職業婦人通信
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今、私を含めて7名の人間が 同じ部屋で働いているのだが このうち5人が花粉症。
いまや、日本人の3割が花粉症とは いわれているものの この比率はハンパではない。
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私は幸いにして非花粉症の少数派なので 彼らの苦しみは想像するしかないのだが それはそれは辛く苦しいものであるらしい。
だから、かわいそうだなぁと思っているし 5人のオッサンがそこらじゅうで くしゃみ10連発のハーモニーを奏でようが 手で口を抑えずにくしゃみしようが こちらは黙って我慢しているのである。
が、1人だけ どうしても許しがたい花粉症の同僚がいる。
この人(40代・独身)は花粉シーズン中、 首から温泉旅館のタオルをぶらさげて仕事をしており 鼻水はぜんぶこのタオルで拭いている。
もちろん見た目に清潔感は皆無であるが それはまぁいい。
タオルを毎日洗ってないらしいことも 男やもめだからと思えば見逃せると思う(そうか?)。
ティッシュを使いまくるより 地球に優しいと言えなくもないし。
でも、何が許せないって この人が時々鼻水をなめて味わうのが許せん。
どうにもこうにも 見てるこちらがキビシイので (正直気持ち悪くなる)
ある日、冗談ぽく 「鼻水なめるのはよしてくださいよ〜」
と、言ったのだが
残念ながらこの男は“ああ言えばこう言う”タイプ。
「ハナクソ食べるよりいいじゃん」
「そもそもノドとハナはつながってるから問題行動ではない」
と、言い返された。そう来るか・・・
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鼻水をなめてる男が 「竹内結子って華がない顔立ちだよな〜オレの好みじゃないよ」 だの、 「釈由美子、ネコみたいな顔してよ〜見ててなんかムカつくよ」 だのとエラそうに芸能人をくさし、
さらには出入りの業者さんの女性を品定めしては 「あれはダメ」とか 「あの子はちょっとかわいいから、頼まれたらつきあってやってもいい」とか 好き放題言っているのを見ると 普通にものすごく苛立たしい。
まぁね、男も女も 他人のご面相について 多少は品定めをすることはよくある。 私だってそういうことはまったく否定できない。
が、彼はいつもいつもそればっかりで 女と見れば120%、 必ずその女の顔についてのコメントを発するので (しかも、だいたいが否定的なコメント) さすがに感じが悪い。
ま、私もきっと 「あのブサイク女が」 と言われていることであろう。 それは否定しないが 鼻水なめ男に言われているのかと思うと いと腹立たし。
2005年04月06日(水) |
愛の流刑地(略称愛ルケ) |
昨日の日記でチラとふれたが
巨匠・渡辺淳一先生により 日本経済新聞紙上で超絶賛連載中の エロ・・・いやさ官能・・もとい恋愛小説の 「愛の流刑地」(略称愛ルケ)についてだが、
ググってみたら こんな素晴らしき愛ルケウォッチャーがいることが判明。
この、「失楽園」にまさるとも劣らない 超ウルトラスーパートンチキ小説「愛ルケ」に 日々ツッコミの鉄槌をくだしていらっしゃる。
私も昨日の日記では「単なるエロ小説」としか書かなかったものの あまりに女をバカにしているというか勘違いな性描写や 破綻した文章の数々については色々物申したいことがあったのだ。
が、それらはすべてそちらのサイトで言い尽くされており 私の出る幕じゃなかった。
日経新聞をお読みじゃない方も楽しめるかと思うのでぜひ。
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日経新聞のサイトでは 渡辺淳一大先生が連載スタートにあたって 意気込みを寄せた文章を読むことができる。 (勝手に引用失礼↓)
================================= 【作者のことば】
いま、純愛ブームだという。肉体関係がない、精神的なつながりだけの愛が純粋だと思いこむ。だがそれは単に未熟な幼稚愛にすぎない。精神と肉体と両方がつながり密着し、心身ともに狂おしく燃えてこそ、愛は純化され、至上のものとなる。 今度の小説は、その純愛のきわみのエクスタシーがテーマである。その頂点に昇りつめて感じた人と、いまだ知らぬ人との戦いである。最高の愉悦を感じるか否かは、知性や論理の問題ではなく、感性の問題である。
はたして、この戦いはいずれが勝つのか、そして読者はいずれに軍配をあげるのか、ともに考えていただければ幸いである。 =================================
この文章、連載スタート時の日経新聞にも掲載されていたので 私は紙上で読んだし、今もまた読み返したのだが、
バカな私には いったい何をいいたいのかさっぱりわからん。
「今度の小説は、その純愛のきわみのエクスタシーがテーマである。その頂点に昇りつめて感じた人と、いまだ知らぬ人との戦いである。」
と言われても・・・渡辺先生・・・結局この小説の行きつくところは エクスタシーなんでしょうか戦いなんでしょうか。千代子よくわかりません。
ま、とにかく、これからも私は 「はたして、この戦いはいずれが勝つのか、そして読者はいずれに軍配をあげるのか、ともに考えて」いきたいと思う。
