妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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2002年09月30日(月) 『ブルーマスク』(小)

【菊地秀行 詳伝社文庫】


菊地さんらしい、ラストだなー・・・・

次巻につづく

えっ!?
すいません。一冊で終わりだと思ったのは早とちりだったようです。
よく考えてみれば、メフィストとか屍さんがどうなったかわかりませんものね。

魔界都市新宿シリーズでは一番、魔界都市ブルースのシリーズが好きです。
なぜなら、オールキャラ出てきてくれるから。
メフィストだとなぜか、せっちゃん(せつらです)出てこないんですよね。
屍さんと初対決だったのか。なんだか意外だ。メフィストシリーズではいっぱい出てきたから、こっちにも出ていると思っていた。
こちらの屍さんの方がかっこよいと思うのは気のせいだろうか。
でも、刑事で好きなのは、朽葉さんだったり・・・。マイナーだけどいいんだよ。メフィストだって認めているよ。彼のこと。

初対決ながら、お二人なんだか仲良さそうでしたね。
いいな。このツーショット。また見たいです。

魔界都市新宿いいなあ。住みたくは無いですが。
現実の新宿よりはるかに魅力的な都市です。
なぜなら魔界都市新宿だから、の一言で全て片がつくその圧倒的説得力が素晴らしい。
それと似たので、秋せつらだから、とか、メフィストだから、とか。
この二人、魔界都市の化身扱いらしいから、納得の扱いですね。

今回、せっちゃん京都に行きましたね。軽く驚きました。
新宿を出てくることがあるんだなぁ、と。新幹線か?
わー・・・。せっちゃん新幹線とか、公共の乗り物似合わないなぁ。でも時々乗ってるんですよね。
乗り合わせた客、卒倒。一目拝みたいような怖いようなその美貌。

今作、キャラ多すぎて焦点がつかめていないです。
完結した時に分ると思うのですが。
菊地さんの長編はおおむねそういう傾向。


2002年09月28日(土) 『敬虔な幼子』(絵)

【エドワード・ゴーリー 訳:柴田元幸 河出書房新社】

あまりに純粋で清らかな魂が、汚れたこの世から昇天するまでを独自の手法で描いた傑作

確かに、そういう話しではありましたが、どうも・・こう、それだけじゃなく、もっと皮肉めいたものが隠れているような気がしてなりません。
その辺の納得できなさは、柴田氏のあとがきにもかかれていて、全くその通りだと思う。
なんだろ。この読後感。
あれ?っていうような。
確かに敬虔な子どもではあるのだけれど、んー・・・。

きっと何回読んでも、「んー・・・」って頭を悩ませる作品なんだろうな。


2002年09月27日(金) 『先生!17』(漫)

【河原和音 集英社】

凄い帯だな・・・
「愛に激震走る!」
違うとは言わないけど、『先生!』という漫画の雰囲気とはあわないような。
まあ、面白いからいいですけど。

一つ一つのエピソードにちゃんと必然性があるから、こうして長くなっても読めるんだと思うんです。
長編恋愛漫画にありがちな、同じパターンの繰り返しではなく。

藤岡君は、やっぱり好きだったんだね。
藤岡君は年の割に、大人すぎると思う。
そんなんじゃ、損ばっかりしちゃうよ。

響の高校の制服が、私の母校と似ていて毎回懐かしい。
弓道部だったし。

巻末、伊藤先生の悩み相談コーナー。
「図書館の司書を好きになっちゃった」

そんな話があってたまるかーーっ!チクショー。
と、つい私事で悔しがってみました。
図書館関係者のはしくれなもので・・・・。
司書はみな言います。
司書に出会いなんて無い、と。
ないんですよ。漫画とドラマくらいなんですってば!!!


