妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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2007年05月29日(火) |
『アンダーザローズ 1〜4』(漫) |
【船戸明里 幻冬舎コミックス】
十九世紀英国の伯爵家を舞台にした物語。 1〜3の頭までは、ライナスの復讐(とも違うか)物語。 3〜4は伯爵家へ家庭教師として来た、レイチェルと次男の物語。 どちらにしろ、ひっじょ〜に重い。どろっとな。 どのキャラも、一癖二癖ある。
いったいこの話しがどこに着地するのか。 伯爵が可愛い。 まあ、彼もお人よしのようでいて、侮れないんですけれど。
2007年05月24日(木) |
『ハンニバル・ライジング』(映)『邪眼は月輪に飛ぶ』(漫) |
【監督:ピーター・ウェーバー イギリス、チェコ、フランス、イタリア合作】
ハンニバル・レクターシリーズ、最新作は、初めてレクター博士自身が主役の話しです。 レクター博士の生い立ちに関する話しと言うことで、あまり観たくはなかったのですが、ファンとして観ておくかぁという感じで観に行ってまいりました。 レディ・ムラサキって!と、日本人は総ツッコミしただろう、謎な日本文化の数々はさておき、レクター博士がいかに怪物となったかが描かれる本作。 もちろん、レクターを演じるのはアンソニー・ホプキンスではありませんが、若かりし博士を演じる、ギャスパー・ウリエルは美青年ながら、気持ち悪くてよろしかったと思います。 レディ・ムラサキ役のコン・リーも、日本人から見ると日本人に見えないんですが、凛とした女性でよろしかったと思います。 ポピール警視も素敵でした。
まーでもつまらんかったな。 私がレクター博士に求めるものと、監督が描きたいハンニバル・レクターが違うせいなんでしょうけれど、あの恐るべき知性があまり発揮されていないのがなんとも。 『羊たちの沈黙』の時の、脱獄するのに何もそんな芸術的に飾り立てなくとも!みたいな部分は、これから養われていくんですかねぇ。
でもやっぱり、生い立ちをここまで鮮明に描かれると、レクター博士の持つ理解不能な恐ろしさがなくなってしまって興醒めという感がありますね。 いっそ、普通に生まれて普通に育って、という方がイメージだな。 原作者がそう言うなら、そうなんでしょうけれど。 そろそろ、原作本を読もうかなぁ。
+++++++ 【藤田和日郎 小学館ビッグコミックス】
藤田氏の漫画を読むのは初めてです。 だって、どれも長いもんだから・・・。
表紙がかっこよいです。 中身は、ミネルヴァのデザインが怖い・・・と思いつつも、最後はちょっと切なくもあり。 初めて読む作家なので、話しがどう転がってどういう所に着地するのかわからなかったのですが、おもしろかったです。
他の漫画も読みたいなぁ。
2007年05月14日(月) |
『新三国志 雷霆の如く 1』(漫) |
【原作:秋野めぐる 漫画:篠崎司 メディアワークス】
最近、雑誌「三国志」の漫画がいろいろとコミックス化されていて、三国志漫画が溢れてきてますが、そのうちの一つ。 そろそろ、三国志とつけばなんでもいいってもんじゃない、と気づいて欲しいものだが、三国志とつけばなんでも、一応読んでみたい私が言うのも説得力のない話しです。
表紙を見ると一目瞭然の、武将がロボ風の三国志。 今のところ、非人間なのは、惇兄と曹仁、淵、曹洪です。 夏候家、曹家の人たちですね。 というわけなので、魏サイドの話しです。 でも、主人公は夏候博という少年。 ちなみに、曹操は女設定です。 そこに意味があるのかないのかは、今後わかるかもしれませんけれど、今後読むかなぁ。これ。
ロボ風武将が、戦国BASARAの忠勝みたいなのを期待したのですが、あまり凄さがわからない・・・。 蒼天の呂布の方が凄い気すらする。
2007年05月10日(木) |
『スパイダーマン3』(映)『おひっこし?』『ショーが跳ねたら逢いましょう』(漫) |
【監督:サム・ライミ アメリカ】
シリーズ三作目は、敵がいっぱいで、何もそんなに一度につっこまなくても、もったいない・・・とちょっぴり思いました。 特にハリーは、一作目からどういう選択をするのか気になっていたので、もう少しじっくり描いてもらいたかったような。
ピーターにしろ、MJにしろ、ハリーにしろ、やや性格に難あり、な人たちですが、今回のハリーは可哀相になってきちゃいましたよ。
しかし、今更言うことでもないのですが、スパイダーマンになった経緯もさることながら、今回のサンドマンになっちゃった経緯も凄い。まさに、アメコミ。 (よく知らないけど、イメージ) それは無理!というか、なんの実験ですか!?
以下、ネタバレを。
ハリーがどう自分に結論を出すのかと思っていたのですが、うーん、ま、王道と言えば王道な展開でした。 ピーターはもう少し謝ってもいいんではないですか。最後に謝ってたけれど。 確かにピーターが殺したわけではないけれど十分に誠実な対応だったかどうか。 ハリーもハリーで、父がゴブリンだと知って特に葛藤はないのかな、と。 あっさり自分も装備しちゃってからに。 そして、ラストはピーターをかばって死ぬというお約束。 うーん、確かにこの先生きてても活躍の場はないとは思うけど。 でも、ちょっぴり落ち込みました。なんでだろう。好きだったのかな。
あまり関係ないけど、編集長が好きなんだよな。なんだか。 少女にぼられてて可愛い。 あとは、フランス料理店のフランス人店員が、今回の笑いどころ。 グウェンはいい子だったけど、終始千秋に見えた。
++++++++ 【山田ユギ 白泉社】
雑誌メロディに連載していたらしい、BLじゃない漫画。 BLじゃないし、それっぽい雰囲気も微塵もないので期待召されるな。 私は、セクシー&中川先生の組み合わせが好きでした。 ボスと花ちゃんも好きですが。
でもやっぱり物足りない感は否めないなぁ。
++++++++ 【えすとえむ 東京漫画社】
『おひっこし?』と並んで置いてあったので、ついふらっと手にとってみました。 こちらはBL短編集。 表題の話しが好きですね。 おもしろかったな。
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