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もちろん、最終的にこの主人公であるオヤジとヒトヅマが どこにどうやって「流刑」されるのかが一番の関心事ではあるけれど。
上司が最近、 私に日々の強制労働として課したのが 「毎日、新聞をチェックする」という仕事である。
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新聞を読むなどというのは仕事ではない、と言われるかもしれないが 広報とか秘書部門の方ならおそらくご存知のとおり、 新聞のチェックは会社のどこかで誰かが必ず日常的に行っている 業務のひとつである。
自社についての記事はもちろん、 競合他社や、海外における同業社の動向、 一般消費者のニーズ、ブームの行方、 マーケットの方向性など 新聞から必要と思われる情報を拾っては切りぬく作業で 情報の取捨選択には担当者のカンが必要となるため いまだに人力で行っている会社が多い。
活字中毒の私は大喜びでこの仕事を引き受けた。
タダで新聞が読み放題!しかも仕事として認定されるのだから こんなウマい話はない。
友人が「昨今の新聞小説では破格のバカ&エロぶりが必読」 と絶賛していた、日経新聞紙上で渡辺淳一センセイが連載中の 「愛の流刑地」のエロ度とバカさ具合をこの目で確かめることができるだけでなく、
自宅では新聞購読していない私が その日のテレビ番組をすべて事前にチェックでき、 スポーツ新聞を買わずともスポーツ情報を得ることができるのだ。
おまけに 私はこれまで政治経済については無知蒙昧、全くのバカだったが、 これから毎日、新聞読んでりゃ少しはわかってくるのではなかろうか。 「えむあんどえー」とか「きんゆうさいへん」とか「ゆうせいみんえいか」 とかについて「朝まで生テレビ」みたいに ベラベラ語れる論客になれるかも(いや、なりたかないけどさ) しれないではないか。
素晴らしい。これこそ仕事嫌いの活字中毒者に適した仕事ではないか。 上司も見る目があるよ。うんうん。
と、大喜びで引きうけた1週間後、 新聞を見るのもイヤになった。
なぜかといえば
新聞はもちろん1紙だけではなく、
うちの会社でとってる新聞は 毎日20紙。
いいですか、毎朝20種類の新聞がどぉぉぉーんと机の上に積みあがり、 夕方にはまた10紙近くの夕刊が積みあがるのですよ。
新聞も全国紙だけじゃなくて、 業界紙だの株の専門紙だの、まっったく興味がないジャンルのものも読まねばならぬ。
「非鉄国際価格の再急伸が追い風 機関投資家の買い流入 大平金」(証券関連某新聞より) なーーーんて書かれても、私には宇宙からのメッセージにしか読めない。
といっても活字中毒であるから 何も読まずにぼーっとしているよりは「機関投資家の買い流入」を読んでるほうが まだマシである。
何よりも私を痛めつけるのは 「じっくり読めない」ということ。
ご存知のとおり、新聞ってのはじっくり読めば1紙で1時間くらいかかる。 が、全部の新聞をじっくり読んでる時間はないので 仕事と関係なさそうなページはじゃんじゃん飛ばしていかなければ いつまでたっても新聞の山は減ってくれないのだ。
つまり、 気になるスポーツニュースも新刊本の紹介ページも人生相談も新作映画の評論も、 私の興味あるページはすべてが仕事とは何の関係もないので さっさと次のページへと進んでいかねばならない。
「ああ・・ちょっとこの記事、じっくり読みたいなぁ」 と思っても、 「ダメダメ、まだ新聞いっぱいあるんだからここで止まってられないよ」 という内なる声がそれを押しとどめるため、 興味のある部分でさえ横目で流してゆくしかないのが 私には苦しくて苦しくて仕方がない。
さらに、出張なんてしようものなら 不在の間、着々と新聞が机の上に積みあがっている。 こないだ4日出張して、土日休んだ後月曜日に出社したら ほぼ1週間分の朝夕刊がどおおーーーーーーんと机に積みあがっており 自殺しそうになった。
と、いうわけで やっぱり仕事嫌いの私であった。 ウマい仕事などない。
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ちなみに 渡辺淳一センセイの「愛の流刑地」(友達が「アイルケ」と略していた。そのセンスはどうかと思う) であるが、
ヒトヅマと道ならぬ恋に落ちた売れない小説家が とにかく毎日毎日ヒトヅマと愛欲にオボれ倒すという内容で まぁなんつうか、なーーーーーーんの内容もない、エロ小説であった。
見るべき点といえば、 「郵貯・簡保は完全民営化」とかがトップの日経新聞の裏側に この、エロジジイが貞淑なヒトヅマとイチャつきまくるという トンチキ小説がこってりと毎朝展開されているという そのアンバランス感くらいであろう。
(渡辺センセイもよくもまぁ、毎日毎日性描写で飽きないものであるよ)と 変なところで関心しきりの私である。
が、こないだウチの会社の役員同士がエレベーターを待ちながら 「日経読んでる?連載のあれ、エロいよなぁ、ムグフフ」 と、嬉しそうにしゃべっているのを目撃してしまったので 日経新聞の編集方針は世のおじさんのハートを掴んでいるのかもしれない。うん。
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