Sports Enthusiast_1

2002年08月28日(水) ドリームチーム?

野球がオリンピック種目となってしばらくたつ。昨今の話題は、アテネ五輪に、サッカーW杯と同じような日本代表を送り込むかどうかである。アテネ大会のスケジュールは不明だが、おそらくプロ野球のリーグ戦開催中であろう。そうなると、プロ野球界がリーグを中断して主力選手を代表として送り出すか、リーグを中断せずに、そこそこの選手を代表に出してお茶を濁すかである。
前者が望ましいというのが一般的な考え方だろう。野球の世界レベルの普及のためには、各国が一流選手を出して大会のレベルを上げ、競技をPRする必要があるという観点からだ。だが待てよ、まず、中断した場合、国内リーグ戦はどうなるのか。その年の選手の年俸はどうなるのか、大リーグがドリームチームを送り出す確証があるのか、といった疑問が残る。
大リーグの主力選手には南米・中米出身者が多いから、それらの国が代表チームを編成したら、アメリカの大リーグチームは解体してしまう。大リーグのコミッショナーがそれを阻止したら、本当のワールドレベルの戦いにはならない。
野球とサッカーの違いは、選手市場のありようの違いである。サッカーの場合は、選手はW杯で活躍することによって、主に欧州のビッグクラブとの契約が進み、莫大な契約金を手にすることができる。いわば、サッカー市場が選手の将来を保証しているのだ。
一方の野球には、そんなシステムはない。選手市場はアメリカ、日本に限られており、せいぜい、台湾、韓国、メキシコのプロリーグが機能している程度である。オリンピックで活躍したからといって、大リーグから契約の話がくる可能性は低い。野球の盛んな中米・北米・南米の選手はオリンピックを目指す必要はない。アメリカのマイナーで腕を磨いた方が近道なのだ。その過程で、大リーグをあきらめた選手がメキシコ、日本、韓国、台湾へ渡るのだ。
となると、大半の日本人選手はなにはさておき、日本国内リーグで金を稼がなければならない。うかうかしていると、大リーグをあきらめた外国人選手に職を奪われてしまう(外国人枠という規制で守られてはいるが)。アメリカ以外の野球選手の市場は、きわめて限られたものなのだ
だから、私の結論は、日本はアテネ大会にドリームチームを派遣する必要はない、というところに落ち着く。日本国内リーグ戦を滅茶苦茶にしてオリンピックに出ても、日本人選手には何のメリットもないのである。そのシーズン、日本プロ野球界がリーグ戦をないことにして、選手の年俸を保証するならば話は別だ。また、ファンがリーグ戦観戦をあきらめてくれることも必要だ。記録の継続性も失われるだろう。そこまでの犠牲を払うだけの価値があるのかどうか。アテネ五輪には、少なくとも野球には、それほどの価値はない。
国のために戦えるではないか、という主張もあるかもしれないが、それには反論する気すら起きない。国がスポーツ選手の面倒を見てくれたのは、昔の「社会主義国家」のこと。国が文化やスポーツに干渉することほど愚かなことはない。



2002年08月27日(火) やる気なしの横浜球団

朝日新聞によると、横浜が監督の続投を決めたという。まったくこの球団、やる気があるのだろうか。今シーズンの成績では監督のシーズン中の解任があるかと思っていたのだが、続投であるという。ダントツの最下位、しかも読売に5つ程度しか勝てない成績で監督の続投が決定するというのは、大リーグ、サッカーといった他のプロスポーツを含めてみても、希有な事例の1つではなかろうか。
横浜の現監督については再三批判を展開してきた。繰り返しになるが、この監督の最大の欠点は、野球を「心理」や「駆け引き」や「読み」といった、スポーツ以外の要素に還元しようとするところにある。野球はスポーツなのだから、あくまでも、パワー、スピード、そして、センスを基本とすべきである。それらを基本としたチームづくりをしてほしい。
ところが、たとえば、この監督の外国人選手の補強をみると、いかにも非力な選手をとってくる。「犠牲バンド」や「右打ち」といった「作戦」を無難にこなせそうな外国人選手である。監督の好みなのだろう。が、そんな野球は時代遅れ、読売のVナインの残骸のようなものである。
読売はVナインの初期、故牧野コーチの指導のもと、ドジャース戦法と呼ばれる戦法を導入した。この戦法については、評価すべきところもあるが、批判すべきところもあると私は思っている。ところが、ドジャース戦法は、いまだに「細かい」だとか「緻密」だとかと呼ばれ、日本の野球界を呪縛しているのである。たとえば、ノーアウト2塁ならセカンドにゴロをころがせ、というやつだ。これがドジャース戦法なのかどうかは素人の私にはわからない。でも当然のことながら、打者には、好球がきているのにセカンドゴロを打つ必要はない。さらにいうならば、セカンドゴロが意識して打てるものならば、意識して三遊間にゴロを打ってヒットにすることもできるはずである。
勝負はすべからく結果である。打者が状況を考えて打つ方向を決めるのもいい。しかし相手だって打者が方向を決めていれば、そうはさせない球を投げるだろう。あたりまえのことである。だから、打者はなにはさておき、ヒット、ホームランをねらって打席に入ればよろしい。あとは投手との勝負だ。
監督がランナーをどうしても次の塁に進めたいのならば、送りバンドのサインを出すのもいいだろう。この作戦は相手にアウトを1つ献上するのであるから、そうとうリスクが高いと私には思える。3回しかアウトになれないのに、そのうちの1つをわざわざ献上するのである。私には信じられない作戦だが、ま、監督の責任でやればいい。ただ、私はこの作戦を多用する監督を好まない。できれば1回から9回まで、投手と打者の勝負が続くことを希望している。だから、それをしない横浜の現監督を好きになれないのである。