2002年09月25日(水) 『幻想水滸伝3運命の継承者1』(漫)

【志水アキ メディアファクトリー】

漫画の感想にかこつけて、ゲームの方を語ってやろうという打算のもと読んでみましたが、それなりにいいんじゃないでしょうか。
ゲームで出てきたシーンは削って、ゲーム中には出てこなかったシーンを補うやり方をしているみたいです。

最初の、ヒューゴ誕生シーンで、一生懸命ヒューゴの父を探したのですが、やはりいませんね…。誰なんでしょうか。
いない方がおかしいシーンなんですけどねぇ…。
ひょっとしたら、伊賀観くん(Heven?)の父みたいに、いるけど存在感が薄いとか。
ルカや、あげくジョウイ説がありますけど、どっちも違うだろ。もしそうだったら、とんな興ざめだ。
まだ、ゲドの方が無理が無い。それも嫌ですけど。
ヒューゴとフーバーの出会いが、ありがちだけど可愛いからいい。
ヤギに苛められるグリフォン。フーバーは弱かったんだね。
もうちょっと、ルルも描いてあげればよかったのでは。

漫画化して、一番おいしいのは騎士団の皆様ですね。
ゲーム中はずっと、鎧でしたから、軽装の彼らが新鮮。
噂のパーティでのリリィとの喧嘩エピソードが入っていて嬉しいが、リリィはあんなこと言わないような気もする。
テーブルをひっくり返しての大喧嘩だったらしいが、さすがにテーブル返しのシーンはなかったですね。残念。
サロメ以外の六騎士が、クリスに忠誠を誓うまでの流れが甘いような。
ゲームの皆さんの忠誠心は相当なものですが、漫画の流れだとそこまで強く引かれているようには…。
ゼクセ出発シーンでの、クリスもてもての会話がなくてちょっと寂しい。あれ、好きだったのに。
パーシヴァル「おもてになって、羨ましいですな」
クリス「なんなら一人ゆずろうか?」
パーシヴァル「・・・・・・・」
セリフ曖昧ですけどこんな会話。微笑ましくて好き。

しかし、レオはともかくロランでかすぎないか?
ボルスとパーシィちゃんが、小さく見えるよ。

エースの黒髪がちょっと意外。
白だと余計に老けて見えるか。いや、でも、白だとばっかり思ってた。

ルルが死んだ時のジョー軍曹の渋いセリフがなくて・・・ああ・・・。
それに、顔が淡白だ。可愛いけど、このシリアスシーンで、その淡白な顔は。
関係ないが、軍曹がヘルメット取ったシーンにびっくり。取らない方がかっこいいなぁ。
しかも、葉巻吸ってるし。ぐ、軍曹・・・・。そりゃ、妻子持ちだもの吸ってもおかしくなんだけど。
軍曹が別れた理由って、ヒューゴにかかりっきりだったせいじゃないかと思う。

続きもなかなか楽しみです。
トーマス編をどこで絡めるのかとか、4章以降をどうするのか、とか。
早くシーザー出てこないかな、とか。
兄はシルエット出てきたんだから、シーザーもちょっとくらい出してくれればいいのに〜。


2002年09月23日(月) 『キノの旅2』(小)

【時雨沢恵一 電撃文庫】

スニーカー文庫よりも電撃文庫の方が質がよい。
ように思う。
好みの違いか。
その昔、読まず嫌いですいません。

帯コピー「世界は正しくなんかない。」
キノシリーズは、帯のコピーがいいですね。
昨今、いまいちなコピーやら、著名作家の推薦だの、あげく「〜フェスタ」だの、つまらない帯が多いですから。

どうしても、表紙キノが女の子に見えてしょうがないのですが・・・。実際、どっちのキノなのか・・・・・・・・。

「狙撃兵の話」
カラー口絵だとばかり思っていたら、ここもちゃんとお話でした。
キノシリーズは絵本ぽいなと思っていたから、こうしてみるとやっぱり絵本みたいです。
師匠っていうのは、女の人だったのですね。
でも、作中の男の人が主人公のキノとは別人のような気がしてならないのですが…。師匠の別の弟子とも考えられないこともないですよねぇ。

