は起こそうとしたのよ」

「どうやって」

「ちゅうっ、て」

「は?」

「ちゅーって。寝ているあなたの唇奪っちった。でも起きてくれなかった」


ケータイを放り投げて夜道を全力疾走したくなるほど
恥ずかしくなった。


「僕は眠り姫ではないし、君も王子様ではないぞ。
 大体そんなんで起きるか?僕の寝起きの悪さを知ってるだろう?」

意味もなく威張り出す僕。

「あ!かじりんね、寝ながらビーマニやってたよ!
 指がぴこぴこ動いてたよ」

「まじで?そこまでオタクだったとは…
 しかし人が寝ている間にあんま悪さするなよなあ」

寝首を掻かれなかっただけ、まし、か。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■彼女に刃物
2000年09月12日(火)
僕の彼女。

ネットを初めた当初、メル友を欲しがって募集をかけた。

同性のメル友を欲しがっているのだが
やはり圧倒的にオトコからの方が呼びかけが多いらしい。

そこで僕と彼女の共通の友人であるY子。
ネットもやっていて、更に僕のお気に入りの近所の美少女Rちゃんとも
顔見知りで、日頃Rちゃんにウツツをぬかしている僕のそのへんの事情も
知っているから時々ICQで彼女の良きグチの聞き役になってくれている
ようである。

こんなことを彼女が言っていた。

「時々Y子さんとICQでしゃべる事があるけど…」

「どんな事しゃべってるの?」

聞いておきながら内心ちょっとびくびくの僕。

「アナタのことに決まってるでしょ」

やはり聞かなければよかった。

「アナタがRちゃんのこと超気に入ってるみたいだから〜」

「そんなグチなんかY子に言うなよ〜」

「Y子さんにね『あいつ、いつか刺してやる!』って言った事があるの」

彼女がニヤリと笑った。Y子にはいい迷惑だ。

「で…Y子はなんて言ってた?」

「うーん、『まあまあ』とか『抑えて』とか…」

どうやら僕を庇ってくれたようである。

この時「やったれ」って言われてたら僕の命はなかっただろう。
Y子、すまんね。世話かけるね。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■デンマークの人魚姫
2000年09月11日(月)
デンマークに飛び立ったヨウコさんからやっと手紙が来た。

よかった…生きてた…。

エアメールなんて産まれてこのかたもらった事なんて
数えるほどしかないのでそれだけで少し嬉しい。

Eメールも来た。どうにかこうにかネットできるところを
見つけたらしい。ただしEメールの方は全てアルファベット。

向こうのパソコンに日本語のフォントなど入ってるはずがない。

だから文も英文とローマ字書き日本語のチャンポンで
奇妙なメールとなっている。

ヨウコさんは何とかやってるらしいけど
デンマークには日本人が全国で800人ぐらいしかいない。

だからまだ日本人と会ったことがないという。

「日本語喋りたいよ〜寂しいよ〜」

と書いてあった。あとこんなことも。

「昨日ドイツ人が話しかけてきたんだけどその人の言葉が全然
 聞きとれなくてさあ〜」

 『Could you speak in English?』

 っていってしまったら

 『I'm speaking in English now!』

 と怒らせてしまったよ〜。」


 HAHAHAHAHA!!!!(手を叩きながら)

…という風にここは笑うところなんだろうか…。
ちょっとだけアメリカンジョークっぽい(うちのワイフが言ったのさ)

やはり北欧だけあって既にコートを着ているとのこと。
昼間は20度あっても夜は0度になるという。

は〜彼女は新天地でひとり頑張ってる。僕も見習わないと…。

ひとまずヨウコさんから貰ったカレー(レトルトだけど…)が
食べたくなった。

しかし米がなかった…。

近所の美少女Rちゃんにはわざわざ贈ってたくせに。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■virginity
2000年09月10日(日)
トモヨリ君発案による連作日記。

