I think・・・(かくれ対人恐怖症にっき)



 無情なハサミ

綺麗に咲いている薔薇の花と茎を分断するように
ときどき今までのつき合いを全部、無情なハサミで
切りたくなる時がある。

私にとっては過去は過去でしかなくて
遠く離れた人に突然
近くに来ちゃったんだけど会えない?
とか言われると
表面のわたしはうれしくて心が躍り
裏面のわたしは限りなくめんどくさくて
表面と裏面はときどき入れ替わったりして
動揺するので
それを称してわたしのこころは
「無情なハサミ」を幻想してしまうのだろう。

わたしが今「ハサミ」をふるったなら
どんなに綺麗に咲いていようとも
ボロリと花は地面に落ちるでしょうね・・・と


”今”を生きていてもそうかもしれない。
頻繁に会ったり、自分の家に招いたりして
自分を隅々まで公開する心地悪さを
裏面のわたしは押さえきれない。

わたしが人と会ったり交流したりするのは
楽しみとか娯楽でなく
自己愛に他ならない。
自分を人と引き合わせて、刺激を受けたいとか
たまには不快な思いをして成長したいとか
おしゃべりのワザを伝授してもらったり

人と接していて学ぶことはおそろしくたくさんある。
考え方、しぐさ、リアクション、服のセンス
ライフスタイル、どこまで自分の内面に人を踏み込ませるのか
どこまで人の内面に踏み込んで話をするのか
バランス感覚・・・・。他にもいっぱいある。
存在自体が何かを教えてくれる人もいる。

だから何かを得たいという自己愛のためだけに
苦痛をがまんして人と会うのかもしれない。

そんなことを考えていると
この人はどうして今私にあってくれているんだろう?
と思ったりしている。

私はいつも心に
「無情なハサミ」を隠し持ってるというのに。




2005年02月17日(木)
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