「人を喰った話」
キノ、ナイフ屋ですか・・・。
重いでしょう。さすがにそれは。
「怖かったよ」ってセリフが、キノには珍しいなと感じました。
んー。このシリーズは時系列がわからない上に、どっちのキノなのかもよくわからないから、少々混乱します。別にいつの誰の話だったいいんですけどね。面白いから。

「過保護」
こういうショートショート好きですね。短い話。

「魔法使いの国」
モトラドの注に「空を飛ばないものだけをさす」っていつも書いてあるから、てっきりこの世界では空を飛ぶ乗り物もあると思っていたのですが、どうもなかったようですね。
ニーミャがいいキャラでした。

「自由報道の国」
新聞ってそんなものですよね。
てっきりキノのことかと思った。
キノのことだとしたら、エルメスが黙っているのが変だな、くらいには思いましたが。
どうでもいいことですけど、新聞の読者の欄が嫌いです。
好きなのはコラムです。

「絵の話」
そんなオチだろうとは思いましたが、オチが読めることと面白くないことは同義ではありません。
えらぶって「どうせそんなオチだと思った」と言うのは大した感想じゃないと思います。
まあ、そんなことは置いておき。
作品の鑑賞の仕方はそれぞれですし、感じ方もまたそうですが、誰かが素晴らしいといえばそう見えてきてしまうというのもわかりますね。
作品に意味を見出そうとするのは正しい鑑賞じゃないのかもしれません。

「帰郷」
このシリーズらしい、ブラックさ。
よかったというべきか、なんというべきか。
キノは相変わらず女の子なのか男の子なのか・・・・・。
どっちでもいいとは思いつつ、どうしても気になってしまう。

「本の国」
純粋にいいなと、思う国。
でも、誰でも彼でも本批評が始まるのはいただけない。私は別に本の批評が好きなわけではない。
こんなサイトやっているが。自分のためのメモ用に用意した日記なので、読ませることは第一条件じゃないのです。
読んだら書きたいと思うのはけっこう、普通の心理だと思うのですが…。そうでもないのでしょうか。

「優しい国」
最初、一巻の「大人の国」と同じ国なのかと思って、緊張しました。
すぐに違うとはわかりましたけど。
この国があったから、「大人の国」であんな行動に出たのかもしれません。
待ち合わせ場所で読んでいたのですが、待っている間に落涙するところでした。
一番切なかったです。

「砂漠の真中でb・a」
キノは師匠のところを飛び出したんですか。
キノと師匠の話はこれから出てくるんでしょうかね。

「続・絵の話」
いつも笑っているような顔の犬、陸。
いますよね。そういう犬。別におかしいわけじゃないんでしょうが。彼らも。
見ている分にはかわいい。
これからも陸とシズの話しがたまにあると嬉しいです。

この人のあとがき好きです。
私はあとがきに本文ネタバレがあっても別に構わないのですが、書くときは一言書くよといってもられると嬉しい。
時雨沢さんと同じで、あとがきから読むことが多いもので。


2002年09月22日(日) 『氷の魔物の物語22』『東京少年物語』『妖都鎮魂歌2』(漫)

いい加減、この日記の背景変えたいと思いつつ、探しに行くのが面倒くさい。
いっそ単色でもいいか・・・。


【杉浦志保 冬水社】

表紙をどうせなら、黒いブラッドにしたら面白かったんじゃないかなと思うのですが。
見たかったなー。

あと二冊で終了と言うことで、まあ中身は佳境に入っています。いいんじゃないでしょうか。

ところで、柱。といか空きページ。
作者「ジャ○アントロボ」を見たそうで、
「『うおお俺がオマエらをかっこよくしてやるぜ〜!!!!』というカントクの声が聞こえてきそうなほどの所々行き過ぎた観のある『これでもか演出』がすっごく素敵でした。さすが『ミス●ー味っこ』のカントク。」
長い引用で失礼。
思わず笑いました。味っこ、見てたな。子ども心に「わけがわからない・・・」と思ったものです。激しすぎるあのリアクション。演出。それは本当に美味しいのか…?と疑念を挟みたくなる。
「ハムナプトラ2」の感想は、「カントクさんの『イエー!!オレ、バカが好きー!!』みたいな『わーいやっちゃえー演出』がいいアホっぷり・・・」
杉浦さん、素敵だなー・・・・。その感想。2はどうせ下らないから見なくていいと思っていたんですが、その視点でみるなら面白いかもしれない。