お題は「virginity」

処女(童貞)であること、純潔であること。

大体処女=純潔という公式は安直すぎると思うが。

そんな奥〜の方の膜があるかないかだけで判断されても。
あまりこだわらなくてもいいと思う。

ただ処女は「捧げるもの」に対し童貞は「捨てるもの」とよく言われるように
男のそれはあまり大事に取っておきたいものではないようだ。

女性の場合はどうなのだろうか。今の若い子の考えなんてわからないけど。
某女友達は初体験の感想を

「ただぶっとい杭を打たれてる感じだった」

と悔やんでいたが。

「初めてだから!」とか「まだだから!」と
こだわり過ぎてしまったがために起きた悲劇をひとつ。

大学の時、同級生だった伊達くん。
学食で話していた時のこと。外は雪が降っていた。
窓を見ながら伊達くんは呟いた。

「俺さあ…明日でハタチになるんだが…」

そして少し間を置いてこう言った。

「まだ童貞なんだ」

僕はひっくり返そうになった。

「それで、ヤラハタは嫌なのでソープでも行こうかと思ってるんだけど」

「とっとと行って来やがれ」

「かじりん君、頼む。一緒に行こう」

「やだ」

伊達くんは後でなんとか見つけた同じく童貞君と
雪の降る中あやしいお風呂屋に行ったらしいが、
自分の母親ぐらいの年のおばさんに

「ほらほら!!そんなんじゃ女は満足しないのよ!」

と文字どおり(?)しごかれて(どこを?)帰ってきたという。
涙無くしては語れない、悲しい話ではある。

話がそれた。

「virginity」とは結局何か?
それは彼女が僕に求めるもの。

…ああ、身も蓋もない。でもその通りだ。

ただ僕としては純潔さを保つより
清濁併せ呑み、酸いも甘いもかみ分けた
物凄いいやらしいオヤジになりたい。

キメゼリフは

「分かってる、分かってる。皆まで言うな」

って感じの。ぐえへへ。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■逢引
2000年09月09日(土)
約1週間ぶりの逢引。

上野不忍池でボートに乗り彼女手製の弁当を食べるが
ピーマンを残しているのを目ざとく見つけられ怒られた。

だって嫌いだし。

ボートを降り際、上半身裸でオールを漕ぎまくり爆走する
中年デブオヤジがいたので写真に収めた。

(最近オヤジを激写する癖あり)

それからアメ横でなんとおじゃる丸のベッコウアメを発見!
ちゃんと細かく形どり、色塗りされている。狂喜する彼女。
しかし買おうとはしない。

「どうした?買えばいいじゃん」

「だってー食べてるとだんだん形や色が崩れてくるでしょ〜?
 かわいそうで…」

「ピカチュウの人形焼はバクバク食べてたじゃないか」

「でも…あれ、美味しいんだもん」

結局ピカチュウよりおじゃる丸への愛の方が強いらしい。
さすが、「おじゃラー」。

ABCマートで靴を買った。13000円〜。
彼女は安売り化粧品店で色々買う。

その後原宿に行きキディーランドでおじゃるグッズをまた買う彼女。
おじゃラー、筋金入り。

僕はスーパーラヴァーズでシャツを買う。
9000円。

そして僕の家に着いてテレビを見たりだらだらと過ごす。

「足の臭さを防ぐ方法、やってるよー。あなた、臭いでしょ?」

「うるせー。(と言いつつ見る)」

なんでも朝出かける前に洗面器に水と酢を入れて、そこに
足を10分浸けるといいんだとか。

「あ、これ、僕には無理だな」

「なんで?酢が家にないから?」

「それもあるが…朝余分に10分あったら、寝る!!」

しばらくしてお別れ。
こらこら涙を浮かべるなっての!

それにしても何気に物欲にまみれたデートでもあった。
金なくなっちゃった…。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■貧乏美少女に贈る。
2000年09月08日(金)
明日は近所の美少女Rちゃんの誕生日だったりする。
誕生日プレゼントをささやかながら用意していたりする。

しかあし!!誕生日当日は会える訳ないっつの。
普通彼氏と過ごすっての。
所詮僕はその程度の扱いだっつーの、

だっつーの!

だっつーの!!

