妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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2012年06月23日(土) |
『播磨灘物語3』(小) |
【司馬遼太郎 講談社文庫】
大変、ちんたらちんたら読んでるけど、面白くないわけではなく面白いのでちんたらと。 ただ、3巻は前半官兵衛が監禁されてるターンなので、若干退屈にならないでもない。 あの、藤の花エピソードは後世の創作だろうとは思うんですが、やっぱりどうしてもしばりょであっても入れたくなるもんなんですねぇ。 美しいエピソードだものねぇ。 投獄中の唯一の出来事と言ってもいいくらいだし。 私は官兵衛が行方不明になったあとの、官兵衛父のシーンがいつも好きです。 父上かっこいい。
官兵衛は性急に織田方に着くことを決めすぎなんじゃないか、別に織田に着いていなくてもよかったんじゃないかってたまに思うんですが、播磨灘では初めて、そのことについてちょっとだけ触れていて安堵。 しばりょはエピソードの拾い方が細かいなーと思う。
本能寺まで行くかと思ったら、四国攻めの辺りまでで3巻終了。
2012年06月08日(金) |
『謙信の軍配者』(小) |
【富樫倫太郎 中央公論社】
軍配者シリーズ最終巻。 冬之助のターンかと思いきや、信玄の軍配者に引き続き、ほぼ勘助(四郎左)がメイン。 こうして三作通してみれば、なんやかやで勘助がメインの物語だったのかなーという気がします。
作中時間もだいぶ経過し、ついに川中島へ。 ようやく登場した謙信(作中はずっと景虎)は、なかなかの困ったちゃん。 謙信がこんなに天才でさえなければ、信玄も無駄に苦労しないで済んだのに。
歴史小説なんで、勘助が死ぬのもわかっているのですが、死亡フラグ立てまくる様を見てると、川中島に行ってはいかん!兵を分けてはいかん!という気持ちになりますね。 なんとなく最後の第四次川中島が尻すぼみ感があったけど。
このシリーズは合戦シーンが面白くてよかったなー。
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