中身に触れないまま終了。

+++++++
【羅川真里茂 白泉社花とゆめコミックス】

羅川さん、こういう話描かせたら本当に上手だと思います。
二編ともいいお話でした。柱に気が付かないくらいです。
『がんばってや』の方、東京に出たらきっとそんな悩みもあるんでしょうね。
標準語話す人の方が少ないのにね。
私も標準語話す人じゃないですし。
方言好きです。

++++++++
【原作:今井秋芳 漫画:笠井あゆみ 角川書店】

絵を見るためだけに買っている。
東京魔人学園ってゲームはやったことがないですし。面白いそうですが、面倒くさそうで・・・。
笠井さんの絵は美しいが、漫画向きじゃない。
読みづらいのよ・・・。


2002年09月20日(金) 『天使な小生意気15』『X18』『グラビテーション12』(漫)

【西森博之 小学館】


やっぱり、めぐちゃんは女の子だったようです。
ということへの驚きよりも、美木ちゃんの強さの方がよっぽど驚きなのは私だけなのでしょうか。
ピエールはそんなに嫌な奴じゃなかったね。
西森作品に出てくる外人さんって、みんなあんな感じのような気がするのですが。
めぐちゃんのママの持っているアイテムが凄すぎる・・・。おかしー。

++++++
【CLAMP 角川ASUKAコミックス】

え、ええ〜〜????
と、驚いては見たもののどこに驚いているのか判然としない。
昴流ちゃん、地の竜に?そんな風に入れ替われるものなのか。
なんとなく、表情がBABYLONの頃に戻ったような気がするのは、髪が少し伸びたせいだろうか。
一番好きなんですよ。昴流ちゃんが。

ナタク(漢字出ません)が、お亡くなりになり。
なんだかあっさりのような気もしますが、CLAMPはいつだってあっさりです。
嵐さんと空ちゃん、そこは病室では・・・。
どうなるんでしょうねぇ。これから。

+++++++
【村上真紀 幻冬社コミックス】

帯、第一部完

いや、グラビテーション自体終わっとけ。ここで!
と思いつつ、柱を読むと、「ついに来ました最終回。〜グラビテーションとしてはこれで終了です」とあります。
ほら、やっぱり終わってるんじゃん。
それでいいじゃないか!!どうして、最終巻て書かないんだよ!!
終わっただけ凄いんだよ、この漫画は。
絶対に終わる前にどこかに消えるか、どこまでも終われないかのどちらかだと思っていたから。
(私はグラビ、連載第一回目を本誌で読んでいる、古株のファンですよ)
案外、ちゃんとお話としてのケジメがついた、いい最終回だったじゃないですか。
だから、完結と書け
番外編なら描きたいかも、と書いていたけど・・。
番外編は第二部とは言わないですよ。
番外編は番外編で書いてくれれば嬉しいですが、二部はいらない。

しかし、これが最終巻だとすると、爽やかな笑顔で毒づきたい気分です。
ラスト一冊くらい、「きみとぼく」のコミックスで出してやれよ。
一冊だけ背表紙が合わないじゃないか。

裏事情は知りませんがね。「きみとぼく」って廃刊になったんでしょうか?
ああ、けっこういい作家を輩出していた雑誌だと思うんですけどねぇ…。

村上さんは、昔うちの近所に住んでいたらしいです。
6、7年前くらい?なんとなく、親近感。
(あまり確実な情報ではないですけど)