だから今日あげてしまおう。そう思った控え目なわたくし。

であるからして、誕生日プレゼントも高価な物とか
あんまシャレにならんテンパッったものはまずかろう。

年の数だけのバラの花束とか。

ということでこーいう時の贈り物は消え物(食い物)が
無難で良い。というか考えるのめんどくなってきた。

で、買ったのが

「米」

魚沼産こしひかり。…我ながらセンスのかけらもないと思うが
あの子、貧乏でエンゲル係数高そうだから一応、喜ぶだろう。多分。
それでさっきあげてきたのだが…

「わー。今お米なくて…買えなくて…
 ラーメンとかばっかりだったんだー」

僕の予想は当たったようであるが
Rちゃん、そんなにひもじいのだろうか…。

何なら僕が養って(自粛)

想いを米て、と。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■カレーのヨウコ様
2000年09月07日(木)
先月末、デンマークへ大学の講師をするために
旅立った織物職人ヨウコさんだが未だ音信不通。

彼女が旅立つ直前に僕に送ったと思われる
小包を今日郵便局に行って受け取ってきた。

『差出人:

 東京都大田区田園調布X−XX−X

 モグロ フクコ(よぴこ)』

…よぴことはヨウコさんのあだ名であるが…怪しい。
中身はなんだろうか。僕が貸していたCDだろうか、と
思って開けてみたら、

何故かククレカレーが3つ入っていた。なんでえ??
やっぱ、ヨウコさん、このヒト、よくわからん。

手紙も付いていたので読んでみた。
…めっちゃくちゃにヘタクソな字である。
こんなはずではないのだが。

『Hello〜★
 時間がなくて、それに今手が痛くて上手に字が書けない』

なるほど。織物の製作は手が物凄く疲れるのだそうだ。
出国直前まで作らなければならない作品があったのだろう。

あとプライベートな事がだらだらと書いてあって


『それではまた会う日まで〜♪
 カレーあげよう。ライスは用意できませんでした。

 よぴ子』

何故「また会う日まで」から「カレーあげよう」に繋がるか。
全く脈絡が分からない。

しかし思い返してみるとヨウコさんは
「料理が出来ない」と言ってる僕に
インスタントラーメン刻み野菜付きとか
盛岡冷麺セットとか簡単に料理できそうなものを
よくくれていた。

そういえばいつだったかヨウコさんに

「料理はできないけどレトルトカレーぐらい作れるよ。米も炊けるし」

と言った記憶がぼんやりとある。

これも彼女なりのらしい愛のある(?)手紙なのかも知れない。

しかし、貸しっぱなしのCDのことは、どこにも書いてなかった…。
選りすぐりのマイベストなのに…。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■贈り物 晒し上げ。
2000年09月06日(水)
食べ友達、織り姫ヨウコさんがデンマークの大学講師をするため
日本を発ってから既に1週間ほどになるが…。

連絡が絶えてしまっている。

メールを送っても全然反応無いし…。
どうしたんだろう。

忙しいとか、
こんぴーたーの接続に手間取ってるとか、
風邪引いたとか、
デンマーク人にいじめられてるとか、
デンマーク行ったつもりが実は北朝鮮だったとか、
実は飛行機が落ちてましたとか、
実はまだ東京にいましたとか、

心配事はいくらでも出てくるな。

部屋の壁にに飾ってあるヨウコさんから貰った
トロのタペストリーを眺めつつしばしぼーっとする。

はあ?待てよ?
これ…こないだ彼女来た時、外すの忘れてたああ!!

彼女は日記を読んでいるので
コレが誰から貰ったのかはバレバレなはず…。

こないだケンカした時

「ヨウコさんて誰〜?」

とかなり問いただされたしな…。

でもコレのことに関しては何も言ってこなかった…。
その沈黙が怖い。

は〜あ。悪い事は出来ぬものよ。

…て、悪いことなんだか違うんだかよく分からないのだけど。
…あう。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■彼女の復讐 ON THE WEB
2000年09月05日(火)
先日、僕の彼女がここの日記を読んだ時の事を
こう述べていた。