2002年08月26日(月) 何をやっているのか

鹿島がイタリア遠征でローマに6-0という大敗を喫したらしい。テレビで試合を見ていないが、この結果は許し難い。鹿島はリーグ戦の中断時期、中心選手はオールスターで欠場という悪条件なのかもしれないが、あってはならない点差である。サッカーでは2-0でも大差なのだ。
まず相手を間違えている。鹿島のコンディションから見て、セリエBくらいがちょうどいい。あるいはセリエAの下位チームか。むこうは開幕を控えて選手がレギュラー取りに集中している時期、かなり本気だったのではないか。だから、タイミングとしては申し分ないのだが、相手の格がうえすぎる。
問題は鹿島の欧州サッカーに対する認識不足である。この時期、各国リーグの上位チームは代表チームより強いのである。ワールドクラスの選手がレギュラー取りに入れ込んでいるのだ。相手が鹿島だろうと何だろうと、自らのレギュラー生き残りを賭けて戦うのである。のほほんと、胸を借りるつもりでやってきたアジアのチームが粉砕されて当たり前だ。
日本サッカーはホームのW杯でベスト16に残ったくらいで、自分たちの実力を過信してはいけない。欧州各国のリーグ戦というものの怖さを知ったことが勉強では鹿島の選手も情けない。これから、Jリーグのレベルをいかに上げていくかが課題だというのに、まったく逆効果である。Jリーグのレベルアップには、各国の一流選手に来てもらうことが一番。なのに、クラブチーム同士で戦ってこの惨敗ぶりでは、Jリーグの評価はますます下がってしまう。
こういう戦いをするから、イタリア人はW杯の韓国戦の敗戦を審判のせいにするのである。アジアのチームかくも弱いのに、イタリア代表が負けるわけがないと。そういわれてもこんなぶざまな大敗では反論もできない。アジアのトップクラスである日本には責任というものがある。むろん、イタリア人の考え方は間違っているけれど、たとえ負けても鹿島が善戦したならば、イタリア人も考え方を改めただろうに、まったくもう・・・。



2002年08月25日(日) 日本プロ野球を蝕む暴力的体質

日本のプロ野球、とりわけセントラルリーグは危機的状況にある。一つは、すでに何度も書いた危険球の問題。そして、それ以上にこのリーグを蝕んでいるのが暴力的体質である。それは一人の現役監督によってもたらされている。阪神の星野監督である。
まえの巨人3連戦では、ベンチ総出の乱闘騒ぎ。そしておとといは、監督の審判への暴言、コーチの審判への暴力である。今回星野監督は直接手を出さなかったようだが、コーチの暴力の背後には、監督の影がちらついている。監督の影響によって引き起こされたことは間違いない。
この監督を見ていると、いま街で頻発している暴力事件と同質の怖さを感じてしまう。判定が気に入らないと審判につかみかかる、暴言を吐く、選手には乱闘を奨励する。電車の中や盛り場で、肩が触れたの目つきが気に入らないのといって、集団で暴行を加える危険な体質が、グラウンドにまかりとおっているのである。
審判団は断固とした処置をすべきだ。監督が手を下したならば、暴力行為で告訴すべきである(一度告訴しているらしいが)。さらに驚いたことに、おととい退場した監督とコーチがきのう、なんとベンチ入りしているのである。あきれたものだ。サッカーであれば、まちがいなく2〜3試合は出場停止処分なのに。コミッショナーがだらしない。
そして、もっとも問題なのは、この暴力監督を「闘将」などと称して、賞賛するスポーツマスコミである。この監督はまちがっても「闘将」ではない。暴力を体中に漂わせた変人である。
プロなのだから、判定に抗議することはある、退場覚悟の暴言もある。大リーグヤンキースのビリーマーチンがそうだった。彼は激しい抗議をして何度も退場になっているが、それは本人も審判も納得ずく。いわば、「退場劇」なのである。だから、ビリーマーチンほど、暴力と遠い闘将はいない。
かつて、星野監督は選手をなぐって「教育」したという報道があった。ことの真偽は不明である。だが、それを聞いて思い出したのが、むかしの日本の軍隊の話である。プロ野球、いや、日本のスポーツ界には「しごき」と呼ぶ暴力が浸透している。あの、「神聖」な高校野球も暴力的体質を引きずっている。そして、プロ野球ではそれが表に出ているのに、だれも止めようとしない。