ともあれ、完結してくれて嬉しいです。


2002年09月19日(木) 『ハサミ男』(小)

【殊能将之 講談社文庫】

だ ま さ れ た

最初から、色々と疑いつつ警戒しつつ読んでいたのに、きれいに騙されました。
以下、未読の方、これから読む予定の方は読んではいけませんよ。



「わたし」がまさか、ミスリードだとは思いませんでした。
ずっと、「医者」の存在を疑って読んでいたので。
実は妄想と見せかけて実在なんじゃないのか、と。そんな展開だったら、だいぶ無理があったでしょうけど。
わたしが日高じゃないなんて。
最後に「わたし」の元に、当のヒダカが現れたシーンは、「ああ!」と感嘆の声を上げそうに。
犯人はさっぱり意外じゃなかったですけどね。
そこは別にメインの謎ではなかったと。

性別トリックに一人称トリック。
使い古された手法ながらも組み合わせと使い方によってこうも驚かされるとは。

いいテンポの文章に重過ぎずどろどろし過ぎずの展開が良かったです。

ラストもいいですね。
まだやるの?どうするの?

再読したいと思わせるミステリはなかなかありませんが、これはもう一度読み直して確認したいです。

しかし、ハサミ男・・・・全く、この呼び名に騙された。
真っ先に疑うべき場所のはずなのに、きれいに騙された。
いい作家がデビューしてくれたなぁ。
他の作品が文庫化(それでもノベルズで買わないのか)するのが楽しみです。

解説文は微妙に的外れでした。
作者と知り合いだから客観性を欠いたのかな?
そんなんは言い訳にはなりませんが。


2002年09月08日(日) 『くものきれまに』『きりのなかで』(絵)『ブラックジャック1・2』(漫)

【作:木村裕一 絵:あべ弘士 講談社】

この絵本、各巻の帯、著名人の感想文が的外れで余計だ。

と、私が言うな。
的外れどころか冒涜にもほどがある。

そんなわけで、今回もどきどき。
メイとガブは、お友達なんだよ・・・。お友達なんだってば!!
と一生懸命自分に言い聞かせなければならないのが悲しい。
でもね、この二人、じゃなくて、二匹は誰がどう見ても恋人みたいに見えるらしいので、私が殊更オカシイわけじゃないようです。

「やっとわたしたちだけになりましたね」

メイ〜〜(鳴いているわけではない)
お友だち同士は言わないよ。そんなセリフ。
そりゃ、ガブもどきどきするさ(どきどきしたのは別のセリフ)

「いまは ヤギの にくじゃなくて・・・・・
 ヤギが・・・・すきなんす。」

ヤギじゃなくて、メイが好きなんだろーっ!!
タプのこと食べようとしてたじゃないか〜

「すごくかわいいやつなんすよね。あいつ」

ガブ、メイにべた惚れのようです。

ここまで書かれて普通に読めなんて無理です。私には無理です。
あと二冊。
最終巻の「この友情はもう誰にも止められない・・・」ってのがかなり気になります。本当に友情なのか!?友情じゃないんだろ!(逆ギレ)

弟も楽しく読んでいます(駄目だこの女…)


+++++++++++

【手塚治 秋田文庫】

かの名作を今頃読む。
読んで、いかに知らなかったかを知る。
そうか、そうだったのか。
ブラックジャックって、ゴルゴみたいに完全に謎の人物だと思ってたら全然そんなことはないんですね。
ぽつりぽつりと過去の話しが出てくる。

動物ネタに弱い私は、やはりシャチの話しで涙なのでした。

これは読んでおかなければ駄目だと改めて実感。


2002年09月07日(土) 『ラブミーテンダー1』(漫)

【木々 幻冬社コミックス】

本人が言うように、魔法だとか人外だとか異世界っていうものがなく、現代のフツー(普通の定義も広くなったもんだ…)のお話だけれども、いかにも木々さんっぽい。
恋愛モノ・・・なのか?
ラブコメって言ってるけど。
木々さんの飄々としたノリが好きなので、ジャンルはなんでもいいです。
面白いですよ。
(具体的な内容をもっと書けよ)