「私の歪められた人物像が出てしまっている。
 私が違うイメージで見られてしまっている。
 それが納得いかない」

それは確かにそうである。しかしこれは僕の日記なのだ。
主観で書いているものだから本人が納得いかなくても
僕にはそう写っているのだからしょうがない。

そもそも本人が意図した通りのイメージがそのまま
相手にも伝わるほうが有り得ない話である。

だからといって彼女が黙ったままでよい、ということではない。
反論したい事は掲示板にでも書けば良い。

だが彼女は

「それじゃ荒らしみたいだから」

と言って拒む。ではどうしたらいいか。

「アナタの気付かないところで、私もHP作ってみようかなあ…
 なんて考えたんだよ」

ということになる。

「お前、作れんの?」

「できないけど…詳しい人に教えてもらってやってみようかな」

「僕が教えればいいじゃん」

「アナタには気付かれたくないの!!それじゃ筒抜けでしょ?」

ホントに作る気はまだまだないらしいのだが。

「僕のHPは見るなよ」

とまるで鶴の恩返しみたいな脅しをかけていた(内容が内容なので…)
にもかかわらず

既に彼女は2回見てしまっている。

回数が増えるに連れ、「見てはいけない」という自制心も薄れ今後ますます
禁を破る危険は高くなったと思われる。

更にもう1歩進んで掲示板に書き込んでくる恐れも出てきた。

そうしたら…

消しちゃお。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■WIRE00
2000年09月04日(月)
夜通し「WIRE00」というレイヴパーティーに行ってきた。
言っておくが「レイプパーティー」ではない。

それはそれで見てみたい気もするが僕は腕力がないのでダメだろう。

いきなり話は脱線したが要は一晩中横浜アリーナで
テクノに浸りつつ踊りまくってきたのだ。

クラブのようなものだがもっと大規模である。

会場に着いたのは23:30ごろ。
意外とカワイイ女の子がムチャクチャ多い。
しかしながら僕は彼女連れ。手も足も出ない。ついでにナニも。残念。
テクノなんてオタクしか聴いていないと思っていたのに。

出演アーティストは以下の通り。

(18:30から始まっていたのだが観ていないアーティストは省略)

【Sven vath】スヴェン ヴァース

フランクフルトのネメネメ系テクノの雄。
僕らが来たばっかりで踊りたくてしょうがねえってこともあって
かなりノリ良し。

ゲルマン金髪男に滅法弱い彼女にも好評。

【電気グルーヴ】

ファンが大勢いて遠くでしか見れなかった。
電気ファンの女の子って光浦安子風美人とか、羽生名人風美人とか
アゴ勇風美人とか、そんなんばっかしだな。

【Westbam】ウェストバム

ハゲ入道DJ、通称バムやん。オチャメなおじさん。
このおっさんのプレイを見るのは去年のベルリン以来。
この日も王冠みたいなボウシをかぶってカワイイ。
ずぶといビートとドバドバスクラッチは相変わらず。
時々ナツメロを挟むのがミソ。

【Thomas Schumacher】トーマス シューマッハ


ブレーメンの重低音の帝王。
いきなりドラムンベースで始まりちょっと戸惑ったが良し。
懐かしのINNNER CITY「GOOD LIFE」がかかり涙が出る。

【石野卓球】

プレイ前バムやんと抱き合ったりじゃれあってたり、こいつらホモ??
今回のプレイは〜もうスゴイ!!何度も逝ってしまった…。
かなりノリが良かったズンドコテクノのひととき。

【田中フミヤ】

日本ミニマルテクノ界の第一人者、DJ番長。
僕は彼のプレイを観るのは2回目だったりする。
あ〜ミニマル、やっぱ最高〜。また逝きっぱなし。

意外と愛想わりいんだな。でもたまに見せる、はにかみがちの
笑顔に婦女子は騙されるのであろう。
アンコールもちょっとやってくれた。

【石野卓球(アンコール)】

最後の最後にお辞儀をしてDJブースに現れた。
ほんの5分程度だったけどアンコールプレイ。
最後はレコードをフロアに放り投げて
神無き夜のオールナイト盆踊り大会は終了。

卓球の投げたレコードが観客の側頭部に刺さり一名死亡(大嘘)

ひいいい。もう若くない。彼女とゾンビのように
重い体を引きずりつつ、朝のさわやかな日差しを浴びて帰宅。

一般人の日曜はこれからだが
ぼくらの休日はもう終わったのだ。
帰るなり夕方まで泥のように眠った。

久しぶりの丸々二日のデートだったけど
ほぼ24時間は爆睡していた。

なんのこっちゃ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■ダンシングオールナイト前哨戦
2000年09月03日(日)
昨晩彼女がやってきた。
明け方から夕方まで寝倒した。