2002年08月20日(火) サヨナラ、長嶋

プロ野球がおかしい。セリーグは読売、パは西武が独走だ。セの読売はけが人が多く、私が知らない選手が活躍している。にもかかわらず、ほかのチームが追いつけない。いま読売のレギュラー選手は、昨年の長嶋巨人ではイースタンでくすぶっていたものばかり。彼らが、清原、高橋、仁志、後藤の穴を埋めるに余りある活躍である。
この現象をどう解釈するか。1つは、前監督のチームコンセプトが誤りだったということ。各チームの4番を集めて重量打線と銘打ったあれだ。まえにも書いたことだけど、その象徴が清原だ。この選手は走れない守れないの代表で、チーム全体のスピード感を削いでいた。清原がいなくなって代わりに斉藤などが出場するに従い、チームが軽くなった。さらに、川中、宮崎といったスピードのある選手が加わり、チームにリズムが出てきたのだ。彼ら若手は、「長嶋巨人」の呪縛から解放され、結果を出したのだ。その代表が1番に定着した清水かもしれない。
もう1つは、先発投手陣の安定だ。先発6枚が安定。しかも、この豊富な先発陣の調子がいい。そして、3つ目は抑えの河原の登用だ。野球評論家諸氏の分析によると、これが読売独走の最大の要因だそうだ。
いずれにしても、これらの要素はいってみれば、「長嶋巨人」の否定ということになる。「長嶋巨人」の野手陣は、清原・マルチネスらに依存した「重量打線」。体重ばかりが重量で、ベースボールに必要なスピードを実現し得なかった。チームのリズム、攻撃のリズムが喪失していたのだ。投手陣については、「長嶋巨人」は抑えに桑田を試したり、岡島、條辺らに託したりで、河原の才能を見抜けなかった。さらにいうならば、投手起用も含めて、根本的には、投手分業制を確立し得なかったのだ。
いまの読売新体制というのは、主力選手の負傷により、「長嶋巨人」との訣別を余儀なくされた。新監督は旧体制(長嶋巨人)を無理なく否定できた。その結果が、首位独走というわけだ。新体制読売もまた、「長嶋巨人」の呪縛から解放された者の一人なのかもしれない。
天才長嶋茂男は、選手としてはミスタージャイアンツにふさわしかったのだが、名監督ではなかったようだ。



2002年08月18日(日) やっと決まりそう

混乱のJリーグ前期は、磐田の優勝で幕。後期開幕まで再度中断に入った。欧州の各国リーグが開幕する時期に閉幕するという、この間のぬけた日程をなんとかしてほしい。
2002年のJリーグ前期を総括することは難しい。何度も繰り返すとおり、W杯優先でズタズタになったリーグ戦だった、という一語に尽きる。昨年J2落ちになりそうだったところからチームを建て直し、磐田と最後まで優勝を争った横浜マの健闘を称えるべきなのだろうが、その横浜がリーグ戦でどんな戦い方をしたのか記憶にない。
中断前、JリーグにはW杯代表を目指して懸命だった選手達の姿があった。それは自分が所属するチームを優勝に導くというよりも、代表になりたいという野心に満ちたものだった。やがて、W杯が終りJリーグが再開したのだが、W杯で活躍した代表選手たちの調子が悪い。肉体のみならず、精神のスタミナまでも使い果たしたのである。そんななかで、病気で代表落ちした、高原が悔しさを叩きつけるように、リーグ戦で活躍した。両者はメダルの裏表、W杯という一元化された価値観に支配されたJリーガーの姿である。
日本サッカー界がリーグ優先の価値観を確立し、選手達がリーグ戦をまっとうした後、W杯に集中できる環境を早く、整備する必要がある。競争の激しい欧州では、W杯の予選を毎回突破できるとは限らない。あのオランダも予選敗退したくらいだが、だからといって、国内リーグの人気に影響はない。欧州ではむしろ、日本と逆の現象が起きている。W杯予選出場をめぐって、リーグが国と対立するのである。欧州では、代表よりもリーグのほうが優先されることもある。どちらがあるべき姿かを一概には言えないが、リーグが成熟した欧州と、W杯一辺倒の日本と、サッカーの歴史に大きな差があることだけは確かである。
さて、三都主がプレミアに決まりそうだ、という喜ばしいニュースが報道された。まずはめでたしである。三都主も再開後、調子の出ない代表組の一人だった。三都主の飛躍のためには、環境を変えるしかない。これが決まれば、さらなる進化が期待できる。あとは、柳沢と戸田か。