2002年09月05日(木) 『やさしい竜の殺し方2』(小)

【津守時生 角川スニーカー文庫】

表紙のウルが、なんとなくデッサンおかしいような気がする。肩の位置が妙じゃないだろうか。それとも、肘の位置か。

男性と違って、読んで吐き気を催すようなことはないんですが(だいたいこれでそんな気分になるなんて、随分と繊細なんじゃないの?)、途中拳を握り締めることしばし。
一度、アーカンジェルを殴りたい。誰か殴ってやれ。殴られてたけど。
あと、ダンタリオンに脳天唐竹割をお見舞いしたい。
なんとも気に食わないキャラです。
私は野郎のトラウマにはちょっと手厳しいので、うじうじしてんじゃねー!!と。

だいたい、この小説自体一巻で放り投げても良かったんですが、ウルが可愛いのでそれだけのために読んでるんです。
私はウルのために読んでいるのよ〜。
可愛いって言ったって、彼70超えてるんですがね。年。どうせそんなこったろうと思ったよ。竜だもんな。
ウルのセリフはどうして、あんなに上手に書くくせに、他の人のセリフのやり取りがいまいちなのだろう。
もう少しなんとかならんかな。

なんで、ドウマとクローディアがくっつくかな。最初からそんな雰囲気はしてたけど、余ったもんくっ付けとけみたいで嫌だ。
女性キャラがないがしろにされる話は好きじゃない。

あ、今気が付いた。
表紙裏、内容粗筋
「剣と魔法と漢侠(おとこぎ)の本格ファンタジー」
どのあたりが、オトコギなのよ?
色々考えるね。枕言葉を。

あとがきの、某映画を観て作者が「ラストの男のセリフって女に都合よすぎると思う」と言ったのに対し、
「それが女の夢よ」
と答えた、友人殿が素敵だ。
そう。創作に夢は大事。夢の無い話は駄目。


2002年09月04日(水) 『ONEPIEICE25』(漫)

【尾田栄一郎 集英社ジャンプコミックス】

コンビニで卒倒しそうになりました。
コンビニの棚には背表紙向けて、ワンピ新刊が5、6冊ほど。
シャンクスが、シャンクスが〜〜〜っ
棚の前でふるふる震えていたような気がします。
表紙にシャンクスが載る日がこようとは〜。
私、シャンクスはもう出てこないと勝手に思ってました。だって、次出てくるときはなんだかまた辛い展開をしそうで。いっそ、出てこなくても…。
でも、やはり出てくると嬉しいですよ。勿論。

「面子よりお前の命の方が大事だ」
私も、赤髪海賊団の一員になりたいーっ!!!
そして言われたいーーっお頭ー!


お兄ちゃんも出てきた。
他にも色々な人が。
美味しい巻だ。

表紙のヤギが、ヤギが…。可愛いーっ

サンジは北生まれで、気持ち悪い虫が駄目。案外可愛い。

233話、扉にはそんな意味があったんだ。
志半ばで倒れる人もいればとっ捕まる人もいる。つくづく駄目な奴だな。島袋。


2002年09月03日(火) 『Heaven?4』『昴10』(漫)『冬に来た依頼人』(小)

【佐々木倫子 小学館ビッグスピリッツコミックス】

帯「佐々木倫子は漫画のひとつのジャンルである!!」
なんとも、大袈裟な言い方ですが、どこにも分類できないのもまた事実。
佐々木倫子に大袈裟さは不似合いですが、ギャグというには覇気が無く、○○物と言うには真剣みが薄い、佐々木作品はそういう言い方もあるのかもしれません。

前々から思っていたのですが、佐々木倫子はミステリーの素養があると思います。話の作り方が、他愛無いようでいて周到。
このシリーズは特にそう思います。
しかし、そんなことよりなんとなく笑っちゃう雰囲気が好きです。