深夜から横浜のほうに向かうので
それまで共に飯食ったりゲーセン行ったりしてヒマを潰す。

江古田のいつものゲーセンに行くと近所の美少女Rちゃんがいた。
彼女とRちゃん、鉢合わせるといつもロクなことがないんだよなあ…。

以前「Rちゃんの前だと鼻の下伸びまくり」と彼女に指摘された事があるので
この日は表情を隠すためにグラサンをかけてた。
余計あやしい。

それに、訳知りな他の店員さんやゲーセン友達は
「すわ、また修羅場か」みんなニヤニヤするし…。

というわけでこの日の僕はRちゃんの前でも慎重におとなしめに接する。
彼女はRちゃんにアメをあげたりして一見仲よさげ。

(おい、僕そのアメもらってないぞ)

しかし後で

「アナタってRちゃんの前ではホント嬉しそうなカオするよねえ…」

と言われる。

「アタシには絶対見せた事ないよねえ…その表情」

ニヒルな笑いをしながらそんなことも言う。
そら始まった。つーかグラサン効果なし!

あまりこのゲーセンにいると傷が深くなりそうなので
そろそろ横浜に出かけようとしたの午後10時。

踊り倒すのよ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■彼女と小包と喪黒服蔵
2000年09月02日(土)
家に着くと「郵便物配達のお知らせ」がドアに挟まっていた。
僕に何か届いているらしい。

14:00に郵便屋さんが来たが不在の為持ち帰ったとのこと。
差出人を見てみると

「モグロ フクコ」

と、ある。

喪黒!?オーホッホ、オーホッホ…。

笑ゥせえるすまん?!誰なんだああ!不気味過ぎる!!

…なあんて。

こんなアホなネーミングセンスの持ち主はヨウコさんしかいないのだ。
きっと旅立ち直前に贈ってくれたに違いない。感激…。
今頃はきっとデンマークに着いているに違いない。

中身はなんだろ??貸しっぱなしのCDか?
一緒に撮った写真か?

あ。すると、明日また来るわけ?郵便配達…。

やばい。

明日は、つーか今夜から彼女がウチに来てるのだ。
こんなもん見られた日には、また、悪夢の再来である。

それでは明日はとっとと外に連れ出すことにしようっと。

だからそれまでノックはノンノン♪
お願い ミスター ポストマン♪
(ばっかじゃなかろか…)

それはそうと、間もなく彼女がウチにやって来る。
寝静まった頃にネットに顔を出すとしよう…。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■名前も一種の「呪」なのだよ。
2000年09月01日(金)
僕の向かいの机に座っている会社の同僚T。
超雨男ということで度々日記に登場しているが

めでたく9月中旬に子供が産まれることになった。
女の子らしい。

彼が何かコソコソと見ているので覗いてみたら
「姓名判断の本」だった。

「まだ名前決まらないのか?」

「うーん、迷うねえ」

候補をブツブツ挙げるT。

「魅祐希、とか亜佑莉とか凝りすぎな名前はよせよ」

「あー。あるよねえ。考えすぎて煮詰まっちゃって変な方向行っちゃってるの」

「僕の田舎にさー、豊富満(ほふまん)君っているんだよ」

「あ〜やっちゃったよ、って感じだな」

「両親がダスティン・ホフマンのファンだから」

「でも、ほふまん、って『姓』…」

「そうなんだよ。親の馬鹿失敗を一生背負っていくんだよ」

さて、うちの職場はシフト制のため休みが不規則である。
なので毎月シフト表が作成されるのだが9月のそれには
でかでかと

「9月14日、Tの嫁、出産予定日!」

と書いてありもちろんTは休みを取らされている。

更に

「出産が前後する場合は随時シフト変更をし、
 Tを優先的に休ませる事!!」

とか

「ラマーズ!!」(意味不明)

といった注意書きが続く。

ファミリーを大切にする職場。

祈安産♪
今日もアリガトウゴザイマシタ。

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