2002年08月17日(土) プロ野球の頽廃

テレビでプロ野球、中日vs読売をみていたら、読売の好調の3番打者阿部が死球で退場した。そのまえの試合では、松井が当てられたらしい。松井はその前の試合で危ういところを避けたのであるから、連続ということになる。いま現在、リーグ戦は読売の独走状態。2位以下を大きく引き離している。2位以下のチームはヤケのヤンパチ、読売の好調の打者には近めを攻めて腰を引かそうという魂胆だ。
ここ数試合、読売の主力打者が内角攻めで当てられているのに、見方投手陣が無関心である。繰り返しになるけれど、相手がその気ならば警告を発すべきである。これをやらなければ、相手は図に乗ってこのまま危険な内角攻撃を続けるだろう。早ければ早いほど効果的なのに、読売投手陣が無策だから、松井、阿部とやられてしまった。私は清原はきらいだが、故意の死球に対してはマウンドにまでいってその投手につかみかかったシーンをみたことがあり、その点の清原を評価している。阿部、松井のシーンをみてわかることは、明らかに故意の危険球であることだ。スッポ抜けとは違う。
さて、根本問題は危険球の防止をいかに図るかである。まず、故意であることが立証された場合は告訴である。さらに故意の危険球常習者は、球界からの追放も考えられる。野球に関係する公職につかせないことだ。評論家、コーチ、少年野球教室等である。故意か失投かの判断は難しいというかもしれないが、打者にはわかるらしい。技術の高い、プロの投手でなければ、打者の頭、顔面に近い球は投げられないのである。
いま、日本中がハイスクールベースボールで盛り上がっている。大会中、頭部・顔面への死球がいくつあるか。おそらく、数球あるかないかだろう。私の素人判断では、頭部・顔面に近い死球の大半は、投手の意図的投球の結果である。ファンも危険球投手には警告を発すべきだ。とくにホームでやられたら、宿泊先のホテルに押しかけるくらいの警告があってちょうどいい。



2002年08月15日(木) 海外組、活躍の予兆

小野、稲本、中村の海外での活躍が報じられた。この3人、なかでも、稲本は期待できそうだ。
けさの新聞報道によると、W杯終了後、1ヵ月半の休みがあったことがプラスだったという稲本のコメントが紹介されていた。それみたことか、W杯が終わって2週間でリーグ戦に突入するところなんかないんだ。一番早いのがロシアかフランスか。プレミア、セリエ、スペインの欧州最強リーグはまだ休んでいる。
それにしても、日本代表の移籍話はこれにて打ち切りか。柳沢、戸田、三都主、市川・・・全然だめか。病気で出場できなかった高原もだめか。
実力不足、海外の壁は厚いということか、それとも、ほかになにか移籍を阻むもの、障害になっているものがあるのだろうか、わからない・・・
中村が練習試合だがフリーキックを直接ゴールにたたき込んだ。中村のフリーキックは確かにうまい。だが、この選手の私の評価は、何度も書いたように、高くない。セリエAで通じるかどうかに、私の眼力がかかっている。活躍してほしいが、活躍されると私の評価が誤りであったことになる(笑)。