オーナー全開で、伊賀くん影が薄かったです…。主役は・・・
でも、薄いなりに五感覚醒。
そして、札幌雪祭り。
嬉しい。やっぱり佐々木倫子は好き。
ほっかいどーをわかってらっしゃる。

+++++++++
【曽田正人 小学館ビッグコミックス】

凄い

他にコメントしようも無い。毎回ただただ先が気になるだけ。
ああ、もう10巻まできているなんて。そんな感じが全然しない。
続き続き〜

+++++++++
【五條瑛 詳伝社文庫】

うれしありがたし、400円文庫。
お手軽ページ数がよい。昨今の長編ブームはいただけない。読後達成感はあるが、読み易い長さにまとめるのもまた力量だと思う。

いきなり無粋な感想ですが、檜林×桜庭ですね(断定かい)
無粋というか不躾。
そればっかり考えてました。
いや話もちゃんと読みました。
でも、そっちが気になってました。
だって、だってなんだもん!!
間違いないです。シリーズじゃないのが惜しいくらいです。でも、なんでもシリーズじゃない方がいいのかもしれません。

内容は「愛が絡んだ仕事ほどやっかいなものはない」っていう帯のままです。
重過ぎないのがよいです。軽薄ってことじゃないですよ。
キリエという美少女が面白いキャラクターだと思います。
美少女って言うと清楚な感じをイメージされそうですが、違いますよ。

しかし、そんなことより檜林と桜庭ですね。

あとは嫌がらせに檜林がかけたCDに、桜庭が「うちの事務所には、モーニング娘禁止令が出ているんだ」と言ったのが、可笑しかったです。
アンチ娘。の友人に是非読ませたい。


2002年09月01日(日) 『やさしい竜の殺し方1』(小)

【津守時生 角川スニーカー文庫】


このタイトルを見るたびに疑問に思うのは、「やさしい竜」なのか「やさしい殺し方」なのかということ。
「美しい日本の私」みたいなもんです。
で、一巻を読む限りじゃわかりませんね。
というより、竜を殺したらいけないんじゃないのか、と。
だって、主人公の片割れが竜王ですから。
まあ、全四巻のうちのまだ一巻目ですから、まだまだわかりません。

スニーカー文庫ではありつつ、ボーイズラブ。
男性読者から「吐き気がした」と抗議されたらしいですが、まだ何もないですねぇ。男性にそんな激しいリアクション取らせるようなシーンは。
それを期待して読んでるわけじゃないですよ。

著者のプロフィールで「男の色気と美貌〜男はなんたって長髪」と言い切るサマを見て、あまり気があいそうにはないなと思いつつ、読み始めてみました。
(男の色気はともかく無闇に長髪は気に入らない)
恐らくこれを読んだ大抵の人は、そのギャグですか?と言いたくなるような設定に唖然としたと思います。
この世界の設定。
大小四十七、一堂一戸二譜四十三圏と総称された国に細分化されているのですが、それって一道一都二府四十三県のまんま…。
国の名前まで、藤京(トウキョウ)戸、逢坂(オオサカ)譜、宮木(ミヤキ)圏……
世界観と名前が合わないんですが。バリバリファンタジーな横文字の名前が羅列される中、国の名前がこんなだと。
ここで、ちょっぴりげんなりしてしまいました。
ま、作者の遊び心なのでしょう。

後半徐々に作品への好感度は上がって参りました。慣れてきたのでしょう。RPGテレビゲーム風のストーリーとか用語に。
ウルの愛に、アークがどう答えるのかが今後の展開ですね。
ああ、こう一言で言ってしまうと本当にそれだけの内容に聞こえますねぇ。
そんなことはないんですが。

全五巻、ぼちぼちと読んでみようかという気にはさせられたので、面白くないことはない、と思う(でも人にはお薦めしません)
とても煮え切らない感想文でした。



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