2011年04月23日(土) ■

もう、ひとこと

ぜんぶ言わんでいいんだわ ぜんぶ言わなきゃいかんのだわ みなまで述べることもないわ 残さず伝わっているのか不安だわ 言わずに伝わることってあるわ 言葉にしなけりゃわからんのだわ ほんのちょっとでもいいんだわ たくさんあるのが丁寧ってものだわ ささやくくらいで丁度いいわ 叫び声をお腹で受け止めてほしいわ 隙間と余白が大切なんだわ 埋め尽くすほどの気合いが大事だわ かどが立つのはいやなんだわ できれば後悔したくないのだわ おもんばかればいいんだわ 語弊を招くのは避けたいのだわ 誰か聞いてくれたらいいんだわ できるだけ多く届けてみたいわ 手触りひとつだっていいんだわ 言葉を尽くして尽くせないことを知っているわ こんな気持ちがあるんだわ こんな気持ちがあるのだわ それでもいつかふと奇跡のような なにかがなんだかどうにかなって 伝わることもあるかもしれないと もう、ひとこと そんなことってあるはずないわ けれど信じてみたっていいのだわ

2011年04月09日(土) ■

酔っ払った

うぃっ （訳　： 結局またのんじゃって酔っ払ったったららら ツマミなんかいらない ちょっとね一杯、もう一杯だかららら ホントはちょっと 遣っちゃいけないお金だったんだけど でもそうして寝転がっているのです 寝転がっておしゃべりの相手を探してる 立っているとこんな 夜と空とのなんじなんぷんなんじゅうびょうに アタマを突っこんじゃうでしょうし くるくるなにも云えなくなってしまうじゃろて 床の下の穏やかな海を なん艘か大きな船が通っていきます それでもその揺れはまだマシなほうみたいで かえって心地良くなって きたものなあ 僕はここが外なのか家の中なのか いや、ちょっとした屋上なんだとおもう だからこんなにも気持ちがいい 気持ちいい からだが裏返ってしまってるんだ もういちど裏返せばきっと さっぱりだろう、なくなるよ なくなるってのは気持ちがよくて あとその為には、なにか なにか壊れているってのが 大事な要素だとおもうのです きみとおわかれするのは気持ちがよかったよ ちょうど足が千本の糸に わかれていくような 立っていられるわけないんだって） うっぷ （訳　： 酔っていて聞こえてくるのは静かさばかり 100円入れて動くはずのおもちゃが 故障して濡れてるような静かさのなかで 気付くと通り行く船はもうなくなって おもちゃを動かすための100円玉もなくって 僕の心臓だけがその静かさをついばんでいるわけ 勝手な奴、だいたいさ 心臓ってのは 一日のうちに約十万回の愛情を打つ でもそれは勝手に寂しいって云うのとも似ている ここだ。ここだ。って騒ぐのにも似ている 自意識過剰な僕の心臓が 寝転がっちゃって おしゃべりの相手を探してる しゃべっていれば僕のことが少し分かった気になる きみのこともいまならね、まあ少し あれからいろんなひとと話をしたよ 楽しかったし余計寂しくもなったしうんざりもした 泣いたり抱き合ったり無視したり考えなくちゃいけないことばかりで ホントに好きだなっておもったしそれが勘違いだったりもした 恥ずかしくて冗談ぽくてエッチなこともした叱られた 沢山のひとと少しずつ過ごした時間がそれが 一艘ずつの船だった気がする ツマミほしい そんな静かささささ みんなはさっき通りすぎていった船に乗ってたんだろう 僕はお酒をのみました のみましたのですましたらら そうして酔っ払っている僕しかいない）