2002年08月14日(水) 最悪の戸田

代表組で最も心配なのが清水の戸田であろうか。クラブチームの監督との確執だというけれど、いわば肉体面でない精神面のW杯後遺症の現れといえる。これもやはり、リーグ戦再開までの日数が少なすぎることが原因だ。
ただJリーグにとって喜ばしいニュースが1つ出てきた。延長Vゴール制度の廃止だ。当然延長戦4人交代ルールも廃止だ。とにかく、リーグ戦の日程、ルール、制度などサッカーのすべてにおいて、ローカルルールほど無意味なものはない。
日程問題のほかにJリーグで改善されていないのが、前期後期の2シーズン制度か。この制度はたしかアルゼンチンでとられていたかもしれないが、ローカルであることに変わりない。2シーズン制の問題は、前期を制したチームがモチベーションを失って後期に調子を崩すこと、前期を捨てて後期に集中するチームが出てくることだ。シーズンを通して選手が調子を維持していくだけの肉体と精神が鍛錬されないから、長いシーズンを戦う海外リーグで通用しなくなる可能性もある。この問題はJリーグの日程とも関係が深いのであって、1シーズン制、8・9月開幕・4・5月閉幕の欧州型への移行も併せて議論されるべきだ。
さて、ジーコ代表監督が動き出したという報道があった。私がジーコ代表監督に反対であることはすでに述べた。けれど、それでも期待はある。一番の期待は新しい可能性をもった選手が発掘されることだ。それは、若い日本人選手だけにとどまらない。サントス(三都主)、ロペス、ラモスに続く海外選手の日本国籍取得の動きだ。日本サッカーの国際化が、これまで以上に加速される可能性が出てきた。



2002年08月13日(火) 代表落ち

Jリーグの狂気の日程もそろそろ最終節を迎える。前期の優勝は磐田か横浜か。それにしても、W杯中断から再開したJリーグの日程はすさまじかった。これについてはくどいくらい書いたのでいい加減にしておく。
さて、再開後のJリーガーで際だっているのは磐田の高原である。当然代表でW杯に出場するはずだったが、病気で涙をのんだ。トルシエ、協会の犠牲者である。その高原が爆発している。
それに反して、代表組は全然元気がない。その理由はこれもすでに書いたので、もう書かないが心配である。代表組はこの滅茶苦茶日程の前期をなかったことにして、ゆっくり休むべきだろう。三都主、森島、柳沢、明神といったところが全然、活躍できていない。
一方、海外組の小野、中田はかえってゆっくり休めたのではないか。W杯があろうがなかろうが、国内リーグの日程はそれに影響されないよう、しっかりと組み立てるようあらためてほしいものだ。サッカー後進国といえばそれまでだが・・・
それから、広島の藤本のオランダ移籍がだめになったのをきょう、知った次第。残念である。ということは海外組は、中田、稲本、小野、川口、新参はセリエAの中村、ベルギーの鈴木だけか。



2002年08月07日(水) やられたら、やりかえせ

きのう、久しぶりにプロ野球、読売VS横浜を見た。それはビデオで再現された場面である。横浜の投手が松井の頭めがけてビーンボールを投げ込んだのだ。幸い松井はそれをよけたが、なんたる投球か。幸いにして頭部に当たらなかったが、結果オーライにすぎない。サッカーなら足の裏を見せたタックル、足を必要以上高く上げたタックルは即刻退場である。
テレビ解説者はその投球についてこの投手を非難しない。どころか、あたかも危険球が投球術であるかのようにコメントしている。あきれるばかり。
打者に踏み込ませないために内角を攻めるのはいい。が、その投球は絶対に頭より低くなければいけない。松井は日本のプロ野球の逸材である。いや、逸材であろうとそうでなかろうと、打者の頭部への投球は絶対にあってはならないのだ。お互いプロの選手、生活をかけているのである。実力でプロの世界から退場するのはいたしかたないが、故意の危険球で選手生命を失ったとしたら、投げた投手の責任はあまりにも重いのである。刑事の傷害罪、民事の生活保障は免れまい。
さて、審判(コミッショナー)が何もいわないのなら、読売の投手は断固、報復の危険級を横浜の投手もしくは捕手、あるいは主力打者の一人に投げ込み、反省を促すしかない。だが、読売のお嬢さん野球にそれを望むべくもない。読売投手には味方の主力打者を守ることがきないのである。
ところで、この危険球を指示したのがだれかは、はっきりしている。横浜の監督に違いない。私はいまの横浜の監督が大きらいである。理屈ばかりでバントを多様、野球からスポーツの要素を除いたような作戦ばかりの監督なのだ。スポーツが肉体と技術のせめぎ合いであることを知らない。だからスポーツマンシップと隔たる指示が出せるのだ。そんなヘボ監督に率いられた横浜は最下位に低迷している。当たり前である。こんな危険人物は、はやいとこ、球界から去ってほしいものだ。


 < 過去  INDEX  未来 >


tram